エヴァートンを率いる名将・モイーズ監督に独占インタビュー 12年ぶり復帰で得た手応えと“新スタジアム元年”への決意
2025年1月、12年ぶりに古巣エヴァートンへ帰還し、シーズン途中就任ながらチームを立て直したデイヴィッド・モイーズ監督。クラブにとっては新スタジアムで迎える歴史的な新シーズンを直前に控え、百戦錬磨の指揮官は何を思うのか。チーム再建への確かな手応えと未来への視線、日本との関わりや印象について訊いた。
昨季はプレミアリーグで勝ち点43の14位に終わったウェストハム。苦しむチームの中でも、リーグ戦34試合で13ゴール10アシストの活躍を見せたのが、イングランド代表ジャロッド・ボーウェンだ。キャプテンとしてチームを牽引する同選手は、“ハマーズ”の現状をどう見つめ、新シーズンへ向け何を思い描いているのか。プレシーズンの手応えと率直な想いを、U-NEXTのインタビューで語ってくれた。
──まずは、夏休みはどのように過ごされましたか?
ボーウェン:本当に良い時間を過ごせました。シーズンから一度心を切り離して、家族や大切な人たちと過ごすことができましたから。でもそう思っていると、あっという間にプレシーズンが始まりますね(笑)。本当に充実した休暇でした。
──プレシーズンでは複数のゴールを決めていますが、新シーズンを前にしたコンディションや調子はいかがですか?
ボーウェン:本当に良い状態だと感じています。プレシーズンで試合をこなすことは、コンディションを上げる助けになりますね。5〜6週間も試合から離れていると、最初の試合はいつも難しいものですが、今は本当に良い状態にあると言えます。
──この夏、何人かの経験豊富な選手がチームを去りました。キャプテンとしての責任感は増しましたか?
ボーウェン:いえ、特に変わりません。キャプテンに任命された瞬間から、リーダーとして、そしてロッカールームの代弁者としての責任を担う覚悟はできていました。
もちろん、経験豊富で影響力の大きな選手がチームを去ったのは事実です。ですが、今の私たちはチームスピリットという点で最高の状態にあり、全員が一つにまとまっています。シーズン開幕を前に、可能な限り最高の状態にあると感じています。
──クラブに加入して5年半ほどが経ち、今やクラブを象徴する一人として見られています。ご自身でそのように感じることはありますか?
ボーウェン:あまりないですね。僕がやりたいのは、できるだけ多くのゴールとアシストを記録し続けること。そして、チームのために最高の自分であり続けることです。気づけばもう6年近く経ちますが、本当にあっという間でした。そして、一瞬一瞬のすべてを心から楽しんできたんです。これからも、ここで何年もプレーし続けると確信していますよ。
──昨シーズンはチームにとって厳しいシーズンとなりました。新シーズンに向けて、どのような点を改善できると考えていますか?
ボーウェン:昨シーズンは、とにかく変化の多いシーズンでした。僕たちはデイヴィッド・モイーズ監督の下で4、5年プレーしてきたので、彼のやり方に慣れきっていました。そこに新しい監督が就任し、最高のスタートを切ることができず、さらにシーズン途中で監督が交代することになりました。多くの変化があり、様々な国から新しい選手が加わりましたが、適応するのは常に難しいものです。昨シーズンは、そうした変化にうまく対応しきれなかったのだと思います。
でも、先ほども言ったように、今のチームスピリットは本当に素晴らしい状態にあります。監督も、僕たちとじっくり向き合う時間を確保できました。プレシーズンでは良い試合、良いパフォーマンス、そして良い結果を出すことができています。この勢いをすべてシーズン開幕に持ち込めれば、僕たちは絶対に大丈夫だと信じています。
──逆に、今シーズンのウェストハムの強みは何になるでしょうか?
ボーウェン:団結力とチームスピリットです。それはプレミアリーグのチームにとって不可欠な要素だと思います。
シーズンはとても長丁場で、精神的にも厳しい戦いが続きます。時には試合に負けることもあるでしょう。だからこそ、困難な時期や後退を乗り越えるために、最高の仲間たちと共にいることが重要なのです。物事がうまくいっている時は、すべてが簡単に見えるものです。しかし、うまくいかない時にこそ、真のチーム力が試されるのだと思います。
──グレアム・ポッター監督が就任しておよそ半年が経ちます。監督からはどのようなアドバイスを受けていますか?
ボーウェン:アドバイスというよりは、率直な話し合いを重ねてきた、という方が近いかもしれません。昨シーズン、僕たちが望むような結果を残せなかったことは彼も理解しています。だからこそ、何がうまくいかなかったのか、逆に何が機能していたのか、僕の考えを伝え、それらをすり合わせることで、プレシーズンから一丸となって新シーズンに備えようと話し合いました。
──監督の就任以降、3バックで戦う機会が増えました。新しいフォーメーションにはすぐに適応できましたか?
ボーウェン:ええ。一人のサッカー選手として、常に次の挑戦への準備はできていますし、日々学び続けたいと思っています。ですから、充実したプレシーズンを過ごし、僕たちが採用するフォーメーションを最高のレベルに引き上げる、そのために取り組むだけの話でした。
──現状、チームのストライカーは手薄なように見えます。今シーズンも、ストライカーとしてプレーする機会があるかもしれません。本職である右ウイングでのプレーと比較して、難しさを感じることはありますか?
ボーウェン:特にありません。アタッカーである以上、できるだけ多くのゴールを決めたいですし、ゴールを奪えるピッチの高い位置でプレーしたいという気持ちは常に持っています。
ですから、どのポジションでプレーすることになっても、自分の特徴を活かしてチームの助けになるだけです。アタッカーはゴールやアシストといった結果で評価されるもの。そうした挑戦は、むしろ歓迎しています。
──今シーズンのウェストハムの「注目ポイント」はどこになるでしょうか?
ボーウェン:それは僕たち自身が作り出すものだと考えています。結局のところ、注目されるかどうかは僕たちのプレー次第。僕たちのパフォーマンスが良ければ話題になりますし、悪ければそうはならない。だから、これといった一つの注目ポイントがあるわけではありません。
僕たちがチームとして、一つのグループとして何を成し遂げたいか。その姿勢そのものが、みなさんに語ってもらえるような何かを生み出すのだと思います。
──最後に日本のプレミアリーグファン、そしてウェストハムサポーターへメッセージをお願いします。
ボーウェン:みなさんの継続的なサポートに、心から感謝しています。僕たちもプレミアリーグの開幕を心待ちにしていますし、今シーズン、できるだけ多くの素晴らしい試合をみなさんにお届けできることを願っています。
2025年1月、12年ぶりに古巣エヴァートンへ帰還し、シーズン途中就任ながらチームを立て直したデイヴィッド・モイーズ監督。クラブにとっては新スタジアムで迎える歴史的な新シーズンを直前に控え、百戦錬磨の指揮官は何を思うのか。チーム再建への確かな手応えと未来への視線、日本との関わりや印象について訊いた。
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