ドラマ『ひだまりが聴こえる』第12話、永遠に続いてほしい…太一と航平の日常が尊すぎた
第12話(最終回)では、太一と航平が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。
中沢元紀・小林虎之介が主演を務めるヒューマンラブストーリー『ひだまりが聴こえる』が6月26日、U-NEXTで独占先行配信された。第1話では、航平(中沢元紀)と太一(小林虎之介)の出会いが描かれ、ラストシーンの太一の一言に、心を掴まれた。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
今回、実写ドラマ化された『ひだまりが聴こえる』は、オリジナル BL アンソロジー「Canna」で連載中の文乃ゆきさんによる同名作品が原作。シリーズ累計210万部を誇る人気作だ。また、中沢と小林といえば、日曜劇場『下剋上球児』(TBS)にてバッテリーを組んでいた名コンビ。そんな2人が今回はヒューマンラブストーリーに挑むとあり、放送前から注目が集まっていた。
先行配信された1話では、対照的な2人のキャラクターが魅力的に描写されていた。
中沢演じる航平は難聴によって、人と距離を置くことが当たり前になってしまった大学生。あまりしゃべらないことで周囲に誤解されていたことに加え、ビジュアルがよく、手話サークルで人気の女の先輩に好かれていることで、一方的に疎まれている存在だった。
対する小林演じる太一は、とにかく“まっすぐ”という言葉を体現したような人間。正義感に溢れ、声は大きく、少々不器用。そんなところも含めて「しょうがないな」と思わせるような威力のあるキャラクターだ。
そんな航平と太一の出会いは、太一がなけなしのお金で飲み物を買ったときのこと。その貴重な1本が転がっていったのを必死に追いかけていった先にいたのが、1人でご飯を食べていた航平だった。
ここで、素直すぎる太一は航平のお弁当を覗き込み「うまそー!」と目を輝かせ、航平は太一に弁当を譲りその場を去ってしまった。そのことがきっかけで太一は航平の存在を気にかけるようになった。そして、知ったのが、聴覚に障がいのある航平が“ノートテイク”をしてくれる人を求めているということだった。
そのことを知った太一は、お弁当目当てでノートテイクに名乗りをあげる。これこそが2人を繋ぐはじまりのシーンであった。
少々心許ないところはあるものの、一生懸命に講義内容を伝えようとする太一の頑張りと前向きなオーラに微笑みを浮かべるようになっていく航平。ここで航平が徐々に心を開いていく描写がなんとも微笑ましい。SNSでも「原作の航平と太一のままだ!」と絶賛する声が見受けられた。
ノートテイクをきっかけに始まったばかりの2人の繋がりが急展開したのは、ラストシーンでのこと。2人で学食に行った際、航平は、自分のことを一方的に僻んでいる学生から「無視かよ」「同情してもらえると思ってんじゃねーぞ」と絡まれ、太一はたまらず、その学生に殴りかかったのだ。
その後で、「なんで、太一はあいつを殴ったの?」「太一に関係ないことだから、ほっとけばいいのに」と航平。それに対して太一が「違うだろ。聞こえなかったとしても何を言ってもいいわけない」「なんでお前の方が遠慮してるんだよ、聞こえないのはお前のせいじゃないだろ」と強めに返すのだった。これを聞いた航平は涙。「なんであのとき、お前は泣いたんだ?」という太一のモノローグで1話の幕が降りた。
まだまだ始まったばかりの物語ではあるものの、ここから航平は閉した心を解きほぐしていくのか、太一は航平とどのように付き合っていくのか──2話以降もテレビ放送に先駆けて観られると思うと楽しみだ。
第1話の視聴はこちら
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第12話(最終回)では、太一と航平が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。
第11話では、太一が自身の夢を追求するために大学を退学。航平とのキャンパスライフに終止符を打った。
第10話では、手話関連ビジネスを展開する会社で働き始めた太一がある決断をすることに。一方、航平が太一への思いを吐露する場面も。
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