『雨上がりの僕らについて』最終回 「今の積み重ねの先に未来がある」ふたりで作っていくこれから
いくつかの山を乗り越えて、自分たちの家に帰った奏と真城。これからは幸せな日々が続くのだと思われたが……。
池田匡志&堀夏喜がW主演を務めるドラマNEXT『雨上がりの僕らについて』の第6話が、7月30日にU-NEXTにて独占先行配信された。
順調に関係が進展している奏(池田匡志)と真城(堀夏喜)。初めてのキスをしてそれぞれその瞬間を思い出し、幸せをかみしめている。
互いへの想いは大きくなっていくばかり。だからこそ恋にはつきもの、ささいなことで「嫉妬」という感情もふたりの中でふくらんでいく。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
真城と奏が一緒にいられる時間というのはそう多くはない。自分が知らない相手の姿がある。それはふたりとも分かっているだろう。大人だから、そこについては気にしないようにしているのかもしれない。でも、自分の視界に入ってしまうとやはりモヤモヤしてしまうもの。
奏は職場で作家に頼まれ、BL作品用のポーズを先輩と取ることに。壁ドン、バックハグなどといったポーズを取り、それを作家が写真に収めていく。奏はこういうことを嫌がるタイプかな?と思ったが、意外と気にしないよう。ぎこちない様子を見せながらも作家のリクエストに応えていく。
職場でその話が終わればよかったのだが、その先輩と入ったラーメン屋で真城とばったり遭遇。さらにはカウンターの隣の席になり、運悪く参考資料として撮った写真が送られてきてしまい、真城に見られる。もちろん、真城は良い気がしないわけで……。
一方、奏は待ち合わせしたいつもの喫茶店「一歩珈琲」で、真城が女の子の髪についたカメムシを取ってあげているところを目撃してしまう。一気に表情が曇る。
そしてそのままお店で痴話げんかに突入。真城は奏にポーズを取らされるのが嫌なら嫌って言え!と怒り、奏はカメムシを取るにしたってやり方があるだろ?と怒る。なかなかの大声なのでマスター(高杉亘)にも聞こえてしまう始末。たぶん、マスターはふたりの関係を察しているのだろう。奏と真城はわりと大切な話を店でしているし、こんな痴話げんかを聞かされたら察せざるをえない(店でケンカをされたら若干迷惑にもなりそうだが……)。
で、そのケンカの結末はというと、お互いに「お前って俺のこと好きなんだな……」。もう「はいはい、ごちそうさま(にっこり)」と言うしかない。
でも、ふたりにとってこういう確認作業は大事だ。奏は自信がないタイプだし、真城は自信があるように見えて、自分がグイグイと押してしまった自覚がある。そのため、奏から好かれているのかどうか、イマイチ自信を持てずにいる様子。だからこそ嫉妬されて悪い気はしないようだ。
なんとなく今回のやりとりで見えたのが、奏は真城を「かっこいい」と思っていて真城は奏を「かわいい」と思っているのかな、と。どうでも良いことに思えるかもしれないが、互いをどう思っているか滲み出るような会話はやはり見ていて「よかったね」とにっこりとしてしまう。
というわけで、今回は嫉妬回だった。
行き過ぎなければ、嫉妬というのは恋人同士にとって重要なスパイスだ。今回の奏と真城のように互いへの愛情を確認し合うことができる。
ただ、ちょっと気になるのが真城。自分が知らないところで奏が楽しそうにしていると引っかかる、とぽろりとこぼしていたが、若干母親の美都子(霧島れいか)と通ずるところがある。好きすぎるあまり、嫉妬心が強くなるのは悪くはないと思うのだが(度を越えなければ)、真城自身が自覚をして自分を責めるような展開にならなければいいな、と少し思ってしまう。
なんにせよ、ラブラブなふたりが今後乗り越えなければならないのは美都子の存在だろう。奏が美都子という存在をきちんと認識したときにどういう反応をするのか。真城じゃなくとも気になってしまう。
第6話の視聴はこちらから
いくつかの山を乗り越えて、自分たちの家に帰った奏と真城。これからは幸せな日々が続くのだと思われたが……。
奏は、頭ごなしに怒る父親に対して、「縁を切る!」と啖呵を切ってしまう。引っ込みがつかなくなった奏だったが、真城はもう少しだけがんばってみたらどうかと声をかける。
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