松村沙友理が主演を務めるドラマNEXT『やぶさかではございません』が4月2日からスタートした。U-NEXTでは各話1週間独占先行配信されている。

サイレントカフェ「アサガオ」で働き始めた不思議麻衣（松村沙友理）。そこで出会った同僚で年下男子の上下亮（駒木根葵汰）の提案で、互いに観察しダメなところを指摘しあう関係に。

真面目な麻衣は言われたとおりに上下の観察をスタートさせるが、全くと言っていいほど欠点が見つからず……。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

「アサガオ」にはすっかりなじんだ麻衣。仕事ができて、接客だけでなく新メニューの開発にも力を貸すなど大活躍だ。

そしてこのドラマ、今のところ嫌な人がいない。みんな気持ちがいい人！なんと観ていてストレスがないんだろう。上下がモテる役どころなので、もうひとりの女性スタッフ・手相なな（田畑志真）に麻衣がライバル視されたりするのでは……と想像していたのだが、なながライバル視しているのはむしろ上下のほう。ななは麻衣のことが大好きで、急激に距離を縮めている上下を見てヤキモチを焼いているほどだ。「アサガオ」のオーナー各自（東根作寿英）も、各自の妻でキッチン担当の桃子（安藤聖）もいい人。平和な世界！

だからこそ、今回はより麻衣と上下の関係がフィーチャーされることに。

真面目に上下を観察し、観察日記もつけている麻衣。しかし、どう見ても上下は完璧。そこで麻衣は、長く、深く付き合わないと分からない部分があるのではないか？と考える。確かに、人間というものは多面的な生き物なので、同僚というだけではなかなか分からない。

一方で熱心に上下を観察したことで、麻衣の気持ちに変化が生まれるのでは？好きになってしまうのでは？と思ったが、そうでもない。本当に真面目なのだ。観察するとなったら、そこに真っすぐ。それがまた好感が持てる。

じゃあ、上下のほうはどうかというと、実は最初から麻衣が気になっていたことが明らかになる。言い方は悪いが、下心ありで「観察してほしい」と言ったのだ。どうにかお近づきになりたくて提案した、ある意味、苦肉の策。

前回は上下の本音というものが全く見えなかったが、本当は麻衣のことばかり考えていたのだ。もっと知りたい、仲良くなりたい、その結果、「観察してほしい」と頼む。俺、必死か？と自問自答していたが、必死になってしまうほどにもう心を持っていかれているのだ。

第1話で「スキがないのは好都合」と言っていたので、それは自分のことを好きにならないから好都合ということかと思っていたら「ほかの男の邪魔が入りづらい」からだった。スンッとしていて恋愛に興味がなさそうなのに、実は情熱的で……ってたまらないギャップじゃないか！

そんな上下、過去の恋愛で嫌な想いをしていたのは事実だった。初めて付き合った子には三股をかけられ、次はアクセサリー扱いをされ、一番最近の恋愛では相手が尽くしたいだけ……という人と付き合っていた。

「自分の思いを受け止めてくれる人を求めていただけなのに」と言う上下。それぞれの恋愛で真剣に好きになっていたけれど、受け止めてもらえなかった。好きなのは自分だけ？　いう経験があるのは麻衣と同じようだ。

上下からの恋の矢印に全く気がついていなかった麻衣だが、第2話ラスト、壁ドンされ唇に触れられたことでさすがに意識することに。こうなってくるとふたりの関係がどんなふうに変化していくかが早くも楽しみである。

ところで、「壁ドンのドンってなに？詰め寄る側が手をつくドン？それとも詰め寄られた側が背中をぶつけた音？」という話題が出ていたが、確かにどちらなんだろうか。個人的には詰め寄る側だと思っていたのだが……。

第2話の視聴はこちらから

やぶさかではございません

第2話 「唇……触られた」

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