2大タイトルマッチは、怒涛のKO劇!「第13回WHO'S NEXT」ボクシング観戦レポート!
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2大タイトルマッチは、怒涛のKO劇!「第13回WHO'S NEXT」ボクシング観戦レポート!

2024.04.09 18:00

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シーズン2に突入した、4月6日開催のボクシング「第13回WHO'S NEXT」は、スピードスター飯村樹輝弥の日本王座と、世界前哨戦と位置付けられる、中川健太のWBOアジアパシフィック王座、それぞれの防衛戦を中心にお届け!最強の挑戦者を相手に、ドラマチックな試合展開で大歓声が巻き起こり、後楽園ホールは揺れに揺れた!

そして、WHO’S NEXT強化育成選手に指定された全勝ホープ、眞下公翔の試合も見逃せない!

本記事では、“熱烈ボクシング応援団”目線での観戦レポートと対戦結果をお届けする!

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メインイベント 第5試合:10R/日本フライ級タイトルマッチ

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©Naoki Fukuda

〇飯村樹輝弥(角海老宝石)vs ×井上夕雅(真正)9回TKO

日本フライ級王者の飯村樹輝弥は、OPBF12位、WBOアジアパシフィック10位。本来、打ち合いを好むアグレッシブなファイトスタイルで会場を沸かせる人気者だが、スピードとテクニックを活かした“打たせずに打つボクシング”も出来る器用さを合わせ持つ。メインイベンターとして、圧倒的な内容で2度目のタイトル防衛を果たしたい。

井上夕雅は、WBOアジアパシフィック4位、日本1位。2017年全日本ミニマム級新人王。第4代日本フライ級ユース王者。真正面からの打ち合いを好むアグレッシブなファイターで、右ストレートの威力では分がある。プレッシャーと手数で、ロープ、コーナーに詰めて打ち合いに持ち込むことが勝利のカギ。

試合は、両陣営の大歓声の中でゴングが鳴った!1回、スピードに乗る飯村は、右ストレートをジャブ代わりにして、コツンコツンと当てる上手さを見せる。2回、まだ体が温まっていない井上に対して、飯村はリードパンチで距離感を掴むと、井上のジャブに逆ワンツーを合わせて、早々にダウンを奪う!これはダメージというより、タイミングで奪ったダウン。立ち上がった井上も苦笑い。再開後、井上も手数を増やし打ち返すが、飯村の多彩なパンチがカウンターでヒット、流れは渡さない。

3回、飯村がジャブとフットワークでコントロールするが、井上の右ボディがコツコツ当たり始める。4回、5回と井上は右ボディを叩きつけ、左フックを返し、飯村を捕まえようとするが、飯村は手数でそれを許さない必死の攻防が続く。5回終了時点の公開採点では、ジャッジ三者とも飯村を指示していたが、ダウンのアドバンテージが効いているためで、井上が盛り返している様に感じた。

6回、鼻血を出した飯村を見て、井上の動きが俄然よくなり、アッパー、ワンツーがスムーズに出るようになる。苦しくなった飯村は7回、下がりながらカウンターを合わせるテクニックで乗り切るが、8回は井上が左アッパーで飯村にダメージを与えると、自信満々に左フック放ち、飯村を追い回す展開に。しかし、飯村も下がりながらも手数は止めない。そして迎えた9回、勢いに乗る井上は、これまで以上に強いパンチを打ち込み、明らかにKOを狙っている様子。飯村は攻め込まれてはいるものの、井上の打ち終わりにはパンチを返し食らいつく。そして、井上がウィービングで上体を反らした瞬間に、飯村の左ボディアッパーがストマックに突き刺さり勝負あり!リングにうずくまった。追い打ちの右ストレートもヒットしたが、先に当たっていたボディの効果が大きく、井上はしばらく立ち上がれなかった。

井上夕雅選手、勝利まであと一歩のところまで攻め込んだが、一発に泣いた試合。5回以降は、井上選手のボクシングが出来ていただけに悔やまれる結果となった。

飯村樹輝弥選手は、スピードとテクニックを駆使しポイントアウトするボクシングで、実績を積んできていたが、今回は力強さも見せてくれた。KOも出来るようになれば、ますます人気が出るに違いない!

セミファイナル 第4試合:12R/WBOアジアパシフィックスーパーフライ級タイトルマッチ

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©Naoki Fukuda

×中川健太(三迫)vs 〇大橋哲朗(真正)10回TKO

WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王者の中川健太は、WBA4位、WBC2位、IBF9位、WBO2位、OPBF2位と世界挑戦まであと一歩のところまで来ているサウスポーのボクサーファイター。現在保持しているWBOアジアパシフィック王座の2度目の防衛戦になる。かつては、“サンダーレフト”の異名を持つ左の強打でKOの山を築いてきたが、ここ最近は円熟味の増したフットワークと老獪なテクニックで、ボクシングに幅が出てきた。世界に向けて、絶対に落とせない一戦。

挑戦者、大橋哲朗は、WBOアジアパシフィックスーパーフライ級3位、日本2位。2018年全日本スーパーフライ級新人王。2021年12月、西田凌佑の持つWBOアジアパシフィックバンタム級王座に挑戦するも判定負け。その後、再起戦から3連勝し、再びタイトル挑戦のチャンスを掴み取った。中間距離を巧みなフットワークで支配する技巧派サウスポー。

テクニックのあるサウスポー同士の対戦は、1回、中川が様子を見ている間に、大橋は強めのジャブで攻める。2回、大橋は左ストレートで中川を下がらせるが、ややハイペースか。3回、中川も手数を増やし、お互いに一歩も引かない拮抗したラウンド。4回、右ボディカウンターをヒットさせた中川が優勢か。5回、中川にペースを渡したくない大橋は、ボディストレートで踏み込んだ際に、偶然のバッティングで左目上をカットし、不利な状態に。ここまで、序盤は大橋の勢いが勝っていたが、中盤までに中川が老獪な試合運びで互角に持ち込んだ様相。試合は後半戦へ。

6回、大橋はギアを一段上げ中川に食らいつき、左ストレートのカウンターをヒットさせると、7回には中川が右ボディからのワンツーで対抗、一進一退のシーソーゲームを繰り広げる。8回、大橋は序盤からのハイペースにも関わらず、スタミナ切れを感じさせないプレッシャーをかけ続ける。9回、中川は左ストレートと右フックで、大橋を突き放す。そして10回、ジワジワとプレッシャーをかけていた大橋は、中川のダッキングのタイミングに合わせた左ストレートがテンプルを打ち抜くと、中川はたまらずダウン!完全に脳を揺らされたダウンで、立ち上がるも足元がおぼつかない。大橋は、ここぞとばかり左右の連打を繰り出し、レフェリーが間に入るまで、その手は止まらなかった!

大橋哲朗選手、気持ちの入った試合ぶりでタイトル奪取!コーナーに昇って喜びを爆発させた。アジアの頂点と世界ランクを手に入れ、今年2月に亡くなったジムメイトで親友の穴口一輝さんに捧げる勝利となった。

中川健太選手、次は世界タイトル挑戦を見据えていただけに悔しい敗戦。まずは、ゆっくりと心身を休め、ダメージからの回復を祈りたい。

第3試合:8R/フェザー級

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©Naoki Fukuda

×ダルメンダー(インド)vs 〇眞下公翔(横浜光)判定0-3

ダルメンダーは、これまでタイでの1戦以外、13戦のうち12戦をインド国内で戦ってきた、本邦初来日の選手。KO率は低いが、その実力は未知数。

眞下公翔は、WHO’S NEXT強化育成選手。デビューから7連勝6KOで、倒した試合は全て2ラウンド以内というサウスポーのハードパンチャー。ただし、力任せに倒しに行くファイターではなく、技巧も兼ね備えたナチュラルな天才肌。今回、初めての8回戦に挑む。

試合は、ダルメンダーの情報があまりに少なく、どんなボクシングをするのかも分からないという、独特の緊張感の中でゴングが鳴る。1回、眞下のワンツーにダルメンダーがスウェイバック、ぐんにゃりと曲がる上体に目を疑う!あまりボクシングでは見られない動きに、不気味さが増す。眞下は、顔面はなかなか当てにくいと感じたのか、慎重にボディを攻める。2回、眞下はコンビネーションから右フックを当て、手応えを掴んだ様子。3回、眞下は手数を増やしてリズムに乗ると、右ジャブ、右フックのカウンターがヒット。4回、眞下はアッパーからのコンビネーションで、守勢のダルメンダーを追い回すと5回、打ち下ろしの左ストレートがクリーンヒットし、遂にダルメンダーからダウンを奪う。その後、勝利よりも倒されない事に重点を置いたダルメンダーは、6回、7回と足を使ってリング中を逃げ回る。最終8回、眞下は一方的な試合展開になったので、倒し切りたいところだが、いかんせん打ち合いに応じない相手のため、そのまま試合終了のゴングを聞いた。

判定は、ジャッジ3名ともフルマークで眞下の勝利!連勝を8に伸ばした。

眞下公翔選手、とんでもない曲者相手に、冷静に対応できた試合。あれだけ逃げ腰の相手からダウンを奪い取るのだから、スター性は充分!KO率は下がったかもしれないが、貴重な経験を積めた試合だった。

第2試合:8R/ライト級

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©Naoki Fukuda

〇富岡樹(角海老宝石)vs ×加藤亜礼史(折尾)6回TKO

富岡樹は、日本ライト級15位。初代日本ライト級ユース王者。順調にキャリアを積んでいたが、OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチでは、ビッグネーム中谷正義に、日本ライト級タイトルマッチでは、吉野修一郎に連敗しチャンピオンの道を閉ざされる。その後も2連敗しリングから遠ざかっていたが、昨年11月に約1年半ぶりにカムバック。スピードとテクニックを駆使したクレバーなボクシングで再起後、3連勝を狙う。

加藤亜礼史は、2013年西部日本ライト級新人王。2022年、6年ぶりの復帰戦では2回TKOに敗れたが、昨年8月の試合では、射程距離の長い左ストレートで突き放し判定勝利。対戦相手を威嚇するような、気性の激しさを前面に押し出した試合ぶりが印象的。

試合は1回、富岡のスピードが際立つ。サウスポーの加藤のガードを破る、右ストレートがクリーンヒット。2回、富岡のワンツーからのボディストレートがヒット。ボクシングをさせたら富岡に分がある。3回、富岡は右ストレートに加えてコンビネーションも増え、試合展開に余裕を感じさせる。4回、リズムに乗る富岡は、打たせずに打つボクシングで左ボディ、ノーモーションの右で優勢に試合を進める。一方、打ち気に入った加藤は、富岡の真正面に立ち過ぎている印象。5回、これまで以上にパンチに力を込めて打つ富岡は上下の打ち分けもスムーズ。そして6回、強打が増えた富岡は、飛びかかるような左フック、右ストレートをヒットさせると、左ボディストレートでグラつかせ、右ストレートを打ち落とし、レフェリーストップを呼び込んだ。

富岡樹選手、これで再起3連勝!途中、遠回りをしたかもしれないが、確かな技術とボクシングセンスは健在!かつての輝きを取り戻しつつある!

加藤亜礼史選手、テクニシャン相手にスピードと手数で翻弄され、持ち味の攻撃力が発揮できなかった。

第1試合:6R/ライトフライ級

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©Naoki Fukuda

〇田中佳斗(帝拳)vs ×服部凌河(横浜光)判定2-0

田中佳斗は、これまで粟生隆寛、木村悠、岩佐亮佑などの世界チャンピオンを輩出してきたボクシング強豪校、習志野高校出身。これがプロ3戦目、連勝を狙う。対する服部凌河は、2022年ライトフライ級東日本新人王。デビューから4連勝もここ2試合は判定負け、連敗脱出なるか。

試合は静かな立ち上がり。1回はお互いに様子見のラウンドだったが、前に出ていた分、服部が有利か。2回、ジャブで突き放す田中に対して、服部はお構いなしに右ストレートを打ち込む。3回、強めに前に出てくる服部に対して、田中は早いワンツーで押し返すと、4回には右ストレートのカウンターを合わせ、服部の猛攻を捌く。5回、田中は得意の接近戦に持ち込み、服部の苦しい息づかいが感じられるほど、左ボディを執拗に連打。6回、偶然のバッティングで服部が出血するアクシデントがあったが、田中はボディ攻撃を続け、服部を追い詰めた。判定は、2-0で田中佳斗が勝利!

田中佳斗選手、前半はプレッシャーに押されかけたが、スピードとボディ攻撃で流れを変えた。特に後半のボディ攻撃には、勝利への執念が感じられた。苦しい試合の中での対応力が勝利につながった。

敗れはしたが服部凌河選手、常に前に出る攻撃的なファイトスタイルで、大いに観衆にアピールし、決して評価を下げる試合ではなかった。

劇的なKO劇で開幕した「WHO'S NEXT」シーズン2は、これまでの毎月第一土曜日の開催に加え、第三土曜日も開催される月2回体制に!また、「WHO’S NEXT強化育成選手」を5名指定し、次世代の世界チャンピオンへと育てていくプロジェクトも始動!

より多くの試合とより多くの選手を紹介していく「WHO'S NEXT」からますます目が離せない!

次回、4月20日『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT vol.14』日本スーパーフェザー級タイトルマッチ原優奈VS奈良井翼をお楽しみに!


U-NEXTでは、今回レポートした『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT vol.13』を2024年5月6日まで配信中!

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