『五十嵐夫妻は偽装他人』 雪解けムードの夫婦に迫る伏兵…!?それぞれの関係が動き出す第3話
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『五十嵐夫妻は偽装他人』 雪解けムードの夫婦に迫る伏兵…!?それぞれの関係が動き出す第3話

2025.01.17 16:40

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秘密の社内恋愛を描くラブコメは数あれど、職場では他人を装う夫婦が主人公という逆の発想がユニークなドラマ『五十嵐夫妻は偽装他人』。U-NEXTで配信中の海石ともえによる同名漫画を原作に、お互いが気になりながらも反発し合う夫婦の“もだもだ”した関係を描き出す。

家出中の妻・会沢真尋を演じるのは、テレ東ドラマ初主演となる新川優愛。夫の五十嵐直人役は、昨年の大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇役に扮して注目の塩野瑛久が扮する。別居中の夫婦の直人と真尋は、お互いに相手に告げずに転職。すると2人の転職先は偶然一緒で、しかも同じ部署で働くことに。

職場では夫婦であることを隠そうと決めた2人に、水族館リニューアルの案件が舞い込む。先方への挨拶の帰り、2人は館内を見学。まるでデートのような状況になった2人は、すっかり仲直りモードに!一方、直人を狙う田辺桃子演じる美羽の行動はどんどん大胆になり、さらに兵頭功海扮するデザイナー・翠も真尋が気になる様子で…。それぞれの関係が動き出す、第3話をレビュー!

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

真尋の家出後は直人がひとりで暮らすマンションの前に、突然現れた美羽(田辺桃子)。「ストーカーに追われてるんです!このまま恋人のふりをしてください!」と美羽は直人にしがみつく。それを真尋が見てしまい…というドキドキの展開から第3話はスタート。

もちろん、真尋は美羽との関係を誤解。その場から走り去ってしまう。せっかく、お互いに本当の気持ちを話し合えそうな雰囲気になった2人だったのに、これで全ては振り出しに。

直人の部屋に入る気満々だった美羽だったが、直人は「夜も遅いし…」と美羽をスナック「ビューティフル」に連れて行く。ストーカーを怖がり「警察行った方がいいんじゃない?」と言う妙(浜中文一)に、美羽は「悪い人じゃない。一目惚れされちゃって」としどろもどろ。

怪しすぎる美羽の言動。ストーカーというのは美羽が直人に近づくための狂言?美羽、恐ろしい子…。

一方、「一目惚れ」というワードから直人が思い出すのは、真尋の笑顔。やっぱり未練たらたらなのである。

ここからの直人の行動が、めっちゃいい男!

「先客があるから」と美羽にタクシー代を渡して、さっとスマートに店を去る。もちろん、先客とは真尋のこと。美羽の誘惑には簡単に乗らないところがキュンとさせるではないか。

こんな真尋ファーストな姿、本人が見たら惚れ直すこと間違いなしなのに、なぜ本人の前では嫌味ばかり言っちゃうのか?まさに“もだもだ”な直人に、観る側はヤキモキしてしまう。

ここから描かれるのは、いかに直人が真尋に惚れ込んで結婚まで持ち込んだかという思い出エピソード。真尋に人生初の一目惚れをした直人は、「付き合ってもらえませんか?」と花束を差し出して告白する。さらに、人生初の嫉妬、焦燥、ヤキモチを経験した直人は、交際半年で真尋にプロポーズするのである。

プロポーズの場所はスナック「ビューティフル」。跪いて指輪を差し出し、「結婚してください!」とド直球に告げる直人。

めちゃくちゃクールビューティーなキャラクターなのに、惚れた真尋には真正面から突っ込んでいくところにギャップ萌えである。そりゃあ真尋も即OKしちゃうってものである。

直人がめちゃくちゃ真尋を大好きなことがわかり、観ている側も「早く仲直りして〜!」という気持ちが強くなるのだが…、現実は真尋が絶賛、美羽との関係を誤解中。

直人は期待感たっぷりに「今夜来るなら、うちにいるから」と真尋のLINEに返信するも、家に来るどころか返事すらなし。

視聴者としては「そりゃあそうよね」の展開なのだが、美羽とのツーショットを真尋に見られていたとは思いも寄らない直人は、「思えば、好きになったのも何もかも、いつも俺から」といじけモードに突入してしまう…。

直人が思い返すのは新婚当時。お互い仕事をする身でのすれ違いを避けようと、スマホのカレンダーを共有することを提案した直人。けれど、ずぼらな真尋はマメに更新できず…。夫婦のために良かれと思ってしたことが、どうにもすれ違ってしまう相性の2人。愛情だけでは、なかなかうまくいかないところに、やっぱり“もだもだ”させられてしまう。

さて、真尋からの返事を待ちながら寝落ちしてしまった直人は、出社後に真尋に白々しく上司口調で「例の件、回収の予定はいつ?」と質問。しかし、真尋は「それについては回収すべきか慎重に検討中です」と塩対応。慌てる直人に「改めて報告させていただきます」と真尋は席を立ってしまう。

ひとり残されて死んだ魚の眼になる直人が切ない…。

そして、そんな2人のすれ違いに気をもむ男がひとり。竹橋部長(水橋研二)である。今回は、この部長のナイスアシストが夫婦の関係に変化をもたらすことに!

一方、美羽に抱きつかれる直人の姿を思い出して、イラつきつつ落ち込む真尋。

そして、そんな真尋が気になる様子の翠(兵頭功海)。美羽の動向も気になるが、翠と真尋の関係も気になる!

そんな中、コントラクト事業部に、水族館のカフェエリア増設の案件が舞い込んでくる。

ここで気を利かせたのが竹橋部長。先方への挨拶を直人に依頼して、そこに真尋も同行するように指示をしたのである。もちろん、夫婦仲を修復してもらいたいという意図から。

が、なんと美羽がそこへ駆け寄ってきて「その件、私も同行させてもらえませんか?」と言い出すからびっくり!

「イルカとかラッコとか水族館とか大好きで!いろんなアイデアが出せると思うんです」とあざとさ満点の上、「次長と組んで勉強させていただきたいんです」と殊勝な部下ムーブまでかまされては、さすがにノーとは言いにくいのでは?

真尋にも「今回は、譲っていただけませんか?」と真正面からお願いする美羽。ますます断れない!美羽、やっぱり恐ろしい子…。

「そ、そうだね」と押し負けそうになる真尋だったが、それを止めたのは直人!

美羽のやる気を褒めつつも「今回の件は、会沢さんのキャリアと飲食関係の知識が必要なんだ」ときっぱり。しかし、角が立たないように美羽には自分の担当案件を頑張るように励まして、スムーズに美羽の申し出を断ることに成功する!

この直人のスマートな振る舞いはアッパレ。社会人としての参考にもなりそう。

しかし、美羽との関係を怪しむ真尋は「よかったんですか?」と直人にチクチク。そう簡単には惚れ直してはもらえないのが切ない。涙。

この夫婦のこじれっぷりは、ひと筋縄ではいかないことがさらにこのあとの回想シーンで明らかに。

子どもを欲しがる直人に対して、真尋は「今は仕事に集中したい」と消極的。父子家庭で育ったという真尋は「自分が母親になるときはちゃんとしたい」とその理由を伝えるが、直人はがっかりした気持ちを隠せない…。

夫婦にとって「子どもを持つ、持たない」は大きな問題。どちらの気持ちもわかるだけに、どちらも責められないのが切ない。

さてさて、そんな2人が先方の水族館へ挨拶に行くことに。果たして、どんな結果になるのか?

結果、先方へのプレゼンは息ぴったり。それを先方担当者に褒められて、2人は気まずいながらもどことなく雪解けムード。ちなみに、その担当者を演じるのはフルポン村上!意外なところで豪華キャストなのである。

先方への挨拶を終えて館内を見学した2人のムードはまるでデートのよう。真尋の気を引こうと、水槽を泳ぐハリセンボンを膨らませようと必死に圧をかけようとする直人に、呆れながらも笑ってしまう真尋。

すると直人は、「やっと笑ってくれた」とめっちゃ嬉しそうな表情に…。その笑顔の美しさたるや♥

しかし、真尋が気になるのは美羽とのこと。水族館からの帰り道、真尋はマンションの前で見た光景のことをついに直人に告げる。それでいて「別にいいよ。何があっても私が悪いんだし」と強がる真尋。

すると、その言葉にカチンときた直人は、「なんでそんな言い方するんだよ!」と言い返す。思わぬ直人の激昂にハッとする真尋。

一方、直人は、怒ってしまった自分のことをハリセンボンみたいだと反省。

「かちんと来たからって威嚇して…。傷つけたいわけじゃないのに…」

悲しげな直人に、真尋も感じるものがあったよう。素直に「そうだよね」と返す真尋。

ここで直人は、きちんと真尋に美羽がマンションに来た理由を説明する。「そうだったんだ…」と納得する真尋に、直人が言った言葉がまたもや胸キュン。

「真尋と来たかったんだ。水族館。一緒に行きたいのは真尋だけ」

こんなん言われたら、全女子が「許す〜!」と叫んで抱きついてしまいそうなもの。しかし、真尋はそう簡単に喜ばない。ここでは静かに「ありがとう」と余裕のお返事を返すのである。

そして、「今度は仕事はなく一緒に来よう」と直人が誘うと、ようやく彼の目を見てニッコリ笑う真尋。

この無自覚な焦らしのテクニックよ!真尋のこういうところがクールビューティーのハートを掴んで話さないのかもしれない。真尋、実は恋愛巧者!?

ここまでの展開だと、どう考えても仲直りモード。とはいえ、まだまだ第3話である。この先の展開はどうなる?

…と思っていたら、そういえばもうひとり、伏兵がいましたっけ。それはもちろん、翠!

真尋が会社に戻ると、ひとり居残って仕事をしているではないか!

「残業特権でお先に」と、真尋は爽やかな笑顔で翠に水族館のお土産を手渡す。こゆとこもまた真尋の無自覚モテ女たる所以である。

すると、翠は元気そうな真尋の様子に「大丈夫そうですね」とひと言。

むむむ?…ということは、翠は落ち込んでいた真尋を心配して、遅くまで彼女の帰りを待っていたということ?だいぶ、真尋のこと好きではないか!

しかし、翠本人はそんな自分の本心にピンときていない様子。真尋からもらったお菓子を見つめて「何してんだ、俺」とポツリ。この恋心に彼自身が気がついてしまった時、一体どうなっちゃうの?先の展開が気になるばかり。

一方、帰宅した直人は、真尋からのLINEに「来た〜!」と笑顔満面。するとインターフォンが鳴り、真尋が来たのかとさらにウキウキになる直人。

…が、モニターに映るのは、美羽!

まあ、そうですよね。そんなに簡単に元サヤには収まらないですよね。

「ストーカーが!お願い助けて!」と怯える美羽に、直人は慌てて部屋にある夫婦の形跡を片付け始める。

その頃、オフィスでは、真尋が直人のLINEの返事を待ちぼうけ。やっぱり、またまた2人はすれ違ってしまう様子。涙。

そんな中、まんまと直人の部屋に入り込んだ美羽。不穏すぎる!しかも、美羽は棚の上に真尋のネックレスを発見し、「女の影、みーつけた!」と悪魔のひと言をつぶやく。

直人に「何か言った?」と聞かれて「なんにも!」と天使の笑顔で返事をしながら、しかし、後ろ手でネックレスを引きちぎる美羽…。

やっぱり美羽、恐ろしい子。怖。

四角関係もいよいよドロドロしてきそうな気配!来週が気になる〜。


第3話の視聴はこちらから

公式サイトはこちら

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