ドラマ『ひだまりが聴こえる』第12話、永遠に続いてほしい…太一と航平の日常が尊すぎた
第12話(最終回)では、太一と航平が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。
中沢元紀・小林虎之介が主演を務めるヒューマンラブストーリー『ひだまりが聴こえる』が7月10日、U-NEXTで独占先行配信された。第3話では、いつもは明るい太一(小林虎之介)の陰を見た航平(中沢元紀)のその後の行動が注目ポイントに。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
太一は人の痛みを感じられる人だ。だからこそ、真っ直ぐに航平を照らし続けているのかもしれない。
特に第3話でそう感じたのは、航平に好意を持つ女子が太一を呼び出し「杉原くん、かっこいいなと思って」と言った後、航平が耳が聞こえないことを知ると「この小説の主人公と同じ!」「手話で会話とかに憧れてた」とデリカシーのない発言を連発したときのこと。
「物語の中の人、って感じ!」とその女子が声を弾ませたのを聞いて、太一は「あんたにとっては物語の中の話でも、あいつにとっては現実なんだぞ」と怒りを露わにしたのだった。
航平のことを「可哀想な人」と見なさないのは、ただただ優しいからじゃない。太一は常に「もしも自分が航平なら」ということを人知れず想像し、接しているのだろう。
そんな太一だが、第3話では”陰”の部分も明らかに。
実は太一、中学生の時に両親が離婚する際に、どちらも太一を引き取りたがらず揉めている場面に遭遇した過去がある。それにより太一はいじけてしまった時期もあった。
そんな時期に、太一を引き取った祖父が「太一の誕生日だから」と慣れない手つきで作ってくれたのがハンバーグ。その時以来、ハンバーグが好きになったのだという。
どんなに明るい人であろうと、ずっと“ひだまり”の下を歩いてきたわけではない。そう思わせたエピソードであった。
この話を航平がノートを写している際、背中に向かって話しかける太一。しかし、残念なことに航平には聞こえない。話が終わった太一が「おい、無視かよ」と冗談めいて言ったのをきっかけに、航平は太一が話していることに気付き「え、なんか言った?」「ごめん聞こえなかったから」と話す。
太一は「なんでもねぇよ」と返答するが、そこでくじけないのが航平。「太一が言ったんだよ、聞こえなかったらなんでも聞き返せって」と言い、しっかりと太一の話を聞く。「自分は“陰”の世界にいる」と思っていた航平が、太一の力で少しずつあちら側の世界、“ひだまり”の世界へと徐々に移動しようとしているように感じた瞬間だった。
さらに航平は、この日の出来事を振り返りながら「こんなひだまりのような毎日が、いつまでも続けばいい」と心の中でつぶやく。視聴者としても、どうか2人とも明るい世界にずっといて欲しいと願ってしまったシーンだった。
ちなみに、この日、太一が食べたハンバーグは、なんと航平の手作り。料理教室を開く母に教えてもらいながら、一生懸命作ったものなのだ。これは航平なりの、感謝の気持ちの表し方なのだろう。
しかし、自分が作ったということはあえて太一には伝えない。果たしてそれは「引かれたくない」という甘酸っぱい恋心からなのか。いずれにせよ、航平、健気すぎる。今後の展開が見逃せない、そう感じさせた。
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第12話(最終回)では、太一と航平が、ふたりにとって思い出深い夏祭りの会場で再会。物語は感動的な展開を迎えた。
第11話では、太一が自身の夢を追求するために大学を退学。航平とのキャンパスライフに終止符を打った。
第10話では、手話関連ビジネスを展開する会社で働き始めた太一がある決断をすることに。一方、航平が太一への思いを吐露する場面も。
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