【9月韓国・アジアドラマランキングTOP20】『女神降臨』が2位に浮上、『ソンジェ背負って走れ』は6カ月連続1位!
3位はジェジュン主演のラブコメ『悪い記憶の消しゴム~My Memories~ 』
遠い昔のこと。あの世とこの世の狭間のどこかに、死者のためだけの写真館が存在した。そこにある写真機には、死者を写す力と死者を生き返らせる力が宿っているとされ、恐ろしい使者がその場所を守っていた。ある日、ひとりの愚か者が、写真機を盗んで現世に持ち帰ってくる。病気の息子を救いたい一心だったが、激怒して追ってきた使者に、末代まで続く強力な呪いをかけられてしまうのだった。
時は現代。寂れた場所に夜だけ開く写真館があった。その名も、“ザ・ミッドナイトスタジオ”。この世に未練を残した死者の霊が、あの世に持っていくことができる最後の写真を撮影する写真館だ。ソ・ギジュは家業を継ぎ、7代目社長兼カメラマンを務めている。亡者の扉から、今日もお客様が来店し…。
一方、元検事のハン・ボムは、大家である祖母から家賃の滞納について厳しく追及されていた。家族だからと甘えていたボムだったが、夜に帰宅した彼女の部屋には、すでに新しい入居者が。事情を説明して部屋を返してもらおうとするものの、建物1階のボイラー室に明かりが点いていることに気づく。ボムが扉を開けて中に足を踏み入れると、そこには見たこともないような不思議な世界が広がっていた。
部屋の奥からソ・ギジュが歩いてくる。ボムを見た彼はひどく驚いて「君は誰だ?」と問いかけてきて…?
物語の舞台となる“ザ・ミッドナイトスタジオ”には、様々な事情を抱えた死者の霊たちが来店する。もう死んでしまったのに、どうして写真を撮りたいのか。それぞれのストーリーとそれに寄り添うギジュたちの優しさが胸にぐっとくる。
例えば、第2話ではやんちゃ盛りの男の子の霊がご来店。イタズラ&わがまま放題で周囲を困らせるが、それには理由があって…。スタジオでの撮影シーンに思わずホロリとさせられる人も多いはず。家族や友人、恋人など、周りの人と過ごす時間の尊さを気づかせてくれる霊たちの温かいストーリーは、このドラマの大きなポイントのひとつ。
いろいろなジャンルの要素が盛り込まれている点も、このドラマの面白いところ。「死者のための写真館」というファンタジーな設定と、それを表現する美しい映像も見どころでありつつ、先に紹介した感動のヒューマンドラマの要素もあって、感情移入しながら楽しめる。
また霊たちのユニークな演出にも注目したい。日本のドラマではなかなか見ない本格的なホラーメイクにギョッとした!…と思ったら、ギジュの部下として働くコ代理やペク・ナムグといった霊たちの愉快なやりとりでホッコリさせられることも。
そして何より気になるのは、ギジュとボムの関係。不思議な力を持つボムは、ギジュに用意された恐ろしい運命を変えることができるのか?
主演を務めるのは“視聴率王子”と称されることもあるチュウォン。日本でも公式ファンクラブが存在するほどの人気を誇り、2023年6月には東京・赤坂の草月ホールにて4年ぶりとなるファンミーティングも開催された。そんな彼が、訳ありカメラマンのギジュ役を熱演。様々な要素を含む本作で、コメディからシリアスまで豊かな表情を見せてくれている。
熱血弁護士のボムを演じるのは『梨泰院クラス』オ・スア役で名を馳せたクォン・ナラ。序盤はギジュに突っかかる女性という印象が強いものの、キャラクターに深みが出てくる第3話以降、特に注目してほしい。
今回が初共演となる2人のケミストリーは、本作最大の見どころと言えるだろう。
夜にだけ営業する不思議な写真館のカメラマン兼7代目社長。この世に未練を残した死者のために写真を撮っている。霊を見たり霊に触れたりすることができる唯一の人間。悪霊に襲われることも日常茶飯事で、神経をすり減らす生活を送っている。まもなく35歳を迎えるにあたり、とある大きな不安を抱えている。
キャスト:チュウォン
1987年生。2007年にミュージカル『アルターボーイズ』で俳優としてのキャリアをスタートさせる。2010年に『製パン王キム・タック』でドラマ初出演を果たし、主人公のライバル役を好演。その後は『グッド・ドクター』(2013年)やドラマ版『猟奇的な彼女』(2017年)など数々の話題作に出演し、日本でも高い人気と知名度を誇る。
◆代表作:『スティーラー ~七つの朝鮮通宝~』『猟奇的な彼女』『グッド・ドクター』
曲がったことが大嫌いな熱血弁護士。以前は検事として働いていたが今は定職に就いておらず、住むところを提供してくれていた祖母からも出ていくように言われる始末。普通の人間は立ち入ることができないギジュの写真館に、なぜか立ち入ることができる。幼くして両親を亡くし、祖母に育てられた過去を持つ。
キャスト:クォン・ナラ
1991年生。2012年結成の6人組女性アイドルグループ・HELLOVENUSの元メンバー。抜群のスタイルはグループの“黄金比率”と称されていた。アイドル時代から女優としても活動を始め、高い演技力を誇る。グループ解散後の2020年、『梨泰院クラス』出演し、主人公パク・セロイの初恋相手役オ・スアを演じたことで話題を呼んだ。
◆代表作:『不可殺 -永遠を生きる者-』『暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~』『梨泰院クラス』
写真館の営業担当。ろくな恋愛を経験することなく、33歳のときに過労死で亡くなった3年目の霊。人間の体に乗り移る能力を持っているが、そのタイムリミットはたったの10分。
キャスト:ユ・インス
1998年生。2017年頃より本格的に俳優としての活動をスタートさせ、2022年に『今、私たちの学校は...』で悪役のグィナムを演じ、一躍時の人となる。今作では一転、ちょっとポンコツでコミカルな霊を演じている。
◆代表作:『良くも、悪くも、だって母親』『今、私たちの学校は...』『還魂』
写真館の雑務係。生前は海兵隊出身の刑事だったが、写真館では先輩幽霊のコ代理が押し付ける雑務を処理している。離れたところにあるものを浮かせたり動かしたりする能力を使い、コ代理に反撃することもしばしば。
キャスト:ウム・ムンソク
1982年生。2005年に歌とダンスのスキルを活かしてソロ歌手のSICとしてデビュー。俳優としては、2019年に『熱血司祭』で演じたおかっぱ頭のチンピラ役で一躍有名に。さらに、自身が演出を手掛けた作品がカンヌ国際映画祭のノンコンペティション部門に招待されるなど、監督としても活躍。
◆代表作:『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』『グッジョブ』『熱血司祭』
ボムの祖母で、たったひとりの家族。日中はフードトラックでトッポギなどを販売している。仕事をせずに家賃を滞納しているボムを追い出し、代わりにギジュに部屋を貸す。
キャスト:キム・ヨンオク
1937年生。現在(2024年3月時点)86歳の、「国民のおばあちゃん」として親しまれる超ベテラン女優。元々は声優としてキャリアをスタートしたこともあり、韓国声優協会名誉会員に任命されている。
◆代表作:『海街チャチャチャ』『イカゲーム』『紳士とお嬢さん』
タイトル:『ザ・ミッドナイトスタジオ ~恋人は訳ありカメラマン~』
原題: 야한(夜限) 사진관
制作年/制作国:2024年/韓国
ジャンル:ラブコメディ、ファンタジー
3位はジェジュン主演のラブコメ『悪い記憶の消しゴム~My Memories~ 』