『夫の家庭を壊すまで』で注目の俳優・野村康太の感性豊かな7作品をピックアップ!
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『夫の家庭を壊すまで』で注目の俳優・野村康太の感性豊かな7作品をピックアップ!

2024.11.02 18:00

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今夏、松本まりか扮するサレ妻の狂った復讐ぶりが“不倫ホラー”として話題を呼んだテレ東ドラマ『夫の家庭を壊すまで』。この作品で、ヒロイン・みのりに想いを寄せる不倫相手の息子・渉を演じて注目を集めたのが、若手俳優・野村康太だ。みのりへの一途な姿に、危険な関係にハラハラしながらもきゅんとさせられた人は多いはず!

長身でスラリとしたプロポーションに甘いマスク、柔らかな雰囲気を持つ彼は、実はあの人気俳優・沢村一樹の次男であることも注目される理由のひとつ。2022年のドラマデビュー作『新・信長公記』から、わずか2年でめきめき存在感をアップさせたのも、親譲りのスター性も手伝ってのことだろう。

この秋は、累計1100万部突破の超人気漫画が原作の放送中のドラマ『その着せ替え人形は恋をする』で永瀬莉子と共にW主演を務め、さらに役者として注目度がアップしそう。

この先もまだまだ楽しみな彼の出演作をデビュー作から最新作まで、7本ピックアップ。ルックスのみならず、みずみずしくも感性豊かなその演技にも注目です!

新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(2022年)

野村の記念すべき俳優デビュー作は、甲斐谷忍の漫画『新・信長公記~ノブナガくんと私~』をKing & Princeの永瀬廉主演で連続ドラマ化したこの作品。近未来、マッドサイエンティストの手でクローンとして蘇った戦国武将たちが、銀杏高校の特進クラスに集められ、一番強い者が誰かを決める“旗印戦”で死闘を尽くす!

野村が演じたのは、鮮やかな青紫の学ランに身を包んだ前田利家のクローン。

新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~
©甲斐谷忍/講談社©読売テレビ

第2話では、加藤清正(須賀健太)に「3時間以内に豊臣秀吉をケンカで倒す」と旗印を立てて宣言された秀吉(西畑大吾)が、伊達政宗(三浦翔平)と同盟を組んで敵方と格闘。前田利家は、毛利元就(片岡久道)と共にその助太刀に入るシーンで登場する。槍の名手だった前田利家の史実になぞらえて、槍の代わりの棒を振り回し、敵を薙ぎ倒すアクションを披露。短いシーンながら、印象を残した。

また、第8話では、敵に捕まったクラスメイトの日下部みやび(山田杏奈)を助けようと奮闘する。彼女の友人の近未来女子たちに聞き込みに行くシーンや、「釣り野伏せ」の陣形を取って戦うシーンなど、ちょこちょこ活躍しているので注目だ。

最終回では、ラスボスが放った敵との大バトルに棒を振り回して参戦!

本作で連ドラデビューながら、超豪華な若手スター勢揃いのキャスティングの中、上背のあるスタイルのよさも手伝って、キラリと光る存在感を発揮した野村。記念すべきフレッシュな演技を要チェック!

②『SHUT UP』(2023年)

主演の仁村紗和が韓国・釜山で開かれた「アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード2024」で最優秀新人賞を受賞した注目作。

貧しくとも助け合いながら大学の女子寮で共同生活を送っていた苦学生女子4人組、由希(仁村紗和)、恵(莉子)、しおり(片山友希)、紗奈(渡邉美穂)によるクズ男からの100万円を強奪作戦が、予想外の展開に転がっていくその顛末を描き出す。

SHUT UP
©「SHUT UP」製作委員会

一ノ瀬颯が肝の座った演技で体現した、サークルトップのクズ男・悠馬による落とし込みによって由希たちが追い詰められていくスリリングな展開の中、現代の若き女子たちが抱える貧困や性暴力、性的同意の問題を浮き彫りにした佳作。余韻のある映像で、現代の若者たちが直面する大人社会の落とし穴や抱える切実な閉塞感を巧みにすくい上げ、観る者の心を揺さぶってくる。

今作で野村が演じたのは、悠馬の幼なじみ・伊月。周囲を見下しがちな悠馬からサークルの会計を任されるほど実務能力は高いが、気が弱く地味なキャラクターを柔和な持ち味を生かしてリアルに体現している。事なかれ主義の軟弱男だった伊月が、由希たちと関わることで問題意識に目覚めていくさまを繊細な演技で表現。崖っぷちに立たされる女子たちの、起死回生のキーマンとなる役割をまっとうする姿は痛々しくも清々しい。

③『パーフェクトプロポーズ』(2024年)

いまや若手俳優の登竜門となった感のあるBLドラマ。野村の配信連ドラ初主演作もまた同ジャンルだった。その作品は、累計発行部数21万部を超える鶴亀まよの同名BLマンガを実写化した『パーフェクトプロポーズ』。今作で野村は、相手役の金子隼人とW主演を果たした。

パーフェクトプロポーズ
©鶴亀まよ・海王社/「パーフェクトプロポーズ」製作委員会

ブラック企業の社畜男子・浩国は、中学時代に彼にプロポーズして消えた当時小学生だった幼なじみ・甲斐と10年ぶりに再会。同居生活を送ることになった2人の恋模様を、丁寧な心理描写で描き出す。

ここで野村が演じた甲斐は、いわゆる“スパダリ系”の年下料理男子。

態度はそっけないのに、ちゃんとした手料理を作って仕事で疲れ切った浩国を迎えてくれる。「今食いてー!と思ってた」というゴーヤチャンプルーが出てきたり、「ハンバーグよりミートボール、卵焼きは甘いのが好き、梅干しだけでご飯無限に食べられる」と、浩国の好きなものをすべて把握。もちろん、ほかの家事も完璧で居心地のよさは言うことなし!さらに、ちょっと強引ながらも幼い頃からの浩国への恋心は一途で情熱的なのだ。

そんな年下男子を、野村はクールさの中にもにじみ出る癒し系のたたずまいで好演。重く見えそうな甲斐の浩国へ向ける恋愛感情も、野村の涼やかな持ち味で緩和されて、ちょうどいい塩梅のキュン度に。

しかも、生い立ちの複雑な甲斐の内面も繊細に表現し、小さな頃から孤独を抱えているその姿にキュンとさせられる瞬間もたくさん出てくる。理想のスパダリを体現した野村の魅力にどハマりした人も多いはず!

作品の好評を受けて、ドラマを再編集した映画『パーフェクトプロポーズDreamEdition』が全国劇場で公開中。

④『身代わり忠臣蔵』(2024年)

個性派スター、ムロツヨシが吉良上野介とその末弟・孝証の二役を演じ、あの有名な忠臣蔵の敵討ちの奇想天外な裏話を描く時代劇コメディ。“松の廊下”で切りつけられた傷がもとで上野介は命を落とし、孝証がその身代わりになるという設定が斬新だ。しかも、その孝証が永山瑛太扮する大石内蔵助と郭で偶然に出会い、意気投合してしまうという展開も面白い。

コミカルな中にもペーソス漂うこの作品で、野村はめでたくも映画初出演!演じたのは、討ち入りを果たす赤穂浪士のひとり・岡野金右衛門の役だ。出番は少ないものの、時代劇のお芝居はまだこの作品でしか見られないので、ぜひともチェックしてほしい。

登場時は、きりりとした若き藩士の姿。塩田の開拓で豊かになった赤穂藩でのらくらと遊興にふける大石内蔵助に、「いいのですか、こんなところで油を売っていて」と諌める生真面目な役柄が本人のキャラクターにぴったりハマっている。

後半の討ち入りのシーンにも、赤穂浪士のコスチュームでしっかり登場。髪を乱して斬り合う姿もちらりと映るのでお見逃しなく!

⑤『あの子の子ども』(2024年)

予期せぬ妊娠に戸惑いながらも自分たちの道を決断していく高校生2年生カップルの姿を丁寧に紡ぐヒューマンドラマ。

桜田ひよりと細田佳央太の若き実力派コンビが、若きカップル、福(さち)と宝の悩みと成長を等身大に演じ、若年層の妊娠という現実にも起こり得る問題を観る者に真っ直ぐに問いかけてくる。また、挟まれるドキュメンタリー風の映像の理由がラストに判明する、その構成の妙にも心を動かされる。

本作で野村が演じるのは、桜田演じる福の兄で大学生の幸(こう)。主人公カップルを筆頭に、マジメなキャラクターばかりのこの作品の中で、幸はよくも悪くも力の抜けたマイペースなキャラクター。妹の一大事にも動じず楽観的で、一見、無責任キャラに見えるが…実は彼なりの生き方があることが後半になって明らかに。

飄々とした中にも根っこに優しさのある兄を、持ち前の柔らかな雰囲気で野村は好演。深刻なテーマの作品の中で、彼が出てくるとどこか空気が緩み、一服の清涼剤のよう。

⑥『夫の家庭を壊すまで』(2024年)

松本まりか演じるヒロイン・みのりは、夫がもうひとつの家庭を持っていたことに気づく。15年もの間、自分を欺いていた夫とその不倫相手に復讐しようと決意したみのりは、不倫女の息子を誘惑し、向こうの家庭をめちゃくちゃにしようと動き出す!

松本まりかの狂乱の“サレ妻”演技も迫力たっぷりで、“不倫ホラー”なる新語も生み出したヒット作。この作品で野村が演じたのは、不倫相手・三宅理子の息子・渉。塾のチューターとして接近してきたみのりを、本気で好きになってしまうというピュアでまっすぐな高校生という設定だ。

夫の家庭を壊すまで_02
©「夫の家庭を壊すまで」製作委員会

しかも、この復讐劇の7年後を描く後半の新章では、なんとみのりの息子の学校の先生となって再会するという驚きの展開に。

自分の母が不倫に走った相手の妻に一途に恋をする…。そんな渉の心理状態は、普通なら「ありえない」のひと言で済まされそうなものなのに、野村のピュアな持ち味と真っ直ぐな演技がそのありえない設定に説得力を加味。

しかも、どんなにドロドロのストーリーの中にあっても、どこか品が漂う彼のたたずまいは、ここでもまた清涼剤のような役割を果たしている。

ヒロインの衝撃の心の変化にも「彼ならやむなし!」と、ついつい納得させられてしまうはず!?

⑦『その着せ替え人形は恋をする』(2024年)

現在放送中の野村の最新出演作は、累計1100万部を突破し、数々の漫画賞を受賞した大人気同名コミックが原作。永瀬莉子とのW主演で、野村は地上波ドラマ初主演を果たすことに。

内容は、コスプレ好きギャル・喜多川海夢(まりん)と、その高校の同級生で雛人形職人を目指す五条新菜(わかな)との恋をポップに描くラブコメ。

その着せ替え人形は恋をする
©福田晋一/SQUARE ENIX・ドラマ「その着せ替え人形は恋をする」製作委員会・MBS

野村が演じるのは、雛人形を溺愛し、祖父の跡を継いで人形職人になることを夢見る高校生・新菜。それゆえに学校で孤立していたが、人形の衣装作りの腕を見込まれて海夢からコスプレ衣装作りを頼まれたことで生活が一変。海夢との距離がだんだん近づいていく…。

本作での野村は、あえてイケメンオーラは封印して、平凡な黒髪男子をモジモジしたかわいげある演技で体現。はつらつとした海夢=永瀬莉子の存在感とのコントラストも楽しく、人間味ある等身大のキャラクターでドラマならではの作品世界を作り上げている。

着せ恋第2話場面写真④
©福田晋一/SQUARE ENIX・ドラマ「その着せ替え人形は恋をする」製作委員会・MBS

とはいえ、コスプレ衣装を作るシーンでの真剣な表情は、ただ者には出せないカッコよさ。しかも、手際よくミシンを掛けたり、チーク用の筆で海夢にメイクを施したりと、美しい所作にも見とれてしまう。

クラスの一軍ギャルである海夢と、冴えない新菜との恋には進展があるのか!?とりまく人々がそこにどう絡んでくるのか。野村の演技とともに物語の展開にも注目したい!

野村康太さん出演作はこちらから

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