今年28歳になる筆者は恋愛ドラマが大好き。有名どころはある程度観ていて、最近だと二階堂ふみ主演の『Eye Loves You』にドハマリしました。韓ドラも大好きで、日本でも大ヒットした『ソンジェ背負って走れ』もしっかり履修済みです。

ソンジェが最終回を迎え、何か他に面白い恋愛ドラマはないかとU-NEXTを漁っていたら、このドラマと出会いました。

それが『冬のソナタ』。韓ドラ史上屈指の名作ですが、まだ観たことがありませんでした。自分が小学生の頃に母がハマってたな……と興味本位で観始めたところ、恋愛ドラマ好きにはたまらない要素がてんこ盛りでめちゃくちゃ夢中になってしまいました。

そこで今回は「冬ソナ5つの魅力」をぜひご紹介させてください！冬ソナ世代以外でも楽しめること間違いなしですよ…！

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

1.出会いは最悪。そんな2人が恋に落ちるまでの道のりがたまらない……！

チェ・ジウがヒロイン役を演じる本作。チェ・ジウといえば、現在『ブラックペアン シーズン2』に出演していて話題になっていますよね。

そして物語はチェ・ジウ演じるユジンの高校時代から始まります。春川に住む高校生のユジン（チェ・ジウ）は放送部に所属していて、幼馴染のサンヒョク（パク・ヨンハ）と仲良く充実した高校生活を過ごしていました。

そんなある日、ユジンの高校に入学してきたチュンサン（ペ・ヨンジュン）。冷たくて失礼な態度のチュンサンにユジンは最初、良くない印象を抱いていました。しかし、とあることをきっかけに2人で学校をサボって距離を縮め、次第に惹かれ合っていきます。

”韓国ドラマあるある”なのが、出会いが最悪であればあるほど、その後の恋愛は盛り上がるというもの。最初は互いに反発し合う2人が、さまざまな試練を乗り越えて心を通わせていく姿にはつい引き込まれてしまいますよね。

最初はかなりぶっきらぼうなチュンサンだったのですが、ユジンに心を開き優しい表情を見せるようになり、キュンキュンが止まりませんでした。さすが「ヨン様」ブームを巻き起こしただけあるわ……！

2.思わぬ形で恋心が蘇る、運命のいたずら。予想を一回りも二周りも超える驚きの展開に！

順調に恋愛をスタートさせるかと思えたユジンとチュンサンですが、なんと不慮の事故でチュンサンが亡くなってしまい、帰らぬ人に。

10年後、心の片隅でユジンはチュンサンへの思いを残しながらも、幼なじみだったサンヒョクと婚約を果たしました。

家族や友人に祝福されていたユジンとサンヒョクでしたが、ここで運命のいたずらが起こってしまいます……。

放送部の仲間だったチェリン（パク・ソルミ）が彼女の恋人として、ユジンに紹介したイ・ミニョン。なんと彼の容姿が、死んだはずのチュンサンと瓜二つだったのです。

突然自分の前に現れたチュンサンそっくりのミニョンにユジンは動揺し、再びチュンサンへの恋心を思い出してしまうのでした……。予期せぬ出来事や運命的な巡り合わせによって登場人物の人生が意外な方向へ展開していくのも、まさに“韓ドラあるある”。冬ソナは、観ている側の予想を一回りも二周りも超えてくるので、「一体どうなっちゃうんだ!?」とハラハラしちゃうのが夢中になるポイントです。

3.チェリンの「嘘」に阻まれ、すれ違ってしまう2人。辛い恋心を丁寧に描く

ミニョンの姿にチュンサンを重ね、サンヒョクとの婚約が決まっているのにも関わらず心が揺れてしまうユジン。そしてミニョンも、ユジンの存在が気になり始めます。

ミニョンがユジンに惹かれ、自分のそばから離れてしまうことを恐れたチェリンは、2人の関係が発展するのを阻止しようと画策します。

ミニョンがユジンに対して悪い印象を持つよう、嘘をミニョンに吹き込むチェリン。彼女の話を鵜呑みにしてしまったミニョンは、チェリンの思い通り、ユジンを警戒し始めます。チェリンの妨害によりすれ違っていく2人の姿がもどかしく、観ている側は切なすぎる……。

すれ違いは恋愛ドラマにつきものですが、冬ソナはチェリンが抱えるミニョンへの恋心を丁寧に描いているからこそ、彼女の気持ちが痛いほどわかってしまって心が辛くなってしまいます。

4.重すぎるサンヒョクの愛。みんな人間味に溢れていて共感できる！

ユジンに対する誤解が解け、このまま順調に結ばれるかと思われた2人。しかし、彼らの間にまたもや障害が立ちはだかります。

ミニョンと一緒になるため、婚約者であるサンヒョクに別れを告げたユジン。しかしサンヒョクは「絶対に別れない」とそれを認めません。

サンヒョクの思いをなんとかして振り切ったユジンですが、サンヒョクはショックのあまり心神喪失状態に。会社を辞め食事も摂れない状態になり、ついに入院する事態にまで悪化してしまいました。

ボロボロになったサンヒョクの姿を目にしたユジンは、罪悪感からかミニョンと別れる決心をし、再びサンヒョクのもとへ帰ることに……。

2人の恋がうまくいくかと思えたところに、また新たな問題が発生するのも“韓ドラあるある”。これまでのサンヒョクがいいやつだったからこそ、ユジンへの気持ちをコントロールできず暴走してしまう彼の姿に胸がギュッと締め付けられます。冬ソナの登場人物はみんな人間味に溢れていて、「自分だったらサンヒョクみたいになってしまうかも……」と共感する方も多いはず。

5.記憶喪失に出生の秘密も!? 運命のいたずらが重なり、最後まで感情が揺さぶられる

事故で亡くなっていたと思われたチュンサンが、実は催眠によって記憶を入れ替えられ、ミニョンとして新しい人生を歩んでいたという衝撃の事実が発覚。ずっと思い続けてきたチュンサンとミニョンが同一人物であると知ったユジンは、今度こそ彼の隣を離れまいと、自身の心を固めます。

お互いの気持ちに正直になり、ついに結ばれたユジンとチュンサン。強い思いで惹かれ合う2人は結婚を約束したものの、さらにとんでもない真実が判明してしまいます。それを知ったユジンの母、チュンサンの母、サンヒョクたちは2人の結婚を阻止するため、ユジンを懐柔しようと画策します。

記憶喪失という展開は”韓ドラあるある”ですが、そこに出生の秘密まで加わるなんて……！お互いを思い合う気持ちだけではどうにも乗り越えられない問題に、観ている側としては不安でハラハラしてしまいます。まるでジェットコースターのように感情が揺さぶられるのも冬ソナだからこその醍醐味です。

果たして2人の運命は、どのような結末で終わりを迎えるのでしょうか……。

毎話毎話で事件が起こり、目が離せない本作。最愛の恋人との別れに、タチの悪い恋のライバルの登場、愛が重すぎる婚約者に、記憶喪失や出生の秘密……と“韓ドラあるある”要素てんこ盛りで、観る前は長いなと感じていた全20話を、気づいたらあっという間に観終わってしまいました。

観る前は「お笑い芸人がよくモノマネしてるな……」というイメージしかなかったヨン様がカッコよすぎてキュンキュンするし、チェ・ジウのピュアな美しさにも見惚れてしまいます。

観終わったあとは、すでに鑑賞済みの自分の母や年の離れた職場の上司との話のネタにもなって、人と語り合えるぶん、他の恋愛ドラマよりも満足感を味わえます。

20年以上前のドラマですがまったく古さを感じさせない、まさに不朽の名作でした。「次観る恋愛ドラマを探してる」という方、ぜひぜひ騙されたと思ってまず第1話を観てみてください……！

『冬のソナタ』の視聴はこちらから

冬のソナタ

2002年｜韓国

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