駒木根葵汰&新原泰佑がW主演を務める水ドラマ25『25時、赤坂で Season2』の第1話が、10月1日に放送された。
ドラマ『昼のゆめ』をきっかけに注目を浴びることとなった白崎由岐(新原泰佑)。Season2では人気俳優・羽山麻水(駒木根葵汰)と恋人同士になった2人の物語が描かれていく。
羽山だけではなく、白崎も人気が出始め、外でのデートは困難になるが、ふたりは自宅で会い、愛を深めていた。
そんな中、『昼のゆめ』の続編スペシャルドラマも決定。公私ともに順調だと思われた羽山と白崎だったが……。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
仕事を終え、羽山の家へと急ぐ白崎。家の玄関を開けようとすると、先にドアが開く。待ちきれなかったかのように羽山が白崎を引き寄せキス、キス、キス。
そのままもつれ合うようにキスを交わしながら、ベッドへ。
すでに時計は深夜1時を過ぎている。羽山は朝5時に家を出なければならないというのに。白崎は羽山の体を気遣いつつも、欲に抗えず体を重ねる。
付き合い始めて、溢れんばかりの「好き」の気持ちを表現するには十分すぎるほどだった。冒頭から圧倒されてしまった。
1話は全体を通して、とにかく羽山と白崎が互いに想い合っていることを丁寧に描いていたように思う。
白崎を慈しむように見つめる羽山の瞳。羽山の前ではかわいらしさが増す白崎。「性欲に勝ちたい」と言いつつも、互いを求めあうことを抑えられないふたり。
『昼のゆめ』の続編スペシャルドラマの顔合わせでは、互いの視線が絡み合っている時点ですでにしっとりとした空気がふたりを包んでいる(そんなふうに見つめあっていたら周りにバレちゃうよ、とも思いつつ)。
そんなふたりを照らす光の演出も印象的。どのシーンも柔らかく、繊細だ。まるでふたりの愛を祝福しているよう……と見えるのは、あまりにも羽山と白崎が幸せそうな表情をしているからだろう。
ラブシーン以外でも愛は伝わってくる。羽山が早めに帰ってくるからと夕飯の支度をする白崎。用意したメニューは流しそうめん! 羽山が忙しくて夏を楽しめなかったから、というアイディアだ。やることがかわいい。そしてそれを温かく見守る羽山。もう幸せが詰まり過ぎているので1話分、まるっと流しそうめんをやりながらふたりの雑談……というターンでも構わない、という気分になってくる。
ただ、ふたりは芸能人である。一緒に出掛けるぐらいは許されるかもしれないけれど、外で恋人らしいことをするのはNGだ。
作中で、マネージャーの篠田(橋本淳)が白崎に語り掛ける場面があった。
「売れるのは難しい。でも、売れ続けるのはもっと難しい」
熱愛の報道が万が一出れば、歓迎するファンもいるだろうが、ファン離れがないとも限らない。特に白崎は売れ出したばかり。恋に溺れているわけにもいかないのだが、キスしているところを羽山のマネージャー・明野(片山萌美)に見られてしまう……。
実は冒頭から感じていた。玄関先でそんなにキスをしていていいのか? と。篠田が白崎にセキュリティ面の問題があるからと引っ越しを勧めていたけれど、その前に気をつけることがあるのでは? という話である。それもまた、恋人になって幸せにいるからこその行動かもしれないが……。
『昼のゆめ』の顔合わせのシーンでは、想い合っているふたりが両想いになってからその先の物語の難しさについて語られていた。この作品、『25時、赤坂で』もまさに同じ。
「本当の恋愛は結ばれて終わりじゃない」。結ばれた先の羽山と白崎は何を見せてくれるのか。新たなスタートを切った作品を、ふたりの関係を、見守っていきたい。
第1話の視聴はこちらから
第2話の予告編はこちら
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