『あのクズを殴ってやりたいんだ』ほこ美(奈緒)と海里(玉森裕太)の恋が大きく動き出す!エモさ爆発の第6話
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『あのクズを殴ってやりたいんだ』ほこ美(奈緒)と海里(玉森裕太)の恋が大きく動き出す!エモさ爆発の第6話

2024.11.15 10:45

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オリジナル脚本で描かれる、異色の”クズきゅん♡“ボクシングラブコメディ。結婚式当日に婚約者に捨てられたアラサー女子がクズ男を殴るためにボクサーを目指す!演技派・奈緒演じる、フツーすぎる令和のヒロイン・ほこ美と玉森裕太扮する謎の金髪美青年・海里は、運命の恋に落ちた…かと思いきや、海里はお金目当てにほこ美を騙したクズ男だった。

「あのクズを殴ってやる!」という動機でボクシングをはじめたほこ美。トレーニングを重ねて、ついに他ジムの選手とのスパーリングに挑むことに。一方で、心を入れ替えた海里はカメラマンとして本気で学ぼうと決意する。ほこ美の決死の告白を「付き合う必要ある?」と曖昧にごまかしていた海里だったが、その心境にも変化が訪れて…。2人の恋がついに動き出す、ドキドキの第6話をレビュー!

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

ほこ美の告白の翌朝。自分の店のソファに横たわる海里の美しい寝顔に、思わず「眠れる森の美男だね」とつぶやく明美(斉藤由貴)。

『あのクズを殴ってやりたいんだ』第6話
(C)TBS

なぜ、海里が明美の店で寝ているのか?という答え合わせをしたのは、玉袋のほうの玉ちゃん演じる常連客のノリちゃん。彼は昨晩、ほこ美と海里に偶然出くわし、ほこ美とともに酔いつぶれた海里を店まで送り届けてくれていたのだった。

海里が目を覚ますと明美とさや美(鳴海唯)は気を利かせて去り、ほこ美と2人きりに。海里は二日酔いに効くとほこ美が差し出したしじみ汁をすすり、「ありがとう」とぽつり。

『あのクズを殴ってやりたいんだ』第6話
(C)TBS

しっとりとしたムードの中、昨夜の告白の返事を促すほこ美に対する、海里の答えはなんと…。

「付き合う?そんな必要ある?今のままでいいじゃん」

目をまん丸にして、状況が掴めないほこ美(奈緒の表情管理の神っぷりは今回も素晴らしい。拍手)。観ている方もほこ美と同じく、頭の中は「???」の嵐である。前回、あれだけ感動の名シーンを繰り広げたのに??

久々の海里の「あのクズ」っぷりにブチ切れたほこ美は、ジムでのスパーリングにも気合いが入りまくり!

『あのクズを殴ってやりたいんだ』第6話
(C)TBS

そんなほこ美に、成(渡部篤郎)は他ジムの選手とのスパーリングを持ちかける。より実践に近い形での腕試しのチャンスだ。海里への憤りをボクシングにぶつけるべく闘志を燃やすほこ美。

すると、そこへ「ほこ美!」と声をかけてきたのは、ゆい(岡崎紗絵)。

初めて呼び捨てにされたことにほこ美がとまどいを見せると、ゆいは「いいでしょ。あなたのトレーナーなんだから」と照れながらモゴモゴ。そんな関係性の変化がくすぐったくも心地いい。

ちょうどその頃、自室のベッドに寝転ぶ海里はどこか思案顔。そこに風呂上がりの相澤(倉悠貴)がちょっかいをかけてきて、タオルを投げあってじゃれ合う2人。ここだけ見ると微笑ましいシーンなのだが、相澤が海里に投げつけたタオル、ちょっと力入りすぎてませんか?…不穏である。

「ほこ美さんとどうなったんですか?」と相澤に聞かれ、「なんもないよ」とそっけなく答える海里。するとそこに、大葉(小関裕太)から呼び出しのメッセージが届く…。大葉の思惑とは?

そんな中、市役所では、ほこ美から海里とホテルに行ったことを聞き出した撫が、さっそく大葉に「葛谷さんと進展あったみたいですよ」と報告。大葉は動揺する。

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なるほど…。撫は大葉が好きで、その大葉はほこ美が好き。

ゆえに撫は大葉とほこ美を引き離そうと画策し、大葉はほこ美と海里を引き離そうと動いていた…というわけか。この片思いの連鎖は、これからもほこ美と海里の恋になんらかの影響を与えるのか?不穏である。

一方、片思いとは縁遠いモテ男・海里はというと、過去の女の子たちとの関係を精算する行動に出ていた。喫茶店で深刻な表情の海里の前に座る女性は、いつぞやの街中で「海里は誰のものにもならないの」と言い放ち、ほこ美の目の前で海里とキスを交わしたスレンダー女子! 

海里から「志乃」と呼ばれるこの女子を演じているのは、堀田茜。ということは、なんらかの大きな役割があるキャラクターに違いない。

「もう会わないってなんで?」と海里に詰め寄る志乃は、さらに「お金、足りない?」と続け、海里の過去のクズっぷりをここにきて痛感させてくる。甘い言葉で女子からお金を巻き上げていた事実は、海里の消せない過去なのだ。

しかし、そんな自覚もなさげに「志乃だって本気じゃなかったでしょ」と返した海里に、志乃はコップの水をぶちまける。「必ずいつか、しっぺ返しがくるから」と立ち去る志乃。

ビショビショになって残された海里に、おしぼりを差し出したのは…さや美。実はさや美はこの店で働いていて、2人のことをさっきから目撃していたのだ。

店の裏に海里を呼び出したさや美は、ほこ美のことを「遊び相手としか思ってないならやめて」と海里に釘を刺す。「姉のこと、ちゃんと考えてあげてください」と訴える言葉が、海里の胸にズドンと突き刺さる。

そんな中、かわいいカフェでスイーツを食べながらデートをする撫と相澤。不穏✕不穏のコンビがこの先、何をしでかすのか…。撫は相澤をほこ美の足を引っ張る要員として利用したい気持ち満々なようだが、相澤の本音はここでもまだわからない…。この先も要注意の2人である。

一方、居酒屋に海里を呼び出した大葉は、「個人的に」と小学生のバスケットボールの撮影の仕事を海里に紹介。

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さらに単刀直入に、ほこ美と海里が「付き合っているんですか?」と海里に問いただす。笑ってごまかす海里に、大葉は「佐藤は俺にとって大事な後輩」と告げ、ピシャリとひと言。

「泣かせたら許しませんよ」

大葉が海里とほこ美の仲を裂こうとしたのは、ほこ美への心配の気持ちが強かったから…。だとしたら、やっぱり大葉はいい人?

そんな中、一層ボクシングに燃えるほこ美は、プロテストに興味を持つ。

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仮にやるとしたら、「今の倍以上キツい練習を半年は続けないと無理」とゆいから聞いて驚くほこ美。

さや美&大葉、両者からの圧を一身に受けた海里はというと、小学生バスケの試合でカメラマンの仕事をきっちり勤め上げる。そして、この仕事をきっかけにスポーツカメラマンの朝倉修太郎(安井順平)がアシスタントを求めていることを知り、面接のために彼の事務所へ。

そこで朝倉のボクシング写真に衝撃を感じた海里。しかし、その朝倉から「君の写真は被写体を見れてない」と酷評され、海里は大ショックを受ける。

「もっと被写体と向き合うんだ。逃げるな!」

その言葉に雷に打たれたような表情を見せる海里…。

その頃、ほこ美はいよいよ他ジムの選手との初スパーリングに挑戦することに。 だが、自身より大きな選手にボコボコに攻められ、全く自分のボクシングができないほこ美は、最終的に強烈なパンチを食らってダウンしてしまう。

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試合後、成から「綺麗なボクシングをしようとすぎ。もっと距離を詰めて、相手にパンチをもらってもいいから前に出ろ。逃げるな」とアドバイスする。

「ん?」と、ここでお気づきの方も多いでしょう。方やカメラマン、方やボクシングへのアドバイスとはいえ、海里もほこ美も言われていることは同じ。

「逃げるな!」

ほこ美と海里、それぞれの人生の勝負をシンクロさせるとは、なんて粋な展開!

…などと感心していると、ここで場面は歯科の待合室へ。偶然出会った、ゆいと大葉という意外な2人のシーンが挟まれる。

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ほこ美への恋愛指南のために買ったというスタンダールの『恋愛論』を手にしていたゆいに、「その本、恋愛指南の本じゃないですよ」と教えてあげる大葉。

ちなみに、ここで通行人として那須川天心がカメオ出演!実は過去回にも、ちょこちょこ顔を出していた彼が、ついにセリフのある役で登場。毎回、どこに那須川が出てくるのか、ちょっとしたお楽しみである。

その翌朝、公園のベンチで「逃げるな」の言葉を噛み締めていた海里。するとそこに自転車に乗る練習をする大葉が…。転んでしまった大葉を助けた海里は、仕事で乗れなかった自転車に乗らなきゃならなくなったという彼の練習に、付き合ってあげることに。

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自転車に乗れるようになった大葉に、思わず喜びの笑みを浮かべる海里。本来の自分を取り戻したかのようなイキイキした表情に、観る側は「このまま真っ直ぐ前に進んでくれ!」と祈るような思いになってしまう。

そして、よろよろ自転車を漕ぐ大葉もかわいい♡

練習後、ベンチで語り合う海里と大葉。大葉は少年時代、バスケ選手になりたかったという海里に語り出す。そして、その夢に敗れたから今があると言う。

そんな大葉にカメラマンを続けられた理由を問われた海里は、ぽつりぽつりと写真に対する思いを語り出す。海里の素直な言葉に、「好きなんだ、写真」と大葉。そして大葉自身も今の自分の仕事に満足していることを語り、こう続ける。

「挫折したからこそ今があると思うと、不思議だよね」

その帰り道。海里は、神社の境内で黙々とシャドーボクシングをするほこ美に声を掛ける。

無視されても、なおも「スパーリングどうだった?」と引かない海里。

「ボロ負けでしたけど何か?帰ってください!」と突っぱねるほこ美に、海里は「俺もボロ負け」と、朝倉に言われた言葉をほこ美に報告する海里。

思わず、「誰ですか、そんなこと言ったヤツ」と怒ってしまったほこ美に嬉しそうな海里は、どこか吹っ切れたような表情。海里の変化を見て取ったほこ美は、驚きの表情を浮かべる。

「負けたのになんで練習してるの?」という海里にほこ美は言う。

「このままじゃ終われないです」

ずっと負けっぱなしは嫌だ!といい続けてきた、ほこ美らしい言葉。元はと言えば海里を殴るためにはじめたボクシング。「でも今は、純粋にボクシングが楽しいんです」と破顔するほこ美の、なんとたくましいこと!

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「もっと上手くなりたい、もっと強くなりたい」と話すほこ美に、海里は大葉から言われた言葉と同じフレーズで返す。

「好きなんだね。ボクシング」

それに真っ直ぐな目でほこ美は答える。

「はい。だからもう、逃げたくないんです」

朝倉からの指摘がこたえていた海里にとって、ズシンと胸に響く言葉。そんな海里の心理が手に取るように伝わってくる、玉森の表情管理もまた秀逸である。

「どんなに殴られて無様でも前に進む。相手と向き合うことから逃げないと決めた」と力強く語るほこ美を、思わずカメラに収める海里。

「逃げない…か」そう呟くと、海里はほこ美にドリンクを投げて渡す。その受取る動作を見た海里は、ほこ美の腕を取って何かに気づき…!?

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「ナニナニ?」という視聴者の気持ちを焦らすように、場面はほこ美のスパーリング練習の場面へ。そこで、海里が気付いたことの種明かしが!

スパーリングで鋭い右アッパーを繰り出すほこ美に、ゆいは「いいじゃん!」と大喜び。「たまにいるんだよね。右利きでも体の使い方はサウスポーって人」と、ゆいはほこ美の体の動きを分析。そう、海里はこのことに気付いて、ほこ美にアドバイスしていたのだった。

一方、海里は海里で、食事もそこそこに写真の仕事に熱心に打ち込んでいた。そんな海里に「バーはどうしたんですか?」と尋ねる相澤。すると、海里はサラッと「辞めた」と答え、さらに全員の女の子たちと別れたと告げる。

しかし、そんな海里に相澤は、「今まで通りでいいじゃないですか」となぜか不満げだ。なにゆえに?相澤がこれからの最大のキーマンになるのだろうか。気になる…。

不穏な空気はさておいて、海里は写真に、ほこ美はボクシングに、それぞれが精を出す日々。

「逃げずに頑張る」という同じ思いを抱き、頑張るほこ美と海里。

抱き合ったり、チューしたりしなくても、それぞれが心の根っこで繋がっていることがひしひしと伝わるシークエンスに、観ている方も自然と2人を応援する気持ちがむくむくと大きくなる。

なんともニクイ、ラブストーリーではないか。

大地(大東駿介)の墓にグラジオラスを供え、カメラマンとして頑張る覚悟を語りかける海里には、もう迷いはない。

「俺、前に進もうと思ってます。自分の人生を生きようと思ってます。もう逃げません」と告げて、深々と一礼する海里…。

そして海里は、ほこ美のリベンジ戦となるスパーリングを見守るべく、羽根木ジムへ向かう。あれだけボクシングにトラウマを抱えていた海里だったのに!感涙!

その頃、リングでは、ほこ美が自分より大きな相手選手を相手に互角に打ち合っていた。しかし、海里が駆けつけると同時に相手に打ち込まれ、倒れてしまう。

思わず「立て、ほっこー!」と声を掛ける海里。

「負けたと思ったところからが勝負だ。自分との勝負」

大地とほこ美に共通する信条。そして、海里の心を動かした言葉を、今度はほこ美に投げかける海里…。

その声を聞いたほこ美は笑顔を浮かべるとミットで床をパンチして気合いを見せ、そして再び、相手選手にかかっていく!

「前へ、前へ」

そして繰り出す、右からのアッパー。

「いいぞ、ほっこー」と、夢中でほこ美を応援する海里。

その姿を見て、嬉しそうなゆいと成。

試合後、ほこみの手をケアしながら、「頑張ったな」と心からほこ美を褒める海里。

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以前のような単なる優男の甘やかしフレーズではなく、ちゃんとそこにほこ美に対するリスペクトが込められていることが伝わってくる。

「ボクシングは相手を敬うスポーツ。同じだけ苦労してきた相手を尊敬する。だから、全力でぶつかって、殴るに値する」

かつて海里が大地からもらって、大事にしていた言葉もここで思い起こされる。

最初はほこ美を自分の贖いのためのコマとしか思っていなかった海里だが、体を張った頑張りでその生き方にノーを突きつけたほこ美を人間としてリスペクトするようになったのだ。

その言葉を受けて、泣きそうになるのをこらえるほこ美の強さにもジンとくる…。

と、ここでほこ美が驚きのひと言。

「私、プロテスト受けます」

決意の固さを告げるほこ美に、海里もまた自分の思いを告げる。

「俺も同じ。カメラマンの仕事にもっとちゃんと向き合いたい」

それぞれが「簡単じゃないことがわかっている。もっともっと努力が必要。でもやってみたい」と、ここでもお互いの人生の夢をシンクロさせる2人。この作品、ラブストーリーでありつつ、きっちり“生きる強さを獲得していく人間”を描くドラマでもあるところが深い。

ここで海里は、なぜほこ美の告白に曖昧な答えをしたのかを正直に話し始める。

「恋愛っていつか終わる。けど、ほっこーとはずっとこのままでいたいから」

…そういうことだったのね。と、納得しかけたところで、海里は言葉を続ける。

「でも、そんなの言い訳だ」

そして、海里は言うのだ。ほこ美の気持ちから逃げていた自分を顧みつつ、「もう逃げない」と。

「俺は、ほっこーが好き」

真っ直ぐにほこ美の目を見て告げる海里!「でかした!」と快哉を叫んだのは、自分だけではあるまい。

さらに、リングサイドに座るほこ美に歩み寄ると、ロープに手をかけて優しくキス…!

やったー!と本日2度目の快哉!第1話で「この2人がどうやったら恋に落ちるの?」と思ったことも今は昔…。ついにここまで…。

そして、ビジュアル的にもなんと美しい構図!!(細かいこと書くと、玉森の顎のラインが美!)その直後、跳ね返ったロープに後頭部を直撃される、相変わらずのほこ美のほこ美っぷりもまた微笑ましい。

「私がプロになったら、私の試合の写真を撮ってください」と頼むほこ美に、「ホントなれるの?」とからかいつつも「わかった、わかった」と心からの笑顔を見せる海里。

やっと、やっと、思いを確かめ合った2人。次回からは、フツーにいちゃラブでもドキドキできるのか!?…とはいえ、まだまだ第6話。もうひと波乱、ふた波乱はある?次回も見逃せない!


第5話の視聴はこちらから

第7話の予告編はこちらから

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