【祝】イム・シワン主演『少年時代-恋と涙と青春と-』上陸!待ち続けた甲斐あった圧巻の青春アクションコメディ
血気盛んな男子高校生たちの勢力争いを描いた青春アクションコメディドラマ。見るからに虚弱体質なビョンテが喧嘩番長のフリをし続けるのには無理があり、「流石にもうバレる!」とハラハラするところでミラクルな出来事が発生する、そのめくるめく展開が爆笑モノの作品となっている。
農場に病院、銀行員にアクション俳優、細胞に古今東西の化け物……物語の舞台、そして主人公の職種や属性まで千差万別、オリジナリティに満ち溢れている韓国ドラマ。
奇抜な設定も多いゆえ序盤で面食らうこともあるが、よく練り上げられた世界観に説得力のある脚本ですんなりと受け入れられたら最後、以降はその作品にどっぷりとハマって延々と“ロス”に陥ることがある。だから、韓国ドラマはやめられないのだ。
さて、今回はそんな韓国ドラマの中でも、「幽霊」と「成仏」というキーワードにフォーカス。生と死を題材にした物語を5つ、紹介したいと思う。
主人公は、死者専門の写真館を営む7代目社長兼写真家のソ・ギジュ。夜な夜な、幽霊たちの最後の写真を撮影し、成仏の手助けをしている。そんなギジュがいつも通り仕事をこなす中、偶然知り合ったのは、不正を許さぬ弁護士ハン・ボム。
幽霊が視える・触れる体質につき幽霊たちに襲われてばかりのギジュだが、ボムには幽霊たちを跳ね除ける力があった。ボムは、ギジュが抱える大きな悩みを救うことができるのかー?
本作は、脚本家キム・イランのオリジナルストーリー。『ゴールデンスプーン』や『恋慕』、『僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~』など、様々な作品を手がけてきたソン・ヒョンウク監督が、気難しい幽霊専門写真家と熱血弁護士というこれまでにない組み合わせの恋愛物語を軽妙なタッチで紡いでいく。
主演を務めるのは、『スティーラー 〜七つの朝鮮通宝〜』などのチュウォンと『梨泰院クラス』などのクォン・ナラ。2024年3月末現在、全16話中5話まで配信中だ。
悪徳詐欺師を騙す人情派詐欺師キム・ウクは、女性の誘拐現場を目撃後、悪人たちに追われる最中に交通事故に遭い、九死に一生を得る。しかし、退院してすぐ誘拐犯たちに山奥へ連れ去られ、逃げようとして山から転落。気を失っていたところを、ドゥオン村に暮らす中年男性チャン・パンソクに助けられる。
誘拐犯たちからの捜索が続くため、村に留まることにしたウク。だが、実はそこは遺体が見つからぬ死者たちの魂が宿る場所だった。事故により第6感が目覚めたウクは、同じく死者が視えるパンソクと共に、村人たちの遺体探しを始めるようになる。
ウク役は『マネーゲーム』などのコ・ス、パンソク役はベテラン俳優ホ・ジュノ。村人一人ひとりの事件を順に解決して1〜2話ずつ完結していくと思いきや、序盤の誘拐事件、ウクと接触事故を起こした刑事、ウクの出自が絡み合い、徐々に点と点が線へと繋がっていき、そのスリリングな展開に引き込まれていく。
死者の村人たちが生者同様、寝食することができ、コミュニティを築き上げているという設定もユニーク。彼らが遺体を発見されない限り、成仏して自力で村外に出られないことに歯痒さを感じつつ、共に生活を続けてきた仲間たちとの別れを惜しむ姿に涙腺が刺激される。ウクとパンソクの凸凹コンビも愛おしい。
舞台は、ソウル繁華街にある「ホテルデルーナ」。気高い社長チャン・マンウォルが1,000年以上にわたって営んできた幽霊専門のホテルだ。ある日マンウォルは生死の境目でホテルに迷い込んだ人間の男を、息子の引き渡しを条件に見逃す。
それから20年後、男の息子である若きエリートホテリエのク・チャンソンに「デルーナ」の入社通知が届く。嫌々ながら支配人就任に応じるチャンソンだが、「デルーナ」で働くうち、マンウォルのことが気になるように……。
マンウォル演じるIUとチャンソン演じるヨ・ジングの品の良さとチャーミングさが際立つファンタジーロマンス。死者それぞれの事情やマンウォルがこの世に留まる理由など切ない場面もあるが、高飛車なマンウォルと生真面目なチャンソンの掛け合い、そして彼らを取り巻く従業員たちがかなり良い味を出しており、全体的にコミカル。
死者たちが悔いなく去れるよう、生前できなかったことをしながら休める“ヒーリング施設”である「デルーナ」は豪華絢爛、贅沢が趣味な主マンウォルも上質な洋服に身を包んでおり、それらを眺めるだけで眼福な作品でもある。
葬祭ディレクターとして遺体接触後、なぜか死者と話せるようになった“死者の執事”ペク・ドンジュと、便利屋「百人力執事」従業員で“生者の執事”であるキム・テヒが繰り広げるロマンス。
死者たちの最後の願いを叶えるため奔走するドンジュは、喪主代行や遺品整理など様々な仕事を請け負うテヒと行く先々で出会い、挙句に同じマンションの住人に。“恋人からのお別れ代行”という最悪の初対面を果たしていた2人だが、互いに協力し合うようになり、いつしか愛が芽生えていく。
「主人公2人が過去の出来事で深く繋がっていた」、「過去の悲劇的な事件を解決する」という韓ドラらしい展開もありつつ、残された者と逝った者それぞれ死に向き合い受け入れていく過程が温かみを持って描かれている良作。
アイドル出身俳優2人が主演を務めており、『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』などのイ・ヘリ(Girl's Day)がドンジュ役、そして『予期せぬ相続者』などのイ・ジュニョン(元U-KISS)がテヒ役。劇中ジュニョンが踊るシーンもある。
こちらは他4作と比べるとやや変わり種。“消滅地獄”を逃れて転生する機会を得たいのは、大昔に犯した大罪のせいで生者の恨みを果たす罰の真っ只中であるウォルジュ。人間たちから自然な流れで相談を受けられるよう「サンガプ屋台」を営み、特別な酒を飲ませ、夢の中に入って任務を遂げている。
10万人の目標達成を目前に1ヵ月の期限が設けられ、管理人であるクィ班長と共に焦るウォルジュ。そこで、偶然知り合った青年ハン・カンベをスカウト。カンベは生まれつき霊眼が開いており、手を触れるだけで人の悩みを引き出してしまう特殊体質だったからだ。カンベはその体質改善を条件に、屋台バイトを始めることにする。
相談者が直面した理不尽な状況などをバサバサ斬って解決していくストーリーが爽快。情に熱く芯の強いウォルジュ(ファン・ジョンウム)、ユーモアと頼もしさをたっぷりに彼女を支えるクィ班長(チェ・ウォニョン)、青二才だが優しくて人懐っこさのあるカンベ(ユク・ソンジェ)が、回を追うごとに結束を固めていく様子が微笑ましく、永遠にこの3人組を見ていたいと思わされる。そして予想外の“10万人目”が感動を誘う。
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