1000人と婚活したライターがレコメンド!恋愛と結婚がテーマの韓国ドラマ4選
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1000人と婚活したライターがレコメンド!恋愛と結婚がテーマの韓国ドラマ4選

2025.01.24 17:00

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  • 結婚してYOU
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35歳から怒涛の婚活を繰り広げ、約1,000人の男性と対面して、39歳最後の日に(なんとか)入籍したライター・編集者・エッセイストのかわむらあみりです。現在、13歳年下の夫と愛娘、そして元保護犬のでっかいポメラニアンとともに暮らしています。これからU-NEXT SQUAREで毎回テーマを変えて独自の視点で良作をご紹介します。

今回は、話題の恋と結婚をテーマにした韓国ドラマ4選!もしこのコラムでご興味を持ちましたら、ぜひ鑑賞してみてくださいね。

①『結婚してYOU』(2024年)

結婚とは無縁の男性と非婚主義の女性が織り成すカップルマッチング・ロマンス。ワケあって双子の姪っ子と甥っ子と島で暮らす、独身男性のポン・チョルヒ(イ・イギョン)は、島民から慕われている心優しい青年。一方、以前は結婚相談所で婚活アドバイザーをしていた公務員チョン・ハナ(チョ・スミン)は、結婚予定だった元カレのチェ・ギジュン(ジュネ/iKON)の浮気が原因で破局し、非婚主義となる。

あるきっかけから、市役所で結婚支援をする“結婚士気高揚チーム”へ配属されたハナは、部署異動を条件にチョルヒを結婚させる担当となり、彼を説得するために距離を縮めていく。そんな矢先、元カレのギジュンが市役所のハナのもとに現れ、チーム長として加わることとなる。

“結婚”に真剣に向き合う男女が出す結論は尊い!

結婚してYOU
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チョルヒ役のイ・イギョンといえば、いくつになってもかわいいパク・ミニョンを不幸のどん底に突き落としたゲス男役を演じた『私の夫と結婚して』(2024年)の最低ぶりが強烈すぎて、本作のギャップに慣れたのは1話を観終わった頃だった。それだけ振り幅のあるイ・イギョンと、ハナ役のチョ・スミンは、『暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~』(2020年)で共演していることもあり、安定感がある(ちなみに純粋な役柄で本作と近いイ・イギョンが登場する『暗行御史』も面白い時代劇となっている)。

ハナはなんとなく恋愛をしてきて、あまりよく考えず結婚へととんとん拍子に進んだものの、婚約破棄になった暗い過去があるため、「適齢期になれば結婚するべきと思ってましたが優先したいことはもっと他にありました」と、非婚主義になった理由を正直にチョルヒに話す。さらに、「相手を信頼できて責任を持てて尽くし合える者たちが結婚すべき」と語るハナは、チョルヒが結婚に向く理由として、“家族思いで心強い存在”だと力説するのだった。

ハナは、チョルヒと誰かをくっつけて結婚させるために口説いていたのだが、島暮らしの素朴なチョルヒにとっては、突然現れた素敵な女性に自分のチャームポイントの数々を言ってもらい、相手に特別な感情を持ってしまうのも無理はない。実際に、学校や仕事で知り合った相手と恋愛などについて話すにつれて、ちょっと相手を意識してしまうようなこともあるかもしれない。それに自分を良く見せようと背伸びをすることなく、なんでも話せる間柄かどうか、という点も恋や結婚の相手になるかどうかのポイントといえる。

今の時代、何歳だから結婚しなくてはいけないという考えに縛られることなく、何歳で結婚してもいいし、しなくてもいいのだ。自分の人生をしっかりと歩いていれば、自ずと答えは見つかるだろう。

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②『酔いしれるロマンス』(2024年) 

業界トップのジサン酒類で働く熱血営業ウーマンと、田舎町で醸造所を経営する男性が展開するヒーリングドラマ。特殊任務隊出身のチェ・ヨンジュ(キム・セジョン)は、業績不振だった釜山支店の売上を伸ばすなど、まわりからの信頼が厚い女性。かたやドイツでビール職人の資格を取得したユン・ミンジュ(イ・ジョンウォン)は、クラフトビール「私の名で」を作り、町でかなりの評判となっていた。ジサン酒類の会長がそのビールを気に入り、ミンジュの醸造所の買収に乗り出すこととなり、彼のもとにヨンジュは交渉に行くこととなる。

等身大の自分を応援してくれる相手は逃さない!

ヨンジュ役のキム・セジョンといえば、日本の漫画原作の『今日のウェブトゥーン』(2022年)や、キレのあるアクションを披露している『悪霊狩猟団:カウンターズ』シリーズ(2020年、2023年)なども話題となった。以前、韓国ドラマについてIZ*ONEやHKT48出身の矢吹奈子さんにインタビューした際、「キム・セジョンさんが大好き」だと笑顔で語っていたことが印象深いのだが、I.O.Iやgugudanなどのアイドルグループ出身で女優としても開花しているキム・セジョンは、明るいイメージで日本でも人気がある。

酔いしれるロマンス
ⓒ 2024 KT StudioGenie Co.,Ltd All rights reserved

そんな彼女の相手役は、『悪い記憶の消しゴム~My Memories~』(2024年)や『ゴールデンスプーン』(2022年)のイ・ジョンウォン。いつもまわりのことにばかり気を配り、自身の感情は後回しにしてきたヨンジュと、他人の感情に敏感なミンジュは、正反対の性格ながら惹かれ合う。現実でも、仕事をきっかけに思いがけない相手と仲良くなることはあるし、似ている者同士だからうまくいくとも限らず、お互いに無いものを持つ者同士だからこそ補い合える関係性もあるはずだ。

酔いしれるロマンス
ⓒ 2024 KT StudioGenie Co.,Ltd All rights reserved

最後にヨンジュは仕事である決断をするのだが、悩みを吐露すると、ミンジュから「仕事は試行錯誤しながら慣れていくけど自分と向き合う経験は初めてだろ」と諭され、「そうやって揺らぐ姿もヨンジュらしい」とまるごと彼女を受け止めて愛を伝える姿にあたたかい気持ちになる。等身大の自分を受け止めてくれる相手は、特別な存在になるものだ。さらに自分の決断を後押ししてくれる相手なら、その人とは恋も結婚もうまくいきやすいのではないだろうか。

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③『ワンダフルデイズ』(2023年)

トラウマからイヌが苦手な男性と、キスをするとイヌになる呪いをかけられている女性のファンタジーラブコメディ。高校の国語教師ハン・ヘナ(パク・ギュヨン)は、ある日、好意を寄せる歴史教師イ・ボギョム(イ・ヒョヌ)と間違えて、数学教師チン・ソウォン(チャウヌ/ASTRO)にキスをしてしまう。ヘナもソウォンも恋愛下手ゆえにぎこちないものの、呪いを解くには100日以内に同じ相手とイヌの姿でキスをしなくてはならないため、ヘナはソウォンと距離を縮めようとする。

癒やし合える関係なら思い切って一歩踏み出す!

都会育ちの4人の俳優たちが自給自足の田舎暮らしを体験する『フィンランド間借り暮らし』では、少年のような無邪気な姿を見せている、チャウヌ(ASTRO)。『女神降臨』(2020年)や『ワンダフルワールド』(2024年)と、ラブコメからサスペンス、バラエティとジャンルレスに大活躍中の彼の教師姿が見られる本作は、どのシーンでもカッコいいチャウヌに見入ってしまうはず。

ワンダフルデイズ
©2023 Lifetime & Group8

そんなチャウヌと恋に落ちるのは、『悪魔判事』(2021年)や、公開されたばかりのメガヒット作『イカゲーム2』のパク・ギュヨン。とくに『イカゲーム2』の彼女は、北朝鮮で軍人生活をしていた脱北者というかなりハードな役を演じていて、『ワンダフルデイズ』でイヌに変わるかわいくてほっこりしたヘナとは180度違う姿に驚くばかり。

『ワンダフルデイズ』ep04
©2023 Lifetime & Group8

ヘナとソウォンのように、お互いに抱えるものがありながらも、抗えない恋心を燃やし続けて、理解し合っていくさまはトキメキ度120%!そしてイヌ好きはたまらないチャーミングなワンコたちに癒やされること間違いなし。本作は、前世の因縁なども絡んでくるファンタジー要素満載の恋ではあるが、呪いを持っている状態を現実に置き換えてみると、他の人にはなかなか理解し難い問題を抱えている女性ともいえるだろう。

気になる相手とただの知人で終わるか先に進むかは、打ち明けづらい問題や事情をどれだけ相手に話せるか、話しても引かないか、相手が自分を受け止めてくれるか?ということに尽きる。お互いに傷を持ちながらも癒やし合っていける関係なら、思い切って、一歩踏み出してみると新しい世界が待っているはずだ。

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④『無駄なウソ-誰にも言えない秘密-』(2023年)

嘘を聞き分けて真実を見抜く女性と、正体不明の天才作曲家の男性が真実を明らかにしていくラブコメディ。人の嘘を暴く“ライアーハンター”のモク・ソルヒ(キム・ソヒョン)は、乗り合わせたバスで思いがけず若い男性のピンチを救う。その後も、ソルヒの住むマンションの隣の部屋に引っ越してくる謎の男性。その正体は人気作曲家キム・ドハ(ファン・ミンヒョン)なのだが、なぜかマスクで顔を隠し、世間に姿を見せない。謎めいたドハとソルヒは次第に打ち解け合っていく。

秘密を抱える相手とはじっくりと恋を育てる!

ドハ役を好演しているファン・ミンヒョンはNU'EST、Wanna Oneとアイドルグループ出身だが、映画デビューは今泉力哉監督による日本映画『知らない、ふたり』(2016年)。ドラマでは、ヒットした『還魂』(2022年)での凛々しい姿が印象的で、日本でもデビュー映画より『還魂』でより注目を集めたことも記憶に新しい。

無駄なウソ-誰にも言えない秘密-
© STUDIO DRAGON CORPORATION

ソルヒ役のキム・ソヒョンといえば、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(2019年)の元気女子や、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016年)で後にトッケビになる高麗時代のキム・シン(コン・ユ)の妹の王妃役を演じるなど、子役時代から現在に至るまで活躍。

無駄なウソ-誰にも言えない秘密-
© STUDIO DRAGON CORPORATION

特殊能力を持つソルヒと、深い事情があって素性をひた隠しにするドハという、どちらも秘密を持つ者だからこそ、どこか影のある者同士が共鳴し合うようになるのは必然のようにも感じる。現実でも、ワケありの相手のほうがミステリアスさは増し、その秘密を知ることによって「私だけが彼を支えていける」「僕だけは彼女を守らなくては」という思いになるタイプもいるだろう。

ただ、ワケありなのがどうしようもない理由のダメンズやダメ女子にひっかからないよう、相手をよく見極めることを忘れてはいけない。さらに、秘密主義のタイプは、最初から自分のすべてを見せてくれるわけではないため、こういう相手を好きになったら焦らないことだ。相手の心が解けるまで、ほどよい距離感をキープしていくと、じっくりと恋を育てていけるかもしれない。

というわけで、今回は“恋と結婚”にまつわる韓国ドラマを4本紹介させていただきました。実際にさまざまなタイプの男女がいるように、年齢や職業が異なる主人公やヒロインが展開するラブストーリーは、ドラマの中だけではなく実は現実の恋や結婚にも役立つヒントが隠れていることも。とはいえ、そんなことを考えなくても、作品を鑑賞するだけでトキメキや癒やしをいっぱい届けてくれる韓国ドラマ。他にもまだまだ良作はあるので、みなさんのお気に入りの作品をぜひ見つけてみてくださいね。

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