『雨上がりの僕らについて』第2話 丁寧な会話劇がグッとくる……初デートで縮む心の距離
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『雨上がりの僕らについて』第2話 丁寧な会話劇がグッとくる……初デートで縮む心の距離

2025.07.03 13:50

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池田匡志&堀夏喜がW主演を務めるドラマNEXT『雨上がりの僕らについて』の第2話が、7月2日にU-NEXTにて独占先行配信された。

学生時代に想いを寄せていた真城洸輔(堀夏喜)と偶然、再会した奏振一郎(池田匡志)。また好きになりたくない、とその後は真城と会うことを避けていた奏だったが、待ち伏せされてしまう。そこで、意を決して学生のときに好きだったと吐露した奏。絶対に引かれると恐れていた奏に対し、実は真城も奏が好きだったのだと告白を受ける。嬉しさと不安が混ざりつつ、奏は顔が緩むのをこらえきれずにいた。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

冒頭から奏と真城がかわいすぎる。それぞれ朝の支度をしながら、前日のメッセージのやりとりを確認。夢でなかったことをかみしめる。ただ、奏のほうはまだまだ不安を抱えていた。過去の恋愛が奏を臆病にさせているのだ。

大学のころに想いを寄せていた相手からフラれ、「これからも友だちとして」と言ってくれていたのに避けられてしまう。おまけに「こんなに心が狭かったなんて」と相手が友だちにこぼしているのを目撃し、自暴自棄になった経験も。相手も、自分の気持ちがどういうふうに動くか分からなかったのだろう。たぶん、奏に申し訳ないという気持ちもあるからこそ、なのだろうけれど。あと周りに告白されたことを言いふらすような人じゃなかったのはよかったな、と観ていて思ってしまった。

もうひとり、奏が想いを寄せていた相手が登場。デートに遅刻し、いきなりホテルに行こうとした男なので最悪である。奏が思わずその場から逃げ出したのは大正解。絶対にそいつは自分勝手な男だぞ! 初デートで遅刻してくるなんて大切にしてもらえないぞ! とつい憤慨してしまった。

奏はそういった経験の積み重ねから「もう恋はしない」と決め、誰かを好きになることに躊躇していたのだろう。

真城はそんな奏の事情はもちろん知らない。グイグイと攻めてくる。食事に誘い、「もう予約してある」と言いつつ、都合が悪かったら日時だけ変更しよう、と一緒に食事に行くのは既定路線として進めていく。奏は真城のそんな行動を「先回りをして逃げ道をふさぐ」と言っていたけれど、奏も自覚しているように、そうでもされないと逃げてしまうのだろう。

楽しい時間を過ごしつつも、奏はまだ真城の気持ちを疑っていた。いつも通りの真城に「こういうの慣れてる?」「好きな人と一緒にいるなら緊張するものなんじゃないの?」と考える。しかし、実のところ真城も緊張していた。緊張して、飲めない酒を飲み、気分が悪くなってしまったほどに。

真城の本音が垣間見えたところで、奏は自分が不安に思っていたことを口にする。真城の気持ちが信じられないから、奏は確たるものがほしいのだ。それに対して真城は「人の気持ちなんて形がない曖昧なもの」と言う。好きだという証拠を示せと言われても誰だってできない。言葉と時間を積み重ねてやっと伝わるもの。奏と真城はそれをいま積み重ねている最中。高校時代に親友だったという土台があるからなのか、ふたりのやりとりはとても丁寧だ。

とはいえ、真城は奏が自分を好きだということにあまり不安は感じていなさそう。「これだけ不安を吐露しているということは俺のこと好きなんだなあ」と感じていてもおかしくない。

しかし、帰宅後に真城のスマホに「MITSUKO」という女性からメッセージが。「声が聞きたい」というストレートなメッセージだけに、実は真城に恋人がいる……!? と思ってしまうが、名前の雰囲気からして年上女性では? 奏にもまだ話せていないことはたくさんあるはず。それでも、真城が奏をだましているわけではなさそう、と感じさせるのは2話までで真っすぐな性格が表現されているからだろう。

次回は奏から誘い、デートへ行くようだ。また少し、距離が縮まりそうな予感だ。


第2話の視聴はこちらから

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