2024年に観た「最も記憶に残るコンテンツ」は?各界で活躍する56組が厳選した「2024年の1本」サイトがオープン
朝倉海さん、新しい学校のリーダーズさん、佐久間宣行さん、菅田将暉さん、ヒグチアイさんら56組が参加
綾辻行人の『十角館の殺人』を夢中になって一気読みした夜のことを思い出した。次の日の予定を考えるともう寝なきゃいけない、と頭の端に浮かんだ焦りを自覚しつつ、けれどとっくに諦めてもいた。この物語を読み終わるまで眠れるわけがない。そして、カーテン越しに窓の外がほのかに白んできた頃、あの伝説のラストシーンに行き着いた。
あの衝撃のラストシーンをどうやって映像化するのだろう、という心配(あるいは不信感)を、ドラマ版『十角館の殺人』は安心と満足に変えてくれた。原作へのリスペクトが随所に見られる大満足の一作。ラストシーンだけでなく、読者(=わたし)の中で既に姿かたちをイメージして息づいているキャラクターがどう描かれるのかも不安だったのだけど、特にエラリイは、わたしが想像していた以上にエラリイだった。
こんなふうに『十角館の殺人』と再会できた幸福に感謝しつつ、原作を未読でも既読でも存分に楽しめるこの名ドラマを、大声でみんなにお薦めしたい。
1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。2022年「おいしいごはんが食べられますように」で第167回芥川賞を受賞。2024年『いい子のあくび』で令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。その他の著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』『うるさいこの音の全部』『め生える』があり、最新刊は『新しい恋愛』。
朝倉海さん、新しい学校のリーダーズさん、佐久間宣行さん、菅田将暉さん、ヒグチアイさんら56組が参加
2024年に観た作品の中で、最も記憶に残っている、人におすすめしたい作品を新しい学校のリーダーズさんに聞きました!
真城からの気持ちが信じられずに疑心暗鬼になっていた奏だったが、話を重ねていくうちに、好かれている自信を少しずつだが持ち始める。両想いであることを知り、奏は抑えきれない喜びを感じていたが……。
本作の原作となる連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス)を手掛ける富士屋カツヒト先生が撮影現場を訪問。その様子をレポートします!
髙橋海人、中村倫也主演、性格正反対のふたりによる刑事ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』第1話をレビュー
、意を決して学生のときに好きだったと吐露した奏。絶対に引かれると恐れていた奏に対し、実は真城も奏が好きだったのだと告白を受ける。嬉しさと不安がないまぜになりつつ、奏は顔が緩むのがこらえきれずにいた。