韓国俳優のパク・ボゴムは、ドラマ『恋のスケッチ～応答せよ1988～』（2015年）で注目を集め、翌年の『雲が描いた月明り』（2016年）で最高視聴率25.3％を記録する大ヒットと共に一躍トップ俳優の地位を確立。2020年に兵役のため活動を中断しましたが、2022年に除隊するとすぐ芸能活動を再開し、2025年には復帰作となる最新ドラマ『おつかれさま』（Netflixシリーズ）でIUと初共演し大きな話題を呼んでいます​。今回は、そんなパク・ボゴム出演のおすすめ韓国ドラマ5作を紹介します。

①『ワンダフル・ラブ～愛の改造計画～』(2013年)

『ワンダフル・ラブ～愛の改造計画～』は、女手ひとつで子どもたちを育て上げた母親が、わがままに育った3人姉弟に人生の試練を与えて更生させようと奮闘。家族の絆の再生を笑いと涙で綴るラブコメだ。

パク・ボゴムにとって連続ドラマ初出演作であり、劇中では大学をさぼって遊んでばかりの末っ子息子コ・ヨンジュンを演じている。遊び好きでナンパばかりしているトラブルメーカーだが、母親にとっては愛嬌たっぷりで憎めない末っ子という役どころだ​。新人時代のパク・ボゴムはこの役を持ち前の明るさで魅力的に演じ、女性視聴者の心を掴む愛らしいキャラクターに仕上げた​。本作で見せた愛嬌満点の演技が評価され、その後『のだめカンタービレ～ネイルも恋して』『君を憶えてる』などの作品に次々と抜擢される足掛かりとなった​。現在のスター俳優パク・ボゴムの原点としてぜひ注目してほしい作品だ。

ワンダフル・ラブ～愛の改造計画～

2013年｜韓国

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②『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』(2015年)

​1988年のソウルを舞台に、ご近所同士の5つの家族が織り成す温かな日常を描いた青春群像劇『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』は、韓国で歴代ケーブルドラマ視聴率No.1を記録し社会現象にもなった大ヒット作。受験や恋愛に悩みながら成長していく高校生たちと家族の絆をノスタルジックに描き、老若男女から支持を集めた。

本作でパク・ボゴムが演じたのは、天才囲碁棋士の少年チェ・テク​。対局中は天才的な集中力を発揮する一方、日常では少し不器用でマイペースなテクのキャラクターを、その柔らかな演技で愛嬌たっぷりに表現した。セリフが少ないシーンでも繊細な表情や仕草で感情を伝え、内に秘めた想いを丁寧に演じている。また、幼なじみ仲間との掛け合いや初恋のエピソードではコミカルさと切なさを絶妙に行き来し、物語に深みを与えた。パク・ボゴムにとって本作への出演が大きな飛躍の契機となり、一躍ブレイク俳優として脚光を浴びることとなった​。

③『雲が描いた月明り』(2016年)

​“国民のボーイフレンド”と呼ばれるパク・ボゴムの韓国地上波初主演にして初の時代劇作品である本作は、男装した内官とツンデレ王子の恋模様を描いた大ヒット青春ロマンス史劇だ​。朝鮮時代を舞台に、パク・ボゴム演じる王子イ・ヨン（孝明世子）と、キム・ユジョン演じる男装の少女ホン・ラオンの身分差を超えた恋が瑞々しく描かれている。

パク・ボゴムは若き王子の凛々しさと初恋に揺れる繊細な感情を見事に表現し、共演したキム・ユジョンとの息の合った演技で高い評価を得た​。本作の大成功により、パク・ボゴムは名実共にトップクラスの若手俳優として広く認知されることとなった。

雲が描いた月明り

2016年｜韓国

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④『ボーイフレンド』(2018年)

『雲が描いた月明り』から2年後、人気を不動のものにした主演作がソン・ヘギョと共演した『ボーイフレンド』である。彼が演じるのは、大学を卒業したばかりの純粋で誠実な青年キム・ジニョク。旅先のキューバで出会ったホテル代表チャ・スヒョン（ソン・ヘギョ）とジニョクの偶然の出会いから始まる物語で、身分も年齢も異なる二人が惹かれ合い、帰国後に「代表」と「新入社員」という立場で再会するという王道のラブストーリーが展開する​。

年上女性に一途に想いを寄せるジニョクをチャーミングに演じたパク・ボゴムは、「理想の年下彼氏」ぶりで多くの視聴者を虜にした。清涼感あふれる笑顔とまっすぐな愛情表現で劇中のロマンスを盛り上げ、共演したソン・ヘギョとの息もぴったり。国民的女優との初共演という点でも話題性は十分で、パク・ボゴムは本作を通じて大人のラブストーリーでも存在感を示し、その人気をさらに確固たるものとした​。

ボーイフレンド

2018年｜韓国

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⑤『おつかれさま』(2025年)

​2025年配信のNetflixシリーズ『おつかれさま』は、韓国で“国民の妹”と呼ばれるIUと“国民の彼氏”パク・ボゴムが初めてW主演を務めることで配信前から大きな注目を集めた作品だ​。済州島を舞台に、主人公たちの波乱万丈の人生を四季の移ろいと共に描くという壮大なストーリーで、脚本は『サム、マイウェイ』や『椿の花咲く頃』を手掛けた人気脚本家イム・サンチュンが執筆している​。IUは逆境にもめげず夢を追いかける聡明な少女オ・エスン役、パク・ボゴムは一途で誠実な少年ヤン・グァンシク役を演じている。

グァンシクは幼い頃からエスンに片想いしている朴訥な青年で、パク・ボゴムは純朴ながらも芯の強いキャラクターを温かみのある演技で表現している。兵役を終えた彼にとって本作が復帰後初のドラマ主演作となり、大規模プロジェクトであることも相まって配信開始直後から大きな反響を呼んでいる。IUとの共演シーンでは爽やかで微笑ましいケミストリーを見せ、視聴者からは「最強コンビ」として熱い支持を得ている。

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