クールに見られがちな山崎紘菜が初のラブコメ『賭けからはじまるサヨナラの恋』で、共感できるギャップ女子のヒロイン役に挑戦!
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クールに見られがちな山崎紘菜が初のラブコメ『賭けからはじまるサヨナラの恋』で、共感できるギャップ女子のヒロイン役に挑戦!

U-NEXTで独占配信中のドラマ『賭けからはじまるサヨナラの恋』は、累計25万部突破の大人気同名コミック(原作:ポルン 漫画:わたぬきめん)を原作に、偽の恋人関係からはじまる不器用な男女の恋模様を綴った、笑えて、じれったくて、胸キュンできる“じれキュン”ラブコメディです。このドラマで、一見クールな主人公・吉永奈央役を演じているのが山崎紘菜さん。奈央は、勤務先の老舗文具メーカーで“氷鉄の女”の異名を持つものの、実は小関裕太さん演じる優柔不断な優男イケメンの同僚・里村紘一に6年間も片想い中で、妄想癖の強いこじらせ女子。そんな彼女がある“賭け”をきっかけに、里村と付き合うことになります。ラブコメのヒロイン役に初挑戦した山崎さんに、このドラマのお話をたっぷりとうかがいました。

一生懸命に何かをがんばっている人はカッコいい

━━本格的なラブコメのヒロイン役は初めてだそうですね。このドラマの出演依頼を受けた際、どんなところに魅力を感じましたか?

山崎:これまでコメディ作品に数多く出演していたわけではないので、コメディエンヌの印象があまりない私に、この作品を任せようと思っていただけたことが、純粋にまずうれしかったです。これまでにない挑戦ができる作品になる予感もしました。台本を読ませていただくと、かなり原作に忠実に描かれていて。他者に対して壁を作ったり、本音を隠して日々生きていた登場人物たちが、自分らしさを見つけて、自分らしく生きていけるようになる素敵な物語だと思いました。

━━山崎さんが演じている主人公の吉永奈央は、どんな女性だと思いましたか?

山崎:奈央は、会社では“氷鉄の女”と呼ばれている、クールで淡々と仕事をこなすキャリアウーマンですが、実際は頭の中でいろいろな妄想を繰り広げて1人で楽しんでいるギャップの激しい女性です。それにとても不器用で。もし奈央が器用に生きていくことができていたら、すべての人に壁を作るような“氷鉄モード”って、生まれていなかったと思うんです。多分、不器用さゆえに「0か100か」みたいな極端なところがある。だからこそ、一見器用に見える、自分にないものをもっている里村に惹かれたのかなとも思いました

賭けからはじまるサヨナラの恋_場面写真01
『賭けからはじまるサヨナラの恋』より ©U-NEXT

━━奈央が壁を作るようになったことには理由があるし、冷徹で厳しそうに見えるけど、実は仕事をきちんとこなしているだけで、あからさまに優しさも見せないだけ。誤解を受けやすいけれど愛すべき女性ですね。

山崎:奈央を演じてみて、一生懸命に何かをがんばっている人はすごくカッコ良くて魅力的だと、改めて気付かされました。奈央は恋にも仕事にも全力で真っすぐなところが、とても素敵なんです。

━━奈央と似ている部分や共通点はありますか?

山崎:私も見た目の印象から一見“クールな女性”と思われることが多く、仲良くなると「もっと怖い人なのかと思ってた」と言われることも少なくありません。私の喋り方や声のトーンを聞いて、「最初の印象と全然違った」と驚かれることも。私自身も自分のことをクールだなんて思っていないので、人から見た自分と自分が自覚している自分にギャップがあるところは、すごく共感できました。

賭けからはじまるサヨナラの恋_場面写真02
『賭けからはじまるサヨナラの恋』より ©U-NEXT

奈央が里村に6年間も片想いし、惹かれていった理由とは?

━━奈央が同期の里村紘一に、6年間も片想いし続けていることは、どう考えていましたか?

山崎:片想いって、恋人になりたい、恋を実らせたいという気持ちが多少は含まれているものだと思っているのですが、奈央の場合はどちらかというと、いま流行りの’’推し活’’に近い感覚だったのかなと。里村を見て、遠くから応援して、追いかけているだけで幸せ、という男性アイドルに対する想いに近かったのかなと思います。

━━では、里村の魅力や、奈央が惹かれていく理由については?

山崎:付き合い始めて、実際に里村と関わるようになってから、本当の恋や愛に移り変わっていったのだと思います。里村も自分の見られ方にギャップを感じていることに対しての驚きや、同じような悩みがあることへの親近感など、里村に対する日々の些細な発見に奈央の恋心が大きくなっていったのかなと。なので里村への認識は、付き合ってからどんどん深まっていったのではないでしょうか。

━━奈央には、筧美和子さんが演じた山田理子という、最高の理解者の親友もいますね。

山崎:理子と奈央の関係が素敵なのは、お互いに自分らしい状態で、ちゃんと本音を言い合える関係を築けていること。さらに理子のすごくいいところは、仲が良くても言いづらいことをズバズバ指摘してくれて、きちんと怒ってくれる。その上で、頑なに意見を変えないわけではなく、最後には「奈央が幸せだったらいいよ」「あなたが幸せなら私は応援する」と言える柔軟さもあるところ。私も奈央もそういう理子が大好きです。

━━今回のドラマで、ご自身が特に“じれキュン”度が強いと思ったシーンは?

山崎:奈央が里村に彼女がいるかもしれないと誤解するシーンです。里村の気持ちはどんどん奈央に向けて変化していて、2人の距離を縮めようとしているのに対し、奈央が里村に対して彼女に申し訳ないから、と距離を保って接しようとするシーンは、まさに“じれキュン”だなと。私も演じながら内心では奈央に対して、「里村の想いに気付け!」と思っていました(笑)。

山崎紘菜さんインタビュー_02


お笑い好きや芸人さんへのリスペクトが生きたコメディエンヌぶり

━━今回は山崎さんのコメディエンヌぶりが新鮮ですし、ドハマリしているようにも思いました。初めてラブコメのヒロイン役を演じてみて、いかがでしたか?

山崎:初めてのことへの不安も少しありましたが、コメディ作品は大好きで挑戦してみたかったですし、私自身もボケたり、人に笑ってもらったりすることが好きなので、楽んで取り組むことができました。奈央はオンとオフでは見せる表情が違うので、全く違う2人の人物を演じているようなやりがいもありました。

━━奈央の心の声や妄想を1人芝居やモノローグで表現したり、白目をむく顔芸もあったりなど、誇張した芝居からリアルな芝居まで、幅広い演技を求められて大変だったのでは?

山崎:コメディシーンの案配は、有働監督が細かく調整してくださいました。私が誇張しすぎていないか迷った時には、監督が明確な指示をくださるので、監督がオッケーを出したものに対する安心感と信頼感を持って、思いっきり演じることができました。監督の編集と効果音の力にも助けていただいていますし、私の自分でも知らなかった一面を引き出してくださいました。

━━山崎さんの振り切った芝居や間の取り方などが絶妙で、何度も笑わせていただきました。

山崎:ありがとうございます(笑)。普段からお笑い芸人さんの漫才やコントを見ることが好きなので、そこから日々得ているものは多いと思います。また、お笑い芸人のアインシュタインさんと「アインシュタイン・山崎紘菜 Heat&Heart!」というラジオ番組を約3年程前からやらせていただいていて、その中でのお二人とのやりとりから学ぶことも多いです。バラエティ番組もよく見ますし、面白いと思うことへの好奇心やお笑い芸人さんに対するリスペクトなどが今回生きたように思います。コメディ作品は今後とも出演していきたいので、ぜひ出演オファーをお待ちしております!(笑)。

━━コメディ作品を観るのもお好きなようですが、今回の参考にした作品はありましたか?

山崎:ブリジット・ジョーンズの日記』を参考にさせていただいていました。ヒロインの心の声が日記形式でモノローグとして入ってくるところが今作と似ていたので、その時の表情や動きなどを勉強していました。ふざけようとしていないのに面白い、というリアリティのあるコメディ作品というのも、目指すべき作品像だと思いました。

山崎紘菜さんインタビュー_05

恋をするって素敵だなというポジティブな気持ちを届けたい

━━今回の奈央のように共感できる役もあれば、自身とまったくかけ離れた役や、悪女と言われる役もあると思います。それぞれどのような思いで演じていますか。

山崎:どんなに共感できなかったり、自分と全く違うと思う役でも、自分の中にすごく小さな共感できる種を見つけて、その種をどんどん大きく育んでいくようなイメージを持って取り組んでいます。何が悪くて何が正しいかという善悪も、生まれた国、文化、環境、立場など、様々な要因で変化するものだと思うので、人の善悪を明確に決めるのは難しい。最初からこの役は悪人だ、善人だといった認識は絶対に持たないように気を付けています。

━━今回はラブコメのヒロイン役に初挑戦し、2021年に日本公開された『モンスターハンター』では海外進出するなど、俳優としての幅も広がっています。モデル業なども含め、多彩なお仕事で充実した活躍をされていますが、そんなご自身にとっての仕事のモチベーションや今後の目標にされていることとは?

山崎:お仕事を始めた頃からモチベーションはあまり変わっていなくて。観てくださる方に「明日もがんばろう」と思えるようなポジティブなエネルギーを届けられたらいいなと思っています。生きづらさなどを感じている方々が私の携った作品に救われたり、希望を見出す瞬間が増えたらいいなと思って、日々取り組んでいます。また、ハリウッド作品に出演させていただいた経験は、自分の中でも大きな出来事のひとつだったので、また海外作品に携われるようにがんばりたいです。

━━最後に、このドラマの視聴者の方へのメッセージをお願いします。

山崎:奈央の一生懸命さがすごく魅力的な作品ですので、一生懸命がんばっている方々に絶対に届くドラマになっていると思います。また、疲れたなとか、ちょっと嫌なことがあったなという時にこのドラマを観て、クスって笑って、明るい気持ちになっていただけたら嬉しいです。そして何より、恋するって素敵だなと思えたり、パートナーがいらっしゃる方々は、そのパートナーをもっと大切にしようと思えるような、そんなポジティブなエネルギーが詰まった作品なのでぜひたくさんの方に観ていただきたいです。

山崎紘菜さんインタビュー_01

プロフィール

山崎紘菜(やまざき ひろな)
1994年4月25日生まれ。千葉県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにて審査員特別賞を受賞。12年俳優デビュー。デビュー以来映画・ドラマほか、モデルやナレーションなども務め幅広く活躍。20年米公開の映画『モンスターハンター』ではハリウッドデビューを果たす。近年の主な出演作として映画『わたし達はおとな』(22)、『LOVE LIFE』(22) 、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』など。11月28日から公演予定の舞台「ジャンヌ・ダルク」に出演予定。

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