藤野千夜さんの2024年の1本は『極悪女王』
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藤野千夜さんの2024年の1本は『極悪女王』

2024.12.18 12:00

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藤野千夜さんが、ドラマ『極悪女王』を「2024年の1本」に選んだ理由

藤野千夜さん

制作中の報に触れてから、ずっと楽しみに待っていた。

ゆりやんレトリィバァの演じるダンプ松本の、可愛らしさとふてぶてしさ。

剛力彩芽と唐田えりかがタッグを組むクラッシュギャルズの、きらめく躍動感。

いずれも想像以上に本物で、時に驚き、時に笑い(剛力彩芽のライオネス飛鳥は最高!)、全五話があっという間だった。

ジャンボ堀、大森ゆかり、クレーン・ユウ……しばらく忘れていた名前が、つぎつぎと脳の奥からよみがえる。

知っていたことは懐かしく、はじめて知ることは面白い。

女子プロレスが毎週テレビで中継されていた時代を思い返し、とにかくうっとりした。

そしてその時代、プロレスに命を賭け、そこでしか生きられなかった少女たちの切実な物語に胸を熱くした。

藤野千夜さんプロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。『じい散歩』シリーズは続巻含めた累計20万部を超えるヒットとなった。『団地のふたり』はテレビドラマ化し話題に。最新作は『また団地のふたり』。

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