エヴァートンを率いる名将・モイーズ監督に独占インタビュー 12年ぶり復帰で得た手応えと“新スタジアム元年”への決意
2025年1月、12年ぶりに古巣エヴァートンへ帰還し、シーズン途中就任ながらチームを立て直したデイヴィッド・モイーズ監督。クラブにとっては新スタジアムで迎える歴史的な新シーズンを直前に控え、百戦錬磨の指揮官は何を思うのか。チーム再建への確かな手応えと未来への視線、日本との関わりや印象について訊いた。
昨季はUEFAカンファレンスリーグとクラブワールドカップの二冠を達成した、チェルシーのエンツォ・マレスカ監督。「非常にポジティブなシーズン」と手応えを口にする昨季の成績を踏まえ、久々のプレミアリーグタイトルへ、ファンの期待も日に日に高まっているだろう。
つかの間のオフとプレシーズンを経て、どのような心境で開幕直前を迎えているのか。セリエA中継実況などでおなじみの北川義隆さんが、マレスカ監督にイタリア語でインタビュー。冷静な言葉の奥にある、指揮官の哲学と見据える先を紐解いていく。
──本日はお時間をいただきありがとうございます。イタリア人にとって休暇は非常に重要ですが、クラブワールドカップもあり、監督の夏休みは非常に短かったのではないでしょうか?
マレスカ:ええ、おっしゃる通り、かなり短かったですね。ですが、再出発に向けてエネルギーを充電するよう努めました。イタリアで過ごしましたよ。
──では、サッカーについて伺います。ご自身をどのような監督だとお考えですか?
マレスカ:常に学び、改善しようと努める監督です。そして、それが成功を目指すすべての人にとっての基本だと考えています。
──クラブワールドカップ決勝は見事なパフォーマンスでした。ジョアン・ペドロのような新戦力も加わりましたが、プレシーズンの手応えはいかがですか?
マレスカ:ええ、ジョアン・ペドロだけでなく、他の新加入選手もいます。今は全員がチームに順応しようと、頑張っているところです。この適応のプロセスが、できるだけ早く完了することを願っています。
──昨シーズンからの戦術的な変更はありますか?
マレスカ:私たちは常に変化し、進化しようと試みています。それは今シーズンも同様です。
──昨シーズンを振り返っていただけますか?素晴らしい成功のシーズンでした。
マレスカ:ええ、非常にポジティブなシーズンでした。サッカーの観点から見ても、チャンピオンズリーグ出場権を獲得し、カンファレンスリーグとクラブワールドカップで優勝できました。それだけでなく、チェルシーというクラブ全体を取り巻く雰囲気が、1年前に比べて少し落ち着いたように思います。
──昨シーズン、監督は「我々は長期的なプロセスの途上にいる」とおっしゃっていました。そのアプローチは、大きな成功を収めた今シーズンも変わりませんか?
マレスカ:変わりません。私たちは1年前にこのプロジェクトをスタートさせ、正しい道を歩んでいます。長年イングランドサッカーを支配してきたチームとの差を、さらに縮められるよう願っていますし、それを成し遂げたいです。
──就任1年目で、ある意味予想以上の速さでステップを駆け上がりました。2年目の目標は何でしょうか?
マレスカ:最初にお話しした通り、チームを向上させ、選手たちを成長させ、そして私自身も指導者として、一人の人間として成長し続けること。それが目標であるべきだと考えています。
──チェルシーは世界最高のクラブの一つであり、英国メディアやファンからのプレッシャーは相当なものだと思います。チェルシーを率いる上で最も難しいことは何ですか?
マレスカ:私にとって、チェルシーで指揮を執れるのは喜びです。楽しんでいますし、選手たちは優秀で若く、学びたいという意欲に満ちあふれています。
ただ、おっしゃる通り、チェルシーにいる以上は勝たなければなりません。可能な限り多く勝利する義務があるのです。
──監督から見て、現在のチェルシーはどのようなチームですか?
マレスカ:才能にあふれた若いチームです。そして、「才能だけでは不十分で、それに加えて他のものも必要だ」ということを、少しずつ理解してきているチームでもあります。
──特に攻撃陣は選択肢が豊富なように見えます。選手の選考基準はどのようなものですか?
マレスカ:コンディションや、その試合のゲームプランによって変わってきます。状況次第ですね。
──これほど若い集団を指導することは、これまでと比べて違いはありますか?
マレスカ:違いがあるかどうかは分かりません。私はどんなグループに対しても、同じアプローチを心がけていますから。
ご存知かもしれませんが、このチームはプレミアリーグの歴史上、最も平均年齢が若いスカッドです。それでも、常に向上心を持ち続けることが何よりも重要です。
──プレシーズンの“牽引役”になっている選手はいますか?
マレスカ:多くの選手が順調に調整を進め、成長しています。新加入選手もチームに適応してきていますし、良い状態ですよ。
──移籍市場はまだ開いていますが、補強が必要なポジションはありますか?それとも、すでにチームは完成していますか?
マレスカ:マーケットが開いている限り、何が起こるか分かりません。選手が加入することもあれば、チームを去る可能性もあります。
──現在、チェルシーにはイタリア人選手がいません。多様な国籍の選手たちをマネジメントする上で、最も注意を払っていることは何でしょうか?
マレスカ:国籍によって違いがあるとは考えていません。結局のところ、彼らは学びたいと願う若者たちです。ですから、どの国の出身かは重要ではありません。今の時代の若者は、皆とてもよく似ていますからね。
──パーマー選手についてお伺いします。彼は昨シーズンの後半、少し調子を落としているように見えましたが、終盤のカンファレンスリーグ決勝やクラブワールドカップでは素晴らしいパフォーマンスを披露しました。新シーズンでもキーマンになるとお考えですか?
マレスカ:もちろんです。彼は私たちのベストプレーヤーの一人であり、今シーズンも間違いなくキーマンになるでしょう。
──彼以外に、シーズン開幕から特に活躍が期待できそうな選手はいますか?
マレスカ:それは少し未知数な部分があります。というのも、今シーズンはクラブワールドカップがあったため、他のシーズンとは少し勝手が違いますからね。どうなるか、見ていきましょう。
──最後の質問です。日本にも多くのチェルシーファンがいます。今シーズンのチェルシーは、ファンにどのようなサッカーを見せてくれるでしょうか?
マレスカ:私たちは、さらに自分たちを向上させることに挑戦します。それが、今シーズンのチェルシーの目標だと考えています。
2025年1月、12年ぶりに古巣エヴァートンへ帰還し、シーズン途中就任ながらチームを立て直したデイヴィッド・モイーズ監督。クラブにとっては新スタジアムで迎える歴史的な新シーズンを直前に控え、百戦錬磨の指揮官は何を思うのか。チーム再建への確かな手応えと未来への視線、日本との関わりや印象について訊いた。
昨シーズン、70年ぶりに国内タイトルを獲得したニューカッスル。キャプテンとしてクラブの中心を担うブルーノ・ギマランイスは、「僕たちはもっとハングリーになっている」と、新シーズンのさらなる躍進を見据えている。 中盤で次々に相手のチャンスの芽を摘み、攻撃面でも常に闘う姿勢を崩さない、“マグパイズ”のダイナモ。ギマランイスの原動力とサッカーへの眼差し、そして新シーズンへの意気込みを、U-NEXTオリジナルインタビューで紐解いていく。
昨季はプレミアリーグで勝ち点43の14位に終わったウェストハム。苦しむチームの中でも、リーグ戦34試合で13ゴール10アシストの活躍を見せたのが、イングランド代表ジャロッド・ボーウェンだ。キャプテンとしてチームを牽引する同選手は、“ハマーズ”の現状をどう見つめ、新シーズンへ向け何を思い描いているのか。プレシーズンの手応えと率直な想いを、U-NEXTのインタビューで語ってくれた。
昨季、圧倒的な堅守を武器にチャンピオンシップを2位で終え、プレミアリーグ昇格を決めたバーンリー。クラブを1年でのプレミア復帰へ導いたのが、昨季就任したスコット・パーカー監督だ。 監督として、自身3度目となるプレミア昇格を成し遂げた指揮官は、今のチームを「成功のために、たゆまぬ努力を惜しまない集団」と表現する。昨季の成功の礎となった「一体感」を武器に、台風の目となれるのか。開幕を間近に控えたその胸中を、U-NEXTのインタビューで訊いた。
2025年8月10日(日本時間、23:00キックオフ予定)、昨季のプレミアリーグとFAカップ、それぞれの優勝チームが対戦する『FAコミュニティ・シールド』が開催される。今年は日本代表・遠藤航が所属するリヴァプールと、鎌田大地が所属するクリスタル・パレスが激突。聖地ウェンブリー・スタジアムでの決戦に挑む選手たちは、どのような心境で準備を進めているのか。昨季公式戦44試合に出場した“イーグルス”の守護神ディーン・ヘンダーソンが、U-NEXTのインタビューに応じてくれた。
前節はマンチェスター・ダービーで快勝を収めたマンチェスター・C。今節は優勝争いのライバル、アーセナルとの直接対決に臨む。 注目の一戦を前に、シティを主力として牽引するロドリとベルナルド・シウバがインタビューに答えた。
開幕4戦で2G2Aと、今夏加入したチェルシーで早速好プレーを披露しているFWジョアン・ペドロ。チームは今節、マンチェスター・Uとのビッグマッチを迎える。注目の一戦を前に、現状の手応えやコンディションについて言葉にした。
4試合を終え6位と順調な滑り出しを見せたエヴァートン。今節は伝統の一戦“マージーサイド・ダービー”で首位リヴァプールと対戦する。 注目の一戦を前に、攻撃の要を担うFWイリマン・エンディアイエがインタビューに答えた。
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