陽の演技も陰の演技もお手のもの!芸歴30周年を迎える、俳優・神木隆之介の魅力が詰まった映画&ドラマ厳選10作
これまで陽のパワーに溢れる役も、陰りのある役も演じてきた神木さんの演技力にフィーチャーし、映画・ドラマを10本セレクト!
この夏、並み居る人気ドラマの中でダークホース的に注目を集めたのが、松本まりか主演のテレ東ドラマ『夫の家庭を壊すまで』。
夫が不倫相手と別の家庭を持っていたことを知った“サレ妻”が復讐を果たす中で、不倫相手の息子がヒロインに好意を持つようになってドロドロの四角関係に…。松本まりかの狂気の熱演と目が離せないスリリングな展開で、“不倫ホラー”なる新語も生まれる大ヒット作となった。
そして、この秋からは“托卵”をテーマにしたドラマ『わたしの宝物』も放送スタート。
人の不幸は蜜の味とはよく言うが、『夫の家庭を壊すまで』や『わたしの宝物』のようなスキャンダラスな不倫劇は、ドラマ史の中でも歴代にわたりヒット作を生んできた一大ジャンル。
ここでは『夫の家庭を壊すまで』に加えて、旬のスターたちが禁断の関係を熱演して話題を呼んだ、近年のヒット作5本をピックアップ。
回を重ねるほどにドロドロの人間関係に目が離せなくなる、ヤバさ満点のストーリーに浸ろう!
人気漫画家・いくえみ綾の同名コミックを原作に、波瑠が長年の想い人と不倫に走る妻・水都を演じ、『あなそれ』ブームを巻き起こした問題作。
朝ドラ『あさが来た』(2015年)でブレイクして以降、爽やかなイメージの役が多かった波瑠は、自己中心的なヒロイン像をリアルに演じて演技の幅を広げた。
ヒロイン・水都は、演じた波瑠自身が当時のインタビューで「全く共感できない」と語っていたほど、不倫に対する罪悪感が薄い自分勝手なキャラクター。
中学時代から思い焦がれていた相手・有島光軌と再会し、「運命的!」と喜んだ水都は、自分のことを熱心に愛してくれる夫・涼太の存在を一顧だにせず、あっさりと不倫関係にハマり込んでしまう。
鈴木伸之扮する不倫相手の有島も有島で、一線を越えるまでの躊躇のなさがスゴイ!
倫理観がないから“不倫”と言うのだなぁと、あっけにとられつつも妙に納得させられてしまう。
一方で、“された側”の苦悩は、不倫カップルの浅はかさとは正反対にどっしり重たい。
そもそも粘着気質な水都の夫・涼太は、水都にさらに執着して過激なストーカー化。一方、地味だが献身的だった有島の妻・麗華は、夫を軽蔑し、氷のように冷たくあしらう…。
涼太を演じる東出昌大、そして麗華に扮する仲里依紗のそれぞれが、パートナーの裏切りに心を病んでいく配偶者の姿を凄みたっぷりに熱演し、視聴者の話題をさらったのも記憶に残る。
スキャンダラスな展開で目を引きながらも、その裏で本当に人を愛するということ、結婚というものの意味を改めて考えさせられてしまう一作だ。
タイトル通り“奪い合う”四角関係をスピーディに描き、ドロドロしつつもキュンとする“ドロキュン”恋愛劇として、大きな話題をさらったメロドラマ。
倉科カナ演じるヒロイン・光には、かつて心から愛していた男性・信(大谷亮平)に捨てられた過去があった。深く傷ついた光だったが、彼女を一途に愛する恋人・康太(三浦翔平)の存在で心の傷は回復。康太と結婚して幸せになろうと心に決める。そんな時、再び信が光の前に登場。光の心は揺れる…。
スリリングな展開でグイグイと観る者を惹きつけるところは、ほかの不倫系ドラマと同じだが、キャラの濃さなら本作が一等賞!
光を愛するあまり狂気に走る康太はもちろん、秋元才加演じる同僚の意地悪オンナ、榊原郁恵扮する高慢な康太の母など、ヤバいキャラの大豊作。その中でも、なんといっても視聴者のド肝を抜くのは、水野美紀が熱演する信の妻・蘭!
その信への執着心は凄まじいのひと言で、信をかばったせいで脚に障害を持ったという過去を理由に信と光を別れさせ、まんまと信と結婚。長年にわたって信を囲い込む。信と光が再会すれば、粘着ストーカー化。2人が再び愛を確かめ合おうとするたびに、徹底的に邪魔をする。
キスしようとした2人の前にクローゼットから飛び出てきて「見てたよ〜!」と奇声を上げるシーンは、まるでホラー映画!ドロドロ系ドラマ切ってのヤバいシーンとして有名だ。
“ドロドロ”を完全にエンタメ性に振り切った潔さもヒットの要因かも。
原作は、こやまゆかりの同名人気コミックス。『あなたのことはそれほど』でもサレ妻を演じた仲里依紗が再び夫に浮気される妻役に。『夫の家庭を壊すまで』もそうだが、今となっては定番となったサレた側の視点で描く不倫劇の走りとなった一作。
夫・純平(塚本高史)の不貞を知って激昂した妻・高森杏寿(あず)は、夫と別居することに。気持ちの整理がつかない中、杏寿自身も出会い系アプリで知り合ったサロン経営者の黒井(山田裕貴)の誘いに乗ってしまう。すんでのところで深い関係になることは回避したものの、その証拠写真がネットに流出。その裏には、純平に執着する不倫相手・井筒里奈(松本まりか)の思惑があった…。
純平を奪うために杏寿を落とし込もうと、不倫相手・里奈がさまざまな罠を仕掛けるスリリングな展開に目が離せない本作。ゆるふわな癒し系の見た目とは正反対の、ヤバさ全開のストーカーぶりは圧巻!壊れた女性を演じさせたら、松本まりかの右に出るものなし!
一方で、夫婦の再構築までの道筋を丁寧に描く、人間ドラマ的な側面も見どころ。過ちを犯す人間の弱さと、自身の罪を認めて正しい道へと戻ろうとする夫婦の姿を同時に描き、ラストは意外にも感動的。仲里依紗のしっかり者の妻役もハマっている。
『夫の家庭を壊すまで』では不倫されて狂気に走る演技で話題の松本まりかは、この作品では“する側”の妻役。中村倫也扮する夫・渡のモラハラに悩まされたあげく、純平に救いの道を見出して、どんな手を使ってでも純平を手に入れようと過激な行動をしでかす役柄だ。
今や主演級スターに成長した山田裕貴、中村倫也の熱演が楽しめるのも本作の魅力のひとつ。
新川優愛が、小池徹平演じる夫の不倫に傷つきつつも自身は町田啓太扮する初恋の人を忘れられないヒロインを演じる“ドロキュン”ドラマ。「登場人物、全員裏切り者!」というセンセーショナルなキャッチコピーそのままに、裏切り、裏切られの連続が観る者の目を釘付けに!
不実な夫との関係性の変化や初恋の人との恋模様。そしては本作一番のヤバキャラ・一真の不倫相手で実は爽と意外な因縁の関係がある女性・瑠衣の狂いっぷりは、もちろん注目ポイントだが、本作の最大の特徴は、“毒親”要素がバンバンに盛り込まれていること。
新川演じる主人公・荻野爽(さやか)の母親は、爽の父である夫の不貞がきっかけで心が壊れっぱなし。ファッション誌の編集者としてバリバリ自立する爽は、その影で自殺願望のある母親に振り回される人生を送っている。
一方、女関係にだらしない裏の顔を持つ夫・一真もまた、親との関係性がその引き金になっていることが判明する。
そして、どうしようもない悪女に見える瑠衣もまた、母親に虐待されて育ったという過去を持っているのだ。
鮮烈なストーリー展開の中で、それぞれの人物が抱える“裏切りの要因”が紐解かれていき、ドロドロでありながらも共感度の高い作品に。
救いは新川が好演する爽の、名前の通り爽やかな割り切りっぷり。どれだけドロドロな展開になっても、どこか前向きで芯のあるスキッとしたキャラクター造形なので、サスペンスにおののきながらも後味は悪くない。
町田啓太扮する初恋の人・慶一の優しさあふれる存在感もまた癒し♥
夫婦のセックスレスの問題に切り込んだ、ハルノ晴の同名コミックを、演技派・奈緒の主演でドラマ化。
主人公は、瑛太扮する夫・陽一とは結婚5年目で夫婦仲はいいものの、セックスレスに悩むOL・吉野みち。カフェの雇われ店長をする夫への愛はあれども、女性扱いされない寂しさを抱えるみちは、岩田剛典演じるイケメン上司・新名とひょんなことから距離を縮め、次第に惹かれ合うように…。実は、新名も田中みな実扮するバリキャリ編集者の妻・楓とのセックスレスに悩んでいた!
関係性としてはドロドロの不倫劇なのだが、悩める夫婦の内面を丁寧にあぶり出すストーリー展開で、単なるメロドラマ的な面白さだけではなく人間ドラマとしての見応えもずっしり!
2人の男性の間で優柔不断なみち、プレッシャーに弱く別の女性に逃げる陽一、優等生の仮面の下で妻を裏切る新名、夫よりキャリアを選んでしまう楓…と、それぞれやっていることは非道なのだが、奈緒を筆頭にリアリティある演技の力もあって、全員の気持ちに「ムカつくけど、わからないこともない…」という非常に切ない気持ちにさせられる、人間発見ドロドロドラマ。
「そうきたか!」という夫婦の結末も賛否両論を呼んだ。
テレ東ドラマ初主演となった松本まりかが、夫に不倫されていた“サレ妻”を熱演する今夏の話題作。
愛する夫にもうひとつの家庭があった…。その不貞を知ったとき、慎ましやかだった妻が復讐の鬼に豹変する!“不倫ホラー”と称されるほどの鬼気迫る松本まりかの怪演ぶりに加え、愛情と裏切りが交錯する展開が観る者を惹きつけて、配信を中心に大ヒット中の本作。
最大の見どころは、松本演じる“サレ妻”・如月みのりの復讐に向けての暴走っぷりだ。夫の不倫相手・三宅里子(野波麻帆)の息子で高校生の渉(野村康太)に近づき、まんまと誘惑。渉を自分のコマにして相手の家庭をぶち壊そうと画策するのだ。
竹財輝之助扮する夫・勇大がまた、とんでもない二枚舌の詐欺師野郎。10年以上も妻を欺いていても罪悪感のかけらもない。しかも、回を重ねていくと、さらに手ひどい裏切りも判明。
みのりの精神が破壊され、どんどん狂っていくさまはまさにホラー!
ドラマは、最終回まであとわずか。みのりの夫への壮絶な復讐劇から7年後を描く新章へ突入している。25歳になった渉は教師になって、みのりの愛息子・翼(湯本晴)の通う小学校に赴任するという波乱の展開。
愛憎うごめくドロドロの四角関係。その行方はどうなる?
ラストまで注目したい!
これまで陽のパワーに溢れる役も、陰りのある役も演じてきた神木さんの演技力にフィーチャーし、映画・ドラマを10本セレクト!
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