川口春奈が主演を務めるTBS系金曜ドラマ『9ボーダー』の第8話が7日に放送。第8話では、コウタロウ(松下洸平)の過去が一気に明らかに。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
もしも記憶を失ったことを受け入れて、今生きている世界で今の自分として生きていこうと決意した矢先、「あなたの過去、知ってます!」という人が現れたらどうするだろう。
『9ボーダー』第8話は、まさにそんなことを考えさせる回だった。
三女・八海(畑芽育)がSNSに投稿した誕生日会の動画を見た人物から、「動画に映っている人が自分の兄に似ている」という連絡が来るところで終了した前回。一度、人違い騒動があったため、八海はかなり慎重に対処するが、どうやら本物のようだということが判明。
そして酒井百合子(大政絢)がすぐにコウタロウに会いにきた。
実は、この百合子、コウタロウの婚約者だったのだというから、七苗(川口春奈)は複雑だ。
百合子によると、コウタロウの本当の名前は柴田悠斗。父親が社長、母親が専務を務める神戸の不動産会社の副社長だったそうだ。その回想シーンは、今とはまるで違う印象。
今のコウタロウがふわふわとしている印象であるのに対して、柴田は絵に描いたようなバリキャリ、仕事が生きがいというような人だった。この印象の変わりようには視聴者も「全然違う人に見えて、さすが!」と演技力を絶賛。松下の役者としてのすごみを感じさせていた。
この事実がわかり、七苗はいつものようにコウタロウと接することができなくなってしまった。
例えばコウタロウが地元・神戸に一度行ってみることを報告した際「でも、必ず(七苗のもとに)帰ってくるから」というと七苗は「必ずなんて言わないで!」と被せ気味にピシャリ。「この先どうなるか、それは誰もわからないし。私なら大丈夫。とにかく今は自分のことだけ考えて」と返答した。
きっと七苗にとってコウタロウが大事な人であり、幸せな人でいてほしいからこそ「百合子にとって柴田もそうなのだろう」と思いやっての発言。だからといって、あまりにも自分の気持ちに蓋をしてしまっているのではないかと思い、切ない気持ちになった。
結局、コウタロウが神戸に行く日まで”会わない”を貫いていた七苗。
そんな七苗に九吾(齋藤潤)は「また後悔するの?母さんが出て行った時みたいに。言えなかったんでしょ?行かないでって。素直に言いなよ、ダメでも無駄でもいいから伝えなよ」と後押し。これを聞いた、七苗はようやく走り出し陽太(木戸大聖)の助けもあって、空港へ。
ここでコウタロウと再会……といけばよかったのだが、そうはいかず。七苗が着いた頃にはコウタロウは神戸へと出発済み。2人は離れ離れになってしまった。
果たして2人は今後どうなるのか、最終回までの注目ポイントとなりそうだ。
筆者としては、もちろん七苗とコウタロウに何気ない日々の幸せを噛み締めるような毎日を送ってほしい、成立してほしいと思うのが本音。
しかし、由緒のある家の副社長だったことや、百合子という婚約者がいることにより、スムーズに事が進まない気もしている。
主題歌であるSEKAI NO OWARIの「Romantic」の歌詞通り<前はどう見えてた?この世界>状態なコウタロウ、改め柴田。彼は今後どんな人生を歩むのか。来週以降も見逃せない。
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第9話では、コウタロウが記憶を失う前の人生、柴田悠斗として家族のいる神戸へと帰るところからスタート。コウタロウと七苗の恋の行方が気になる展開に。
第7話では、家族の問題が一件落着。3姉妹の恋が再び動き出し、松下洸平演じるコウタロウの振る舞いに心が揺さぶられ、木南晴夏演じる六月の一言に共感の声が集まった。
第6話では、行方不明だった父・五郎(高橋克実)が謎の多い少年・品川九吾(齋藤潤)を連れて登場。離れて暮らしていた母親の思いについて考えさせられる回だった。
第5話では、未来のために決断をした大庭3姉妹が行動を開始。それぞれの恋が大きく動き出し、胸キュンシーンが光った回だった。
ここまで偽家族として生活してきた3名が出した、“らしさ”溢れる結末に絶賛の声が寄せられた。