ドラマ『ひだまりが聴こえる』第12話、永遠に続いてほしい…太一と航平の日常が尊すぎた
第12話(最終回)では、太一と航平が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。
中沢元紀・小林虎之介が主演を務めるヒューマンラブストーリー『ひだまりが聴こえる』の第2話が7月3日、U-NEXTで独占先行配信された。第2話では、難聴を患ってから人との間に壁を作るようになってしまった航平(中沢元紀)と太一(小林虎之介)の心の交流にフォーカス。視聴者をグッと惹きつける展開になった。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
難聴によって、人と距離を置くことが当たり前になってしまった大学生・航平。そんな航平は、第1話でお弁当を用意してあげることを条件にノートテイクを引き受けてくれる同級生・太一と出会った。
航平にとって、太一との毎日は楽しい。
ノートテイカーとしての能力は正直いまいちだが、おいしそうにご飯を食べる姿、授業中も臆することなく「先生!ちょっと速いです!」と発言する真っ直ぐさ、テストには関係のないような先生のギャグや偉人のイラストを描き航平を置いてけぼりにしないようにと自然に振る舞う姿……そのどれもが見ていて嫌な気がするはずない。
しかし、航平には1つ引っかかることがあった。それは「太一はあくまでも弁当目当てで自分と仲良くしてくれているのではないか」「もしもこの見返りがなければ優しくしてくれないのではないか」という疑念だ。
そう思ってしまったのは、なにも太一の態度が……というわけではない。
太一には航平以外にも友達がいる。その友達と和気藹々としている姿を見て「所詮、太一は普通に生きている人間、向こう側の人間で、自分はそちら側にはいけない」と航平が自らを追い込んでしまったからであった。
「そんなこと思わなくていいのに」視聴者としてはそう思ってしまうもの。ただ、航平は中学の卒業式の翌日以降、耳が聞こえなくなってしまってから「そう思わざるを得ない」ことが続いていたのも事実だ。なにかと「かわいそう」な扱いを受けてきたこと、盛り上がる友人たちの会話に入ろうとしてもなかなか伝わってこずコミュニケーションを取ることを諦められてしまったこと……。
そういったことに、いちいち傷つくのが辛くなってきてしまったから、航平はいろんなことを手放してきた。これ以上、傷つかないために。
だからこそ「太一が自分とは違う人間だ」とわかってしまった航平は「航平!」と、いついかなるときも呼びかけてくれる太一の声が聞こえないふりをするようになった。
しかし、真っ直ぐすぎる太一は、そんな航平の思い込みを正面から乗り越えてくる。「おまえ、何だよ。昨日から目合ったのに無視しやがって…傷つくだろうが!」「弁当目当てじゃねぇし」と。その姿はまるで、皆を平等に照らす太陽のようだ。
太一にとっては「向こう側かそうじゃないか」など関係ない、どころか、そんなことを考えたこともないのだろう。航平を巻き込み、他の友人たちと変わらない態度で接している姿を見て、そう感じさせた第2話だった。
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第12話(最終回)では、太一と航平が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。
第11話では、太一が自身の夢を追求するために大学を退学。航平とのキャンパスライフに終止符を打った。
第10話では、手話関連ビジネスを展開する会社で働き始めた太一がある決断をすることに。一方、航平が太一への思いを吐露する場面も。
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