「テクニックと創造性が武器」の198cm、ドイツ代表・ウォルトメイドがニューカッスルに完全移籍 ハウ監督との対話が決め手に「まるでずっと前から知っているかのように感じた」
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「テクニックと創造性が武器」の198cm、ドイツ代表・ウォルトメイドがニューカッスルに完全移籍 ハウ監督との対話が決め手に「まるでずっと前から知っているかのように感じた」

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昨季VfBシュツットガルトで公式戦17得点とブレイクし、6月にはドイツA代表デビューも果たした新鋭、ニック・ウォルトメイドがニューカッスルに完全移籍で加入した。身長198cmでありながら、テクニカルなプレーも光る期待の大型FW。「人生における大きな出来事」と語るプレミアリーグ移籍を経て、どのような成長を見せてくれるのだろうか。

以下、移籍決定直後の公式インタビューの内容をお届けする。


──ニューカッスルへようこそ。移籍が完了した今、どんなお気持ちですか?

ウォルトメイド:本当に嬉しいです。ここ数日は少し目まぐるしい日々でしたが、自分で決断し、今こうしてこの素晴らしいクラブにいられることを、心から嬉しく思っています。クラブの誰もが、すでに家族のように感じさせてくれます。みんなが温かく歓迎してくれて、ここにいられることが本当に幸せです。

──初めてのセント・ジェームズ・パークですね。ピッチがすぐ後ろに見えますが、新しいホームの第一印象はいかがですか?

ウォルトメイド:(インターナショナルマッチウイーク明けの)来週が楽しみで仕方ありません。来週にはプレーできることを願っています。スタジアムは本当に素晴らしく見えますね。これまではテレビでしか見たことがありませんでしたが、それでも雰囲気の熱狂ぶりは伝わってきました。だから、来週それを生で体感できることにとても興奮しています。ここでプレーし、ゴールを決め、良い試合がしたいです。

──あなたのことを以前から知っているファンもいれば、まだよく知らないファンもいると思います。選手として、また一人の人間として、少し自己紹介をしていただけますか?

ウォルトメイド:選手としては…僕は典型的な身長6フィート6インチ(約198cm)の選手ではないと思います。ドリブルをしたり、足元でボールを扱うのが好きで、チームメイトと連携しながらプレーすること、そしてクリエイティブであることを好みます。

僕のような身長で、そのようなプレーをする選手はあまりいないのではないでしょうか。まるで、僕とは違う小柄な選手のようなプレースタイルかもしれません。自分のテクニックと創造性が、最も重要で最高のスキルだと思っています。

一人の人間としては、いつもハッピーな人間です。自分のことを笑い飛ばせますし、周りのみんなにも僕と一緒に笑っていてほしい、幸せでいてほしいと常に願っています。それが僕の人生の目標なんです。ここでも、違う言語の環境ではありますが、同じようにできれば良いなと思っています。

──この夏は多くのクラブがあなたに興味を示し、他のビッグクラブも獲得を望んでいました。その中でニューカッスルを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

ウォルトメイド:最初のコンタクトからすぐに、とても親しみやすさを感じました。僕にとっては、クラブが本気で自分を欲しがってくれていて、僕に対して大きなプランを持っていると感じられることが重要なんです。

監督と話した時も、すぐに良いフィーリングがありました。それがとても心地よくて、「よし、ここでやりたい」と直感的に思いました。そして今、こうしてここにいます。話し合いで聞いていた通りのことを、もうすでに肌で感じていますよ。誰もが本当に親切で、僕にフレンドリーに接してくれる。ここが自分にとって正しい場所だと感じていますし、ピッチ内外で心地よく過ごせることは、サッカーで最高のレベルを発揮するためにとても重要です。ここでなら、本当に良いプレーができると思っています。

ウォルトメイド 1

──ご両親、ご家族も一緒に来られていますね。今回の移籍は、あなたのキャリアだけ

でなく、人生においても大きな出来事だと感じます。

ウォルトメイド:ええ、間違いなく僕の人生における大きな出来事です。母は僕がドイツを離れることを少し寂しがっていました。でも、両親はドイツでの試合にはすべて観に来てくれていたので、ここでも同じように応援に来てくれることを願っています。新しいスタジアム、新しい試合、新しいリーグに、両親も興奮してくれていますよ。

僕は本当に家族想いなんです。だから初めてドイツを出るというのは、人生における新たな、大きな一歩ですね。自身を向上させ続け、成長したいという思いから、この決断を下しました。きっと正しいステップになると信じています。

──クラブの歴史についてはどれくらいご存知ですか?そして、その系譜に連なる次世代の選手となる気分はいかがですか?

ウォルトメイド:このクラブで多くの優れたストライカーや攻撃的な選手がプレーしてきたのを見てきました。今のチームも本当に素晴らしいと思います。ここ数年間を見ても、優れた監督と選手たちが揃っていますし、過去3年間で2回チャンピオンズリーグに出場しているという事実が、クラブがどこを目指し、どう成長していきたいかを示しています。僕もその目標達成の助けになりたいです。

それに、僕は伝統あるクラブが好きなんです。ドイツでも2つの伝統的なクラブでプレーしてきました。なので、これで3つ目です。そのことをとても嬉しく思いますし、これからが楽しみです。

──先ほどエディ・ハウ監督の名前が出ました。少し前にお会いしたばかりだそうですが、その時の会話について教えていただけますか?

ウォルトメイド:初めて会ったのに、まるでずっと前から知っているかのように感じました。電話で話した時から、僕たちはただサッカーの話をするだけでなく、笑い合っていました。僕にとっては、そうやって心地よく感じられることが大切なんです。自分らしくいられる人がそばにいてくれること、監督とサッカー以外の話もできる関係性は、非常に重要です。

そして今日、初めて実際に会えました。事前に「僕、すごく背が高いからショックを受けないでくださいね」と伝えておいたんです。でも彼は驚いていませんでしたね(笑)。彼と初めて会った気がしないというのは本当に素晴らしいことで、とても嬉しく思っています。

──監督と話す前は、彼やこれからチームメイトになる選手たちについて、どのような知識がありましたか?

ウォルトメイド:もちろん、ドイツにいてもプレミアリーグのことは知っていますし、試合もいくつか見ていました。ここ数年でチームがどれだけ成長し、どのような道を歩んできたかは明らかです。それが僕にとっても重要なポイントでした。

正直に言うと、選手たちを個人的には知りません。ただ、もちろんサッカー選手としては知っています。今日、トレーニンググラウンドで彼らに会いましたが、みんな本当に親切で、すぐに「ここは自分に合っているな」と感じました。彼らと一緒にプレーし、トレーニングし、共に目標を達成していくことを、今からとても楽しみにしています。

──クラブの人たちとの最初の交流から、キャリアのこの時点で「ここが正しい場所だ」という感覚を得られたようですね。

ウォルトメイド:その通りです。母は最初、正直なところ少し心配していました。でも、スタジアムへ向かう車の中で、「ここの人たちは本当に素敵ね。あなたにとって、本当に良いステップになると思う」と言ってくれたんです。母がそう言ってくれたことで、「よし、それなら間違いないな」と思えました。自分自身を向上させ続け、最高のレベルに到達できれば、ここで本当に素晴らしい時間を過ごせるはずです。

ウォルトメイド 3

──あなたにとって大きな夏になりましたね。U-21欧州選手権では得点王と大会ベストチームに選ばれ、その前にはシーズンの最優秀新人賞

も受賞しました。そしてドイツA代表デビューも果たしました。大きな自信を持って、このクラブに来られたのではないでしょうか?

ウォルトメイド:はい、昨年は多くの自信を得ることができました。タイトルも獲得しましたし、A代表でもプレーできました。U-21欧州選手権では、ドイツの素晴らしいチームメイトたちと、非常に良い戦いができました。そういった経験が、僕に大きな自信を与えてくれたのは間違いありません。

もちろん、自分のクオリティは理解していますが、同時にここは違うリーグで、違う国だということも分かっています。だから、もう一度努力しなければなりません。自分のベストレベルを発揮するために、再びハードワークします。そうすれば、このクラブの大きな助けになれると信じています。

──今回の移籍はクラブにとって記録的な金額となる、非常に重要なものです。それは特別なプレッシャーになりますか?

ウォルトメイド:サッカーには常にプレッシャーがつきものだと思います。昨年プレーした試合にも、もちろんプレッシャーはありました。プレッシャーはどこにでもあるものですが、僕はそのプレッシャーが好きなんです。それに、移籍金を決めたのは僕ではありませんからね(笑)。僕にできることは何もありません。僕はただサッカーがしたいだけです。

クラブが支払う金額は僕の決断ではありませんが、クラブがそれだけのお金を払ってくれたということは、それだけ僕を信頼してくれているということであり、本当に嬉しく思います。このクラブは僕に良いフィーリングを与えてくれましたし、これからを楽しみにしています。

ウォルトメイド main

──多くのクラブがあなたを欲しがる中、ニューカッスルがこれだけの信頼を寄せてくれたという事実は、あなたにとっても嬉しいことでしょうね。

ウォルトメイド:もちろんです。だからこそ、今ここにいられることが本当に嬉しいんです。クラブはすぐに「君と一緒にこの道を進みたい」と言ってくれました。それが僕に良いフィーリングを与えてくれて、「ここでやりたい」と決意させてくれました。

──新シーズンの序盤に加入することになります。チャンピオンズリーグのシーズンでもありますね。挑戦への準備はできていますか?

ウォルトメイド:はい。それも僕にとって重要なポイントでした。僕はチャンピオンズリーグという最高のレベルでプレーしたかった。そして今、その最高のレベルにいます。自分がどうなるのか、とてもワクワクしています。きっと、素晴らしいものになるはずです。

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