『ブラックペアン シーズン2』第8話、天城と渡海は実は…。ついに渡海が登場!
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『ブラックペアン シーズン2』第8話、天城と渡海は実は…。ついに渡海が登場!

2024.09.02 11:00

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二宮和也が、世界的天才外科医・天城雪彦を演じるTBS日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』第8話。天城が東城大病院にやってきたのは、自身の生い立ちの秘密を知るためだった。だが真実を知った時、心臓を患う天城は倒れてしまう──。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

佐伯(内野聖陽)は天城(二宮和也)とともに、ウエスギモータース・上杉会長(堺正章)の2カ所同時ダイレクト・アナストモーシス手術を見事に成功させ、全日本医学会会長の座に昇りつめた。

だが、選挙前、全日本医学会会長就任とともに東城大病院・院長の座を明け渡すとしていた佐伯が、院長続投を宣言し、東城大病院の病院長選挙にも出馬すると表明。同時に、現職教授や講師陣には退陣を要求し、世代交代を図ると言う佐伯に、医師たちは反旗を翻そうとしていた。

当初、新院長確定と見られていた副院長の江尻(大黒摩季)は、新病院長立候補の所信表明演説で「この独裁者を引きずり降ろそうではありませんか!」と佐伯に敵意を燃やした。

高階(小泉孝太郎)は、桜宮市の医師会会長である真行寺(石坂浩二)に直談判し、 “患者から法外な治療費を取る”天城は、スリジエハートセンターのセンター長にふさわしくないと疑義を呈し、厚労省による病院開業の認可を取りやめさせようと画策するなど、東城大病院は混沌としていた。

一方天城は、スリジエハートセンターのセンター長の座をあっさり引き渡すと宣言し、東城大病院を席捲する権力争いには一切興味を示さなかった。むしろ院内の混乱をいいことに、病院内の資料室などを巡り、何かを探していた。

ブラックペアン_S2_第8話_02
ⒸTBS

過去、渡海(二宮和也)が根城にしていた外科の仮眠室。天城は渡海の私物をあさると1枚の写真を見つけた。双子と思われる幼児、ひとりは鼻に医療用のチューブをつけている。天城は、写真の中の、双子の誕生日パーティを回想していた。それぞれ誕生日プレゼントに青と黄色の車を受け取り、笑顔に包まれる家族。

天城は自室に写真を持ち帰ると、棚の中の“ブラックペアンをしまっている”箱にそっと入れる。そこには、写真に写った黄色い車も置かれていた。

写真の双子のひとりは、天城なのだろうか──?


その夜。佐伯の元に、1枚の心臓CT画像が届く。焦った様子の佐伯に、なんと渡海から電話が入った。

まるで野戦病院のようなテントの中、ベッドに眠る患者たちの中に佇む渡海。

渡海が「あいつが俺の周り嗅ぎまわってるんですけど。邪魔です。何とかするんじゃなかったんでしたっけ?」と話すと、佐伯は「これから動くところだ」と答え、電話を切った。


翌日。

佐伯はカンファレンスがあるにも関わらず、東城大病院に姿を現さなかった。そして天城もまた、病院に現れない。

そんな中、天城に“至急開封”と書かれた封書が届く。天城が不在のため、世良(竹内涼真)とミンジェ(キム・ムジュン)が開封すると、そこには、佐伯に届いたものと同じ心臓CT画像と、心臓超音波検査の報告書が入っていた。そして「バイパスグラフト全て閉塞してきており、緊急手術の必要があります」というメモが添えられている。

心臓CT画像には患者名がなく、過去にバイパス手術を受けた跡があった。佐伯とミンジェは佐伯教授のCTではと疑い、院内で情報を集めようと動き出した。


その頃天城は、水田が広がる一軒家を訪れていた。主が亡くなり遺品もそのままになった空き家で、遺品を探る天城。

双子の成長記録として手形を押したノート。4歳のところでひとり分が途絶えている。

渡海の私物から見つけた写真が元々収められていたアルバム。空き家は、渡海の実家だった。

そして、渡海征司郎の母・春江と“渡海雪彦”の名前が連ねられた母子手帳。

次々と、天城雪彦がこの家に渡海雪彦として生まれたことが分かっていく。


その時、天城の前に佐伯が現れる。

「こんなところで何やってる?」と問う佐伯に、天城は「興味深い写真が出てきましてね、どうしても確かめたくなって、僕のもうひとりの父、渡海一郎の家に来たんです」と答えた。

天城雪彦は、渡海征司郎の双子の兄だった──。

生まれた時から心臓を患っていた天城は、生きるためにオペを受け続けなくてはならなかった。だがそれには莫大な治療費がかかる。支払えないと悟った父・渡海一郎は、信頼のおけるフランス国立大学病院の心臓外科の権威・天城司(大和田伸也)の元に天城を養子に出した。天城司のおかげで、天城の命は長らえることができたのだ。

ブラックペアン_S2_第8話_03
ⒸTBS

しかし天城は、渡海が残した写真を見たときに、幼少から信じていたこの話が噓だったと気づいてしまった。

写真の中で、鼻にチューブをつけた子どもは、青い車を持っている。一方で、天城が今も持つ誕生日にもらった車は黄色。写真の中で病と闘う幼児は、天城ではなく、渡海征司郎だったのだ…。ならば、なぜ天城は渡海家を去らねばならなかったのか。

佐伯は「ずっと黙っておくつもりだった」と苦しい表情を浮かべながらも、真相を語った。

渡海征司郎は、生来多発性冠動脈瘤を発症しており、3歳の時に父・渡海一郎と天城司による緊急手術を受けることになった。だがオペは難航し、征司郎の命は尽きる寸前だった。そこでふたりは、健康な兄・天城雪彦の内胸動脈を征司郎に移植するという賭けともいえる手術を試みた。

結果、征司郎は一命をとり止めたが、一方で大きな問題をはらんでいた。血管の移植は、違法行為だったのだ。2人がそのまま双子として成長すれば、やがて互いに気付き、いずれはその違法行為が表沙汰になってしまう。それを防ぐために、オペの秘密を守るべく、雪彦を天城司の養子として双子を別れさせたのだ。

佐伯は残酷な真相を語り伝えると、「本当の悲劇は、そのあとだった」と続ける。

フランスで天城雪彦としての生活を始めた天城もまた、多発性冠動脈瘤を発症してしまったのだ。移植手術で既に征四郎に内胸動脈を渡してしまっていた天城に、天城司は将来詰まる可能性が高い静脈でのバイパス手術を施した。

悲しい事実を知った天城にいつもの冷静さはなく、「やっぱふざけてるよ」と佐伯につかみかかると、「返せよ」と子どものように泣きすがる。

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ⒸTBS Ⓒ海堂 尊/講談社

動脈を、健康を、それ以上に、家族を返せと訴える天城を抱きとめた佐伯は、「絶対にお前を死なせはしない。私が必ずお前の心臓を治してみせる」と涙を浮かべるのだった。

しかし、佐伯の想いは天城に届かず、落ち着きを取り戻した天城は表情なく「無理だよ。だって、僕の心臓を治せるのは、僕しかいないんだから」と答えると、部屋を出ていった。

緊急手術が必要な心臓CTの主が天城だと気づいた世良が「早く治療受けないと!」と訴えかけるが、天城はこれにも応えず、「完成したスリジエハートセンターの、桜もきれいなんだろうな」と、まるで別れを覚悟をしたかのような返答をするのだった。

「頼んだぞ、ジュノ」。そう言い残し、天城は生家の庭に倒れてしまった──。



佐伯が助け上げ、救急車で東城大病院に搬送する。心臓CTに添えられたメッセージの通り、バイパス手術に使用するための血管“バイパスグラフト”はほとんど閉塞してきており、天城を助けるには“天城の”ダイレクト・アナストモーシス手術しか方法がない…。

佐伯は、「ダイレクト・アナストモーシスは私がやる」と、エルカノの指示の下でダイレクト・アナストモーシスを手技で実施するという。天城と実施した際には精密な作業を実現するダーウィンでの手術だった。

手術成功の現実性に、東城大病院の医師たちは不安をのぞかせる。


「では、ダイレクト・アナストモーシスを始める」佐伯の宣言で手術が始まると、内胸動脈の剥離、冠動脈の剥離と、助手を務める世良が的確に佐伯を支え、ダイレクト・アナストモーシスの準備を進めていく。

その時、エルカノが僧帽弁逆流のアラームを立てる。ダイレクト・アナストモーシスの前に、僧帽弁形成術が必要な状態に陥ったのだ。心機能の状態を考えるとリスクが高いが、佐伯は「引き下がったところで、天城は死ぬ。私がこの手で天城を救う」と、佐伯式手術に着手、“神の手”により着実に縫合を進める。

しかし、再びエルカノがアラームを立てる。佐伯が縫う針が術部から外れているというのだ。戸惑う世良に、佐伯はふいに告白する。「見えないんだ。私の目は、緑内障の進行で視野が欠けているんだ」。恐ろしい告白をすると、針の先端を縫合部に誘導するよう世良に指示をした。

世良が佐伯の手を誘導し、佐伯は針先の感覚だけで繊細な縫合を進めるという奇跡的な術式が始まる。もはや佐伯は術部に目も向けていない。

だが、華麗なる佐伯式に安心したのも束の間、高階が「左心室の動きが落ちてるぞ」と異変に気付く。心筋虚血を起こしており、中断していたダイレクト・アナストモーシスをすぐにも施さないと、心停止してしまう。

エルカノの「ただちにダイレクト・アナストモーシスを行ってください」の声が響く──。

必死に心臓マッサージを行う佐伯も「これまでか」とつぶやく──。



だがその時。オペ室にひとりの医師が入ってくる。

なんと、渡海が現れたのだ──!

現れた渡海は、天城瀕死の事態にも関わらず、世良に「まだ1億円払ってもらってないけど」と悪態をつくと、「1000万で、もみ消してやるよ」と、患者を生かし医師を殺す“オペ室の悪魔”の顔を久しぶりに見せ、オペに加わることになった。

心臓マッサージを続け天城の延命に奔走する佐伯が「お前はダイレクト・アナストモーシスができるか?」と問うと、渡海は「いいえ。やりませんよ、俺は。あんなギャンブルみたいなこと」とまさかの返答をし、不敵に笑うのだった──。



SNSでは、「渡海先生登場でボルテージ最高潮!」「『1000万でもみ消してやるよ』きたーー!!」「オペ室の悪魔、再び!!!」と、満を持して登場した渡海への熱狂が止まない。

登場に喜ぶ一方、ダイレクト・アナストモーシスはやらないときっぱり告げた渡海は、双子の兄・天城雪彦をどのように助けるのか?難手術を幾度となく成功させてきた渡海の6年ぶりの手術が見られる第9話が待ち遠しい!

第8話はこちらから

第9話予告編はこちらから

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