『夫よ、死んでくれないか』。高橋光臣が奇声を上げて怪演する束縛夫にゾワ〜!後半8分の衝撃展開も見逃せない第3話!
安達祐実・相武紗季・磯山さやか主演の夫婦愛憎ミステリー『夫よ、死んでくれないか』第3話をレビュー
松村沙友理が主演を務めるドラマNEXT『やぶさかではございません』が4月2日からスタートした。U-NEXTでは各話1週間独占先行配信されている。
仕事先であるサイレントカフェ「アサガオ」で同僚の上下亮(駒木根葵汰)と出会った不思議麻衣(松村沙友里)。最初は「互いに観察し、ダメなところを指摘し合う」という特殊な関係だったが、次第に惹かれ合うように。
ついに、互いの想いを伝え合ったふたりだったが、恋愛にトラウマがある麻衣は「付き合う」という関係に踏み出せない。しかし、上下はめげない。麻衣が安心して付き合えるように、とまずはお試しの関係からスタートすることに……。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
付き合い始めて1ヶ月程度は互いに好きが募っていくばかりで、寝ても覚めても幸せ……なんて経験をしたことがある人もいるかもしれない。相手への好きがピークな時期だから、もう一緒にいられるだけで幸せなのだ。が、気がついてしまった。一番幸せなのは片思いと両想いの間。お試し期間かもしれない(お試し期間を設けるカップルがどれぐらいいるかは分からないが)。
「好き」という気持ちを確認し合い、「交際する」という目標に向かってひた走る。そこに不安は少ないし、お互いに想いを確認し合っているのだからときめきが増していくばかりだ。
案の定、麻衣も上下も舞い上がっている。ふたりで一緒にいた時間を思い出し、ニヤニヤ、ニヤニヤ……。
「アサガオ」でのふたりの様子は「イチャつくんじゃないよ!」と注意したくなるほどラブラブ。麻衣の後ろからそっと近づき、頬をピトッと重ねる上下。「いやいやいやいやいや、斬新なスキンシップ!」と思わず声が出てしまった。なかなかのイチャつきぶりである。
そんな中で注目したいのが上下のコロコロと変わる表情だ。麻衣はもともと感情が顔に出やすいが(本人は無自覚だが)、上下も今回は表情の変化が激しい。想いが通じ合ったことにニヤニヤ、縫目(濱正悟)が麻衣のお隣さんであることに嫉妬して顔をゆがめ、好きすぎて想いが止まらずデレデレ……。初回の掴みどころのなさが掻き消えている。
上下の言動に心を振り回されっぱなしの麻衣だが、視聴者としても次はどんな愛情表現をしてくれるのかと構えてしまうほどだ。極めつけは靴が壊れた麻衣をお姫様抱っこし、家まで送るシーン。タクシーを拾えばいいのに……などと野暮なことを言ってはいけない。もうここは温かく見守ろう、という気持ちにさせられる。
しかし、そんな気持ちにさせられるのは駒木根の表情の豊かさによるところも大きいだろう。クールな表情もステキだが、感情が発露するときのキュートさんがたまらない。もはや駒木根劇場に釘付けだ。
しかし、ラブラブでもいまだ交際に踏み出せない麻衣。自分のことをより深く知られたら、フラれてしまうんじゃないか、という不安を未だに抱えていた。観察し合っていた時期があったわけだし、今さら上下が麻衣にがっかりすることはないだろう。……というのは、第三者だから思う話。恋愛のとき、当事者というのは思っている以上に周りのことが見えていない。そのせいで、相手の愛情を見誤ったり、自分の気持ちさえも分からなくなることもある。
麻衣の気持ちを察した上下は、言葉でしっかりと自分の気持ちを伝える。「言わなくても分かるでしょ」で片づけないところも上下の良さ。不安な時期というのは、丁寧すぎるほどに言葉を重ねてくれないと相手のことを信じられないもの。そうすることで、麻衣も自分は大事にされている、と感じることができるから。
ただ、上下のほうも余裕はない。早くきちんと恋人という関係になりたい。そんな気持ちが垣間見える。上下は上下で気持ちが爆発してしまわなければいいけれど。
第5話の視聴はこちらから
公式サイトはこちら
安達祐実・相武紗季・磯山さやか主演の夫婦愛憎ミステリー『夫よ、死んでくれないか』第3話をレビュー
第4話では、田辺桃子演じる医師の妻・晶子が登場。“囚われのプリンセス”となっていた晶子を詩穂が連れ出す。ダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』へのオマージュと見られるワンシーンも反響を呼んだ。
ある時、麻衣は恋愛のトラウマを作った張本人である元カレと遭遇してしまう。彼の心ない言葉に傷つく麻衣に、上下はそっとキスをする。 突然のキスに麻衣は上下を意識せざるを得なくなり……。