思わず涙が出てくる…。心に響く『冬のソナタ』名言12選
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思わず涙が出てくる…。心に響く『冬のソナタ』名言12選

2024.08.22 20:00

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2003年に日本で放送され、大ブームを巻き起こした『冬のソナタ』。ストーリーの面白さやヨン様のかっこよさなど、作品の魅力は数え切れないほどありますが、中でも印象的なのはセリフの良さ。目まぐるしく展開するストーリーの中、毎回心に響く名言が生み出されています。

そこで今回は個人的に心に刺さった「冬ソナ名言」12選をそれぞれの背景とともにご紹介します。

①「友達の作り方を教えてあげようか? 簡単よ。1歩ずつ近づけばいい。一方だけが近づいてもダメよ」(第1話)

『冬のソナタ』
Licensed by KBS Media Ltd. © KBS. All rights reserved

チェ・ジウ演じるユジンの高校時代から始まる『冬のソナタ』。ある日、ユジンの高校にチュンサン(ペ・ヨンジュン)が転校生として入学してきます。冷たくて失礼な態度のチュンサンにユジンは最初、良くない印象を抱いていました。しかし、彼の心優しい一面を見たユジンは、チュンサンのことを気にかけるようになります。

とある出来事をきっかけに、チュンサンと一緒に学校をサボったユジンが、彼の心を開こうと投げかけたのがこのセリフです。他人への警戒心があり、人からの優しさを素直に受け取れないチュンサンをユジンなりに諭す、素敵な言葉です。

ユジンの言葉には氷のように冷え切ったチュンサンの心を溶かすほどのパワーがあり、感動してしまいました……!

②「私なら、たぶん会いに行くと思う。だって会いたいから」(第2話)

『冬のソナタ』
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ユジンが歩み寄ったことにより、徐々に距離を縮めたユジンとチュンサン。2人は学校をサボった罰として、担任の先生から焼却場の掃除を命じられます。これは、2人が焼却場の掃除をしている際のユジンのセリフです。

掃除をしながら、亡くなった自身の父親の思い出話を語るユジン。チュンサンはそんなユジンの話と、生まれてから未だ実父か確信の持てない自分の父親を重ねます。そして、チュンサンはユジンにこう問いかけます。「君は同じ失敗を繰り返さないタイプ? 二度と会わないと決めたら、会いたくても我慢するか、それとも会うか」

それに対して「私なら、たぶん会いに行くと思う。だって会いたいから」と答えたユジン。このユジンのセリフからは、自分が愛した人をまっすぐに思い続けるピュアな心が感じられます。物語のラストまでユジンはチュンサンへの恋心を貫き通しましたが、ユジンの確固たる思いは高校時代からずっと変わらぬままでした。

③「道に迷ったらポラリスを探すんだぞ。同じ場所にある」(第2話)

『冬のソナタ』
Licensed by KBS Media Ltd. © KBS. All rights reserved

自身が所属する放送部の合宿に参加したユジンとチュンサン。とあることをきっかけにチュンサンと口論になってしまったユジンはカッとなり、宿舎から離れた林に迷い込んでしまいます。林の中でユジンを探し出し、チュンサンが彼女に言ったのがこのセリフです。

道に迷ったとき、ポラリス(=北極星)はいつでも同じ場所にあるから、ポラリスを見つけ出せば行くべき方向がわかる、とチュンサンはユジンに伝えます。なんてことない会話に思えますが、この瞬間から「ポラリス」はユジンにとって人生の大事な指針となっていくのでした。

「君を見つけたのが僕だったらと。どうなってたかな。もっと早く僕を好きになったかな」(第3話)

高校時代から時は流れ、幼なじみで高校も一緒だったサンヒョクと婚約に至ったユジン。2人は親戚に結婚を報告するため婚約式を開催しますが、ユジンは当日、偶然にも死んだはずのチュンサンに似た人影を見つけてしまい、式へ行くことができませんでした。

チュンサンへの恋心を思い出し、心が押しつぶされそうになったユジン。サンヒョクはそんなユジンを察してか、彼女に寄り添います。そしてサンヒョクは高校時代、放送部の合宿でユジンが迷子になったことを話題にあげ、このセリフをユジンに投げかけます。さらにサンヒョクはこう続けました。「そうじゃなくてもいい。君がつらいとき、肩を貸してあげられる。それだけで僕は満足だ」

まっすぐにユジンを思うチュンサン、チュンサンへの恋心を忘れられないユジン。すれ違う2人がもどかしく、観ている側としてはつらくなってしまいます……。

⑤「愛があるなら重要なことではないと思います。どんな家でも構いません。愛する人の心が一番素敵な家ですから」(第4話)

チュンサンへの思いを断ち切り、サンヒョクと結ばれることを選んだユジンですが、ここで運命のいたずらが彼女を翻弄します。

放送部の仲間だったチェリンが彼女の恋人として、ユジンに紹介したイ・ミニョン。なんと彼の容姿が、死んだはずのチュンサンと瓜二つだったのです。さらに彼は、ユジンが働く設計事務所の取引先である不動産開発会社の理事でもありました。

ユジンが引き受けたスキー場改装の実施のため、視察に訪れたユジンとミニョン。ユジンの婚約の話を耳にしたミニョンは、ユジンに新居について尋ねます。「決めていません」と答えるユジン。ミニョンは「結婚したらどんな家に住むか、寝室や台所をどうするか考えるものでしょ?」と問いかけます。ミニョンの疑問に対し、ユジンが語ったのがこのセリフです。

「愛する人の心が一番素敵な家」。ピュアでまっすぐに人のことを思いやれるユジンだからこそ言える言葉ですよね。

「心から誰かを愛したことがありますか? 今までそばにいた人が突然消えてしまう。何も変わらないのにその人だけがいない寂しさ。あなたにはわかるわけがない。それで心を痛めることが間違ってますか?」(第6話)

ユジンが担当するスキー場の改装工事が始まろうとしたある日、工事の班長が深酒のため倒れて発見されてしまいます。命に別状はなかったものの、それを知ったミニョンは、危機管理能力の低さを理由に、班長に解雇を命じます。昔からその班長のお世話になっていたユジンは、解雇の撤回を求めますが、ミニョンは聞き入れません。

班長が深酒をしたのには理由があり、その前日が班長の妻の命日だったのでした。それをユジンが説明するも、「言い訳だ」と一蹴するミニョン。

さらに続けて「酒を飲んで涙を流す、死んだ人のために? 自身の寂しさを紛らわすためだ。死んだ人のためを思うなら忘れることです」と言い放ちます。ミニョンに対し憤りを感じたユジンは、このセリフで言い返しました。

チュンサンへの思いを断ち切れないユジンにとって、「死んだ人のためを思うなら忘れること」なんて、何よりも傷つく言葉です。しかもそれを、チュンサンと瓜二つのミニョンから言われてしまうなんて……。悲しさと悔しさと怒りが混ざったユジンの表情がとても印象的で、冬ソナの中でも忘れられないシーンです。

「そんなに理由が必要なのかと。本当に好きだと言えないものなんです」(第7話)

自身がユジンの思い人であるチュンサンと瓜二つなことを知ったミニョン。2人の間のわだかまりが解けたユジンとミニョンは、お互いに少しずつ惹かれ合っていきます。

ユジンとの会話の中で、婚約者であるサンヒョクについて「彼を愛してます? どこが好きか教えて」と問いかけるミニョン。ユジンは「サンヒョクは誰よりも私のことを知っていて、本当に心が温かい人です。昔から家族のように過ごしてきたし、心が広くて、責任感が強くて……」と答えますが、ミニョンはなぜかおかしそうに笑います。その理由をユジンが尋ねたとき、ミニョンが投げかけたのがこのセリフです。

このあと、ミニョンに「チュンサンを好きになった理由」を質問され、口ごもってしまうユジン。まさにミニョンが言ったことが的中してしまいました。

ミニョンが言ったことは、単なるドラマのセリフではなく、私たちにも当てはまることですよね。冬ソナのセリフは、観ている側もハッとさせられる名言が多いからこそ、心に残るのだと思います。

「人生には岐路に立つ瞬間があります。どちらの道に進むか決めなければなりません。導かれたほうに進むのも悪くない」(第9話)

『冬のソナタ』
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惹かれ合っていくユジンとミニョン。ですが、ユジンは婚約者であるサンヒョクやその親族たちのことが心に引っかかり、なかなか自分の思いを決められません。悩むユジンの心を察し、ミニョンが投げかけたのがこのセリフです。

この言葉からは、決して無理強いはせず、ユジンの気持ちを尊重するミニョンの優しさが伝わります。人は大事な選択を迫られたとき、どちらを選べばいいか、自分が選んだ答えが正解なのか思い悩んでしまいます。しかしこのセリフを聞くと、運命に身を任せるのも間違いではないのだと感じます。

「ユジンさん、ポラリスを見つけて。僕のことは気にせず行ってください。そのかわり、帰り道を必ず見つけてくださいね。どんなに時間がかかったとしても、見つけられますね?」(第10話)

ミニョンと一緒になるため、婚約者であるサンヒョクに別れを告げたユジン。しかしサンヒョクは「絶対に別れない」とユジンとの別れに応じません。

サンヒョクの思いをなんとかして振り切ったユジンですが、サンヒョクはショックのあまり心神喪失状態に陥ります。会社を辞め食事も摂れない状態になり、ついに入院する事態にまで悪化してしまいました。

サンヒョクのもとへユジンが駆けつけるのを見送ったミニョンが、ユジンに投げかけたのがこのセリフです。「ポラリスを見つけて」というのは以前チュンサンが林の中で迷子になったユジンに言った言葉です。時は流れ、今度はユジンが「人生の迷子」になったタイミングでミニョンから同じ言葉を聞くことになるとは……。

自分が選ばれなくとも、あくまでユジンの幸せを心から願っているミニョン。「僕のことは気にせず行ってください。そのかわり、帰り道を必ず見つけてください」という、心からユジンを大切に思っているからこそ言える言葉に、ジーンと感動してしまいました。

「あなたが覚えていなくても構わないわ。私が愛してるのは記憶の中のチュンサンじゃない。目の前にいるあなたよ」(第15話)

『冬のソナタ』
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自分自身が「イ・ミニョン」ではなく、実際は交通事故に遭った際に催眠術で記憶を入れ替えられた「カン・ジュンサン」だという事実を知ったユジンたち。

チュンサンは最初、この事実を知り激しく動揺しますが、ユジンの存在もあり「カン・ジュンサン」として生きていくことを決めます。

しかし、当時の記憶がどうしても思い出せないチュンサン。ユジンとチュンサンは、何かヒントになるかもしれないと2人が出会った場所である春川へ訪れます。思い出の地を歩きながら、思い出話をするユジンですが、チュンサンは何も思い出せません。

そんなチュンサンに対し、ユジンが投げかけたのがこのセリフです。「私が愛しているのは記憶の中のチュンサンじゃない」というセリフは、ユジンが現在のチュンサンへの思いを示した言葉ですが、同時に、今まで過去の思い出に囚われていたユジン自身がやっと前に進んだことを表す「決意表明」でもあると感じました。

「昔の愛おしかった記憶」を引きずってしまい、過去から抜け出せないでいたユジンが”今”に目を向けられるようになったのは、ミニョンやチュンサンとの愛の力があったからこそなんですよね……。

「僕なら逃げる。ユジンが僕を好きなら全部捨ててもいい。親も友達も」(第17話)

『冬のソナタ』
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チュンサンがユジンへプロポーズをし、結婚を決めた2人。しかし、ユジンの母からもチュンサンの母からも猛反対を受けてしまいます。お互いに父を亡くし、唯一の家族である母からの反対となると、ユジンもチュンサンもなかなか結婚に踏み切れません。

そんな中、チュンサンを飲みに誘ったサンヒョクが彼に投げかけたのがこのセリフです。体を壊すほどの強い愛を抱いていたユジンと結ばれたチュンサンに、こんなに優しい言葉を言えるサンヒョクは立派そのもの。

母からの反対に気持ちが揺れるチュンサンとは反対に、まっすぐな思いをぶつけるサンヒョクを見ると、「ユジン、サンヒョクを選んだ方がよかったのでは……」なんて考えも頭をよぎります。

「今まで愛してきたし、これからもよ。それってダメなのかな。悪くない、そう思うことにするわ。私たちの愛は、誰になんと言われようと恥ずかしくない。私にとって本当に大切な記憶よ。あなたを本当に愛してた。それは覚えておいて。私は全部覚えておくわ。記憶は私のものだからいいでしょ?」(第19話)

チュンサンとユジンは、父親が同じ異母兄妹であることが発覚。ユジンとチュンサンの母が2人の結婚に猛反対だったのも、それが理由だったのです。

衝撃の事実を知ったチュンサンは、ユジンとの別れを決意します。最初、破局を受け入れられなかったものの、最終的にはチュンサンの考えを尊重したユジン。2人が最後別れる際、ユジンがチュンサンに語ったのがこのセリフです。

思い描いたハッピーエンドにならなくても、愛していたことは嘘じゃない。結ばれなかったからこそ、「記憶」として自分の中で大事に覚えておくことが、ユジンにとっての最大の愛の形でした。

「記憶は私のものだからいいでしょ?」という言葉からは、チャーミングさと確固たる意志を持つユジンの強さがうかがえて、個人的にとっても好きなシーンです。こんな言葉を言えるほど、純粋に人を愛せるユジン、本当にすごい……!

1話からずっと名言のオンパレードだった「冬ソナ」

冬ソナは日本でも不朽の名作として有名ですが、ここまで人の心を惹き付けたのは、各エピソードに散りばめられた名言の数々も大きな要因のひとつです。

物語の中だけではなく、観てている側にも問いかけるような言葉の数々。感動的なエピソードとも相まって、1話からずっと名言のオンパレードでした。

「昔見たけど、もう一度おさらいしたいな……」「名前は知ってたけど、内容は知らなかった」など、これから冬ソナを観る方はぜひ登場人物のセリフにも注目して作品を楽しんでみてくださいね。

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