【ネタバレあり】「次を目指してる限り、人は終わらない。」涙が、誇り高き笑顔に変わる──『下剋上球児』最終回・第10話レビュー
プロデューサー・新井順子×脚本・奥寺佐渡子×演出・塚原あゆ子の『最愛』チームが送る、感動のヒューマンドラマ『下剋上球児』の魅力を完全収録
高校野球を舞台に、球児たちの夢とさまざまな愛を描くヒューマンエンターテインメント『下剋上球児』。
回を追うごとに選手一人ひとりにファンが増えていき、SNSにはそれぞれの魅力について語りあう声が溢れています。そこで、半年にわたって実施されたオーディションに完全密着したスピンオフ企画『下剋上セレクション ~ドラマ出演を懸けた熱き予選大会~』を、選手名鑑式でご紹介。
甲子園を目指す球児たちの熱いドラマ『下剋上球児』の裏で、その役を勝ち取るために若き俳優たちが戦ったもうひとつの熱いドラマに、ぜひご注目ください!
◇役名:犬塚翔 3年生/ピッチャー。ザン高野球部の不動のエース。ベビーフェイスだが、内に秘めたエースの意地とマウンド度胸は熱い。星葉高校にスカウトされるも学力不足で不合格となりザン高に入学した。そして翔の入学をきっかけにザン高野球部は動き出す。
◇『下剋上セレクション』エピソード
中学まで野球をしていたが、高校で硬球になると肩を壊してしまい、入部を断念した過去がある。野球歴は浅いがハンドボール経験者で、肩回りの筋力に自信があるという。3次セレクションのピッチング審査では、元ヤクルト・スワローズの副島孔太氏のアドバイスを受けると、審査の10球の間に投球を進化させ、副島に「一番ピッチャーっぽい」と言わしめた。
自己最速の球で審査を終えたが、「何%実力を出せたか」と問われると、「90%ぐらいにしておきます。最低限納得のいくプレーができたと思います」と謙虚にはにかむ。犬塚翔の育ちの良さにも通ずる品位と風格を見せていた。
バッティング審査では野球指導陣から「スイングスピードとバッティングフォームがよい」と評価された。制作スタッフからも「坊ちゃん顔が役のイメージに合う。華がある。グラウンドの中にいても目をひいた。ワンショットが強い」と、野球エリートとして育った翔にふさわしい映像映えする姿、立ち振る舞いへの評価を集めた。
中沢は「このチーム感が好き」と、オーディションを共に戦った仲間たちへの想いを語っており、合格発表時、共にピッチャー役に合格した兵頭功海と抱き合う姿が印象的だった。
◇役名:根室知廣 3年生/ピッチャー・外野手。自信なき努力家。遠距離通学と、アルバイトを理由に野球部入りをためらったが、南雲の情熱に触れ入部。「犬塚(翔)を助けるんやったら」と、控えめに挑戦した投手のポジションだったが、いつしか翔からエースナンバーを奪えなかったことを悔しがるほどに、投球も精神力も成長を見せた。
◇『下剋上セレクション』エピソード
小中高の10年間野球をし、九州大会でベスト4まで進出したピッチャー経験者。福岡の名門校で活躍したが、ケガをきっかけにイップスを発症し、野球の道を諦めた過去があった。だからこそ、野球経験を活かせるこの作品に懸ける情熱は強い。実技審査前の練習会では、長い手足を活かしたしなやかなフォームが評価され、元メジャーリーガーの川﨑宗則氏も、「体が柔らかく、躍動感がある」と絶賛した。
野球実技では高評価を得た兵頭だが、4次セレクションの演技審査の際、監督の指示で演じ方を変えるも、自身の演技に納得できない様子を見せていた。合格発表時にもスタッフから、「兵頭本人はエースピッチャー感がある。根室は繊細なキャラクターなのでそれをどう表現できるか」と課題を言い渡された。
その課題を受けた兵頭は、「何もできなくて自分の無力感を感じたオーディションだったので、繊細な根室という役を一生懸命作っていけたらいいなと思います」と語り、その姿は真面目に努力を重ねる根室と重なった。
◇役名:椿谷真倫 3年生/サード。南雲ザン高の3代目キャプテン。野球初心者で入部し、2年までは対戦相手のデータ収集や伝令などチームを支える役目を務めたが、3年になってその努力と全体を俯瞰する能力を買われ、主将に抜擢された。
◇『下剋上セレクション』エピソード
戦隊ヒーロードラマで主演を務め注目を集めた伊藤。実は同じドラマで共演もした兵頭と親友で、「(兵頭と)2人で出るのはマジで夢」とオーディションの目標を語る。中学2年で受験のために野球を辞めたが、その後も趣味で野球を続けている伊藤は「思い出になるような時間にできたらいいなと思う。自分の中で全力でできたらいい」と、作中の椿谷同様、どこか朗らかな様子だ。
しかし、3次セレクションの50m走で「カメラ映えするきれいなフォーム」と高評価を得たり、4次セレクションの演技審査では、監督の指示を受けると確実に反映させていく芝居勘を見せるなど、地力の高さをうかがわせた。
合格発表時、スタッフから「会うごとに印象が変わっていった。かわいらしい顔立ちが印象的。男臭さが体現できるかがポイント」とのコメントが届き、“ザン高イチ伸びた男”と言われるほど、男らしく成長していく椿谷を演じることを求められた。これに対し伊藤は、「役に合わせて自分を作っていけたらなと思ってます」と、既に俳優として活躍しているプロらしいコメントを残した。
◇役名:日沖壮磨 3年生/キャッチャー。ケンカっぱやいが、チームを引っ張る頼れる捕手。OB・日沖誠の弟。高校に希望を見出せず荒れていたが、南雲の愛情に打たれ、兄の“一回戦負けの無念”を引き継いで野球部入りを決める。
◇『下剋上セレクション』エピソード
「1ヶ月準備してきた」と笑顔で力こぶを見せる小林。このオーディションのために筋トレを重ね、体重も4㎏増量して体を作ってきたという。3次セレクションのキャッチング審査では、元ヤクルト・スワローズのギャオス内藤氏が興奮し、「キャッチングめちゃめちゃいいよね。ヤバくない?」と目を見張る技術を見せた。
合格発表時、スタッフからは「細身ながらキャッチャーとしての存在感があった。顔がきゅるっとしているが、見た目とのギャップ。キャッチャーにふさわしい安定感がある」とコメントが届く。フィジカルを鍛え臨んだ甲斐があり、選考に最も時間がかかったというキャッチャー役を射止めた。
かわいらしい顔も手伝い、朴訥とした雰囲気の小林は、壮磨の猛々しいキャラクターとは異なるが、荒れている時も、入部して以降の変化も見事に演じ分けたことがすばらしい。
◇役名:久我原篤史 3年生/外野手。ザン高イチのスプリンター。陸上出身だが、練習試合にたまたま居合わせて代走出場し、野球の面白さに目覚めて入部した。人の話を聞かないおちゃらけ者だが、俊足を活かして得点を生む、ザン高のリードオフマン。
◇『下剋上セレクション』エピソード
「とりあえず思いっきりやろうと思います!」と意気揚々と語る橘。アスリート養成のアカデミー出身で、陸上で鍛えた全身バネのような瞬発力を誇るフィジカルモンスター。野球は素人だが、自ら野球経験者たちの練習に飛び込み、メキメキと上達すると、2回目の練習会では既に外野ノックをこなせるようになり、「伸びしろエグいねー!」と元プロ野球選手の指導者たちを唸らせた。
得意の走力はさすがで、3次セレクションの50m走では、群を抜く圧倒的なスピードを見せつけた。
合格発表を受けると、「びっくりしました。嬉しいっす!」と相変わらずひょうきんな様子で顔をほころばせる橘に、スタッフからは「異端児感がある。圧倒的な走りが決め手。野球の成長スピードがお化けのように早い。野球も芝居も成長スピードに期待」と独特のコメントが届いた。
そんな橘だが、合格決定後の練習で、ある大きな課題にぶつかった。陸上で鍛えたスピードが仇となり、スライディングへの恐怖心が生まれ、ホームベースに滑り込むことができないのだ。すると、焦る橘に、甲子園出場経験もある生田がスライディングのコツを教える。共に練習を重ね、橘は見事なスライディングを身に着けていく。オーディションから培ってきたザン高野球部のチームワークが見える瞬間だった。
◇役名:楡伸次郎 3年生/外野手。天然マイペースなザン高の大砲。無口で何を考えているかよく分からないと周囲を戸惑わせることも多いが、大事なところで放つひと言は重い。南雲のザン高野球部への監督復帰も楡の一言がきっかけとなっている。根室を気に留める南雲にヤキモチを焼いたり、コンタクトを入れるのが怖いという理由で野球部をやめかけたり、小さなエピソードのいずれも愛らしい。
◇『下剋上セレクション』エピソード
強豪・青森山田高校出身で、甲子園出場経験もある生田は、「特にバッティング。高校時代も代打とかでよく出ていたので、バッティングだけは負けない」とスラッガー役を志望。
3次セレクションのバッティング審査では、快音は響かないものの豪快な空振りを見せ、そのダイナミックなスイングに審査員から「振れるけど荒い」とコメントされ、楡のバッティングスタイルの片鱗を見せている。
合格発表時、スタッフからは「ドジを踏んでも憎めなそうな見た目。野球体型でThe球児感がGOOD。ダイナミックなスイング。芝居は器用じゃないけれど気持ちの強さを感じた」とのコメントが届く。生田本人へのコメントだが、まるで作中の楡に対してのコメントのようで面白い。ここから生田が、制作スタッフの考える楡を見事に体現していくことが想像できる。
「最高です!」とにこやかに反応する生田は、これも楡同様、かわいげに満ちている。
◇役名:日沖誠 OB/サード。南雲ザン高の初代キャプテン。廃部寸前の野球部で、1人練習し続けた熱い男。壮磨のケンカを仲裁しようとして起こしてしまった暴力事件を反省して、自ら最後の試合の出場を辞退した、仁義の男でもある。卒業後も野球部をサポートする。
◇『下剋上セレクション』エピソード
ほぼ野球初心者ながら、野球のユニフォームを新調し、気合十分にオーディションに参加。菅生は、「プレーだけが存在感でもないと思うので、しがみついて離されないようにと思っている」と語り、3次セレクションのシートノックでは懸命にボールに食らいつく。すると、野球自体は上手くないのだが、なぜか周りからの声援がとても多い。一人でも頑なに練習を続けた日沖誠に通ずる泥臭さが見え、そのひたむきさが人を惹きつけるようだ。
合格発表時、スタッフからの「周囲に声をかけ、声を枯らしていたのが印象的。野球の技量がなくても周囲を気遣える雰囲気が、キャプテン感があって役に合っていた。暑苦しくない日沖を一緒に探れそうだ。安定感・安心感。みんなを芝居で引っ張っていってほしい」というコメントが読み上げられると、菅生は「うれしいです」と言うと天を見上げ感極まっていた。
クランクイン前に開催された合宿では、「みんなでお互いがなんでも言い合える関係を作っていきたいと思っているので、ドラマまでにもっと親交を深めてみんなで本気でドラマにあたりたいと思っています」と、既にキャプテンとして振る舞う菅生の姿があった。
◇役名:長谷川幹太 OB/ショート。南雲ザン高の初代メンバー。元幽霊部員。就職先で楡の指導をするなど、後輩たちをサポートする優しき先輩。
◇『下剋上セレクション』エピソード
中学時代投手経験があり、ピッチャー志望で参加した財津だが、高校大学でも活躍した錚々たる参加者たちに圧倒される。しかし、練習会で川﨑宗則氏が財津の投球を見ると、「精密機械!」とコントロールの良さを絶賛した。財津は、「普通に野球をやっていたら印象に残らないなと思った。川﨑さんから“精密機械”と言われてうれしかったので、実技審査に向けて(コントロールを)調整していこうかなと思う」と、武器を磨いていくことに決めた。
3次セレクションのピッチング審査では、練習の成果もあり、球速はないものの丁寧な投球とコントロールの良さを評価された財津だったが、結果は、ショートでの合格となった。長い手足を活かした守備の実力を買われての起用となったのだ。
スタッフからは「ほわっとした雰囲気がよい。上品な芝居が好き。いるだけで周囲を癒してくれる雰囲気があるので、現場でもその良さを活かしてほしい」とコメントが届く。
作中、卒業後も後輩たちを支える長谷川が醸し出す優しい雰囲気は、財津から溢れる魅力のようだ。
◇役名:藤本大牙 OB/ファースト。南雲ザン高の初代メンバー。元幽霊部員のムードメーカー。
◇『下剋上セレクション』エピソード
有名強豪校、作新学院高等学校出身で、甲子園に2回出場。チームの4番を務めたが、3年次、コロナウイルスで甲子園が中止となり、最後の夏に夢を目指せなくなった。「言葉は何も出なかったけど、涙だけ出た」という鈴木。甲子園に挑むことさえ許されなかったからこそ、その想いを『下剋上球児』に懸ける。
練習会では川﨑宗則氏から「スイングがいい」と評価を受け、3次セレクションのバッティング審査でも鋭いスイングを見せ、大きなヒットも打って実力を見せつけた。
合格発表を受けると、「うれしいです。それだけです」と笑顔を見せる藤本。スタッフからは「The球児感。見た目も印象的で仕草がかっこいい。キャラがいい」と評価される反面、2年前まで高校生だった若い鈴木に、「これからメンバーと良い時間を過ごして、素の自分を見せられるようになってほしい」と、年上も多いメンバーの中で緊張気味に見える鈴木を気遣うコメントが寄せられた。
◇役名:富嶋雄也 OB/キャッチャー⇒ショート。元幽霊部員だが、自ら正捕手の座を明け渡してでもと、壮磨を野球部に誘ったチーム想いの南雲ザン高・2代目キャプテン。
◇『下剋上セレクション』エピソード
西東京の強豪・日大鶴ケ丘高校出身。自己PRでは、高校野球時代の、反抗期の反省を語った。「最後の夏の大会の後に、いつも酷い口を叩いていた自分に、母が『かけがえのない時間をありがとう』と言ってくれた。でも、自分は何もできていない。そんな時間を“かけがえのない”と言ってくれた母を見てすごく悔しくて」と涙した。
福松は、「この作品が放送された時が、僕の恩返しというか、その時が奇跡になる」と、支えてくれた母のために懸ける想いを語った。
強豪校の出身で、「守備は本当に、絶対誰にも負けない自信がある」と言うだけあって、高い守備力を見せた福松。ピッチャー志望でオーディションを受けていたが、キャッチングにおいても高い技術が評価され、キャッチャー役で合格となった。
合格を告げられると、「心臓が張り裂ける想いでした」と声を震わせた。スタッフからは、「親孝行になると泣いていたのが印象的。野球への愛を感じた。さらに演技を磨いてほしい」とのコメントが寄せられた。
「母親にも連絡したいなと思います」と笑顔で返す福松は、この作品を機に親孝行の第一歩を踏み出した。
◇役名:野原舜 OB/サード。元幽霊部員。ザン高イチ切れやすい熱血漢。
◇『下剋上セレクション』エピソード
「仮面ライダージオウ」の主演をはじめ、数々のドラマ・映画で活躍。野球はほぼ未経験だが、クラシックバレエ歴11年という、応募者の中でも異例の経歴の持ち主。
練習会で行われたノックでは、「球が怖いです」と体をそらして捕球するなど、初心者から挑む硬式野球の洗礼に苦しんだ。
しかし、その後練習を重ね急成長を遂げ、3次セレクションの守備審査では、たった2球しかないチャンスを、ボールを恐れていたのが嘘のような華麗な守備で捕球した。
合格発表では、「ホッとしてます。ありがとうございます。野球経験が豊富ではないので、正直実技で落ちたと思った。お芝居見てもらえて、こうして役をいただけるというのは、すごくホッとしています」と、作中の野原とは似ても似つかぬ実直な姿勢をのぞかせた。スタッフからは、「どこか田舎感があって良い。お芝居が色々と変化がつけられていてGOOD。芝居が器用」とコメントが届く。4次セレクションの演技審査で見せた高い演技力が合格の決め手となった。
◇役名:紅岡祥悟 OB/セカンド。元幽霊部員ながら、引退後は山住を手伝って差し入れの料理をするなど、出席率高く後輩たちを支える。
◇『下剋上セレクション』エピソード
野球経験があまりなく、実技審査は“なんとか”通った絃瀬。得意の演技審査となる4次セレクションに臨むと、監督からの指示に応え、芝居の対応力の高さをうかがわせた。
合格発表の際には、「単純に、うれしいです。野球経験が多い方ではなかったので、その分練習はしてきましたけど、不安な気持ちが残ったままオーディションを受けていたので、本当にほっとしてます」と語った。
スタッフからは、「かわいらしさの中に朴訥な田舎感がある。場を引っ張る芝居をできるようになってほしい。芝居に誠実。体づくりもしてほしい」と合格コメントと共に課題が言い渡された。絃瀬は「今日から、作品に向けて一生懸命に頑張りたいと思います」と誠実に受け止めた。
◇役名:中世古僚太 2年生/ファースト。チームイチのビッグマウス。左利きのスラッガー。
◇『下剋上セレクション』エピソード
群馬の強豪・桐生第一高校出身で1年からレギュラー出場し、2年次には甲子園ベスト8入りを果たした。再び甲子園に来ようと思い、砂を持ち帰らなかったことを悔いている柳谷は、「忘れてきてしまった夏の甲子園への想いを取り返しに行きたい」と、役者として甲子園を目指す。
実技審査前、野球に絶対の自信を持つ柳谷は、「こんなことを言うのもあれなんですけど、僕しかいないんじゃないかな」と、作中の中世古と同様のビッグマウスぶりを見せた。
川﨑宗則氏にバッティングを絶賛され、審査前の個人練習にも密着されるなど、野球の実力にスタッフも注目。甲子園に出場した時のバッティンググローブを着用して臨んだ実技審査は、下馬評通りの合格となった。
しかし、4次セレクションの演技審査の結果、柳谷は不合格となり、「そっか…」と肩を落とした。
だが、合格者たちが撮影に向けて練習に励んでいた、クランクインの2ヶ月前。柳谷に復活合格の連絡が入る。野球の実力が評価され、合格者たちが演じるザン高初代メンバーよりも後に入学する中世古役として“下剋上合格”を果たしたのだ。
「落ちて、実際に下剋上を起こしたので、もっともっと起こせるように頑張ります!」と意気込む柳谷は、ビッグマウスのスラッガー役として、野球の実力を遺憾なく発揮する舞台を手に入れた。
◇役名:阪大輔 1年生/ピッチャー。名門シニアチーム出身で、1年生にして翔、根室に続く3番手ピッチャーを務める。
◇『下剋上セレクション』エピソード
タレント・俳優の中山秀征の息子で、青山学院大学野球部の1部リーグ昇格に貢献したピッチャー。練習会では、野球指導を担当した元ヤクルト・スワローズの副島孔太氏が「(球の)キレが良かった、伸びのあるボールを投げられてる。ピッチャーらしい」と太鼓判を押す活躍を見せた。ピッチング審査でも球速140km/hの速球を投げ、審査員のギャオス内藤氏が「安定感がすごい」と評価するなど、存在感を示した。
4次セレクションの演技審査前、中山は同じ演技レッスンを受けていたという財津優太郎、小林虎之介と練習に励んだ。野球の実力を見せつけていた中山だが、本業は俳優。「芝居で通らないと役者として意味がないと思う」と、気概を語った。
結果、4次セレクションで不合格となってしまったが、兵頭と競う投球を見せていた中山は、3年生エースたちに並んでザン高のマウンドを守る3番手ピッチャー・阪として“下剋上合格”を果たし、晴れて財津、小林と再び肩を並べるのだった。
◇役名:三鬼まさる 1年生/セカンド。1年生にして星葉戦の大一番で先発メンバー入りした。
◇『下剋上セレクション』エピソード
野球歴は高校2年までで目立った経歴はないが、小林虎之介や新浜レオンといった注目候補者ひしめくキャッチャー志望でオーディションを受け、実技審査では、候補者最速の羽谷の球も難なく捕球するキャッチング技術を見せた。
大きな声を出し周囲を盛り上げ、練習会や実技審査で“誰より目立っていた男”と称された青山。審査後には「最高でした!頑張るぞ!」と言うと、キャッチャーミットを構えておどけて見せ、ムードメーカーぶりを発揮していた。
愛嬌ある豊かな表情で演技審査でも個性を発揮したが、惜しくも不合格となった。
しかし青山は、堅実な野球技術とキャラクターを買われ、実力派の1年生野手・三鬼役として、“下剋上合格”を果たした。
◇児玉拓海 星葉のエースピッチャー。中学時代、翔と名門クラブチームのチームメイト。
◇『下剋上セレクション』エピソード
登録者数180万人を超えるコンビYouTuber「あめんぼぷらす」のメンバーで、SNSで話題のインフルエンサー。YouTubeで野球の企画を多く手掛ける羽谷は、高校時代は県選抜メンバーに選ばれるほどの選手だった。
3次セレクションのピッチング審査では、応募者最速の球速144km/hをマークし、審査員を務める元ヤクルト・スワローズのギャオス内藤氏も驚きを隠せず、“完成度No.1ピッチャーと”呼ばれた。演技審査でも、監督からの細かいオーダーに即座に対応し、野球・演技ともに申し分なしと思われたが、結果は不合格となった。
そんな羽谷は、実技審査No.1の投球を買われ、星葉高校のエースピッチャー・児玉役として“下剋上合格”。「最初メインになれなかった時は悔しさとか色々あったんですけど、台本いただいて撮影するようになってから、もう悔しさとかまったくなくて、ただ良い作品にしたいなっていうだけで、今すごい楽しいです。ちょっとでも力になりたいなって」と語る羽谷。一度は落ちたものの、すっかり『下剋上球児』チームの一員となっている。
◇江戸川快斗 星葉の4番打者。中学時代、翔と名門クラブチームのチームメイト。
◇『下剋上セレクション』エピソード
強豪・龍谷大平安野球部出身。3次セレクションのバッティング審査では豪快なスイングを見せ、なんと場外ホームランを放つ。審査員からも「筋肉モリモリで、構えとかスイングとかすごい力強い。右の強打者という感じ」と絶賛を浴びたが、4次セレクションの演技審査では、緊張のあまりセリフが飛んでしまい、結果不合格となった。
清谷は「落ちて当たり前と思っていたけど…」と絶句し、涙を堪えた。
そんな清谷は、圧倒的破壊力の打撃を買われ、星葉高校の4番打者・江戸川役として“下剋上合格”を果たした。筋骨隆々の肉体に加え、制作スタッフに志願して五厘刈りの頭にして、ザン高野球部に立ちはだかる迫力満点のスラッガーとなった。
◇役名:ジョンソン ザン高野球部員が通うバッティングセンターの店員で、街の草野球チーム・越山ドーマーズの一員。
◇『下剋上セレクション』エピソード
人気アニメの主題歌を担当するなど、幅広い層から人気を集める歌謡歌手。候補者の中でも異色の経歴の持ち主だが、新浜は高校時代本気で甲子園を目指した元・高校球児。
ピッチャーの球を実際に受ける捕球審査では、1球1球ピッチャーに声掛けし、捕球技術だけではなく、キャッチャーに必要な信頼感を感じさせるコミュニケーション能力も評価された。
「野球愛だけはどの出演者の方よりもある自信があります」と笑顔で熱く語り、どのセレクションも情熱を込めて臨む姿が印象的な新浜だったが、4次セレクションの演技審査であえなく不合格となった。
しかし『下剋上球児』の撮影が始まると、なんと南雲ザン高野球部の初めての試合相手、街のおじさん草野球チーム・越山ドーマーズに新浜の姿があった。新浜は、『下剋上球児』大人チームへの異例の“下剋上合格”を果たしたのだった。
『下剋上セレクション』を観て、オーディションで放った彼らの熱を感じながら、改めて『下剋上球児』を観ることをおすすめします。また、本作で活躍した部員たちの今後の活躍にも、ぜひご期待ください!
『下剋上セレクション~ドラマ出演を懸けた熱き予選大会~』はこちらから
『下剋上球児』はこちらから
プロデューサー・新井順子×脚本・奥寺佐渡子×演出・塚原あゆ子の『最愛』チームが送る、感動のヒューマンドラマ『下剋上球児』の魅力を完全収録
U-NEXTは、2023年12月17日(日)より『下剋上セレクション 完全版』を全話独占配信しております。
プロデューサー・新井順子×脚本・奥寺佐渡子×演出・塚原あゆ子の『最愛』チームが送る、感動のヒューマンドラマ『下剋上球児』の魅力を完全収録
プロデューサー・新井順子×脚本・奥寺佐渡子×演出・塚原あゆ子の『最愛』チームが送る、感動のヒューマンドラマの魅力を完全収録
U-NEXTは、2023年12月9日(土)より『下剋上セレクション』の第8回を独占配信する。
EBiDANは、役者として個人で活躍するメンバーも多数。そこで今回は、各グループのメンバーが出演しているドラマ・映画作品を紹介します!
ここまで偽家族として生活してきた3名が出した、“らしさ”溢れる結末に絶賛の声が寄せられた。