「こんな人も出演していた!」伝説的な学園ドラマ5選
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「こんな人も出演していた!」伝説的な学園ドラマ5選

2025.01.24 18:00

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2025年1月19日から放送がスタートしたTBS日曜劇場『御上先生』は、松坂桃李が演じる東大卒のエリート文科省官僚が、東大進学率の高い私立高校へ出向して教師となる新たな学園ドラマ。主演の松坂をはじめ、吉岡里帆、岡田将生、北村一輝、及川光博、常盤貴子ら実力派俳優たちが出演しているが、生徒役のキャストも豪華な顔ぶれの人気若手俳優が多い。

奥平大兼(『MOTHER マザー』『Cloud クラウド』)、蒔田彩珠(『おかえりモネ』『ハピネス』)、窪塚愛流(『あのときキスしておけば』『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』)、髙石あかり(『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ)、吉柳咲良(『ブギウギ』『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜』)らがオーディションを勝ち抜いて出演し、個性あふれる生徒役を演じている。

学園ドラマと言えば、これまでさまざまな作品が放送されてきたが、その中から「こんな人も出ていたの!?」と思わず驚くような、今では有名俳優になったキャストが生徒役で出演していた、伝説の学園ドラマを5本紹介したい。

『鈴木先生』

鈴木先生
© 武富健治/双葉社 © 「鈴木先生」製作委員会

2011年に連続ドラマとして放送され、2013年にはスペシャル版、同年に劇場版も公開された、長谷川博己がタイトルロールを演じる、中学2年生を受け持つ担任教師の学園ドラマ。

一見、普通に見える生徒ほど、心の中には鬱屈したものを抱えていると感じ、そんな生徒たちを掬い上げながら、理想のクラスを作ろうと奮闘する国語教師の鈴木章。彼は、教育現場の常識を打ち破り、独自の教育メソッドを駆使して、生徒たちの些細な、時に重大な事件の数々に、誠実的かつ情熱的に対応している。

鈴木には恋人の麻美(臼田あさ美)がいるが、“スペシャル・ファクター”と考えている女子生徒がおり、彼女をクラスで重要視するうちに、つい性的な妄想をしてしまうことも。

2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した武富健治による同名漫画を原作に、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズ等で知られる古沢良太らが担当する本作で、“スペシャル・ファクター”的な女子生徒・小川蘇美を演じたのは土屋太鳳。彼女をはじめ、1000人を超えるオーディションを勝ち抜いて選ばれた生徒役には、松岡茉優、北村匠海、三浦透子、小野花梨といった、現在は主役級の俳優に成長したキャストたちが! ぜひ、ドラマ版と劇場版の両方を観て、初々しい姿をチェックしてみてほしい。

『ドラゴン桜』

ドラゴン桜(2005)
Ⓒ三田紀房/コルク ⒸMMJ/TBS

阿部寛主演で、2005年と2021年に連続ドラマとして放送された、元暴走族の貧乏な三流弁護士・桜木健二が、平均偏差値36の高校生を東大に現役合格させようとする、異色の学園ドラマ。原作は三田紀房による同名漫画。

経営難の三流私立校・龍山高校に債権者代理として乗り込んだ桜木。彼は、弁護士としての名を上げようと、龍山高校を東大合格者を輩出する進学校にする再建案を思いつく。そこで、桜木は東大受験のための特別進学クラスを創設し、さまざまな受験テクニックを生徒たちに教えていく。

かつて、桜木は警察に捕まったことで改心し、勉強に打ち込んで東大に合格したにもかかわらず、進学せずに弁護士の道を進んだ。そんな過去を持つ桜木は、徹底的な合理主義と強い態度を貫き、生徒たちに世の中の仕組みと現実を教えながら、東大に合格する方法を伝授していく。

2005年の第1シリーズで、桜木の教え子となった生徒を演じたのは、長澤まさみ、山下智久、小池徹平、新垣結衣、中尾明慶、サエコ(現在の表記は紗栄子)。2021年の第2シリーズでは、長澤は第1シリーズと同じ役の水野直美を演じているが、彼女は東大を卒業して弁護士となっている。

第2シリーズで桜木の教え子を演じたのは、髙橋海人、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太といった、今を時めく若手俳優たち。第1、2シリーズともに、豪華なキャストが出演しているので必見。

『GTO』

GTO
原作/藤沢とおる「GTO」(講談社「週刊少年マガジン」連載)/関西テレビ/アベクカンパニー

反町隆史主演で、1998年に連続ドラマとして放送され、1999年にスペシャル版と映画版が公開、さらに2024年にスペシャルドラマ『GTOリバイバル』として復活した、伝説の教師“GTO(グレート・ティーチャー・オニヅカ)”が、豪快な力業で数々の問題と向き合い、生徒やほかの教師たちの信頼を勝ち取っていく学園ドラマ。原作は藤沢とおるの同名漫画。

元暴走族のリーダーだった鬼塚英吉は、問題を抱える武蔵野聖林学苑に赴任し、2年生の担任となる。そこの生徒たちは、結託して教師を迫害しようとするが、破天荒な鬼塚は、“鬼塚流”で切り替えしていく。

松嶋菜々子が英語教師役で出演しているが、本作での共演をきっかけに反町と結婚し、現在もおしどり夫婦として知られている。

小栗旬、窪塚洋介、池内博之、山崎裕太、徳山秀典らが生徒役で出演。彼らは、2024年の復活版にも登場しているので、両作を見比べてみるのも面白い。

また、2012~2014年には、AKIRA主演のリメイク版も放送された。生徒役には、森本慎太郎、川口春奈、本田翼、中川大志、白濱亜嵐、山田裕貴、鈴木伸之、塩野瑛久、松岡茉優、小芝風花、菊池風磨、三吉彩花、竜星涼、佐野玲於、片寄涼太など、人気俳優たちが大勢出演している。

『高校教師』

高校教師
ⒸTBS

1993年に真田広之と桜井幸子、2003年に藤木直人と上戸彩というW主演で放送された、教師と生徒によるセンセーショナルな恋愛を描いた学園ドラマ。どちらも脚本は野島伸司。1作目の放送時、近親相姦や強姦といったテーマを真正面から描出し、大きな反響を呼んだ。

2024年、『SHOGUN 将軍』の主演と製作でエミー賞とゴールデングローブ賞を受賞した真田が、1980年代まではアクション作品に出演することが多かった中、『高校教師』で演じた運動が苦手な、孤独なタイプの理科の講師というキャラクターが視聴者を引き付けた。

桜井が演じる高校2年生のヒロインは、峰岸徹が演じる父親と近親相姦の関係だという描写がある。彼女は、そんな父親の溺愛から逃れるように、真田が演じる先生にすがっていくが、やがて相思相愛となる。

ヒロインの親友を持田真樹が演じているが、彼女は京本政樹が演じる教師からレイプされてしまう。このシーンが非常にショッキングで、当時リアルタイムで観ていたが、今でも頭から離れない。

そして、同じく忘れられないのが、真田と桜井の2人によるラストシーン。有名なので知っている人も多いと思うが、ぜひ実際に観てみてほしい。本作の生徒役キャストは、現在は目立った活動はないようなので特筆しないが、30年以上前の真田と京本の演技は必見なので、伝説の学園ドラマとしてピックアップせずにはいられない。

ちなみに、1993年には唐沢寿明と遠山景織子のW主演で映画版も作られた。

2003年版は前作の続編で、京本が同じ役を演じている。藤木が演じる、脳腫瘍を患い余命わずかな教師に、一途に慕う高校2年生のヒロインを上戸が愛らしく体現。さらに生徒役で、ソニンと蒼井優が出演している。

『3年B組金八先生』

3年B組金八先生(第1シリーズ)
ⒸTBS

1979年から2011年にわたって放送された、学園ドラマの金字塔。筆者は子どもの頃にリアルタイムで第1と第2シリーズを観て衝撃を受けたが、当時は荒れていた中学が多く、共感するところが多かった。

東京都の区立桜中学校に、福岡県出身の坂本金八(武田鉄矢)が国語教師として赴任する。3年B組の担任となった金八は、長い髪を振り乱しながら、「何のために学び、何のために生きるのか」を熱く生徒に指導していく。

第1シリーズで衝撃的だったのは、杉田かおると鶴見辰吾が演じる生徒の間に子どもができ、「十五歳の母」をテーマに中学生の妊娠と出産を描いたこと。同シリーズには、後に「たのきんトリオ」と呼ばれるようになる田原俊彦、近藤真彦、野村義男や、小林聡美、三原じゅん子らが出演していた。

第2シリーズは、「腐ったミカンの方程式」をテーマに、荒れる中学生、暴力問題を取り上げた。中学生が手錠をかけられるシーンは、お茶の間に大きな衝撃を与えることに。沖田浩之、直江喜一、川上麻衣子、伊藤つかさ、ひかる一平らが出演。

第3シリーズには萩原聖人、森且行、長野博、第4シリーズには小嶺麗奈、第5シリーズには風間俊介、亀梨和也、第6シリーズには上戸彩、中尾明慶、本仮屋ユイカ、佐藤めぐみ、平愛梨、増田貴久、加藤成亮(現在の表記はシゲアキ)、第7シリーズには濱田岳、八乙女光、薮宏太、福田沙紀、黒川智花、第8シリーズには高畑充希、忽那汐里、ファイナルには趣里、岡本圭人といったキャストが出演し、3年B組の生徒役を演じた。現在はベテランの域に入っている俳優たちが、各シリーズで武田と共に熱い芝居を披露している。


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