『笑うマトリョーシカ』櫻井翔の背後にいたのは母!! 高岡早紀の魔性の女っぷりもハマり役
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『笑うマトリョーシカ』櫻井翔の背後にいたのは母!! 高岡早紀の魔性の女っぷりもハマり役

2024.07.20 22:00

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若き人気政治家・清家一郎(櫻井翔)と有能な政務秘書官・鈴木俊哉(玉山鉄二)。清家の学生時代からの清家と鈴木の不可思議な関係に気付いた新聞記者・道上香苗(水川あさみ)は、清家の成功の裏で、いくつもの不審な死亡事故が起きていたことを知る…。清家の元カノ・美和子が清家をモデルに書いたというシナリオを入手した道上。しかし、その執筆者名の欄には「真中亜利沙」という聞いたことのない名前が書かれていた…。今回は、高岡早紀演じる謎の女の正体が満を持して明かされることに。そんな第4話のキーワードはズバリ、“親子”。仕事と子育ての両立に悩む道上の親子関係、そして、異様な清家の親子関係にも注目だ!

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

前話で清家の元カノ・三好美和子(田辺桃子)こと「真中亜里沙」が書いたシナリオ「最後に笑うマトリョーシカ」を手に入れた道上。そのストーリーを彼女が紐解くところから第4話はスタートした。

主人公は、清家と鈴木をモデルにした若き代議士とその秘書の男性。はじめは秘書が代議士をコントロールしようとするが、途中から代議士の妻が登場すると、今度はその妻が代議士を影で操って秘書を出し抜き、上の立場になっていく。

シナリオには、代議士の妻が閉鎖的な地方都市の学校でいじめられ、さらに父の暴力と母の無関心という虐待にさらされていたという過去も綴られていた…。

この妻は美和子、いや本名・亜里沙自身のことなのか!?


そして、そのシナリオには、やはりハヌッセンも登場していた。

物語の中で、秘書はハヌッセンの死んだ年齢と同じ43歳でビルから身を投げて死ぬ。が、それは自殺ということで処理。

しかし、秘書は妻から葬られたのだと読む者にはわかるストーリーになっていた。


前回、鈴木はその43歳で交通事故に遭い、大怪我をしている。このシナリオは、驚くほど現実とリンクしていた。

しかし、ラストシーンには現実には表立って現れていないキャラクターが唐突に出現する。それは、代議士の母親だ。


「お母さんに任せておけば大丈夫」と母が代議士を抱きしめてシナリオは終わる…。


道上の解説を聞いていた政治部のイケオジ先輩・山中(丸山智己)も文芸部の後輩・青山(曽田陵介)も口々に、「なんで母親が?」「意味がわからない」とつぶやくが、全く同じ気持ちでその言葉にうなずくしかない!

取材!とあらば、何を捨ててもとにかく走り出す道上。今回も、真実を探るべくシナリオコンクールの応募欄に書かれていた「真中亜里沙」の住所・群馬県へと走り出す!…かと思いきや、ここで彼女の爆走に待ったがかかる。

なんと、東都新聞の上層部になんらかの圧力が働いて、道上の清家の過去を探る取材にストップがかけられてしまったのだ。

「いったい誰が?」

道上のそのつぶやきに、またもや全く同じ気持ちでうなずいたところで、映像は清家の執務室へスイッチングする。

例のマトリョーシカを見つめ、今度はブラインド越しに窓の外を眺める清家。どことなく目に悲しみが宿っているような、どこか空虚でもあるような、真意の掴めない表情は相変わらずだ。今回はピンポイントでしか登場しない清家だが、それでも正体のわからないこのキャラクターは、つくづく櫻井のハマリ役だと思わせられる。

「真中亜里沙」という名前に心当たりがないか、鈴木に聞き込みに出向く道上。だが、彼は「聞いたことがない」と答える。その帰り際、彼女の後ろ姿を見つめる謎の女性がここで新たに登場!

道上が彼女に気づくとサッと目線を外し、立ち去ってしまったその女性に、道上はいぶかしそうな表情を浮かべる。真飛聖が演じるこの女性はいったい誰?

笑うマトリョーシカ_第4話_0718
©TBS

そして、取材ができなくなった道上はどうなっちゃうのー?…と思っていると、心配御無用とばかりに、彼女はさっさと会社をやめて取材続行!この潔さが道上のカッコよさ。スピーディな展開も観る者を飽きさせない。

早速、道上は群馬へGO! 里沙の母親を訪ねてわかったのは、彼女は何年も前から行方不明だということ。そして三好美和子という偽名は、小中学生時代に亜里沙をいじめていた幼なじみの名前だった。

と、ここで道上のスマホに息子の勇気から連絡が入る。行方不明だったインコのロッキーが保護されたという。取材先ではなく勇気のもとへ駆け出す道上!

「寂しい思いをさせてきた」と謝る道上に、勇気は「仕事にも僕にも一生懸命だったよ」と告げる。つかの間のほのぼの母子タイム。勇気くんが健気すぎておばちゃん、泣けてくらぁ…と思うと同時に、勇気くんに何事も起こりませんように!と祈る気持ちに。

「仕事のことも勇気のことも諦めない!」と覚悟を決めた道上は、清家の母親を探るべく再び取材へ乗り出す。


そんな道上に、「やるからにはやってやんな。お父さんのためにも!」と発破をかけるのは母・香織(筒井真理子)。真相追求に悩む彼女の姿を「お父さんそっくり」と言っていた香織だったが、この強い母にしてこの子あり…でもあるように感じさせられる。ニクいワンシーンだ。

しかも、政治部の山中パイセンが新聞社を辞めて、自身が立ち上げる出版社で道上を雇ってくれると申し出てくる。なんと強力なサポーター宣言!さすがイケオジ!(個人的感想・ついでに言うと道上に「ボス」と呼ばれて照れるシーンのキュートさもラブ♥)


それはさておき、清家の母の正体である。

清家の自伝「悲願」には、母はホステス時代に清家の父で元官房長官の和田島と出会ったと書かれている。

道上は退院して秘書として復帰した鈴木のもとへ。自身が調べた“三好美和子”の情報と引き換えに、鈴木に清家の母の情報を得ようというのだ。


そこでわかったのは、母の名が「清家浩子」だということ。しかし、「何度か会っただけだし、代議士になってからは一度も会っていない」と鈴木は言う。さらに、“三好美和子”にも、清家と別れた大学4年生の時以来、会っていないとも。

その帰り、実家の小料理屋へ帰ってきた道上をとんでもない人物が待っていた。なんと、高岡早紀が演じる謎の女性がカウンターに。しれーっと「記者をされてるんですって?一杯どうですか?」と道上に微笑みかけ、2人は盃を酌み交わす…。

どういう魂胆が?


そんな中、執務室で道上のSNSを見てにんまりしている清家の姿。なんと道上のSNSに「いいね」していた。やっぱり目線の先にはマトリョーシカ。こっちはこっちでどういう気持ちなのか?

さて、そんな中、松山に飛んだ道上は、浩子が資産家の清家嘉和が東京から帰ってきた時に連れてきた嫁で、その時にはすでに清家一郎は浩子のお腹の中にいたこと。さらに、嘉和は東京から戻って2、3年後に亡くなっていたことを突き止める。

その死因は…またもや交通事故!

そして、浩子の写真をゲットして愕然とする道上。実家の店で一緒に飲んだ女性が、浩子だったのだ!


そんな中、鈴木は鈴木で浩子とのある出来事を思い出していた。鈴木の回想シーンは、この作品の真相に迫る“ネタバラシ”としてかなり重要であることは、過去の放送回からわかっている。ここでは何がわかるのか?

実は、鈴木が浩子に「何度か会っただけ」などというのは大嘘で、亜里沙と清家を引き離して欲しいと鈴木は浩子に「お願い」されていたのだ。

若き鈴木の手を取って「頼れるのは俊哉くんしかいないの」とじっと見つめる浩子。「あなたなら大丈夫」と妖しい母性で鈴木を焚きつける。

このシーンのために高岡早紀がキャスティングされたに違いないと思えるほど、ファム・ファタルっぷりが板についている。さすがの貫禄である。


鈴木はこれをなぜ道上に黙っていたのか? 

一旦はシロと思われた鈴木だが、やっぱり裏に何かあるのか?


一方で、道上は武智の事故死にも浩子が絡んでいたのでは?と睨む。

「清家を背後で操っているのは浩子なのか?」

道上は、何も知らず小料理屋で打ち明けた「子供がいても仕事ことを諦めたくない」という彼女の悩みに対して、浩子が告げた言葉を思い出していた。

「あなたなら大丈夫。逆境は力よ。自分の信じた道をつき進めばいい」

この言葉、どこかで聞いたことがあるような?…と道上が気づいた瞬間、見ている方もゾクッ!とするはず。それは、この言葉が先に登場したニュースのシーンでインタビューされた清家が語っていたものとそっくりそのまま同じだったから。

「母と子の絆は何よりも強いもの。離れていても、どんなことがあっても」とドヤ顔で語る浩子。その言葉を思い出した道上は、ハッとして急に走り出す!

彼女はどこへ向かって走っているのか?

その答えは…来週までおあずけ!待ちきれな〜い!

第4話はこちらから

第5話予告編はこちらから

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