TBSでこの秋にスタートするドラマの出演者が一堂に会した合同制作発表『TBS DRAMA COLLECTION 2023 Autumn!!』が10月14日に開催されました。
参加ドラマは、日曜劇場『下剋上球児』(10月15日~毎週日曜よる9時)、火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(10月17日~毎週火曜よる10時)、金曜ドラマ『フェルマーの料理』(10月20日~毎週金曜よる10時)の3作品。
合同制作発表から、『フェルマーの料理』に出演する高橋文哉さん、志尊淳さん、小芝風花さん、仲村トオルさん4名の会見の様子をレポートします。
合同制作発表に招待された多くの観客が見守るなか、ブルーカーペットの上を颯爽と歩きにこやかに手を振りながら登壇した4名の出演者。「ブルーカーペットを歩いて来て、カチッとした素敵なイベントだなと思いつつ、こうして3つのドラマの出演者が横に並ばせていただくこともないので、緊張しているんですけど、(会場の)熱気に助けられて僕も皆さんも楽しめたらいいなと思います」と語る高橋さん。
『フェルマーの料理』は、天才数学少年・北田岳(高橋文哉)とカリスマシェフ・朝倉海(志尊 淳)が出会うことで“数学と料理“が交わり合い、そこから様々な人間模様が展開されていくスリリングなドラマ。高橋さんは、「(数学の)天才と(料理の)天才がぶつかり合いながら神に挑む物語です」と、作品について紹介してくれました。
自身の役柄については、「夢破れた天才数学少年。岳は自分の好きなことや楽しいことに対して没頭する心を持っているんですが、わりとネガティブなところもありつつ、かと思えば、上を向いて『やってやるぜ!』と思える人物で、ふり幅の広い役です」と語ります。
そんな岳の才能を見出すのが、志尊さん演じる、朝倉海。「海は二つ星レストラン「K」のオナーシェフで、詳しくは言えないのですが”ある野望“を持っています。そのために岳を見つけて彼を成長させて、その2人がどう交わってどのように野望を果たしていくのか…。僕の役柄が本当にミステリアスなので、ぐっと近づいたり、満面の笑みを見せたり、すごく睨みつけたり、原作を忠実に再現してるんですけど、そんな表情の移り変わりなどもぜひ見ていただけたらと思います」。
小芝風花さんは、海と岳と同じレストランで働くシェフのひとり、赤松蘭菜役。「唯一の女性シェフを演じさせていただいています。男性の中にいるので自分にもストイックですし、強い女性です。岳に対しても厳しく、海に対しても色々あったりとかもあるので、ぜひ楽しみにしていてください」。
そして、ドラマの相関図に″伝説のシェフ″と書かれている渋谷克洋を演じているのが仲村トオルさん。「伝説のシェフで、海と密会を重ねる役で…えー…これ以上の情報解禁は許されておりません!」と、会場を沸かせていました。
合同制作発表では、スタッフによるドラマの見所も紹介されました。
まず1つ目は【シビアな料理の世界。その頂点で描かれる若きプロフェショナルたちの青春ストーリー】。「岳は高校卒業後の18歳という設定で、「K」で働く板垣李光人くん演じる乾孫六という役もけっこう若かったりとかして。プロフェッショナルを極めた若い世代の人たちがシビアな世界に集まって、一同でひとつの料理に向かうっていう。お互いの人間性がぶつかり合って描かれていく青春ストーリーという部分も見所かなと思います」(高橋さん)。
シビアな世界を舞台に描かれる本作ですが、現場の雰囲気について志尊さんは、「本当の料理を使って本当の火や包丁を使うので、緊張感を持って撮影していこうって現場ではよく話しています。芝居でも僕の役がカリスマの役なので緊張感があるんですけど、普段はめちゃくちゃ仲がいいです。ゲームをやったりとか、まかないを食べるシーンでも『うまいね!』って食べたりとか」とにこやかに語り、続けて小芝さんも、「国際的というか、フランス語、スペイン語、中国語が飛び交う現場で。合間合間にフランス語を教えてもらったりしています(笑)」と、現場の様子を教えてくれました。
また、二つ星レストラン「K」で働くスーシェフ・布袋勝也演じる細田善彦さんの呼び名の話題にもなり、現場では「ヒコ派」「ヨッシー派」で分かれているそう。「厨房のメンバーの年齢差がけっこうあったりするんですけど、でも戦いの場ではみんな平等にいたほうがいいんじゃないかなと思って、あだ名を決めようよってなりまして」と志尊さん。実際には、高橋さんは10歳以上年上の細田さんを「ヨッシー」、小芝さんは「ヒコにゃん」と呼んでいるそうです。
そんな若い役者陣が多い中で現場はどうですか?と聞かれた仲村さんは、「いや僕この店(「K」)に一回も行っていないので…まだ志尊くん演じる海と、なぜか裸なのに衣装合わせをした謎の高橋光臣くん(淡島優作役)としか撮影をしていないので…」と、再び会場の笑いを誘っていました。
その他の見所は、【リアルな厨房】【視覚と聴覚で満たされる料理】が挙げられました。毎日スーパーでじゃがいもを15個買って切る練習をしている志尊さん、同じく、毎日何かしらの野菜を切って練習を重ねている小芝さん。その一方で、調理師免許を持っている高橋さん。撮影で余った甘鯛を持ち帰って調理したそうで、会場のスクリーンにその料理写真が映し出されると、その完成度の高さにどよめきが起こったほど!
『フェルマーの料理』は、高橋さんと志尊さんのW主演が話題の作品。お互いの印象については、「クランクイン前はこんなにちゃんとした22歳がいるんだ、と思っていたんですけど、現場に入ったら『淳くん、淳くん』って来てくれて、等身大な文哉が見られてかわいいですね」と志尊さん。
その言葉を受けて高橋さんは、「インする前は緊張して目を見るのも一苦労だったんですけど、淳くん演じる海と僕の岳の距離感がけっこうおもしろいので、淳くんにちゃんと甘えちゃおう!と思って。淳くんはそれをふわっと受け入れてくれるお兄ちゃんみたいな感じです」とコメント。兄弟のようなほっこりする2人のやり取りにMCのニューヨーク屋敷さんも思わず、「(この2人の話し)一生聞いてられるんやけど…」とポツリ。
さらには、高橋さんが志尊さんの自宅に遊びに行って、お互いの得意料理(高橋さんはオムライス、志尊さんはバターチキンカレー)を作り合った仲良しエピソードも飛び出しました。
撮影現場でもプライベートでも息ぴったりな2人を中心に繰り広げられる、スリリングでシビアな料理の世界。「原作ファンの方はもちろん、原作を見たことがない方も、ドラマを観て素直に楽しんでいただけたらと思います」(高橋さん)、「数学×料理という部分もこのドラマにおいて大事なところなんですが、それ以外でも色んな要素が散りばめられたドラマになっていますので、金曜の夜、疲れたなっていうときに『とりあえず観よう』みたいな気軽な気持ちで観ていただけたらと思います」(志尊さん)と、それぞれの言葉で締めくくってくれました。
番組概要
【タイトル】金曜ドラマ『フェルマーの料理』
【放送日時】2023年10月20日スタート 毎週金曜22:00~放送(初回15分拡大)
【放送局】TBS
【原作】 小林有吾『フェルマーの料理』(講談社「月刊少年マガジン」連載)
多部未華子、松坂桃李、星野源、チュ・ジョンヒョク共演で“家族の在り方”を描く。チュ・ジョンヒョクは日本のドラマ初出演