『くるり~誰が私と恋をした?~』ラストまで“くるり”し続けた記憶に残る最終回、SNSでも納得の声
最終回では、これまでの記憶をすべて思い出したまことが律、公太郎、朝日と答え合わせをするかのように会話。納得感のあるラストを見せた。
生見愛瑠が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』の第5話が7日に放送。第5話では、主人公・まこと(生見愛瑠)が実家に帰省し、母親とのやりとりを通して、とある出来事についての記憶が一気に蘇った。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
4話のラスト、「どちらかを選ぶ」という何気ないシチュエーションにおいて、突然幼少期の思い出がフラッシュバックしたまこと。そのあまりにも急な出来事に、まことは少々心を乱してしまう。
このときの出来事も影響してか、母の日が近づく中で、まことは伊豆に住む母・百合子(坂井真紀)に会いにいくことを決意する。フラッシュバックした幼少期の思い出や、電話・LINEでのやりとりから、なんとなく親子仲が良好ではないと察していたため億劫でもあったが、「いい加減、記憶をなくしたことを告げなければいけない」という思いと、過去の自分を知りたいとの理由で、まことは覚悟を決めたのだった。
そんなまことを「1人で実家に帰らせるのは……」と半ば無理やり同行したのは、朝日(神尾楓珠)だった。“THE いい人”ポジションで、公太郎(瀬戸康史)や律(宮世琉弥)と比べると、どうしても恋愛枠とは言えなかった朝日。そんな朝日が“まことの実家来訪イベント”を勝ち取ったとあり「距離を縮めるのではないか」「朝日頑張れ!」と期待した視聴者も多く見受けられた。
しかし、結論から言うと、今回も朝日はまこととの距離を縮めることはなかった。
一緒の部屋で布団を並べて寝たというのに、まことは全然気にしない様子で速攻で就寝。「まこと……もう少しだけでいいから、朝日を男性として見てあげて…」と同情したくなるくらい不憫だ。考えてみれば、記憶を失ってから一緒に過ごす時間が一番多そうでもあるのに……。頑張れ、朝日。
さて、まことはというと、せっかく母親と会ったのにも関わらず、自分が記憶をなくしたことと、会社を辞め指輪職人を目指していることをなかなか言えずにいた。本能的に母親の望む“堅実な人生を生きる理想の娘・まこと像”を保ってしまったのだ。
最終的には朝日がきっかけとなって、母親に事実を伝えたのだが、そこからハートフルな展開になることはなかった。というのも、母親はまことからの告白を聞き、心配したり、安心させるような一言を言ったりしたわけではない。「え?」と驚くにとどまったのだ。
ここで無理やりハートフルな展開にしないのが、このドラマの推せるところ。「どんなあなたでも好き」「記憶がなくたっていいじゃない」という言葉をかけるよりも、一旦呆然として言葉を探してしまうほうがリアルだと思うからだ。
また、まことが好きなものを選択できない理由が、8歳の頃に両親が離婚することが決まった際に「まことは本当は(母親と父親)どっちが好きなの?」と母親に選択を迫られたことにあったことも判明。このとき「母親のことも父親のことも好き」と即答できなかったまことは、その後彼女なりの方法でその気持ちを精一杯伝えようとしたのだが、残念ながら届かなかった。この時の出来事がきっかけで、好きなものを選ぶことが怖くなってしまったのだ。
そのことを思い出し、自分の部屋で暗い気持ちになってしまったまこと。
そんなまことを救ったのはハグしてなだめた朝日……と言いたいところだが、最有力候補・公太郎が上手だった。“ピンチの時に開けろ”と書かれたメモを添えて渡した母の日キャンペーンの「おまけ」が、まことを笑顔にさせる。遠隔でも確実に心を射止めるとは、さすが(自称)元カレ、ずるい!
そんな5話を通し、“本当の自分”にこだわらず、今の自分を肯定できるようになったようにも見えたまこと。正直、記憶が戻らないことで好都合なのは、どうやら3人も一緒のよう。朝日に至っては「これ以上、思い出さないで……」と言ったくらい。相変わらず意味深だ。
さらに5話のラストでは、第4の恋人候補・隼人の存在が急浮上。これはもはや、恋の相手候補は3人の内、誰でもないのでは!? 来週以降の展開に注目したい。
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最終回では、これまでの記憶をすべて思い出したまことが律、公太郎、朝日と答え合わせをするかのように会話。納得感のあるラストを見せた。
第10話では、律と付き合っていた頃の記憶を思い出したまことが、律と公太郎との狭間で揺れ動く切ない回に。
第9話では、まこと(生見愛瑠)と公太郎(瀬戸康史)がデートへ。まことが自分の思いを確信したところで、謎が多い律(宮世琉弥)との記憶がよぎり、印象が“くるり”とするような内容だった。
第8話では、まこと(生見愛瑠)にとって良い友達だった朝日(神尾楓珠)が恋の相手として急接近。朝日の良さが光った回だった。
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