エヴァートンを率いる名将・モイーズ監督に独占インタビュー 12年ぶり復帰で得た手応えと“新スタジアム元年”への決意
2025年1月、12年ぶりに古巣エヴァートンへ帰還し、シーズン途中就任ながらチームを立て直したデイヴィッド・モイーズ監督。クラブにとっては新スタジアムで迎える歴史的な新シーズンを直前に控え、百戦錬磨の指揮官は何を思うのか。チーム再建への確かな手応えと未来への視線、日本との関わりや印象について訊いた。
昨季、圧倒的な堅守を武器にチャンピオンシップを2位で終え、プレミアリーグ昇格を決めたバーンリー。クラブを1年でのプレミア復帰へ導いたのが、昨季就任したスコット・パーカー監督だ。
監督として、自身3度目となるプレミア昇格を成し遂げた指揮官は、今のチームを「成功のために、たゆまぬ努力を惜しまない集団」と表現する。昨季の成功の礎となった「一体感」を武器に、台風の目となれるのか。開幕を間近に控えたその胸中を、U-NEXTのインタビューで訊いた。
──今日はよろしくお願いします。まず、夏休みはいかがでしたか?
パーカー:ええ、良い休暇でした。正直なところ、かなり長い休みをもらえましたよ。長く厳しいシーズンの後だったので、少し離れてリフレッシュし、家族とリラックスできたのは嬉しかったです。そして、新シーズンに向けての準備も始めることができました。
──監督に就任されてから約1年が経ちますが、もうクラブには完全に馴染みましたか?
パーカー:ええ、本当に落ち着いています。とても入りやすいクラブでした。ここにいる人々のおかげで、スムーズにクラブへ溶け込めました。ここに来て1年になりますが、すべてがごく自然に進んでいます。
──監督としては3度目のプレミアリーグ昇格となります。今シーズンのプレミアリーグに、どのような心境で臨みますか?
パーカー:現時点での心境は「とにかく興奮している」ということです。新シーズンをとても楽しみにしています。
昨年、プレミアリーグに昇格するために、私たちはたゆまぬ努力を続けてきました。ですから、今まさにその場所にいるという実感がある。それが今の率直な気持ちです。
それはクラブの誰もが、いま感じていることだと思います。私自身も選手たちも、クラブに関わる全員がそうです。昨年あれほど懸命に取り組んだことに、そして次の挑戦に立ち向かうことに、純粋に興奮しています。この挑戦を受け入れ、自分たちのベストな姿を示し、全力で挑んでいくことを楽しみにしています。そして、良い結果につながることを願っていますよ。
──これまで指導されたフラムやボーンマスといったクラブと、現在のチームとの違いは何でしょうか?
パーカー:私が指導してきたチームは、それぞれ全く違います。そのうえで、このチームの主な特徴は、信じられないほどのカルチャーと、選手たちの素晴らしい団結力があることです。
昨シーズン、私たちが成功を収めることができた根本的な理由、昇格の礎となったのが、選手たちの存在でした。このグループの団結力、一体感は本当に素晴らしいものがあります。他のグループでももちろんそういった感覚はありましたが、このグループで感じているほど強くはなかったかもしれません。それほど、ここの一体感は際立っています。
──ご存知の通り、ここ2シーズンは昇格した3クラブすべてが1年で降格しています。この流れを断ち切るために、何が重要だとお考えですか?
パーカー:おっしゃる通り、ここ2シーズンはそのような傾向が見られますし、もちろん壁が待っていることは理解しています。ですが、私たちは残留ばかりを考えているわけではありません。
チャンピオンシップからプレミアリーグへのステップアップが大きなものであることは、重々承知しています。一方で、それは私たちが競争力を保ち、成功できると感じられている段階でもあるのです。
私たちには恐れることなく、自分たちがすべきことに全力を尽くすという強い決意があります。プレミアリーグに真っ向から挑み、私たちのクオリティ、私たちがチームとして大切にしているものすべてを証明していきます。そうすることで、成功をつかみ取れると信じています。
──昨季のチャンピオンシップでは、わずか16失点という驚異的な守備力を見せました。プレミアリーグでも同じスタイルを継続する予定ですか?
パーカー:ええ、間違いなくそうです。昨シーズンを振り返ると、守備全体の構築も、守備ユニットの組織力も、非常に優れていました。数字がそれを明確に示しています。私たちは、その堅守を土台にゲームを組み立ててきました。試合の中で踏みとどまり、非常に粘り強く、タフな戦い方をする。それがうまく機能したのです。
ですから、そのスタイルは来シーズンも間違いなく継続します。組織的で、しっかりと構築された、守りにおいて真の献身性に満ちたチームであり続けたい。私たちにとって、それは極めて重要な要素になるでしょう。
──逆に、まだ改善が必要だと感じている点はありますか?
パーカー:改善すべき点は常にあります。新シーズンは、局面によってより試される場面もあるでしょう。
何より、このチームはまだ結成から1年です。私がこの椅子に座ってインタビューを受けるような場で、「チームは完璧だ」と言うことはおそらくないでしょう。常に改善点を探していますし、改善できる要素はいつだって存在するものです。ですから、改善点はたくさんありますし、それはチームの進化、ダイナミクスにおける一部なのです。
私たちはハードワークを続けています。プレシーズン中はフィジカルのレベルアップ、そして今シーズン使うであろう様々な戦術的側面について、本当に、本当に懸命に取り組んできました。これからも、その努力を少しずつ積み重ねていきます。
──カイル・ウォーカー選手の加入は、日本のファンの間でも話題になっています。彼にピッチ内外でどのような役割を期待していますか?
パーカー:非常に大きな役割を期待しています。ピッチ上ではもちろんですが、ピッチ外での役割も非常に大きいと考えています。
カイル自身がキャリアで直面してきたことから得た、計り知れないほどの豊富な経験。それを何らかの形で、チームにもたらしてくれるはずです。彼は間違いなく、ピッチ内外で今年の我々を大いに助けてくれると信じています。
ここに来てからの3週間、彼を見てきましたが、そのすべてが私の期待通りでした。目に見えるクオリティはもちろん、リーダーシップの質も素晴らしい。彼と共に良い1年を過ごし、彼がチームを最大限助けてくれることを楽しみにしています。彼ならできるとわかっていますからね。
──シーズン開幕戦の相手は、あなたがかつて所属したトッテナム・ホットスパーです。この試合に特別な意味はありますか?
パーカー:個人的に言えば、特別な意味はありますね。選手として時間を過ごしたチームですし、私の指導者としてのキャリアが始まった場所でもあります。選手時代やコーチ時代にお世話になった、顔なじみの人々もトッテナムにはいます。
ですが、何よりも重要なのは、シーズンの開幕戦であるということです。私たちはこの一戦を楽しみにしています。プレミアリーグの開幕戦ですが、個人的な感情以上に、そこへ向けて良い準備をし、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、最大限の仕事をする。そのことに集中しています。
──最後に、日本のプレミアリーグファンへ向けてメッセージをお願いします。
パーカー:日本のファンのみなさん、ぜひバーンリーに注目し続けてください。みなさんには、絶対的に献身的なチームの姿を見せられるはずです。今のバーンリーは、成功のためにたゆまぬ努力を惜しまない集団です。どんなチームもそうであるように、シーズンには良い時もあれば、悪い時もあるでしょう。それでも、どうか私たちに注目していてほしいです。みなさんを興奮させられるよう、頑張りたいと思っています。
2025年1月、12年ぶりに古巣エヴァートンへ帰還し、シーズン途中就任ながらチームを立て直したデイヴィッド・モイーズ監督。クラブにとっては新スタジアムで迎える歴史的な新シーズンを直前に控え、百戦錬磨の指揮官は何を思うのか。チーム再建への確かな手応えと未来への視線、日本との関わりや印象について訊いた。
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