『ブラックペアン シーズン2』第6話、渡海の元相棒・猫田の過去とは?渡海と天城をつなぐ手術シーンに感涙
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『ブラックペアン シーズン2』第6話、渡海の元相棒・猫田の過去とは?渡海と天城をつなぐ手術シーンに感涙

2024.08.19 16:00

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二宮和也が、世界的天才外科医・天城雪彦を演じるTBS日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』第6話。維新大・菅井教授の企みから、最新AI医療機器エルカノ・ダーウィンとともに手術に挑むことになった天城。その開発者は猫田と深い因縁のある人物だった──。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

維新大学。天城(二宮和也)と東城大病院、そして新病院・スリジエハートセンター構想を失墜させようと仕掛けるものの、天城の華麗なオペを前に失敗を繰り返してきた菅井教授(段田安則)は、全日本医学会会長選挙への挽回を図ろうと、VIPのオペを画策していた。

患者は日本一の自動車メーカー・ウエスギモータースの上杉会長(堺正章)。上杉は維新大が開発した医療用AI・エルカノにも出資しており、医学界にも大きな影響力を持つ人物だ。

ブラックペアン シーズン2_第6話_04
ⒸTBS

菅井は上杉に、新たに開発したエルカノⅡと、その開発にも携わった医師・早川玲子(瀧内公美)が手術に臨むと提案した。

エルカノⅡは、初代開発者・野田(池田鉄洋)が失態を示したエルカノを改良し、手術用ロボット・ダーウィンとのコラボレーションを実現したという。エルカノⅡが頭脳となり、ダーウィンを手足として高度な手術を施す最新機器だ。

デモンストレーションとして米粒にモナリザを描いてみせるエルカノ・ダーウィンを、菅井は“世界一の医者”と誇り、上杉もその精密性に賛辞を送る。だが同時に「私はたとえ世界一の自動車があっても、ドライバーも世界一でないと気が済まない」 と、早川でなく天城を執刀医にするよう要求した。

すると菅井は、「ご要望通り、お招きしました」となんと天城を招き入れた。天城は当初「僕にメリットがない」と菅井からの手術依頼を断ったが、上杉の総資産額が6000億円にも上ると聞くや、手術を引き受けたのだった。

早川は天城の起用に異議を唱えたが、菅井は「天城などすぐに使い捨てる」と企みを語る。上杉の手術の前に行う臨床試験で、エルカノ・ダーウィンに天城のダイレクト・アナストモーシスを学習させれば、実際の手術には天城は不要になるというのだ。

さらには、ダイレクト・アナストモーシスが天城だけの技術でなくなれば、全日本医学会会長選への東城大の最大の武器もなくなると見込んでいた。

世界一の医療機器エルカノ・ダーウィンと世界一の医師・天城による手術。上杉にその臨床試験を見せるべく、東城大に入院している治験患者の手術が行われることが決まり、手術の準備が始まる。

ブラックペアン シーズン2_第6話_05
ⒸTBS

そんな折、東城大病院にエルカノ・ダーウィンとともにやってきた早川が、猫田(趣里)と出くわす。すると早川は、オペを終えたばかりで血の付いた猫田の手袋を見るや、「まさかこっちに来てもあんなことやってるんじゃないんでしょうね」と訝し気な顔を見せた。

実は猫田は8年前まで、維新大に勤めていた。ある日、早川が担当する手術に猫田はオペ看護師として入っていたが、早川の別の患者の容態が急変し、オペは中断された。すると、患者の術部から血が噴き出してしまった。

医師不在のオペ室で、猫田は患者を死なせたくない一心で、血が噴き出した箇所の縫合を試みた。しかし早川はこれを「医師免許を持った人間しかやってはいけない行為を行った」と糾弾し、結果、猫田は維新大を追放されたのだった。

臨床試験当日。

天城は、突然手術の中止を言い出した。エルカノⅡと議論し、今回の治験患者にはダイレクト・アナストモーシスではない術式が適用できると判断し、自分が執刀する必要はなくなったと言うのだ。

颯爽と病院を立ち去る天城に、直前での中止を激怒する早川。するとその時、早川が胸を押さえて倒れてしまう。早川の心臓には瘤(りゅう)ができており、ダイレクト・アナストモーシスが必要な状態であると判明した。

それを知った菅井は「ラッキーだ」と晴れやかな笑顔で早川の病室を訪れ、エルカノ・ダーウィンと天城による手術の治験患者となるよう指示を下す。

菅井は「最優先は上杉会長のオペにエルカノ・ダーウィンを間に合わせることだ」と言い切り、医師の代わりはいくらでもいると早川に吐き捨てるのだった。



一方、早川や維新大との後ろめたい因縁が明るみになった猫田は、神妙な面持ちで佐伯(内野聖陽)の部屋を訪れていた。

佐伯が、猫田が初めて東城大病院に来た日を回顧する。8年前、渡海(二宮和也)が「猫拾ってきたんで、うちでみてもらってもいいですか?」と猫田を連れてきた。渡海は外部研修で維新大のオペに入った際、猫田の技術を見ていずれスカウトしたいと考えていた。その猫田が維新大を追われたことを知り、すぐさま東城大病院に連れてきたのだった──。

佐伯は猫田の辞意を察し、「東城大として、これまでの君の貢献に感謝する」と伝え、スイスから届いた1通のエアメールを猫田に渡した。


翌日。

早川の容態が急変した。高階(小泉孝太郎)は天城にダイレクト・アナストモーシスが必要だと訴えるが、天城はVIPとのゴルフで手を負傷し、3日後でないと手術はできないと言う。

3日後のダイレクト・アナストモーシス手術まで早川の容態を維持するための術式をエルカノⅡが分析し、高階がエルカノ・ダーウィンを操っての緊急手術が始まった。エルカノⅡの指示で高階がバイパスと瘤の切除手術を順調に進め、切除した瘤の縫合はエルカノ・ダーウィンが自動で進めていく。

後は機器を外し、術部を閉じるだけと胸を撫でおろす医師たち。しかし、その時エルカノⅡが「アームが動きません」とアラームを立てる。なんと、オペ看護師を担当していた猫田がダーウィンのアームを早川の体から無理矢理引き抜いたのだ。さらに、エルカノⅡのスイッチを切る猫田。

「出血してます。すぐに止血しないと」と猫田は主張するが、暴力的な行動を咎められ、オペ室から引っ張り出されてしまう。だが早川の術部からは本当に出血が見られ、高階が対応し事なきを得た。

ブラックペアン シーズン2_第6話_02
ⒸTBS

その夜。

再び早川の容態が急変する。猫田が気づきオペ室に運ぶが、当直の医師は別の患者にかかっている。すると猫田は「オペするしかないでしょ。術後出血の応急措置するよ!」と手術を始めようとする。

看護師長・藤原(神野三鈴)の制止にも、猫田は「私は誰も死なせない」とメスを入れる…。

そこに高階が現れ、いつかの早川同様、「これは医師にしか許されていない医療行為だ!医師でないあなたが、絶対に踏み込んではいけない領域なんだ!」と糾弾し、猫田からオペを引き継ごうとする。

すると猫田は間髪入れず「医者です」と返した。高階はなおも怒りをあらわに怒鳴るが、天城が現れ「子猫ちゃんの言う通りだよ」と笑った。

実は猫田は、東城大に来て以来、看護師として働きながら猛勉強し、東城大の医学部に入り医師免許を取っていたのだ。

ブラックペアン シーズン2_第6話_03
ⒸTBS

猫田を東城大に連れてきた渡海は、「こっちでも変なことすんなよ」と医療行為を行わないよう釘を刺す反面、「変なことしてえなら、医者になれ」と猫田を焚き付けたのだ。患者を殺したくない一心で医師を目指すと誓った猫田は、勤務時間外に練習を続けた。そんな猫田に、渡海がオペ技術を教え込んでいたのだ。

まだ国家資格を取ったばかりの猫田に天城がアドバイスを送りながらオペを進め、無事に手術は成功した。

渡海の教えで技術を習得した過去、渡海が「できたじゃん」と猫田に声を掛ける。

そして今、手術を終えた猫田に、天城が「トレビアン。できたね」と笑う。

渡海と天城、2人の天才医師の指導を受けた猫田は8年の苦労を乗り越え、患者を救う医療行為を行える医師になったのだ。



術後出血に対する猫田のオペは見事に完了した。だが、モニターの数値に異常が起きる。高階は今度こそ「ダイレクト・アナストモーシスをするしかない」と天城に告げる。

対して右手を負傷している天城は、左手だけでもできると自信を見せるもフォローが必要だと言い、なんと「子猫ちゃんやってみる?」と猫田を助手に指名した。

執刀医は片手の天城、助手に猫田とエルカノ・ダーウィンを配置しての手術準備が整った。しかし、早川の容態は一触即発の中、天城はゆったりと「シャンス・サンプルしてないじゃん」と言い出す。二者択一の悪魔の賭けの儀式を、早川は行っていない。ならば天城の手術は始まらないと言うのだ。

こんな時に何言ってると高階が憤るが、猫田は「私がやります」と賭けに名乗り出た。

天城の「早川先生のダイレクト・アナストモーシスに提供する内胸動脈はどっちだ。右かな?左かな?」という二者択一のテストに猫田は見事正解を答え、天城は「合格だ。ではこれより、エルカノ・ダーウィンと、猫田先生と共同で、ダイレクト・アナストモーシスを開始する」と、颯爽と手術を始めた。

エルカノ・ダーウィンが天城の右腕となり、猫田が見事に助手を務める。天城の指示の下に、天城と猫田とダーウィンの腕がオペを進めていく様は、さながら天城が指揮を振り協奏曲を奏でる楽団のようだ。

天城の「心臓は美しい」をエルカノⅡが繰り返し、手術は見事成功裏に終わった。



術後、早川の病室。オペの映像を見たという早川は、最初の手術で無理矢理エルカノを止めた猫田に「猫田さん、私を助けようとしてやったのね」と感謝を告げた。

実はあの時、エルカノは縫合を終えた瘤を縫合していないと誤認し、再度縫合しようとしていた。それにいち早く気付いた猫田は、無理矢理エルカノ・ダーウィンを止めるしかないと判断していたのだ。

開発チームから外され逆恨みした野田が、エルカノに偽の学習データを入れ、エルカノが起こすはずのない医療ミスを起こさせていたのだった。

天城が野田を警察に引き渡し捜査が始まれば、エルカノ・ダーウィンはしばらく使えない。

エルカノ・ダーウィンを世に出せないことを悔やむ早川に、猫田は「生きていれば、またいくらでもやり直せますから」と涙ながらに告げた。8年前に訪れた苦境から立ち上がり、医師になる努力を成した猫田が、因縁の相手である早川を励ましたのだ。

そして猫田は、東城大病院を去るのだった。佐伯から渡されたエアメールにはスイスの病院から医師として迎え入れるオファーが書かれており、猫田はそこで医師として歩むことを決めたのだ。

ブラックペアン シーズン2_第6話_01
ⒸTBS Ⓒ海堂 尊/講談社

一方、エルカノ・ダーウィンの臨床実験失敗を知った上杉は、菅井に「天城先生の手でオペを受けることにします」と宣言した。実は上杉は、既に二者択一、悪魔の賭けの儀式にも勝っていた。

なんと上杉は自ら天城に申し出て、臨床実験の結果を二者択一の賭けにしていたのだ。

上杉はエルカノ・ダーウィンの臨床実験は失敗すると賭けていた。そうすることで、臨床実験が成功すればエルカノ・ダーウィンの手術を受ける。失敗すれば天城のダイレクト・アナストモーシス手術を受ける、という見事な二重の準備をしていたのだ。

100%安全な道を敷いたつもりで東城大病院に入院した上杉だったが、入院直後、容態が急変する。天城がいない中、急遽佐伯がオペを担当することになった。佐伯式の手術を行うと聞いて東城大病院の医師たちは安心したが、オペが始まるや佐伯はオペの手を止め、「今日はやめておこう」と閉胸して薬物治療に切り替えると言う。

この時、佐伯の目は霞み、術部が見えていなかったのだ──。

SNSでは「渡海先生が猫ちゃんを指導してた裏話めちゃくちゃ泣けた」「渡海先生の指導で医師になった猫田が天城先生の指示でダイレクト・アナストモーシスをする神展開!」と、渡海と天城2人の指南を受けた猫田が2つのシーズンを繋ぐ展開に興奮する声が相次いだ。

一方で、医師としての権威とオペ技術の高さの象徴であるブラックペアンを操り、東城大病院・佐伯外科を率いてきた佐伯の異変。そして、天城の部屋にしまわれた木箱の中の、もうひとつのブラックペアン。主人公が変わっても「ブラックペアン」の名を冠したシーズン2の大きな謎が動き出したラストシーンに、早くも第7話が待望される!

第6話はこちらから

第7話予告編はこちらから

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