『じゃあ、あんたが作ってみろよ』竹内涼真×中条あやみ、“きみせかコンビ“が男女の友情論に終止符を打った第3話
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『じゃあ、あんたが作ってみろよ』竹内涼真×中条あやみ、“きみせかコンビ“が男女の友情論に終止符を打った第3話

2025.10.22 10:45

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勝男(竹内涼真)と鮎美(夏帆)が次の恋に進んだ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)第3話。勝男はマッチングアプリで、“肉食系女子”の椿(中条あやみ)と出会う。『君と世界が終わる日に』(通称、『きみせか』/日本テレビ系)シリーズで恋人役を演じた竹内と中条の抜群のコンビネーションが大きな反響を呼んだ。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第3話
(C)TBSスパークル/TBS (C)Natsuko Taniguchi/BUNKASHA

鮎美が酒屋の店員・ミナト(青木柚)と抱き合っている姿を目撃してしまった勝男。未練を断ち切るため、マッチングアプリに登録した勝男はマッチングした通販会社の社長・椿と会ってみることに。出会ってすぐにお家デートに持ち込む椿の積極的な姿勢に面を食いつつも、手作りおでんで彼女をもてなす。

食材は丁寧に下ごしらえし、味が染みるように前日から煮込んでおいた。しかし、椿からは不評。「コンビニくらい美味しいけど、料亭のおでんには敵わない」「具材を買って煮ただけ」というノンデリカシーな発言に、自分の厚意を蔑ろにされた気がした勝男は必死に言い負かそうとする。

だが、はたと気づく。「椿は俺だ。鮎美が見てた俺の姿だ」と。勝男もまた鮎美の料理がどれほど苦労して作ったものかを想像すらせず、上から目線でアドバイスし、知らぬ間にその心を踏みにじっていた。

勝男に新たな気づきを与えた椿は、いまや死語となった“肉食系女子”だ。勝男にリードさせる隙を与えず、自分のテリトリーである行きつけの店に誘い込んでアプローチをかけ、「お金は持ってる方が出すの」とお会計も自分が持つ。勝男が今まで出会ったことのない女性。ましてや鮎美とは正反対のタイプである。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第3話
(C)TBSスパークル/TBS (C)Natsuko Taniguchi/BUNKASHA

ミナトとのデートで、甘いものが苦手ということさえも伝えられず、悶々とした気持ちのまま途中で逃げ出してしまった鮎美。彼女の行動原理は「男性は揺れるものを見ると、狩猟本能が駆り立てられて目を追わずにはいられない」「結婚は我慢と忍耐」といった、どこかで聞きかじった知識ばかりだ。誰かに押し付けられるでもなく、古いタイプの女性像に自ら染まりにいっている。

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それとは対照的に、椿には「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という固定観念がない。だから、たとえ好意を持っている相手でも恐れずに言いたいことをズバズバ言えるのではないだろうか。それは椿が、相手と男だから女だからと関係なく人として向き合っていることの証でもある。

そして、そんな椿の前だからこそ、勝男は「男は泣くものじゃない」という呪縛から解放されて素直に涙を流すことができたのだろう。男性の前ではつい一歩後ろを歩く控えめな女性を演じてしまう鮎美。そんな彼女といると、勝男もまた無意識のうちに男らしい自分を演じてしまうという新たな気づきがあった。

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互いの失恋話で盛り上がり、同じ部屋にいながら何も起こらず一夜を明かした勝男と椿。朝から匂いが気になる納豆トーストを向かい合って食べる2人の間には、いつの間にか友情が芽生えていた。初めて女友達ができたことを喜ぶ勝男に、椿が放った「人類のもう半分も友達になれる可能性があるって知ったからじゃない?」はかなりの名言だ。

先入観や固定観念を持たず、真っさらな気持ちで向き合うことができたら、男女間でも十分に友情は成立する。そんな希望に溢れた光景を見せてくれた“きみせかコンビ“に、SNS上では「きみせかコンビ良いね」「おでんのシーンの怒涛の台詞の掛け合いと間素晴らしかった」「恋愛には発展しないかもだけど、このまま続いて欲しいな」「この感じの男女の友情憧れる」という声が上がった。

一度は恋人同士を演じた2人だからこそ、より意義のあるシーンになっていたように思う。

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一方、鮎美も渚(サーヤ)に「思いが違っても、伝えて知っていくって結構楽しいよ」という言葉に心を動かされ、ミナトと正面から向き合う。「女は告白させるように仕向けるべき」という固定観念を捨てて、自ら告白したのは大きな成長だ。

ただ、勝男に彼氏ができたことをわざわざ伝えるのは果たして正しいのか?という疑問は拭えない。「勝男さんと付き合ってた時は自分の気持ちを見てなかった」「条件がいいとか、こっちの方が都合がいいなとか、全部頭で考えて選んじゃってた。だから、一緒にいても辛かったんだと思う」と正直な気持ちを打ち明ける鮎美。

一度、間違えたからこそ、正しい選択ができることもたしかにある。そういう意味で、鮎美は勝男にお礼を言いたかったのだろう。しかし、自分の愛する人に成長のための通過点として扱われた勝男の気持ちはどうなるのか。勝男の気持ちは一切考えず、次の恋に進むためにスッキリと関係を終わらせたいだけの自己満足に思えて仕方がなかった。

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かたやミナトにもチャラ男疑惑が浮上。ミナトは渚の彼氏・太平(楽駆)のバーに酒を下ろしており、店の常連客と付き合って別れてを繰り返しているようだ。近場で何人もの女性に手を出しているのも問題だが、ひとりの人と長続きしない理由が気になるところ。その事実をたまたま掴んだ勝男は、鮎美のために何か行動を起こすのだろうか。


第3話の視聴はこちらから

第4話の予告編はこちら


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