3.31(日)は「PANCRASE341」!タイトルマッチを含む5試合の勝敗予想と、ベテランvs.若手の注目カードの見どころを大沢ケンジが解説!
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3.31(日)は「PANCRASE341」!タイトルマッチを含む5試合の勝敗予想と、ベテランvs.若手の注目カードの見どころを大沢ケンジが解説!

2024.03.29 22:00

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PANCRASEの各大会で解説を務める和術慧舟會HEARTS主宰・大沢ケンジさんが、2024年最初の大一番、「PANCRASE341」のカードから5試合の勝敗予想と、注目試合をピックアップ!ベテランからニューカマーまで、「誰が/何がスゴいの?」「どの瞬間が勝負のカギなの? 」等、MMA観戦がより楽しくなる見どころをたっぷり詳しく解説してくれました!2大タイトルマッチと、女子トーナメント決勝にバンタム級、フェザー級のトップ争いの2試合を加えた5つの試合の勝敗予想は、大会当日まで実施中のU-NEXT会員ならどなたでも無料で参加いただける「勝敗予想でポイント山分けキャンペーン」の参考にしてくださいね。

勝敗予想①【メイン】キング オブ パンクラス チャンピオンシップ ライト級 第8代KING OF PANCRASIST・アキラ vs.挑戦者・雑賀 ヤン坊 達也

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ケンジ:すごく良いカードだと思うし面白い試合になりますね。だからこそ予想が難しい……。アキラ選手の最近の試合ぶりを見ると、うまくタックルを混ぜて打撃でも行くという、完全なMMAスタイルですよね。石渡くんの指導で、偏りがなくなってオールラウンダーになっています。一方のヤン坊選手には右がある。ストレートもアッパーもキレます。前戦あたりからは組みもちゃんと対応しているのが見えるようになってきて、上も取れるし、自分からも四つで倒しに行こうとしたりしていました。受けも強くなっているし。テイクダウンされても立たったりリカバリできるようになっているのを見て「おお、やるな!」と思っていました。自信もついてきていますよね。そうすると「はたしてテイクダウンの攻防で取れるか取れないか」になってきますが、アキラ選手は打ち合いの中で入っていけるので、ビビらずにしっかり近い距離から、入り方としては中に深く入っていけます。

──大幅にリーチの長いヤン坊選手に距離を制されずにどんどん詰めていかないといけませんよね。

ケンジ:そうですね。中に入らなかったら右ストレートの餌食ですからね。ただ、中に入っていくとアッパーがあるわ。ヤン坊選手はワンチャンスを逃さずに一発ガチンと行けるから、打ち合いになってしまうとアキラ選手は分が悪いのではないかと思います。アキラ選手のフック系の何かがスコンと当たる可能性もあるけれど、僕がアキラ選手の試合運びを見ている限りで言うと、ヤン坊選手にとって、右を合わせやすい相手なんじゃないかと。アキラ選手が頭を動かさなくちゃいけないということで逆に規則的になったりする可能性もある。だからヤン坊選手がタイミング取れるんじゃないかって思うんです。打つ前の入り際とかにスコン!と右ストレートが炸裂!とか、ちょっと中に入ってきたところにアッパーをかます!とか、そういうフィニッシュのイメージが沸くのですよね。それにヤン坊選手はプレッシャーもかけていけます。今回の王座挑戦の権利を得ることになった粕谷戦でも、相手が来ないなと思ったらヤン坊選手は自分から右でバン!バン!と入っていく。久米戦もそうでしたね、自分から行って1回ダウンを取っていました。そうやって自分から行けるし、相手が来たら合わせられるしっていう、ただカウンター待ちなのではなく両方で行けるタイプだから、すごくいいと思うのですよね。

──ということは、予想は……

ケンジ:ヤン坊ですかね!いやあ、でもどうだろう、本当に難しいですね、この試合がどうなるかは。前だったらヤン坊選手は「寝かされたら立てなそう」という印象もあったのですが、今は立てると思いますし。逆にアキラ選手は抑えるのがうまいですし……。ヤン坊選手としてはどれだけ立っている時間を長くできるかの勝負になってきますよね。ムサエフ戦があったことでアキラ選手は「倒されることもある」という面を見せてしまっています。

──その試合、敗れはしましたがムサエフという世界トップクラスのスピードとパワーを経験したことでアキラ選手にとってプラスに働く部分はありませんか?

ケンジ:そこは人によりますけど、対戦相手のヤン坊選手にしてみれば「当たれば倒れるんだな」という情報ですからね、それでゴールが見えやすくなるというのかな。ものすごくタフかもしれないとか、倒れるかわからないという相手ではなくなるわけです。

──では、ここまで伺ったお話からすると、5Rマッチの最初は必ずスタンドから始まりますし、とにかく立ちの状態でいかに一発打ち抜くチャンスをものにできるかのヤン坊選手と、ドロドロの5Rに持ち込みたいアキラ選手、という感じでしょうか。

ケンジ:そうですね、アキラ選手からすれば、ぐちゃぐちゃにしていきたい。ちょっと後半バテそうな感じもしますしね、ヤン坊選手。あとはやっぱり、どんどんオールラウンダーとしてうまくなっていくなかで、アキラ選手の「怖さ」がどこにあるか、ですかね。上手に戦うことも大事だけれど、やっぱり「殺し」がないとダメだと思うんです。MMAって特に「この部分で勝負するとやられちゃう」というのが相手にあったら、たとえば「寝技の展開になってこの人にバックを取られたらやられてしまう」と思ったり、「この人に下から足とられたらまずい」「アイツのパンチはヤバい」とか、一個「殺し」の要素があるとそれが相手へのストレスになって戦い方も変わってきます。逆に、そういうものがないと長期戦になったときに怖くなくなってしまうというのもあるんです。

──今回で言うと、殺しを持っているのは右で勝負を決められるヤン坊選手の方ということですね。

ケンジ:そうですね、対照的に、相手の光をうまく消す戦いができるのはアキラ選手の良さだから、盾と矛の戦いのようだ(笑)。やっぱりこの試合は読みづらいですけど、長い時間のなかで「殺し」がある選手のほうにチャンスはより多く生まれるかなと。もし判定になるような展開なのだとすればアキラ選手でしょうけど、予想としてはヤン坊選手がそのチャンスを捕らえてフィニッシュする。というところに置こうと思います。そのうえで、2R以内に倒せなかったらアキラ選手に持っていかれるのではないでしょうか。慣れていない間に決めてしまわないと、本人もですが、ケージの外では石渡くんがしっかり外から見極めてくるでしょうからね。

勝敗予想②【コーメイン】クイーン オブ パンクラス チャンピオンシップ フライ級 第2代QUEEN OF PANCRASIST・端貴代 vs. 挑戦者・重田ホノカ

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ケンジ:超・ベテランと超・若手のホープの対決ですね。重田選手って業界内の噂がすごいんですよ!「めちゃくちゃ強い」と。それが大ベテランの端選手に評判通りのものを見せられるかどうか。聞いている話でも自分がこれまで試合を見た話でもそうですが、トップを取る力も強いし、技もしっかりしていますよね。端選手は僕の後輩ですけど、やっぱりテイクダウンがすごく強いというわけではないし、打撃がすごく良いというわけでもなく、この年齢でもとにかく “がんばる試合” を取っていく人なので。寝技では光るけれど、それはテイクダウンがあるからではなく、入ってぐちゃぐちゃしている間に取ったりするタイプ。だから重田選手がその端選手のがんばりを抑え込めるかだと思っていて、僕としては重田選手が、パウンドアウトで勝利する予想です。

──ほかの試合に比べて予想の決断が早いようですがそれほど重田選手に期待が?

ケンジ:僕、最近思っていることがあって。それはMMAというものがフィジカルスポーツになってきていて、技術がある程度のところまで似通ってくると、最後はどちらのほうにより体力があるのかと言う勝負になって、後半に競り勝つというような展開になる。UFCでもそうですけど、トップどころまで行くとそういう側面がありますよね。早いタイミングにアタックを仕掛けて、たとえば今まで10分でやっていたことを5分のなかにどれだけ詰め込めるかというような試合をやっていき、それで後半疲れるという試合になってきています。まだ日本はそういうリズムになかなか慣れていないという悲しい現状もありつつですが。

──頂点のところで技術的には拮抗してしまうが故のものですよね。フィジカル勝負になった時の年齢差、というのは理解できますが、この試合の場合は今の例がそのまま当てはまるようなものでもないとは思うので、たとえばベテランの戦い方が若手をいなすような展開になったりしないか、という……

ケンジ:結局「老獪さ」みたいなものって、試合のペースが遅かったりすると活きてはくるのですけど、後半には持たなくなってしまうんですよね。その点では、ベテランの戦い方っていうのが、試合のぺースを遅くさせようとすることを指すものだとは思いますけど、この試合で言うと、重田選手は調子が乗ったらペースが速いからついていけなくなってしまうのではないかと思うのですよね。引っ張られて息が上がっていってしまうと思います。

勝敗予想③ クイーン オブ パンクラス チャンピオンシップ アトム級 SARAMI vs. 沙弥子

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ケンジ:多分、大方の予想がSARAMI選手の優勢と見ているでしょうね。ここは、沙弥子選手の勝利になると予想します。というのは、打撃がいいので、微差の打撃を取ったV.V. Mei選手との試合と同じような展開、結果になる可能性があるということなんです。あの試合、実は僕は1Rも2RもMei選手だと思っていましたが割れていました。ジャッジとしては、キープしているだけではなくフィニッシュにつながる動きであったり、打撃でダメージを取るのは重要だということを見た試合でしたよね。そういう意味で、沙弥子選手の長い距離で飛び込んだ打撃などが活きてくると思います。ただSARAMI選手はそこでがんばれる選手だから、がんばって組むんです。だからちょっと組み技でキープされる時間は長いかもしれないですね。そうなった場合でも、SARAMI選手は前半はテイクダウンを取れたりするのだけど、後半はそうもいかなくなってくるということも考えられますから、そうなると打撃を当てたダメージの差で、最終的な判定の結果は沙弥子選手になる可能性はあると思っています。

勝敗予想④バンタム級 田嶋椋 vs. 井村塁

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ケンジ:田嶋選手は2戦前の王座統一戦(vs. 中島太一)で、それまでの人生で一番悔いを残す試合をしたと思うのですよね……、あの試合後、傷ついたり自分にがっかりした部分もあったんじゃないでしょうか。それを経て、前戦は自分からも前に出て3-0で笹選手に判定勝利しました。

そして、その次にガンガン来る井村選手との試合が組まれるという。この試合もどうなるか楽しみですね。予想としては井村選手なのですが、条件的には「石井逸人戦の時並みにがんばれたら」です。1Rでテイクダウンされて下になってパウンドでカットして……という、この試合は完全に石井選手だろうと思っていたんですね。井村選手に対して打撃が強いだとかテイクダウンが強いっていうイメージを持っていなかったので。そうしたら2Rでがんばってバックを取ってキープしていた。そして3Rもすごくがんばってタックルしてスタンドバックを取って、っていう。それまでは正直井村選手のことを「極めは強いけれど打撃はちょっと甘い」とか「勝負を急ぐタイプなのかな?」と思っていました。フィニッシュがずっと続いていたこともあって、早く試合を終わらせたくて早く極めにいくような感じなのかなって。そういうタイプだとちょっと試合が長引くと気持ちが切れるような場合があるんですけど、そういうイメージをいい意味で裏切られたんです。「こんなにがんばるんだ!」って。

だからあの石井戦で、ぐぐっと魅力がアップしたと思うんですよね。というわけで井村選手予想です。一度チャンスを逃したところから井村選手は一皮剥けたとも思っています。

──がんばって競り勝つ予想ということでしょうか?それともフィニッシュ予想?

ケンジ:判定で井村選手かなと。シーソーゲームになるんじゃないでしょうか、井村選手は田嶋選手の打撃をもらって顔が浮くような場面もありながらしつこく組んでバックを取ったりするっていう。器用さで言ったら、田嶋選手のほうが打撃も綺麗でジャブもストレートも長いし、蹴りもローが走る。井村選手もパンチは強そうには見えるけれどスピードはそんなに速くないから合わせやすいかもしれないですし。

──競り合うとなったときに、先ほどのキーワードである「がんばり」の部分でd、田嶋選手のほうはいかがですか?

ケンジ:田嶋選手のほうがバランスのいい選手ですよね、打撃も良くて、もともと寝技もがんばれるタイプ。最近は打撃が多くなっているけど、出てきた頃は組んでがんばるイメージが大きかった。だけど、がんばるのって疲れるから。技術が上がると疲れない勝負をしようとし始めるのは否めないんですよね。がんばりの勝負をしないでいいように技術がついてくると、リスクのない試合にしたくなる。がんばりを抑えつつ打撃で勝負する田嶋選手が、がんばれる井村選手と戦うことによって、本来できるがんばりが引き出されるのか。そんなにがんばってこないでくれという感じで、打撃で勝負するのか?という展開になるんじゃないかと思っています。

勝敗予想⑤フェザー級 中田大貴 vs. シュウジ・ヤマウチ

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──この試合は大沢さんの主宰される和術慧舟會HEARTSのリッチこと中田選手の試合です。勝敗予想もお願いしつつ、作戦がポルトガル語に訳されてシュウジ選手に読まれない程度に、ぜひ中田選手の仕上がりなどもお聞かせください。

ケンジ:この試合も、中田が「がんばれるかどうか」。高木戦では変にムエタイの構えになっていたりと、試合になって「ん?」っていうことがあったんです。試合前は「前蹴りだね」と話していてそのつもりでいたんですけど、不器用なのか急にムエタイみたいな構えをしているから「え?どうしたの?」みたいな。そういう構えだと圧力が落ちてしまうし、あまり手も出なくて合わされて右をもらってしまった。リッチのいいところって、グワー!っと、試合のリズムを速くして、無理やり一緒のペースに巻き込んで相手を疲れさせるところだから。

──シュウジ選手に対してその強みは活きてくると思いますか?あるいはシュウジ選手は付き合えてしまう?

ケンジ:シュウジ選手は打撃がうまいというわけではないけれどフック系のパンチにパワーがある印象です。あの打撃であれば、しっかりガードを上げて前に出て距離を潰して中間距離でプレッシャーをかけ続けたら、きっとどこかで組んでくる。そのときにタックルもそんなに上手でもないと思うので、切れるはず。ただここでプレッシャーかけずに見ちゃったりすると、シュウジ選手の勢いのあるフックや、それで前に出ながら組まれたりということが起きてしまう。前に出ながらの勢いで足を持たれたりするとテイクダウンされてしまう可能性が上がってしまいます。そして向こうには、下から仕掛けられるだけの柔術もやってきてフィニッシュがある、つまり「殺し」を寝技のなかに持っているから危ないですね。予想としては、中田の2R KO勝利です。追いかけまわして、前半はそこにシュウジ選手も付き合うんですけど、後半はシュウジ選手が「もうやりたくない!」ってなるまで追いかけて、そこでタックル入ってきたところを潰してバンバンとパウンド落として……相手に「もうやめてほしい」と思わせたいですね。

PICK UP!ライト級 松本光史 vs. 天弥

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──この試合も和術慧舟會HEARTSの若手・天弥選手ということで、ぜひ大沢さんから見どころを伺えればと思います。

ケンジ:松本選手は元修斗王者であり、RIZINにも出場、アブダビにも出ているという、本当のオールラウンダー。今時のベテランという感じです。全部できて相手の苦手なところで勝負をしてくるという。選択肢が全部あるんですよね。天弥は打撃が得意な選手だから自分のやりたい展開にできるかどうか。この試合は一般的に見たら天弥が挑戦する立場で、もしかするとちょっと早いと思われるかもしれないですよね。こういう若い芽を潰す(笑)マッチアップって結構あるんですけど、割とベテランが勝利しがちで(笑)。ハハハハ!で、これもそういう、勢いのある若手が一回蹴落とされんとする試合の位置づけですよね。逆にここで天弥が松本選手を蹴落とせれば一気に走りぬけますからね!もちろんこういう試合で負けた選手たちは、またがんばっていって、結果的に強くなるんですけど。

──(ちょうどジムに天弥選手が登場)

ケンジ:どう?

天弥:負けているところはないと思っています。自分の拳が折れないかが不安なくらいです!

ケンジ:勝負の世界で何が起こるかはわからないけれど、天弥が勝つ試合であれば早い段階で相手を呑み込んじゃうと思います。ハマれば倒せる!

PICK UP!女子フライ級 杉山しずか vs. ライカ

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ケンジ:この試合はベテラン同士ではありますが、さらにライカ選手はボクシングのトップからやってきた超ベテランっていう。杉山選手は長らくトップにいながらベルトを獲っていないですからね、そういう選手のこれからを考えても面白い試合になると思っています。

PANCRASE341 3月31日(日)13:30開始

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「PANCRASE341」5試合の勝敗予想をすべて的中させたみんなで、ポイント山分けキャンペーン実施中!(〜3月31日(日)13:30まで)

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