『くるり~誰が私と恋をした?~』ラストまで“くるり”し続けた記憶に残る最終回、SNSでも納得の声
最終回では、これまでの記憶をすべて思い出したまことが律、公太郎、朝日と答え合わせをするかのように会話。納得感のあるラストを見せた。
生見愛瑠が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』の第2話が16日に放送された。
第2話では“自分らしさ”を模索する主人公・緒方まこと(生見愛瑠)の様子が描かれつつ、恋の相手候補・朝日(神尾楓珠)、律(宮世琉弥)、公太郎(瀬戸康史)の不審な点が目立っていた回だった。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
記憶を失ってしまい“自分らしさ”や好きだったこと、得意だったことが何かを模索するまこと。「もしも自分がこの状況に置かれてしまったら……」と考えるだけで、ゾッとしてしまうのだが、作中のまことからはそのような後ろ向きな感情は見えない。朝日、律、公太郎との会話を重ね、素直で前向きに自分を探す姿は非常に元気をもらえる。
また、3人の男性が、それぞれの距離感でまことに接する姿がいい。
“大人の友達”宣言をした朝日とは、カラオケやボルダリング、ゲームセンターなどで一緒に遊ぶことで自分らしさを探すまこと。他2人の男性と比べると友達感が強いこともあって、まことの表情も柔らかい。着飾ることなく、その瞬間を楽しんでいる様子が印象的だった。
対して、目的が読めない男は誰かと問われたら、大半の視聴者は律と答えるだろう。そもそも1話の最後に「こんなことあるんだね。俺、初めてしちゃった!一目惚れ!」とストレートに告げた律だが、彼のスマホの待受はまこととのツーショット。
1話で公太郎が別れの原因は「まことが2股をしたから」と話していたこともあり、SNSでは「もしかして、浮気相手が律だったのでは!?」という考察も多く見受けられるが、筆者はその意見には賛同していない。
その理由は、しつこくアプローチする律から逃げようとまことが「元カレ!」と言って、公太郎に手を振ったシーンからの流れにある。ここで律は公太郎のことを元カレと認識していなかったようで、その後公太郎の身辺を調査させたのだった。もしも本当に浮気相手だとしたら、公太郎のこと少しは知っていそうなものだし、仮に知らなかったとしても「元カレ!」と紹介された時に、もっと動揺するのではないだろうかと思ってしまったからだ。
さらに、偶然を装って“まことが好きそうなこと”を用意周到に準備したことが発覚。しかし、あくまでも“まことが好きそうなこと”を用意したのであり、どれも的外れだった。こうなってくると浮気相手というよりも、律が一方的に好意を抱いているようにしか見えない。ゆえに筆者の中では律が浮気相手説は非常に薄いと感じている。
そして、今回も一歩先を歩くのは元カレ・公太郎である。そもそもこの公太郎、わかりやすく胸キュンさせるような言動はめったにとらないものの、その時のまことが一番かけて欲しいであろう言葉を投げかけているという時点で優勝しているのだが、2話ではまさかの胸キュンシーンが。
それは律からバラを贈られたまことが気がかりで、まことの家へと訪れるシーン。ボウルを落としてしまったまことの悲鳴を聞いた公太郎が、さっとかけより肩を抱き寄せたのだった。このときの、公太郎のスマートな引き寄せがなんともたまらない。
付け加えるなら、悲鳴を聞き「まことと律になにかあったのではないか」と良くない方向に妄想を膨らませてしまったような表情も絶妙。普段はスマートな公太郎から余裕が消えるさまは、いかにまことのことが大事かを伺わせキュンキュンさせられた。
というわけで、今週も公太郎が一歩リードか……と思いきや、終盤には予想外の展開が。ランニング中の公太郎が、まことの事故現場付近で朝日と対面するのであった。2人が偶然居合わせることはあっても、そこがまことの事故現場というのは、何か意図があってのものとしか思えない。というわけで、もはや全員が怪しい!
果たしてまことが指輪を上げる予定だった相手は誰なのか、3話以降も見逃せない。
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最終回では、これまでの記憶をすべて思い出したまことが律、公太郎、朝日と答え合わせをするかのように会話。納得感のあるラストを見せた。
第10話では、律と付き合っていた頃の記憶を思い出したまことが、律と公太郎との狭間で揺れ動く切ない回に。
第9話では、まこと(生見愛瑠)と公太郎(瀬戸康史)がデートへ。まことが自分の思いを確信したところで、謎が多い律(宮世琉弥)との記憶がよぎり、印象が“くるり”とするような内容だった。
第8話では、まこと(生見愛瑠)にとって良い友達だった朝日(神尾楓珠)が恋の相手として急接近。朝日の良さが光った回だった。
ここまで偽家族として生活してきた3名が出した、“らしさ”溢れる結末に絶賛の声が寄せられた。
第12話(最終回)では、太一と航平が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。