日本映画初出演&日韓合同作主演でも話題!2PMオク・テギョンおすすめドラマ5選
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日本映画初出演&日韓合同作主演でも話題!2PMオク・テギョンおすすめドラマ5選

2024.08.11 15:00

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唐突だが、筆者の周りには韓国ドラマ好きが集まっており、面白かった作品やつまらなかった作品、今何を観ているか、などの情報交換を頻繁に行っている。そのやりとりにおいて、5月下旬から6月上旬にかけ、とある共通のキーワードが浮かび上がってきた。「最近観ているのは、『ドリームハイ』」、「『ブラインド』が気になっているんだよね」、「『御史<オサ>とジョイ』、面白いよ」。――今挙げた作品はすべて、オク・テギョン(2PM)の主演作だ。

テギョンは、2008年に“野獣系アイドル”2PMのメンバーとしてデビュー。2010年からは本格的に俳優活動も始め、以降、バラエティ、ドラマ、映画など様々な分野で活躍してきたマルチタレントだ。目鼻立ちのハッキリとした凛々しい顔にがっしりとした体格、表情や立ち振る舞いから滲み出る品の良さから、“ハンサム”という言葉がぴたりと合う。

話を戻すと、かくいう私も、オム・テグ出演作を制覇する過程で鑑賞した『約束の地~SAVE ME』の影響により、同シリーズの1作目『君を守りたい ~SAVE ME~』(主演:テギョン)を観るところだった。

そんな折、木村拓哉主演映画『グランメゾン・パリ』で日本映画初出演や、Netflixシリーズ『ソウルメイト』で磯村勇斗とW主演することが立て続けに報じられ、心の中でテギョンの存在感が日増しに大きくなっていく。「よし!これを機に、テギョン出演作を制覇しよう!(※配信作に限る)」と決意して約1カ月。その結果発表(?)として、今回はテギョン主演作の中でも、特に面白かった作品を紹介したいと思う。

① ドリームハイ

ドリームハイ
Licensed by KBS Media Ltd. © KBS. All rights reserved

韓国最高の芸術専門校「キリン芸能高校」でクビ寸前だった教師オヒョクは、理事長が目星を付けた特待生を入学式までに連れてくることを免停取りやめの条件として提示される。理事長が選んだのは、「見込みがないけれどなぜか可能性を感じている」という3人。才能はあるが横暴で偏見に満ちており、借金苦のために受けた同校のオーディションで落ちていたヘミ。ダンサーの資質があるも、愛の欠落した家庭を抜け出し街を彷徨っていたグク(=シヒョク)。そして、母を心配させまいと音楽を拒んできた田舎者サムドンだった。

本作は、崖っぷち教師率いる落ちこぼれ組が、学内トップ生徒たちとの戦いなどで辛酸を舐める思いをしながらも、スターへの階段を駆け上がっていく物語。夢に向かって切磋琢磨する中、友情や恋愛なども育まれる、王道の青春モノだ。若さゆえの不器用さや真っ直ぐさが胸を打ち、挫折を乗り越え才能を開花させていく瞬間が眩しい。不良少年グクと田舎男子サムドンによる互角の恋愛バトルも見ものとなっている。また、約13年前の作品ゆえ、ダンスやファッションなど懐かしい雰囲気なのだが、それもまた“時代”を表現していて面白い。

グク役のテギョン、ヘミ役のmiss Aペ・スジ(『アンナ』『イ・ドゥナ!』など)、サムドン役のキム・スヒョン(『涙の女王』『サイコだけど大丈夫』など)をはじめ、歌手/俳優のIU、T-ARAウンジョン、2PMウヨンといった、今や実現不可能であろう豪華競演も見どころで、各パフォーマンスシーンもハイクオリティ。本作を共同プロデュースした、ヨン様ことペ・ヨンジュンとJ.Y. Park(パク・ジニョン)も、理事役&臨時教師役で良い味を出している。

② 君を守りたい~SAVE ME~

父の事業倒産で地方へ越してきたサンミ一家は、再起を試みるも、トラックは壊れ、詐欺に遭うなど事態が悪化していくばかり。そこに手を差し伸べたのは、地元で根強く支持されている宗教団体。新たな住み家を無償で手に入れ、サンミと兄サンジンは高校に通学し始める。しかし、サンジンがいじめに耐えきれずに自殺。サンミの母は精神に異常をきたし、サンミの父は宗教にのめり込んでいく。高校を退学させられ、監禁されてしまったサンミ。数年後、偶然遭遇した同級生サンファンに助けを求めようとする。

心の隙間を狙われて一度はまったら抜けられなくなる、カルト教団の恐ろしさが描かれている社会派スリラー。最初は自力で、途中からは同級生たちによる協力のもと脱出を試みるサンミだが、あらゆる策を試すほど、教団が警察や政治家と癒着していることが浮き彫りになっていく。母は人質状態で、父は感覚が麻痺。教主との強制的な結婚に怯えるサンミの環境に、絶望的な気持ちを覚える。しかし、選択肢が狭まっていき命の危険も迫る中、どんな結末を迎えるのかと引き込まれていく。ショッキングなシーンが続くので、観賞時はメンタルに要注意。


本作でテギョンが演じるのは、郡長の息子サンファン。頭脳・容姿・家柄共に申し分なく、明るい性格で正義感もある、まさにテギョン本人を彷彿とさせるキャラクターだ。しかし、サンファンは高校時代、父の立場を守るため、サンミとサンジンの助けを見過ごし、親友ドンチョルの冤罪裁判の証言も見送ってしまう。その後悔を抱え続けてきたサンファンは、再びサンミからSOSを受け取り、臆病さを脱ぎ捨てていく。いざ助けを求められた時、実際に行動に移せるか。テギョンはサンファンというキャラクターの成長過程を通じ、“助け手”側の葛藤や克服をリアルに演じている。

③ ヴィンチェンツォ

イタリアンマフィアのコンシリエーレ(相談役)を務めていた弁護士ヴィンチェンツォ・カサノは、組織の裏切りに遭い、母国・韓国へ。目的は、中国人マフィアの依頼で雑居ビル「クムガ・プラザ」に隠した、金魂の山を手に入れること。しかし、同ビルは巨大企業バベルによる再開発計画エリアの一部。カサノは、「クムガ・プラザ」の入居者たちと取り壊しの反対運動を始めると共に、入居者代表を務める父を何者かに殺された弁護士チャヨンと手を組み、バベルの悪行を追求していく。

韓国ドラマお得意の悪徳大企業VS正義の物語だが、風変わりなのが主人公。法律家として相手をやり込めることもできるうえ、裏社会流に鉄鎚も下せる異色のキャラクターなのだ。正攻法が通じずに歯がゆくなる場面もあるが、その分、悪をもって悪を制する時のスカッと感がたまらない。相棒となるチャヨンをはじめ、「クムガ・プラザ」の面々たちが一癖も二癖もあり、会話劇も楽しめる。法廷ドラマにノワール、アクション、コメディ、ラブストーリーなどあらゆる要素が詰まった、最高のエンタメ作品だ。

最も強烈なキャラクターと言えるのが、テギョンが演じるジュヌ。チャヨンがバベルの弁護人として働いていた頃、彼女の部下だった人物だ。裁判所にキックボードで現れ、革靴ではなくスニーカーを履いてきて上司に呆れられるなど、ちょっと頼りない感じのインターンなのだが、実は大きな秘密を隠している。憧れの先輩チャヨンを追いかける、大型犬のような人懐っこい性格に見えるが、その本性は凄まじい。テギョンの演技力も、『ヴィンチェンツォ』ヒットの一因と言えるだろう。

④ 御史<オサ>とジョイ

御史<オサ>とジョイ

名家の子息イオンは、仕事も結婚も興味がなく、食べ物のことばかり考えている美食家。だがある日、地方の不正を摘発する王の密使「暗行御史」に任命されてしまう。前任者が落命した危険な任務だが、「地元グルメを楽しもう」と気持ちを切り替え、従者たちと旅に出る。しかし、不審な事件に遭遇して正義感が疼いてしまい、務めを果たすべく調査を開始。偶然知り合った事件関係者のジョイなどもチームに加わり、国を揺るがす陰謀に迫っていく。

前任の暗行御史と地方官の側女候補の殺人を発端に、横領や人身売買といった様々な悪事を芋づる式に暴いていくことになる痛快ミステリー。朝鮮時代劇というと、身分差や男尊女卑などの描写で緊張感の漂う作品が多いが、本作は登場人物たちの感覚がいくらか現代人寄りで、気負わず観賞できる。

御史<オサ>とジョイ

例えば、“坊ちゃん”のイオンと従者たちは親密な関係性を築いており、ふざけ合う姿はトリオ芸人さながら。また、ヒロインであるジョイは、離婚申し立てから始まり、自立を目標に邁進する、男性に頼らぬキャラクターである。「暗行御史」のメンバーは、イオンを除き身分が低い。物語の軸は事件解決にあるが、彼らが人生を切り拓いていく様子も必見。最後には、爽やかな余韻が訪れる。

御史<オサ>とジョイ

主役イオンを演じたのは、テギョンだ。意外にも時代劇初挑戦だったそうだが、彼の纏う気品や陽気なムードが、エリート美食家という役柄にぴったりで、色とりどりの漢服姿も見目麗しい。

御史<オサ>とジョイ

お相手ジョイを演じたキム・へユンは、『ソンジェ背負って走れ』におけるビョン・ウソクとの神がかり的な“ケミ”で話題になっていたが、テギョンとの相性も抜群。情報収集にかこつけてもっと親密になりたいイオンと、要件を伝えたら即帰宅するジョイの、何だか残念なコミュニケーションなど、楽しいラブコメで劇を盛り上げている。

⑤ ブラインド

ブラインド
© STUDIO DRAGON CORPORATION

とある食品会社社長の娘が20歳の誕生日に口を切り裂かれて殺される、“ジョーカー殺人事件”が発生する。刑事ソンジュンは容疑者マンチュンを検挙するが、無罪主張により、陪審員制度で裁判が行なわれることに。担当した判事は、ソンジュンの兄ソンフン。マンチュンには有罪判決が下されるが、事態は収拾せず。陪審員たちの身に次々と危険が降りかかっていく。真犯人の追及に燃えるソンジュンだが、実は自身の幼少期の記憶も事件に関与していたー。

ブラインド
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年齢・性別・職業など、一見繋がりを持たない9名の陪審員の共通項とは一体何なのか?ミスリードが秀逸で誰が真犯人なのか全く予想できず、主人公ソンジュンやその兄ソンフン含む、登場人物すべてが怪しく見えてくる。残忍な殺人事件を発端に、闇深い過去の出来事が掘り返されていくと、被害者と加害者の境界線は曖昧に……。二転三転するストーリーが見応えのあるクライムサスペンスだ。

ブラインド
© STUDIO DRAGON CORPORATION

華やかさ溢れるテギョンだが、『君を守りたい~SAVE ME~』、『ザ・ゲーム〜午前0時:愛の鎮魂歌〜』など、サスペンスの世界にもハマる俳優でもある。『ブラインド』では、真実を解明するために奔走する刑事ソンジュンを熱演。ハ・ソクジン(『悪魔の計略 ~デビルズ・プラン~』など)演じる優秀な兄ソンフンに対する複雑な感情表現も見事だった。

ブラインド
© STUDIO DRAGON CORPORATION

また、Apinkチョン・ウンジ(『Missナイト & Missデイ』など)がソンジュンに協力する陪審員として重要な役どころを演じているが、安易なラブストーリーへと発展しない。一連の事件に集中できる、骨太な脚本も素晴らしい作品だ。


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