『まどか26歳、研修医やってます!』自分の人生とも逃げずに向き合う大切さを教えてくれた最終回。芳根京子×鈴木伸之の幸福な結末に続編を望む声も
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『まどか26歳、研修医やってます!』自分の人生とも逃げずに向き合う大切さを教えてくれた最終回。芳根京子×鈴木伸之の幸福な結末に続編を望む声も

2025.03.19 08:15

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ついに大団円を迎えた『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)。第10話(最終回)では、まどか(芳根京子)が自分の人生も患者の人生も大切にするための選択を下す。菅野(鈴木伸之)との恋の結末も多幸感に溢れ、視聴者からは続編を望む声が多数上がった。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

清桜総合病院の中で“神様”と呼ばれ、医師からも患者からも慕われる角田(奥田瑛二)が急性膵炎で倒れた。精密検査の結果、膵臓がんと判明。幸いにもステージ1のため、手術すれば助かるという。

難しいオペになることが予想されたが、角田は執刀医にベテランの西山(赤堀雅秋)ではなく、菅野を指名した。研修医時代に離島の病院で無力さを味わい、必ず良い医者になると誓った菅野。経験も技術もあの頃よりはある。それでも未だに拭えない自信のなさを、角田は見抜いていたのではないだろうか。

このオペを成功させられたら、医師としてまた一歩成長できる。しかし、過度なプレッシャーから指名を断った菅野にまどかは「逃げずにきちんと向き合うんだ」と告げた。それは、まどかが落ち込んだ時に菅野がかけてくれた言葉。まどかはあの時から、逃げないことだけは決めたという。

研修医にできることは、まだまだ少ない。だけど、決して諦めず、まどかは患者と全力で向き合ってきた。そんなまどかの姿に菅野も励まされてきたのではないだろうか。菅野は角田の指名を受けることを決意する。当日は予期せぬ事態に直面するも、冷静に執刀を続け、見事オペを成功させた。

『まどか26歳、研修医やってます!』
(C)TBSスパークル/TBS (C)水谷緑/KADOKAWA刊

一方、まどかは末期の肝臓がんで入院している吉岡(金田明夫)と向き合う。余命を告げられ、どれだけ覚悟はしていても、人は死への恐怖からは逃れられない。まどかが以前、担当した末期ガンの患者・中山(小久保寿人)もそう。死にたくないと零す中山にまどかはやれるだけのことはやった。けれど、中山は旅立ち、「ああしてれば、こうしてれば」という後悔ばかりが募ったまどか。

また同じやるせなさを味わうかもしれない。吉岡は担当患者ではないので、逃げることもできたはず。しかし、まどかは死へと向かっていく吉岡から目を逸らさず、その恐怖が少しでも和らげばとベイスターズの選手・牧秀悟のサインボールをプレゼントする。

吉岡が亡くなったのは、それから間もなくのこと。その最期に立ち会えず、肩を落とすまどかに吉岡の娘・明日香(鞘師里保)からサインボールが返却される。そこに入っていた手紙には、まどかへの感謝の気持ちと「デスターシャ!」の文字が綴られていた。震えているけど、力強さのある文字から吉岡が最後の最後まで病気と戦っていたことが伝わってくる。

死への恐怖に負けそうになるたび、吉岡はまどかからもらったサインボールを握りしめ、自分を奮い立たせていたのではないだろうか。

『まどか26歳、研修医やってます!』
(C)TBSスパークル/TBS (C)水谷緑/KADOKAWA刊

まどかは吉岡が亡くなったことを知った直後、瑞季(堀田茜)の子供が生まれたという報せを受け、病室に駆けつける。生まれたての生命力溢れる子供を眺めながら、涙が止まらなくなるまどか。消えていく命があれば、生まれる命もある。病院はそういう場所だ。

一生は長いようで短くて、寿命を全うする前に病気や事故で亡くなる人もいる。でも、どんな終わり方であったとしても、吉岡のように最後まで全力で駆け抜け、残された人から「あっぱれ!」と言われる人生を送れたら。

そのためにも、まどかが好きなドクターKの監修を務めていたことが判明した角田の「何よりもまず、自分の人生を徹底的に大切にしなさい」という言葉を忘れないようにしたい。医者に限らず、皆に共通して言えること。この社会は人々の働きによって成り立っている。目には見えないかもしれないが、誰もが誰かの人生を支えているのだ。だけど、誰かを支えることばかりに専念して、自分の人生をおろそかにしてはいけない。自分を大切にできて初めて、誰かを大切にすることができる。

そういう考えの下、生まれたのが働き方改革だ。誰もが仕事に忙殺されることなく、プライベートも充実させながら生き生きと働けるようにするための取り組み。しかし、少子高齢化が進む日本で、それを持続可能な形で運用していくのは容易ではない。

実際、本作でも研修医の働き方を見直した結果、先輩医師が教育の時間を取れなくなったり、慢性的な医師不足で、誰かが産休や育休で抜けた分の負担が別の医師にかかってしまったりという問題が描かれていた。

『まどか26歳、研修医やってます!』
(C)TBSスパークル/TBS (C)水谷緑/KADOKAWA刊

でも、だからといって、昔のような働き方に戻せばいいかといったらそうではない。医師が患者のために寝る間も惜しんで働いた結果、命を落とすなんてことは絶対にあってはならないし、その医師に診てもらえるはずだった患者も取り残されて誰も得しない。

では、どうするかを考えるために、角田から医局長の座を引き継いだ手塚(木村多江)は周りを頼ることにした。外科医としての腕はもちろん、症例件数もトップクラスの西山には若手医師の教育を、海外で得た多様な知識と人との輪を広げていく力を持つ城崎(佐藤隆太)には行政との連携を任せる手塚。他にも内田(森カンナ)や野口(板倉俊之)をはじめ、この病院には優秀な医師が揃っている。みんなで角田が担ってきた役割を分担すれば、一人ひとりの負担も減るし、見識も広がり、課題に対するより良い選択ができるかもしれない。

のちに、まどかの病院には託児所ができ、瑞季は育休が明けてからも仕事を続けられることになった。誰もが自分の人生を諦めなくてもいい仕組みを。そのために先輩たちが奮闘する一方、まどかたち“つぼみ隊”は自分たちを育ててくれた病院に恩返しするため、少しでも多くの医師が集まるように採用動画を作るのだった。

春から千冬(高橋ひかる)は同じ病院の乳腺外科、五十嵐(大西流星)は救命救急センターに進むが、萌(小西桜子)は母校の病院で形成外科医、桃木(吉村界人)は実家の病院で小児科医となる。離れ離れになってしまうが、ともに濃厚な2年間を駆け抜けた同期の絆は固い。これからも折につけては集まって、仕事や恋の話で盛り上がる彼らの姿が目に浮かぶよう。

本郷(溝端淳平)に告白し、一度は失恋してしまった千冬。しかし、彼女の「先生は自分の今の気持ち、本当に大切にできていますか?」という問いかけが本郷の胸に刺さったのだろう。千冬に惹かれながらも娘との時間を優先するために告白を断った本郷だが、自分の人生も大切にするため、3人で生きていく道を模索し始める。桃木と萌もいい感じで、これまで彼らを見守ってきた者としては嬉しいことばかりだ。

『まどか26歳、研修医やってます!』
(C)TBSスパークル/TBS (C)水谷緑/KADOKAWA刊

一方、まどかは外科ではなく、泌尿器科に進むことを決める。外科の手術もでき、内科的にも寄り添って、患者を最後まで診ることができるという理由からだ。泌尿器科にはまどかのやりたいことが詰まっている。一人ひとりの人生と深く向き合い、患者から信頼と安心を寄せられてきたまどからしい選択に思える。

また、まどかと菅野の恋の結末も実に2人らしいものだった。菅野が古花島の診療所に移るため、最後だと思って勢いで告白したまどか。しかし、古花島の診療所はまどかの病院の分院になることが決まり、菅野は2つの病院を行き来することに。恥ずかしさから逃げ出したまどかだが、後日菅野からバッティングセンターに誘われる。

最初はモジモジしていた菅野に突如、「俺の方が若月先生のことが好きだ!」と告白され、思わず体が固まったまどかにボールが激突。そのまま気絶したまどかを菅野はお姫様抱っこで寮まで連れて帰る。そんなハプニングがありつつも、まどかが意識を取り戻すと甘い雰囲気に。2人の距離が少しずつ縮まり、キス直前までいくが、つぼみ隊のお邪魔が入り未遂で終わった。ラストは、まどかが菅野と手を繋いで野球観戦に向かうシーンで幕を閉じる。

研修医のまどかを主人公とした単なるお仕事ドラマでも、ラブコメディでもなく、恋愛を含めた人生の選択の話だった本作。芳根京子がチャーミングにも感受性豊かな芝居で悩みながらも前向きに人生を切り開いていくまどかを好演し、私たちを楽しませてくれた。

最後まで観続けて良かったと思う幸せな最終回に、視聴者からは「みんなハッピーエンドでよかった」「すごく幸せな気持ちで今もふわふわしてる〜」「こんなにも前向きに明るく頑張ろうって思えるドラマ久々だなぁ」と喜びの声が。

また、『まどか26歳、研修医やってます!』というタイトルが、『まどか26歳、専攻医やってます!』に変わる演出もあり、「専攻医のつぼみ隊も応援したい」「菅野先生との続き見せてー‼︎」「千冬と本郷先生のその後が気になりすぎて夜も寝られません」「各先生方や患者さんにスポットを当てたスピンオフも見たい」と続編やスピンオフを望む声も多数上がっている。


最終回(第10話)の視聴はこちらから

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