『ブラックペアン シーズン2』第7話、天城がついに手術失敗⁈
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『ブラックペアン シーズン2』第7話、天城がついに手術失敗⁈

2024.08.26 11:00

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二宮和也が、世界的天才外科医・天城雪彦を演じるTBS日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』第7話。上杉会長のダイレクト・アナストモーシス手術を前に、会長の息子が天城に手術の失敗を依頼する…。巨額の報酬を前に、天城は手術を失敗させるのか──?

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

天城(二宮和也)の不在中、ウエスギモータースの上杉会長(堺正章)の緊急手術を行った佐伯(内野聖陽)だが、佐伯式は行わずにオペを中断。薬物治療に切り替え、上杉会長は一命をとりとめた。

その病室に、息子でウエスギモータース社長の上杉歳弘(城田優)が訪れる。歳弘は、病床に伏せ眠る父親も意に介さず、天城に「父の手術、失敗していただきたいんです」とおもむろに切り出した。ウエスギモータースは近年経営不振に陥っており、上杉会長が医療事業に傾倒し赤字を作り続けていることが原因で、父親の引退を願っているというのだ。

天城は「上杉会長の個人資産の半分をいただく予定となってます。ですので、残念ですが手術は成功します」と笑顔で断るが、歳弘は協力してくれれば上杉会長からの報酬よりも高い金を払うと息巻いて見せた。

さらに歳弘は、上杉会長が入院しているのを良いことに、ウエスギグループの医療部門を海外企業に売却しようとするなど、医療の未来を真摯に考える父・上杉会長の失脚を画策していた。

目先の利益ばかりを追う息子を嘆く上杉会長は、天城に先端医療研究センターの重要性を熱く語った。

ブラックペアン_S2_第7話_04
ⒸTBS

センターでは、東城大の副院長で内科のトップ・江尻(大黒摩季)が、病院の垣根を越えて維新大の教授と協力し、エルカノⅡによる内科の遠隔診療の開発を行っていた。実現すれば地域医療を飛躍的に向上させられる。

さらには、天城のダイレクト・アナストモーシス手術をエルカノ・ダーウィンに再現させるべく研究を進めるなど、日本医療の未来を創るための研究を行っているのだ。

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ⒸTBS

しかし、上杉会長の想いの一方で、歳弘の企みは形を成しつつあった。

維新大の野田(池田鉄洋)の不正アクセスによって医療ミスを起こしかけたエルカノⅡは、セキュリティの脆弱性からしばらく運用停止とされていた。だが、維新大は顔認証システムの導入により、この課題をクリアしたのだ。現在、エルカノⅡの顔認証は菅井教授(段田安則)のみにアクセス権を付与し、維新大はエルカノⅡを独占的に使用できる状態を作り出していた。

そして、歳弘はその菅井教授を取り込み、ウエスギグループから医療部門を独立させた別会社を立ち上げ、菅井をその社長に就任させたのだ。歳弘と菅井がエルカノⅡを独占し、上杉会長の実権を引きはがす工作が完成してしまった。

すべてを知った上杉会長は歳弘を罵倒するが、歳弘は既にグループ内でも派閥を作り上げ、上杉会長を陥れる準備はできていると示唆し、「会長の老い先は長くなさそう」と嘲笑う。

すると、たまたま居合わせた治験コーディネーター・椎野(田中みな実)が、エルカノが企業利益のために利用されることに激しく憤る。実は、離島の出身だった椎野は、弟が幼少期に倒れ、ドクターヘリで運ばれるも治療が間に合わず亡くなった過去を持っていた。難しいオペではなかった。例えば遠隔治療が可能なエルカノ・ダーウィンがその時あれば、離島にいるままリモート手術を受けて弟の命は救われたはず。

弟のような辺境の患者を救うために、椎野はとりわけエルカノ・ダーウィンの開発支援に尽力していたのだ。

ブラックペアン_S2_第7話_02
ⒸTBS

一方天城は、歳弘を訪れていた。歳弘は「グループの医療部門は既に私と菅井教授のもの。会長はお払い箱」と、手術失敗の依頼を止めると言うが、天城は「会長が元気になった後、そのままお消えになるとお思いですか?心配の種は潰しておいたほうがよいのかと。オペで眠っている間にね」と不穏な提案を返す。

歳弘は高笑いし天城の提案を受け入れ、時価総額500億円に上るウエスギグループの株式1%を報酬に、あらためて上杉会長の手術失敗を依頼した…。

歳弘と菅井は、天城との密約が成立したことで失敗が確実になった上杉会長の手術を、全日本医学会会長選挙の日に実施し、選挙会場に中継するよう佐伯に打診した。会長選挙の日に東城大の手術を失敗させ、菅井の会長就任を盤石にしようと企んだのだ。

形勢をすっかり掌握した菅井に、椎野は「エルカノのためなら何でもします。味方につかせてください」と土下座して懇願した。天城が手術失敗を約束したことで会長選の行く末は菅井に大きく傾いたが、「選挙結果を固める最後の浮動票を掴み取る一手を進言できる」と言う椎野。

椎野は、セキュリティ問題をクリアしたエルカノ・ダーウィンを会長選の場でデモンストレーションしてアピールすれば、会長のイスは確実になると断言して菅井をゆさぶる。

さらに、騙されちゃいけないと止めようとする歳弘に、「中国の中王電華社のワン社長を選挙会場に招待した」と続ける。ワン社長は、エルカノ・ダーウィンに強固なセキュリティ・システムさえ整えば出資を検討したいと言っており、歳弘と菅井の新会社に巨額の出資が期待できると迫る。これには歳弘も大チャンスだと目の色を変え、椎野の提案を受けることになった。

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ⒸTBS

全日本医学会会長選挙当日。

選挙前の候補者プレゼンテーション。菅井は椎野の入れ知恵に従い、エルカノ・ダーウィンのセキュリティ・システムのデモンストレーションを実施、さらに手術実験を見せ、会場を拍手に包む。歳弘とともに医療AI事業に特化したベンチャー企業を立ち上げたことを発表すると、「全身全霊をかけて、日本の医療を前へ進めていく所存です!」と声高に語り、会場を盛り上げた。

対する佐伯は、「東城大が誇る世界最高水準のオペです」と、上杉会長の手術を行うオペ室と中継を繋ぐ。高階(小泉孝太郎)のスナイプ処置が的確に進み、続いて世良(竹内涼真)が開胸し、いよいよ天城のダイレクト・アナストモーシスが始まる。

しかし。

天城にいつもの華麗な手さばきは見られず、上杉の心臓から出血させてしまう。冠動脈が裂け、これ以上の処置をするならば2カ所同時のダイレクト・アナストモーシスが必要だと言う天城は、「残念だが仕方ない」と諦めた様子で手術を放棄し、イスに座り込んでしまう…。

世良が必死に止血処理を行うが、あまりの事態に会長選会場は騒然となる。

これみよがしに菅井は佐伯に「ひとりの尊い命が東城大によって奪われた。どう責任を取るおつもりですか?」と詰め寄る。すると佐伯は一切動じず、「責任を取って、私がオペを引き受けましょう」と立ち上がる。

菅井は今から駆けつけても間に合わないと反論するが、そこに椎野が現れ「いいえ、可能ですよ」と立ちはだかった。

椎野が「このエルカノ・ダーウィンを使うんです」と告げると、菅井がデモンストレーションで使用したエルカノ・ダーウィンを江尻が操作し、オペ準備を始める。

「勝手に触るな!」と怒鳴る歳弘には目もくれず、会長選会場のエルカノ・ダーウィンと、東城大のオペ室に設置されたダーウィンを繋いだリモート手術の準備が着々と進んでいく。

実は、すべては椎野が仕掛けた罠だった。椎野は菅井にデモンストレーションを行うよう促し、会長選の場にリモート手術をするためのエルカノ・ダーウィンを運び込ませた。

そしてそれは、佐伯にダイレクト・アナストモーシス手術をさせるためだった。天城は手術ミスをしたのではなかったのだ。上杉の手術には、そもそも2カ所同時のダイレクト・アナストモーシスが必要だった。

天城のダイレクト・アナストモーシスの“右手の手術データ”はエルカノが学習済だが、左手の手術はまだできない。佐伯ならばその左手の役割を担えるはずだと考えた天城は、佐伯が選挙会場で手術をすることになるよう仕向けるために、手術ミスを装ったのだった。

準備は整った。後は、唯一アクセス権を持つ菅井がエルカノ・ダーウィンを起動させれば、手術を実行できる。

佐伯が「今患者の命を救うためには、我々ふたりが手を取り合うしかない」と協力を仰ぐが、躊躇う菅井。すると、椎野が菅井に歳弘の思惑を暴露する。

実は、ウエスギグループに赤字を作っていたのは歳弘によるホテル事業で、その補填のために、莫大な資金を必要としていた。そのため歳弘は、菅井をも出し抜き、ワン社長にエルカノの開発権を売却しようとしていたのだ。

金のため利用されていただけと知った菅井は、佐伯にエルカノのアクセス権を開放した。


オペ室では天城が手術を再開し、いつもの華麗な手さばきで、既に出血を止めていた。

そして、佐伯がダーウィンの操縦席につくと、佐伯と天城が同時に「これより、ダイレクト・アナストモーシスに入る」。前代未聞のふたり同時のダイレクト・アナストモーシス手術が始まった。

天城によるダイレクト・アナストモーシス。そして、ダーウィンの右手と佐伯の左手の協力によるダイレクト・アナストモーシスが同時に進行する。天城の期待通り、佐伯の“神の手”は見事に手術をこなし、天城にしかできなかったダイレクト・アナストモーシスがふたつ同時に成功した。

拍手に包まれる会場で、初めて共闘した佐伯と菅井が握手を交わし、いよいよ選挙投票が始まると、奇跡的な手術を成功させた勢いのままに、全日本医学会会長は、佐伯教授に決まった。

歳弘と密約を交わしたかに思われた天城は、佐伯が会長になることでスリジエハートセンターも見えてきたと満足気にオペ室を後にするのだった──。


大団円の第7話に思われたが、ラスト、全日本医学会会長就任とともに東城大病院・院長の座を明け渡すとしていた佐伯が続投を宣言。次期院長と目されていた江尻は鬼の形相を見せた。そして天城が佐伯に「隠し事はダメですよ」と、上杉の1回目の手術を執刀できなかった佐伯の不調を言い当ててみせた。

スリジエハートセンター建立の道が見えたと思った矢先、再び人間関係がうごめき出した。

佐伯は天城になんと返答したのか──?混沌の第8話、予告編にはついに渡海が登場し、ファンを熱狂に包んでいる。さて、何が起きるのか?


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