『五十嵐夫妻は偽装他人』 田辺桃子"後輩女子”の策略で塩野瑛久"直人”が窮地に!?夫婦に最大の危機が到来した第6話
真尋を気に掛ける翠の存在も含めて、いよいよ四角関係は複雑な様相に。波乱づくしで目が離せない、第6話をレビュー!
秘密の社内恋愛を描くラブコメは数あれど、職場では他人を装う夫婦が主人公という逆転の発想がユニークなドラマ『五十嵐夫妻は偽装他人』。U-NEXTで配信中の海石ともえによる同名漫画を原作に、お互いが気になりながらも反発し合う夫婦の“もだもだ”した関係を描き出す。
家出中の妻・会沢真尋を演じるのは、テレ東ドラマ初主演となる新川優愛。夫の五十嵐直人役は、昨年の大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇役に扮して注目の塩野瑛久が扮する。別居中の夫婦の直人と真尋は、お互いに相手に告げずに転職。すると2人の転職先は偶然一緒で、しかも同じ部署で働くことに。
美羽(田辺桃子)が直人に抱きついた瞬間を目撃し、誤解した真尋は過呼吸に。そんな彼女が気になって仕方のない翠(兵頭功海)は、美羽(田辺桃子)を巧みに誘導して、これまでの悪事を自白させる。さらに直人を焚き付けることで、結果、真尋と直人の仲直りにひと肌脱ぐことに…。低体温男子の翠が、真尋を思うピュアな心で動くことで関係性に変化が起こる第7話。直人VS翠の真尋を巡る静かなる対決にもドキドキ!
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
美羽と直人が抱き合う姿…というか、美羽が勝手に直人に抱きついた現場を目撃したショックで過呼吸になってしまった真尋。見かねた翠が「俺に話してみませんか?」と声を掛ける…という、前回のラストのおさらいから今回はスタート。
背の高い兵頭がひざまずいて、上目遣いで心配げな表情を浮かべるカットは、キュン度高し♥
しかし、真尋は「気持ちはありがたい。でも、大丈夫だから」とこれを断る。
ここからの翠の言動もまたキュン度高し♥
背中はしょんぼり丸くなりつつ、態度はクール。あっさり「俺、帰ります」と立ち上がり、「コーヒーでも飲んで落ち着いてから帰ってください。倒れたりしたらめんどくさいんで」と、冷たく聞こえる言葉を言い放ちつつ、何も気づいていない真尋が素直に「うん。気をつけます」と無自覚モテ女ムーブをかますと、それにまた心が揺れてしまい、最後には「こっちはいつでも聞く体勢できてるんで」と伝えてから部屋を出る。
ほんの短いシーンだが、隠そうとしても真尋への想いがにじみ出てしまう翠のツンデレっぷりは、女子の大好物!しかし、真尋は直人の妻。手放しで翠を応援できないところがつらい…。
一方、真尋は気丈に自分で自分に「大丈夫、大丈夫」と繰り返し、「ちゃんとしなきゃ」と心を立て直そうとする。夫の浮気疑惑は確かにショックだろうが、いつもはおおらかな真尋が過呼吸までなってしまうのは、かなり危なっかしい心理状態。何か理由があるのか…?
場面は変わって、2週間ぶりのスナック「ビューティフル」(前回は登場しなくて残念)。浜中文一演じる、限りなくママっぽいマスター、妙のキャラクターは、毎回ワンポイントながらいい味出してる!
今回は、酔いつぶれた真尋から「私の味方してくれるデキる後輩」翠の存在を聞かされて、「直人くんはあんたの味方じゃないの?」との夫婦仲を心配する妙。それでいて、「いろいろあるわよ」と微笑んで深くは踏み込んでこない絶妙な距離感も心地いい。「濃いめ」を望む真尋に薄い水割りを作ってあげるところもグッジョブである!
またまた場面は変わって、今度は翠のターン。
だまされて合コンに連れてこられた翠は、キラキラ女子からの「部屋に行ってみたいな」との誘い言葉にも「無理っすね。めんどくさいんで」と完全なる塩対応だ。ひとり別行動でダーツで時間を潰しながら、思い浮かべるのは真尋のこと。
実は、翠は真尋が「大丈夫」と自分で自分を落ち着かせる姿をこっそり盗み見ていたのだ。
「あの人が一番めんどくさい…」
そう呟きながらも、彼女への想いは止められない。ダーツの的に頭をコツンとぶつけて戸惑う不器用な姿もやっぱりキュン度高し♥
恋する低体温男子を好演する兵頭功海。キュンキュンシーン大放出のこの役で、ファンが激増しそうな予感!
さて、真尋はというと体調不良という名のおそらくは二日酔いで翌日は会社を欠勤。ベッドでうだうだする始末。
そんな真尋の仕事をカバーすべく、慌ただしく仕事をする直人。そこへいそいそとやってきたのは…恐ろしい子・美羽!
何か仕掛けるのか?とドキドキしているところにストップを掛けたのは翠である。いつもの低体温を封印し、「今日の夜って暇?」と愛想よく笑って美羽を誘い出す。
恋する低体温男子は、好きになった真尋のために自分も変えちゃうのね!とおばさん、感心。
すると、まんざらでもない美羽は、もちろんその誘いにのってくる。そして、期待に満ちた表情で、食事を共にするのだが…。
翠の思惑は別のところにあった。「会沢さんに何したの?」と、美羽に無表情で迫る。すると美羽は、「私、会沢さんのとっておきの秘密、知ってるんですよね〜」と翠を挑発する。
「教えてください、お願いします」と頭を下げる翠を愉快そうに「かわい〜!」とからかった美羽は、「会沢さんと五十嵐次長、夫婦なんですよ」とあっさり暴露。
落ち込んだ表情の翠に「でも、大丈夫です!別居中なんで!離婚目前なんで!」とニッコニコで言葉を続ける。…いやいや、それあなたのせいよ?ホント、恐ろしい子…。
自己紹介で「自分は独身」だと言った直人の嘘を都合よく「離婚したいからそう言った」と捻じ曲げ、「優しいから離婚に踏み切れないんじゃないかな〜」と嬉しそうに話す美羽。
翠は「確かに」と美羽を肯定して、その話に耳を傾ける。え、瀬戸くん、それ信じちゃうの?
「私達、協力しません?」ともちかけてきた美羽をあっさりと受け入れた翠は、美羽に「これまでの作戦、共有してよ」と聞き出す。
ドヤ顔で、直人を油断させて家に一泊した”ストーカー作戦”から真尋の不倫疑惑をでっち上げてばらまいた”偽装不倫FAX”まで、自身の悪さを翠に打ちあける美羽…。
すると「クソすぎてドン引くわ〜」と、翠は美羽に冷たく言い放つ!
ここで翠の真意が判明。実は、わざと美羽と手を組むふりをして、その悪事を告白させ、状況を把握したのである。瀬戸くん、よくぞやってくれた!
美羽は「私、本気なの!他の人じゃダメなの!」と、去ろうとする翠に追いすがる。…も、翠はもちろん無視。
美羽は、「会沢さんが欲しいくせに!」と悔しげに叫ぶ。
一方、真相を知った翠は、「めんどくせえ」と言いながらも直人のいるオフィスにダッシュ!美羽の魂胆を直人にぶちまけるのか!?
そして、オフィスに辿り着いた翠は、真尋があの日、過呼吸を起こしていたことを直人に報告する。直人は、「随分、気にかけてるんだな。彼女のこと」とイラつきが隠せない。
「気になりますよ。一応チームのメンバーなんで」と本音を隠しつつ、翠はこう言い返す。
「会沢さんって、すぐ強がるんですよね」
わーん!全国の強がり女子、ハート撃ち抜かれるでしょ、これ!
翠VS直人の真尋を巡っての静かなるバチバチシーン。どれだけの女子が「真尋になりた〜い!」と心で叫んだことでしょうか。真尋、罪な女…。
言うだけ言ったら去っていく翠。…って、あれ?結局、翠くん、美羽の悪さは黙ってるの?と思いつつも、直人には翠の言葉がだいぶ刺さった様子。
さらに翠の活躍は続く…。真尋のSNSに連絡を入れた翠は、欠勤中の仕事を直人に全投げしたこと、そしてそれをテンパりながらもこなした直人のことをわざわざ真尋に教えてあげるのである。
翠くん、ええ子や…。
一方で、翠に焚き付けられた直人は、真尋の部屋を訪問。そんな直人を真尋は迎え入れ、仕事のフォローのお礼を素直に告げる。
直人も素直になって、「俺は真尋を裏切るようなことをしない!」と自分の思いを口にするが、ここで足の小指をぶつけてイタタ!の状態に。直人、不憫なヤツよ…。
「バチが当たった」と自省して、正直に真尋に話したら、めんどくさいことになると思い、美羽とのあれこれを黙っていたと打ち明ける直人。
真尋の方も、自分から直人の隣から逃げておいて、他の人がそこにいることは嫌だと思う勝手な自分を反省する言葉を述べる。
「夫婦って思ってたより難しいよな」とぽつりとつぶやく直人に、「直人ともっとわかり合いたい」とついに和解を申し出る真尋。
直人は柔らかな表情で「ありがとう」と告げ、「そっち行っていい?」と、真尋が座るベッドの隣へ。そして、真尋に触れようとして手を出しかけて一旦引っ込め、「触っていい?」と許可を取る。
「どうぞ」と微笑んだ真尋の手にそっと触れ、優しく握る直人。その手の甲をぽんと優しく叩く真尋…。
目が合って、微笑む真尋と目が合って恥ずかしそうな直人は、かわいさ大爆発!である。当たり役・一条天皇とはまた全く違うその魅力に、塩野も新たなファンが激増すること必至であろう。
やっと仲直りできて、よかったね〜、直人!と、これまでの全話を見守ってきた人は皆、ホッとひと安心のほっこりシーン。
しかし、まだまだ第7話。このままで終わるのか?
翌朝、爽やかな笑顔でお礼を言う直人に、「大丈夫そうでよかったです」と返しつつも、ちょっと寂しそうな翠。
そして、翠に全部バレたにもかかわらず、何もなかったかのようにぶりっ子全開で「おはようございま〜す!」と直人に声をかけるも、直人が去ると、一瞬で表情が暗くなる美羽。
そこにはどこか切なさがあり、今までのような悪魔っぽさが薄れているところが、逆に美羽の本気度が伝わって恐怖である。
「あ〜、マジうざ…」と小さくつぶやく美羽に気づいているのは翠だけ…。そして、こっそり微笑み合う真尋と直人の様子にも気づいて、しょんぼりした表情になる翠。
するとここで、そんな四角関係にもう一波乱ありそうな出来事がコントラクト事業部にもたらされる。コンペに向けて、事業部上げて全員参加で温泉ホテルに一泊することになったのだ!
どことなく嬉しそうな直人に対して、困惑する表情の真尋。直人には、真尋のそんな気持ちが全くピンときていない様子だ。
「めんどくさ」とつぶやく翠の本音は不明。美羽は「キタコレ!」とまたもや何か企みそうな気配。このタイミングでの一泊旅行、どう転ぶのか?次回に期待!
第7話の視聴はこちらから
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真尋を気に掛ける翠の存在も含めて、いよいよ四角関係は複雑な様相に。波乱づくしで目が離せない、第6話をレビュー!
美羽の暗躍で、不倫を疑われる写真を撮られてしまった真尋。その不倫疑惑の写真がFAXで部署に送られ、直人をはじめ同僚たちの目に触れてしまう事態に。真尋の危機に、直人はどう出る?
1泊だけ、元のマンションに帰った真尋。思わぬ展開は、吉と出るか?凶と出るか?一方で、美羽は、真尋を陥れようとよからぬことを画策し…?
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