事件の真相に広瀬すず“心麦”衝撃!成田凌“友哉”らの表情に涙が止まらなかった『クジャクのダンス、誰が見た?』最終話
広瀬すず主演のクライムサスペンス『クジャクのダンス、誰が見た?』最終話をレビュー
物語の世界に浸りながらも考察にのめり込む視聴者が多くいる『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)。物語も後半戦となってきた第6話では、新しいキャラクターが登場し、手紙に書かれていた人物にも会いに行った。今回は、第6話の印象的なシーンや不可解な点に触れていく。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
『クジャクのダンス、誰が見た?』はキャラクターの過去を深掘りすることが多い。今回も、赤沢正(藤本隆宏)と、松風の父で元刑事の久世正勝(篠井英介)とのやりとりが描かれた。
1998年のこと。赤沢は相手を追い込むように取り調べをしており、それを見ていた久世から「犯人に仕立て上げるようなマネはするな。お前が容疑者に振りかざしているのは正義じゃない。でたらめな暴力だ。赤沢、俺はずっと見てるぞ」と言われたことがあった──。
赤沢は、検事・阿南由紀(瀧内公美)に追い込まれたこともあって、遠藤友哉(成田凌)を殺人容疑で再逮捕しようとしていた。しかし、警察署を訪れていた松風義輝(松山ケンイチ)を目撃。彼の姿と久世の姿が重なり、急きょ逮捕を取りやめた。その後、松風を追いかけて「久世さんはどこにいる?」と詰め寄るのだった。
今回、赤沢のほかにも阿南と母親との過去が描かれたし、前回は松風の過去に触れるシーンもあった。こうした登場人物たちの過去やトラウマが、物語を大きく動かすカギとなるのか?
そしてもうひとつ気になることがある。それは、松風たちの事務所へとやって来た弁護士・鳴川徹(間宮啓行)の存在だ。山下春生(リリー・フランキー)が傍聴していた事件を担当していた彼は、友哉が犯人ではないと思っているらしく、心麦(広瀬すず)たちに協力すると申し出た。そして、松風たちが今後どう動くのか「まず聞かせてぇや」と言ってきた。
心麦や松風たちにとっては「心強い味方ができた」と思っているだろうが、この鳴川という男がどうも怪しい。マシンガントークでその場を掌握し、心麦を「お嬢」と呼ぶ。とても面白いキャラなのだが、全面的に信頼しても良い、とはまだならない。東賀山事件唯一の生き残りである林川歌を引き取った津寺井幸太(鳥谷宏之)と対峙したとき、彼の表情が映し出されたのだが、なにか知ってるような、アイコンタクトをしているようにも見える。考えすぎかもしれないが、松風に事前にどう動くのか聞いたのも怪しく感じてしまう。そもそも彼は本当に鳴川なのか……今後の動きにも注目だ。
また、そのシーンでは、心麦が「林川歌さんは私ですか?父が一度、こちらにお邪魔してますよね?そのとき、父と何を話されましたか?あと、事件後、歌さんを引き取られたとお聞きしましたが、私、林川歌さんと似てますか?」と津寺井に投げかける一幕があった。
これまで迷うこともあったが、どうにかして「私は父の娘だ」と自分を信じてきた心麦。まだ彼女のなかで完全にその疑惑が払拭されていなかったのだろう。胸のなかにある黒いモヤを吐き出すように、津寺井に聞いたのだ。
津寺井は「(春生は)東賀山事件後の歌の様子を聞きに来ただけだ」と説明。「じゃあ、林川歌さんはどうしているのでしょうか?」と問われると、ある写真を出した。それはシンガポールに留学中だという歌の写真だった。心麦は「やっぱり、私は林川歌じゃない」と安堵した。
本当にそうなのだろうか?これだけで判断するのは危険であるし、写真自体も合成・別人の可能性が高い。まだ完全に心麦=林川歌の説、春生の娘ではない説が払拭されていないのが気になる。
登場人物の過去がどう物語を動かすのか、新たに登場した鳴川は本当に味方なのか、そして心麦の出生の秘密は……。まだ真相が掴みきれず、モヤモヤすることも多いが、次回第7話で明らかになることがありそう。ヤキモキしながら(それも楽しいのだが)、考察をしながら、放送を待つしかない!
第6話はこちらから
第7話予告編はこちらから
公式サイトはこちらから
広瀬すず主演のクライムサスペンス『クジャクのダンス、誰が見た?』最終話をレビュー
広瀬すず主演のクライムサスペンス『クジャクのダンス、誰が見た?』第8話をレビュー
広瀬すず主演のクライムサスペンス『クジャクのダンス、誰が見た?』第5話をレビュー
ある時、麻衣は恋愛のトラウマを作った張本人である元カレと遭遇してしまう。彼の心ない言葉に傷つく麻衣に、上下はそっとキスをする。 突然のキスに麻衣は上下を意識せざるを得なくなり……。
安達祐実・相武紗季・磯山さやか主演の夫婦愛憎ミステリー『夫よ、死んでくれないか』第2話をレビュー
詩穂(多部)がピンチに陥った礼子(江口のりこ)から子どもを預かる。そこで問題となってくるのが、育児を“肩代わり”した分の報酬。放送後には、劇中で登場したワード「肩代わり制度」がX(旧Twitter)でトレンド入りを果たした。
サイレントカフェ「アサガオ」で働く不思議麻衣(松村沙友理)。同僚の上下亮(駒木根葵汰)から、互いに観察し、ダメなところを指摘し合おうと提案されたことで、急激に距離が近づいていく。 ただ、麻衣は気がついていないようだが、上下は麻衣に想いを寄せており……。