川口春奈が主演を務めるTBS系金曜ドラマ『9ボーダー』。その7話が31日に放送された。第7話では、家族の問題が一件落着。3姉妹の恋が再び動き出し、松下洸平演じるコウタロウの振る舞いに心が揺さぶられ、木南晴夏演じる六月の一言に共感の声が集まった。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
前回、長野へ戻っていった九吾(齋藤潤)が、大庭家に住むことが正式に決定。七苗(川口春奈)、六月、八海(畑芽育)は驚きつつも、父・五郎(高橋克実)からの知らせを受け入れる。
そんな九吾と3姉妹に対し五郎は「親しき中にも礼儀あり。でももっと親しくなりたかったら、たまには本音でぶつかれ」と発言。
その理由を「九吾の母親と過ごした時間の後半は、お互いに気を遣い合って言いたいことを言えなくなったから」とコメント。2人の間の溝が深まっていたことを想像させると、3姉妹は五郎に「おおば湯の改築案」を再び提案。九吾の後押しもあり、晴れて全員が思うような新生おおば湯への一歩を踏み出した。
本音で向き合うことが大切なのは、何も家族に限ったことではない。家族との旅の途中、急遽、仕事の都合でひとりで東京へ戻ることになった七苗と、そんな七苗を待つコウタロウもそうだった。
ここでの2人のやりとりが怒涛のキュン祭り。まずは、なんといっても雷が鳴り「平気」と言いながらも怯える七苗に対するコウタロウの行動。安心させるかのように、優しくブランケットを羽織らせる、なんてことをされてキュンとしない人はいないのでは?
さらにその流れで「嘘、本当は怖い?」と発言。第1話で「本当は寂しい?」と聞いたときと同じ声色で七苗を落ち着かせた。視聴者としては再び観られると思っていなかったため「やばい!」「1話思い出す」と歓喜に満ち溢れた声がSNSに続出。
その流れで、コウタロウは続ける。「約束しよ?これからは本当のことを言う。遠慮はなし」と。
この会話をきっかけに、七苗は雷が怖いことなどを告白。一方のコウタロウは戸籍を作りに行けないことを打ち明ける。それはスケジュールの都合などではなく、「新しい名前を作って、住所を持って0から始めるのが、本当にいいのかな?」「今までどこかにいた本当の自分、なくしていいのか」と葛藤しているからだと。
この発言、たしかにと思う反面、実はコウタロウはもう思い出しているのではないか、それゆえ、新しい人生を作りたくないのではないかと勘繰ってしまったのは筆者だけだろうか。
個人的に、第7話イチの胸キュンMVPは六月だ。同じ職場の新米会計士・松嶋朔(井之脇海)が頭を打ったと聞き、たまらず駆けつける。そして無事を確認したあとでハグ。
「せっかく理由を探していたのに」「あなたを受け入れない理由。上司だとか、バツイチだとか、もう傷つきたくないとか…なんで超えてくるの?」と本音を吐露。好きにならない理由を探している時点で、もう好きなのだ。そんな恋愛における初々しさを思い出させてくれた上、直後に朔が「もっと好きになっちゃいますよ!」と笑顔を見せたのも込みで、恋のはじまりの楽しさを感じさせてくれた。
ただ、そんな幸せな空気感の中、どうやらコウタロウの過去が次回判明しそうな様子。どうか七苗との関係は続いてほしいが……。次回も見逃せなさそうだ。
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第9話では、コウタロウが記憶を失う前の人生、柴田悠斗として家族のいる神戸へと帰るところからスタート。コウタロウと七苗の恋の行方が気になる展開に。
第8話では、コウタロウ(松下洸平)の過去が一気に明らかに。今「コウタロウ」として生きている彼は、過去の自分を知り、この先をどう生きるのか──。
第6話では、行方不明だった父・五郎(高橋克実)が謎の多い少年・品川九吾(齋藤潤)を連れて登場。離れて暮らしていた母親の思いについて考えさせられる回だった。
第5話では、未来のために決断をした大庭3姉妹が行動を開始。それぞれの恋が大きく動き出し、胸キュンシーンが光った回だった。
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