『AND JUST LIKE THAT... シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』の第9話「“宝物箱“を手放すとき」のあらすじや感想・レビューを紹介します。
<※ネタバレあり>
キャリーはエイダンと順調に交際中ですが、彼らがチェからひそかにアパートを借りていることが管理人にバレて、出て行かなければならなくなります。エイダンがキャリーのアパートには依然として足を踏み入れられないことから、キャリーはその家を売って新しい場所へ引っ越そうと考えるように。シーマに紹介してもらった新しいアパートは、エイダンの息子も泊まれるくらい広くて気に入ります。
ミランダは大学に進学しないブロディを心配して、目標意識の高いリリーに説得してもらうことに。リリーは幼なじみのブレディには何年も会っていないと最初は乗り気ではなかったものの、ミランダが家に戻った時、タンクトップだけを着た彼女がブレディの部屋から出てくるところに出くわして気まずい空気が流れます。シャーロットの家でパーティが開かれた際、ミランダとシャーロットはリリーとブレディの様子を探って、2人が本当に寝たのかを確かめようとしますが、うまくいきません。
パーティ終盤、選挙に出るハーバートはゲストたちの前でスピーチをしようとしますが、リサが遅刻。彼女が最近しょっちゅう寝ているのでハーバートは不満に感じますが、リサから「妊娠した」と打ち明けられます。一方、アプリで知り合った男性と気楽な関係を楽しんでいたナヤは、別れた夫アンドレがSNSで交際相手が妊娠したと発表しているのを目にしてショックを受けます。
アンソニーはジュゼッペと何度も食事するものの、一線は越えずにいました。それというのも、彼が自分に言い寄るのはグリーンカード(外国人永住権)目的だと考えていたからですが、ジュゼッペから二重国籍を持っていると聞かされ、ついに彼を受け入れることに。
キャリーはエイダンの元妻キャシーから「彼をもう傷つけないで」と頼まれます。その後キャリーはエイダンを新居に連れていき、自分にとって宝物箱だった今のアパートを手離すつもりだと告げたところ、「確信があるのか?」と聞かれます。キャシーに言われたことを白状した上で「あなたはどう思う?」と問いかけると、彼の答えは「今が大事だと思ってる。あの頃とは違うんだ。確かに君は僕を傷つけるさ。僕も君を傷つけてケンカして、ムカつくだろうけど仲直りする。だって人生は短い。そうだろ?僕たちは幸せになるべきだと思う」というものでした。キャリーは同じ気持ちだと返し、2人はキスを交わします。
このエピソードでエイダンとキャリーが交わした会話は、まるで結婚式の誓いの言葉のようで、今シーズンを代表するシーンと言えるかもしれません。最後にキスを交わした2人は、今度こそハッピーエンドを迎えるのでしょうか。ちなみに、エイダンの元妻がキャリーとの歴史を知っていると判明しましたが、以前彼がキャリーと別れた際にもその次に付き合った女性にキャリーとのことを話していたので、彼は過去の恋愛を女性に語るタイプのようです。
ジュセッペがアンソニーと自分のことをトニーとマリアと呼んでいたのは、ニューヨークを舞台にした名作映画『ウエスト・サイド物語』の真似。「部屋に誘って。今夜(トゥナイト)」というのは、マリアのアパートの前でトニーが愛を告げる時の歌「トゥナイト」にかけています。
このエピソードでも、かつて同シリーズに出たことのある人たちが別の役で登場。エイダンの元妻キャシー役のローズマリー・デウィットは、『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下『SATC』)シーズン6第6話でミランダの同僚フェーンを演じていました。なんと彼女の実生活での夫はロン・リヴィングストンで、彼は『SATC』シーズン5、6に出てきたキャリーの彼氏ジャック(ポストイット男)役。そのほかには、パーティでコミカルな妻を演じていたエレイン・ブロンカも、『SATC』シーズン2第11話にミランダを診察するドクター・フィンチ役で出演しています。
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