テレ東のドラマ初主演となる新川優愛さん&大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を演じて大注目の塩野瑛久さんが、夫婦役で共演するドラマNEXT『五十嵐夫妻は偽装他人』。1月8日(水)からテレ東系での放送開始に先立って、U-NEXTでは1月1日(水)夜9時より、各話1週間先行で独占配信されます。
元同僚の主人公カップルは、夫婦といってもその関係性は離婚寸前で別居中。けれど、新川さん演じる妻・会沢真尋の転職先であるインテリアメーカー「サムラスジャパン」に、真尋の在籍を知らなかった夫・五十嵐直人がヘッドハンティングされて入社してきたからお互いにびっくり!気まずい2人は、他人を装って同じ職場で働くことに…。それがゆえに起こる恋の四角関係にハラハラさせられつつ、離婚するのか元サヤに戻るのか、じれったい2人の関係に“もだもだ”させられるラブコメディーです。
今作が共演3回目ということで、息ぴったりの新川さん&塩野さんが、その裏話&見どころを語ってくれました!
――お2人は2018年にドラマ『星屑リベンジャーズ』で共演されて以来の顔合わせですが、どんな関係性ですか?
塩野:実は、最初にご一緒したのは『GTO』(2012年)というドラマだったんですよ。その時からずっと、この業界でお互いやってきているというところにまず、ご縁を感じます。また共演できるのは嬉しいし、ありがたいです。
新川:当時は2人ともまだ10代でしたもんね。
塩野:当時の優愛ちゃんはクールなイメージでした。おそらく、集団行動がそんなに得意じゃないんだろうなと思っていました。
新川:さすが、見抜いてますね(笑)。得意じゃなかったです。今もそこまで得意なわけじゃないですけど、あの当時は特にそうでしたね。
塩野:集団でワーッてやっていると、ちょっと離れたところで静かに微笑んでる感じでした。
新川:当時、クラスメイト役の共演者に佐野岳くんがいて。塩野くんとは「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で同期だったんですよね。その岳くんから塩野くんは「審査員特別賞とAOKI賞の2冠取ってるんだよ!」って自分の彼氏みたいな紹介の仕方をされて(笑)。すごいんだなって思ったのが第一印象でした。
塩野:グランプリだった岳くんにそう紹介されても、全然嬉しくないよ(笑)。でも、そんな10代の頃からの知り合いが、時を経て夫婦役というのは本当に…。
新川:不思議!
――本作はお2人のコンビネーションが大事な作品かと思います。撮影に入ってから手応えはいかがですか?
塩野:すごく自然にできている気がします。「ここはこうなのか?」みたいな捉え方の違いもなく。すでにお互い夫婦という設定が前提にあるので、その距離感はあった方がいいなと思うんですけど、難しい点でもあります。ただそこもやっぱり、僕は優愛ちゃんのことをもともと知っているから。台本を読んだ段階で、すんなり優愛ちゃんで再生されるので想像しやすくてやりやすいところは大きいかなと感じています。
新川:私は逆だったんですよ。実は最初、めちゃくちゃ恥ずかしくて。『GTO』の次にご一緒させてもらった『星屑リベンジャーズ』では…。
塩野:僕がアイドルで、優愛ちゃんが社長だったんだよね。
新川:そう。アイドルの男の子をプロデュースする話だったので。だから、もちろんシーンでの絡みもあったし、現場でもみんなでお話したりして仲がよかったんですね。それだけに夫婦っていうのが照れくさくて。「はじめまして」の人の方がまだ恥ずかしさが少ないというか、知ってるからこそ「うまく空気を作れるかな?」って不安もあったんです。
でも、撮影を2日間やってみて思ったのは、塩野くんが演じる直人って、最初はカチンとくるキャラクターなんですけど、ちゃんとカチンとさせてもらえたなって(笑)。直人は理詰めの正論で攻めてくるキャラクターなので。だから、真尋をやっていて楽しかったです。まだ2人で家にいるシーンや大揉めするシーンはこれからなんですけど、知ってるからこそのテンポ感のよさを出していけたらいいなと思っています。
――他人を偽装する夫婦というユニークな設定を聞いた時、どういう風に感じましたか?
新川:漫画が原作のドラマだと、まったくの他人だったり、出会って間もないのに「ひょんなことから一緒に住むことになりました!」みたいな設定が多いじゃないですか。あるいは「彼氏のフリをしてください」というところから恋が生まれるみたいな作品だったり。今回、その正反対の「偽装他人」って書かれた企画書をいただいた時に、どういうこと?って思いました。他人を装う設定の作品ってあまりないから、どうなってくのかな?って。その分、今までとは違ったラブコメになるんじゃないかなって期待しています。
塩野:新しいし、なかなかない設定ですよね。そもそも結婚している状態でラブコメが進んでいくってことも含めて。前提として「そもそも夫婦」という変化球が入っているので、果たして視聴者はキュンキュンするのだろうか?というのが正直な感想でした。もうすでに夫婦だから、2人がくっつくの?くっつかないの?というイメージではないし。でも、原作や台本を読むと、結局やっていることはそういうことなんです。王道のラブコメ要素も強いので。そういう意味では、視聴者の方の反応が気になりますね。
――原作はU-NEXTで配信中の同名漫画ですが、映像化されることでどんな作品になりそうですか?
新川:この枠の“1話30分12話”という数字はもちろん頭に入っていたんですが、実際に台本を読んだら、すごくテンポがいいなって実感しました。30分ならではのテンポのよさ、展開の早さがあるなって。今回は“もだもだ”ラブコメディーってキャッチを流行らせたいみたいなんですけど(笑)。2人がもめたりする“もだもだ”感のあるところはテンポよく。でも、特に後半、2人だけじゃなくて真尋の親子関係の問題とかが出てきたら、見せるところはしっかり見せるっていう。そういうメリハリが付けられる展開になっていくと思います。30分のよさを楽しんでもらいたいですね。
塩野:まだクランクインして2日なので、これからですよね。監督も「こういう感じにしてみようか」って積極的に話してくださる方なので、これから現場を重ねていくごとにどんどん変化して、ブラッシュアップされていくんだろうなという予感は今、すごくしています。台本どおりではなく、現場の雰囲気の中で膨らんでいきそうな作品です。
――これまでの撮影で印象的だったシーンは?
塩野:ついこのあいだ撮った手を繋ぐシーンかな。もう、まさに手と手が触れ合って、そこから繋いでくれるという場面で。理由はうまく説明できないですけど印象的でした。
新川:手を繋ぐのは、少し先の回で出てくる場面なんですけどね。撮影の時に静電気がすごくて。それも含めて印象に残ってます(笑)。私の衣装がニットだったんですよ。寒いから合間にはお互いベンチコートも羽織るじゃないですか。撮影時にそれを脱ぐと、2人ともバチバチに静電気が起こっちゃって。
塩野:そうそう。帯電してる(笑)。
新川:言い合ったり、イガイガしてるシーンが多い中で、撮影がスタートしてから初めてちょっとほっこりするようなシーンだったんですけど。それなのにバチッ!となって、お互いに「ごめん!」って。だから、撮影が始まる前に「ちょっと触らせて」って電気を逃がして…。
塩野:お互いに放電させてから本番に入った(笑)。
新川:手の寄りのカットもあったから。繋ぐ時にバチッてなっちゃうと現場が止まってしまいますからね。そうならないように。なので、手を繋ぐシーンが出てきたら「あ、ここでバチッてなってたのか」って想像しながら観てください(笑)。
――さっき、新川さんが「直人は理詰め」と言っていましたが、わりと細かいことは気にしない真尋と、すごく細やかな直人のすれ違いというのもこのドラマの見どころです。「細かいことをほったらかしにして怒られる真尋」と「細かいことを言ってうざがられる直人」だったら、個人的に共感できるのはどちら?
塩野:どっちもあるな〜。細かいところもあるし、それこそ理詰めというか、理論的に考えるのがクセだから。でも、人間関係では、基本的には「いろんな人がいるから、いちいち気にしててもしょうがない」というスタンスで生きているので、どちらかというと真尋かな。直人は、細かいことを気にするくせに発言にデリカシーがないんですよ。「お前、そこ気をつけろよ」みたいなところがあったりする(笑)。
新川:あはは。確かに!私は、昔は多分、めちゃくちゃ細かかったんです。でも、ここ数年で変わりましたね。別に何かきっかけがあって変わったわけではないんですけど。でも、塩野くんと全く同じで、本当に社会に出たらいろんな人がいるから。なるべく気にしないようにしてます。だから、鈍感力も必要かなって思う時はありますね。
塩野:すごいわかる!
新川:時には、鈍感であった方が生きやすいもんね。
――今回は“偽装他人”がテーマの作品です。役を離れたお互いの印象として、思っていることが顔に出るタイプか、それともポーカーフェイスで絶対に嘘がバレなさそうか。どちらのタイプだと思いますか?
新川:塩野くんは、絶対にバレないと思う!あんまり顔に出なくない?
塩野:本当に?でも、前の現場でも言われたかも。雷が鳴った日があったんだけど、外からバコーンッてすごい音がしたんですよ。スタッフさんもキャストもみんなワーッてなっている中、俺は顔色ひとつ変えずにスンとしてて驚かれた(笑)。
――そういう時って、どんなことを考えてるんですか?
塩野:「落ちたな」って。
新川:そもそも「雷だ!」って、心でも思ってないってこと?
塩野:いや「雷鳴ってるな。どんどん近づいてるな。きっと、このぐらいのタイミングで大きいの来そうだよな」って。
――何ごとも冷静なんですね。では、偽装もバレないタイプ?
塩野:それはそんなこともないと思うんだけどなぁ。
新川:あんまり表情に出なさそう。そもそも、笑う?(笑)
塩野:笑うよ!?今、笑ってるじゃん!(笑)
新川:あはは。笑うか。でも、一見やっぱりクールなんですよ。お話しさせてもらうと、オチャメな部分もあるし、好きなアニメの話とかだと「わかるわかる!」って盛り上がってたりもするんですけどね。距離がある間は、すごくポーカーフェイスのイメージがあるから。みんなのことを俯瞰で見てるのかなって思う部分はありますよね。
――新川さんはどちらのタイプだと思いますか?
塩野 :出ると思います!
新川:ごもっともです!このあいだも朝から撮影していて、居酒屋でみんなで「カンパーイ!」ってワイワイするシーンだったんですけど、おつまみがずらっと並んでいて。それを見たらお腹が空いてきて、思わず「お腹空いた!」って声に出ちゃったんですよ。そしたら、隣で塩野くんが余裕の微笑みで「うん、空いたね」って。「それだけ?」って思って(笑)。塩野くんもすごくお腹が空いてたらしいんですけど、全然顔に出ないんですよ。全てを包むような落ち着き方で。私の方が歳は上なんですけどね。私はすぐ顔に出ます(笑)。
――そういう意味でもいいコンビのお2人。ドラマが楽しみです。では、最後にひと言ずつ。今回のドラマは、U-NEXTのメディアミックス第2弾。漫画だけでなく映画やドラマなど、たくさんの作品が配信で見られるようになった今、お2人は配信メディアをどういうふうに楽しんでいますか??
塩野:僕はかなり配信メディアを活用しています。基本、家にいるのが好きで、ドラマや映画を観るのも好きなので、そういう時はほとんど配信ですね。皆さんもそうだと思うんですけど、リアルタイムで放送を観るのが難しい時もあるので、ドラマの見逃し配信もよく観ています。
新川:私も同じかも。仕事があると放送時間に合わせて帰れるとは限らないので、見逃し配信は本当にありがたいです。配信だと“一気見”もできるのも嬉しいですね。家でも観ますし、外出中に移動しながら見ることもありますよ。配信が普及してから、映画がすごく近い存在になったなって感じます。このドラマも、まずはU-NEXTで先行配信を観ていただいて、さらにテレ東の放送もリアタイしてもらって。そこから何回でも配信でリピートしてもらえたら嬉しいです!
ドラマ NEXT『五十嵐夫妻は偽装他人』
2025年1月8日(水)より毎週水曜深夜24時30分〜25時放送
U-NEXTで各話1週間独占先行配信
新川優愛さんのその他の出演作はこちら
塩野瑛久さんのその他の出演作はこちら
原作はこちら
【新川優愛】
ヘアメイク:伊藤遥香
スタイリスト:有咲
【塩野瑛久】
ヘアメイク:時田ユースケ(ECLAT)
スタイリスト:能城匠
ジャケット¥79,200
パンツ¥74,800
(NaNo Art)
その他スタイリスト私物
撮影:片倉京輔
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