『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話、ムカつくのに憎めない化石男が爆誕!竹内涼真がハマり役すぎると話題に
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『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話、ムカつくのに憎めない化石男が爆誕!竹内涼真がハマり役すぎると話題に

2025.10.08 16:30

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竹内涼真と夏帆がW主演を務めるドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)の放送が10月7日よりスタートした。本作は、谷口菜津子による同名漫画を原作としたラブコメディ。第1話では、令和なのに亭主関白思考の勝男(竹内)が、彼女の鮎美(夏帆)にフラれたことをきっかけに自分を見つめ直す姿が描かれた。イライラするのに憎めないキャラクターを好演する竹内が、「ハマり役すぎる」と早くも話題になっている。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話
(C)TBSスパークル/TBS (C)Natsuko Taniguchi/BUNKASHA

その日、勝男の完璧な人生が脆くも崩れ去った。あらかじめ下見をしておいた東京の夜景が見渡せるレストラン。わざわざ新調した赤色のネクタイをつけた勝男は、給料3カ月分はくだらないギラギラとしたダイヤの指輪を鮎美に差し出してプロポーズする。必ず良い返事がもらえると勝男は信じて疑わなかった。

しかし、鮎美からの返事は「無理」。さらにはその場で別れを告げられる。勝男が状況を飲み込めないまま、鮎美は2人で暮らしていたマンションを出て行った。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話
(C)TBSスパークル/TBS (C)Natsuko Taniguchi/BUNKASHA

勝男はトイレメーカー勤務の、おそらく中堅社員といったところだろう。社内報のインタビューに取り上げられる将来有望株で、上司からの信頼も厚い。見た目も良く、大学時代は彼女の鮎美と揃ってミスター&ミスコンテストで優勝するパーフェクトカップルだった。

商社の受付嬢をしている鮎美は料理上手で、勝男は彼女が作る筑前煮が大の好物。「鮎美の女の子らしいところが好きだな〜」と惚れ惚れする勝男に、鮎美は「女の子だからじゃないよ、勝男さんのこと大好きだから作ったの」と微笑む。まさに誰も立ち入る隙のないカップルで、勝男は鮎美もそれなのに、なぜ勝男はフラれてしまったのか?

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話
(C)TBSスパークル/TBS (C)Natsuko Taniguchi/BUNKASHA

それは、勝男の全く現代にアップデートされていない古めいた価値観が原因だった。女性が社会進出するようになって久しく、夫婦共働きが当たり前となった現代。ジェンダー・ギャップ指数が先進国の中でも著しく低い日本においても、未だに「家で料理作って、愛する人の帰りを待つのが女の幸せ」と思っている勝男はなかなか珍しいタイプだろう。

会社でも「男二人でピクニックは気持ち悪いだろ」「(女なら)弁当くらい作れ」「(昼はパンじゃなく)米食え」等々、昭和脳を露呈させて後輩たちをドン引きさせている。勝男と電話中の母親に、おかわりを要求する父親を見る限り、男尊女卑な家庭でその人格が形成されたのだろう。

容姿端麗で一般的に“男らしい”とされる性格の勝男は、学生時代こそ女性にモテた。しかし、こういうタイプの男性は女性が結婚を見据えるようになると途端にモテなくなる。筑前煮男の勝男は合コンでも女性陣から見向きもされず、「世界よ、鮎美と付き合っている間に変わってしまったのか…?」と天を仰ぐのだ。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話
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そんな勝男にも唯一にして最大の美点がある。それは他者の意見を受け入れ、自分を省みることができるところだ。

後輩の白崎(前原瑞樹)と南川(杏奈)に「彼女の気持ちがわかるのでは」とアドバイスされ、勝男は自分で初めて筑前煮を作ってみることに。サヤエンドウがスーパーのどこにあるのかも、筑前煮に出汁が必要なことも分からず、右往左往し、日付が変わってようやく完成した筑前煮は全く美味しくなかった。

それなのに、「全体的におかずが茶色すぎるかな?」なんて偉そうにアドバイスしていた勝男。原作ではここで自分の間違いに気づくが、ドラマ版の勝男は意固地になって料理を封印する。だが、めんつゆで味付けをした白崎の肉じゃがを「めんつゆで料理は邪道」と腐して怒らせてしまったことをきっかけに、再び勝男は台所に立つのだった。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話
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そして、気づく。肉じゃがの味付けがめんつゆの材料と全く同じだということ、意外に簡単だけど、そうめんを茹でるたびに作るのは大変だということ。男二人のピクニックも敬遠していたが、実際にやってみたら楽しかった。

そんな風にこの世には試してみて初めて分かることがたくさんある。勝男の問題は料理をしないことではなく、何かをやる前から自分の価値観だけで「こうだ!」と決めつけてしまうこと。だけど、真正面から他者に注意されたら、素直に反省できる。それは人として、一番大切なことではないだろうか。それなのに、「勝男さんには分からないと思う」と勝手に決めつけたのは鮎美も同じ。本作は勝男を一方的に間違っている人として描き、分断を煽るのではなく、相互理解を促すドラマなのだ。

その上で勝男役に竹内をキャスティングしたのは大成功と言えるだろう。竹内はどこか古風な顔立ちゆえに、昭和な男役に違和感がない。鮎美にフラれ、合コンの結果が散々でも心底自分の何が悪いのか分かっていなさそうな表情も絶妙だった。だが、本人の人柄から滲み出る愛嬌があり、憎みきれないところが勝男役にぴったりだ。SNS上でも、「竹内涼真ハマり役すぎない???」「勝男めっちゃムカつくのになんか憎めない。そのさじ加減が上手すぎるよ竹内涼真くん」「竹内涼真の演技にリアリティがありすぎる」と絶賛の声が相次いでいる。


第1話の視聴はこちらから

第2話の予告編はこちら


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