ドラマ『ひだまりが聴こえる』第11話、かけがえのない時間が終わりを告げた後──ラスト1分間の意味とは
第11話では、太一が自身の夢を追求するために大学を退学。航平とのキャンパスライフに終止符を打った。
中沢元紀・小林虎之介が主演を務めるヒューマンラブストーリー『ひだまりが聴こえる』の第12話(最終回)が9月12日、U-NEXTで独占先行配信された。最終回では、太一(小林虎之介)と航平(中沢元紀)が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
大学を辞め、自分のやりたいことのために日々前進する太一。そもそも会社に入ったのは航平との出会いがあり、航平にもっと笑ってほしいと思ったからと話す。それを聞いたマヤ(白石優愛)は太一の恋心に気づいたのだが、太一本人はまだその感情を自覚していない。
そして航平にその気持ちを伝えるのは「恥ずかしくて言えない」と躊躇していた。
そんなやりとりを経てやってきた夏祭り。ふたりは偶然、道端で再会する。
なんてことなく「うめぇ」と普段通りにたこ焼きを頬張る太一に航平は「ねぇ、太一。久しぶりだね?」と優しく声をかける。ふたりはお互いになんで連絡をしなかったかについて話すのだが、ここでのやりとりが見ていてくすぐったい。
本当は連絡を取りたかったが、相手のことを思うとできなかった。相手から連絡が来ればいいのにと思っていた。そんな葛藤を抑えて、話し合う姿が印象的だった。
そして航平は言う、「ずっと太一に会いたかった」と。ここで太一は自分の気持ちを言おうとするのだが、航平「またこうやって会ったりできる?友達としてさ」と続ける。航平の「友達として」という言葉を聞いて、もう最後に会った時に手話で伝えてくれた「好き」という気持ちはないのかもしれない。そう思った太一は、自分の気持ちを言うことなく「当たり前だろ」と返答。そして、ふたりは別れた。
自分の思いを打ち明けられなかった太一は、ひとり寂しく花火を見ていた。そこに息を切らして「このまま別れたら、2度と会えない気がして」と航平が駆けつける。
そして、航平は「もう俺はひとりじゃないよ。向こう側にも居場所があるってわかったから。太一が俺にそれを教えてくれたから。でも、それでもやっぱり太一と一緒にいたい」「友達としてじゃなくて好きだよ」と告げる。そして、いつものように「またこんなこと言って、ごめん」と付け加えた。
しかし、これに対して、いつもは聞き流していた太一が「なんだよ、いつも先に謝るなよ」と叱責。そして「俺だってお前のこと好きなのに、ずっと会いたかったのに」と告白。置かれている状況を飲み込めない航平に「何度でも全部お前に届くまで、ずっと言ってやるから」と言い、ふたりはハグ。晴れて結ばれたのだった。
純度100%の優しさを持つ航平と太一。だからこそ、ふたりがそろって自分の気持ちに素直になることは稀だった。だからこそ、本当にふたりが自分の気持ちに素直になれたことが良くてたまらなかった。
数日後、久しぶりに一緒にお弁当を食べるふたり。
そこで太一は航平に「生まれ変われるとしたら、何になりたい?」と聞く。これに対して航平は、しばらく考え込んだ後で「生まれ変われるとしても、俺がいい。太一と出会えてすごい幸せだ」と言う。
好きな人といれるようになったことで、自分のことを肯定できるようになった航平。これこそ最上級の愛なのではないだろうか。
どうか、ふたりの愛が永遠に続いてほしいーー回を重ねることに、その思いがどんどん強くなっていった。だからこそ、太一と航平に会えないなんて早くも”ひだきこロス”である。
いつか何かの機会でふたりのその後の日常が描かれることを期待したい。
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第11話では、太一が自身の夢を追求するために大学を退学。航平とのキャンパスライフに終止符を打った。
第10話では、手話関連ビジネスを展開する会社で働き始めた太一がある決断をすることに。一方、航平が太一への思いを吐露する場面も。
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