『五十嵐夫妻は偽装他人』 田辺桃子"後輩女子”の策略で塩野瑛久"直人”が窮地に!?夫婦に最大の危機が到来した第6話
真尋を気に掛ける翠の存在も含めて、いよいよ四角関係は複雑な様相に。波乱づくしで目が離せない、第6話をレビュー!
秘密の社内恋愛を描くラブコメは数あれど、職場では他人を装う夫婦が主人公という逆の発想がユニークなドラマ『五十嵐夫妻は偽装他人』。U-NEXTで配信中の海石ともえによる同名漫画を原作に、お互いが気になりながらも反発し合う夫婦の“もだもだ”した関係を描き出す。
家出中の妻・会沢真尋を演じるのは、テレ東ドラマ初主演となる新川優愛。夫の五十嵐直人役は、昨年の大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇役に扮して注目の塩野瑛久が扮する。別居中の夫婦の直人と真尋は、お互いに相手に告げずに転職。すると2人の転職先は偶然一緒で、しかも同じ部署で働くことに。
仕事にかこつけた水族館デートで、雪解けムードになった真尋と直人。仲直りできるか?というタイミングで、直人の両親が泊まりで上京することに。別居を隠すべく、真尋は家出先から1泊だけ、元のマンションに帰るのだが…。思わぬ展開は、吉と出るか?凶と出るか?一方で、真尋と直人が付き合っていると疑った美羽(田辺桃子)は、真尋を陥れようとよからぬことを画策する。第4話は、ドキドキの連続!
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
「ストーカーに追われている」という美羽(田辺桃子)を信じて、部屋に入れてしまった直人。一方、オフィスで直人からのLINEの返事を待つ真尋。せっかく仲直りムードになった2人だが、またまた揉めそうな予感…。
美羽は直人の(…というか、かつては夫婦の)住まいだったマンションの居間のソファで眠り込んでしまい、直人は仕方ないのでそっと毛布をかけてあげる。
しかし、前話のラストで美羽の本性がわかっている視聴者サイドとしては、「いやいや、叩き出せって〜!」とモヤモヤ…。
翌朝、美羽はお礼の言葉とともに「一晩一緒に過ごしたことは二人だけの秘密です♥」というメモを残していなくなっていた。その文面にドン引きしつつも、このことを真尋に言うべきか逡巡する直人は、結局「ダメだ、ダメだ!せっかくいい感じになってるのに」と内緒にすることを選択してしまう。この行動、のちにあだとならなければいいが…。
そんな中、直人は床の上にちぎれた(…というか美羽が引きちぎった)ネックレスを発見。最初は美羽が落としたのかと勘違いするも、すぐに真尋のものだと気づいて修理をすることに。
不器用だけど、いちいち優しい直人…。しかし、これが災いを生んでしまう結果になるとは…。涙。
直人はそのネックレスを会社に持っていき、誰もいない部屋に真尋を呼び出して首につけてあげる。もうお互いの心情としては、すっかり仲直りしていそうなこの夫婦。あとは言葉にするだけ!
…というところだったのに!
直人の部屋にあったネックレスを真尋がつけていることに気づいた美羽は、ガッツリ嫉妬。
「消してやる…」
真尋の背中を見送りながら、ポツリとつぶやく美羽。毎回書いちゃうけど、美羽、恐ろしい子…。
場面は変わって、真尋の父・雪人(相島一之)が営む喫茶店。父が淹れるコーヒーの豆の種類を当てるクイズで、ほのぼのタイムを過ごす父娘の姿にほっこり。
2人の会話の中から、真尋は雪人には家出したことは伝えていないこと、そして直人が雪人と連絡を取り合っていることが判明。さらに、どうやら真尋の母親が原因で雪人は離婚していることも示唆される。
だから、真尋は子どもを持つことに慎重なのか!?
一方、真尋は父からもらったコーヒー豆を直人に分けてあげようと直人にLINEで連絡。夫婦のこじれた関係は、修復の気配で一杯なのだが…。
ここからは、真尋サイドにひと波乱ありそうな出来事が起こる。
喫茶店からの帰り道、真尋は通りかかった町内会の福引き会場で翠(兵頭功海)と偶然出くわす。”偶然の出会い”はラブコメの王道ではあるが、相手が相手だと厄介なことになってしまいません?
さて、福引きの1等は北海道旅行。真尋は、翠の福引券で見事、北海道を引き当てた…かと思いきや、当たったのは北海道キャラメル。
「あげます」と翠に言われて、真尋はニコニコ顔でキャラメルを頬張る。
「会沢さんみたいに無邪気な大人っているんすね」
またまた翠は、無意識のモテ女・真尋の魅力にやられてしまった模様。なんとも言えない表情で、真尋の背中を見送る翠…。
さてさて、四角関係がいよいよこじれそうなネタが揃ったところで場面はオフィスへ。
真尋と直人が「おはようございます」と笑顔で挨拶を交わす中、美羽は直人に駆け寄り、「いい感じのお店を見つけたので。先日のお礼に」と直人を食事に誘う。
もちろん、真尋は「先日のお礼」という言葉にピクリ。
しかし、「部のみんなで行こう」と直人はサラリと美羽を交わす。こういう一途なところは毎回素敵なのだ。直人。
一方、真尋は北海道キャラメルのお返しにと、チョコミントキャラメルを翠に差し出す。
チョコミントが苦手そうな翠だったが、「トライしてみ」と真尋に言われて、素直にお礼を言う翠がカワイイ…のだけれど、真尋に他意がない分、何も知らずに真尋に惹かれていく翠が不憫にも思えてしまう。
そんな中、スナック「ビューティフル」で真尋と落ち合った直人。直人はそこで真尋に「うちに帰ってきてくれないか」と切り出す。
なんと両親が上京して泊まりに来ることになったというのだ。
「一泊だけでいいんだ。なんとか、いつもどおりって感じでうちに来てくれないかな」
頼み込む直人に、真尋は考えた上で、一泊だけ元のマンションに戻ることに。
「お邪魔します」と気まずそうに部屋に入る真尋を、「自分ちだろ」とウキウキで迎え入れる直人。いつもは会社で他人を装う2人が、今回は直人の両親の前で円満を装うことに。
さて、一体どうなるのか!?
両親が到着する前に、大慌てで部屋の状態を夫婦でいた頃と同じように戻す2人。さらに、直人は真尋の付けていた結婚指輪を差し出す。そして、手のひらを差し出した真尋の手を取って、そっと裏返すと薬指に指輪を付けてあげる…。
めっちゃいいムード!見つめ合い静かに微笑む2人は、これが恋人同士であれば、おそらくすぐに復縁という流れになりそうなほど甘々な雰囲気である。確実にそれぞれがお互いへの想いを捨て切ってはいないでしょう。これは。
けれど、結婚していてこじれた2人は、そう簡単には元に戻れない。生活をともにしてうまくいかなかったという関係性は、なかなかに重たい現実だ。
普通のラブコメならば、ガバッと抱き合いそうなタイミングで、無情にも直人の親の来訪を知らせるチャイムが鳴り響く。甘いムードは雲散霧消。さっそく直人の母・沙奈江(ふせえり)と父・正孝役(宮川一朗太)を招き入れることに。
ボロが出そうになりそうなところを、どうにかごまかしながら両親と夕食をともにし、夫婦で同じ会社に転職したと報告する直人。
このシーンの会話で明らかになったのは、なんと直人の両親は、中学時代からの付き合い。
「俺たちは、お互い初恋の相手だからな」とドヤ顔の正孝に、沙奈江はそっと真尋に耳打ちして「本当は、私の初恋相手は学校の先生なの」といたずらっぽく告白する。真尋は「聞かなかったことにします」と答え、笑い合う沙奈江と真尋。
直人の両親はいたって善人の様子で、夫婦がこじれる原因になりがちな嫁姑問題は起こらなさそうな雰囲気だ。
ということは、やっぱりこの夫婦の一番の問題は、お互いの性格の不一致ということ。そこをどうやって乗り越えるのかが、この先の最大の見どころになっていきそう。
さて、沙奈江と正孝が寝たあと、お礼を言う直人に「喜んでもらえてよかった」とホッとする真尋。
それでもやっぱり罪悪感を訴える真尋に、直人は「今別居のことを話しても心配かけるだけだから」と告げ、さらに「いつか別居、解消するかもしれないし」と真尋の様子をうかがう。
すると真尋は、それには答えず「40年一緒にいるって、どんな感じなんだろうね?」と直人に質問。
「すごいよね」とお互いに感心しあいつつ、「中学時代はこうなるとは思ってなかったはず」と両親の思いを推察した直人。それに対して、「初恋同士なら、この人と結婚すると思ってたのでは?」と真尋。
こんなところでも噛み合わないのか、と思っていたら、このあとの直人が熱かった!
「そんな余裕ないよ。初恋だったら余計に」と自嘲するように告げて、好きな人=真尋を振り向かせようと必死だった自分の気持ちをここで吐露。「俺、経験者だし」と笑う直人に、真尋はとまどいを隠せない。
これでほだされなかったら、どんだけよー!と思うのだが、それでも”もだもだ“させるのがこの夫婦。
同居していた頃と同じように、同じベッドに横たわった2人。真尋は直人に背を向けて布団に入ってはいるものの、おそらくはどこかで期待していたであろうに!
直人は手も出さずに「おやすみなさい」と寝に入ってしまうのである。いや、真面目すぎ!!
そっと寝返りを打って目を閉じた直人の寝顔を気にする真尋だったが、何もないことを悟ったのか仰向けになって目を閉じて眠る真尋。
すると、なんと狸寝入りをしていた直人が目を開けて、真尋の寝顔をそっと盗み見る…。
もだもださせるーーーー!!
そんなこんなで、仲直りエッチもなく朝を迎えてしまうのであった。そして翌朝、家出先の部屋に帰る真尋を見送る直人。結婚指輪を返そうとする真尋に、直人は「持っててくれない?付けなくていいから」と頼む。「わかった」と指輪を薬指に戻し、笑顔でうなずく真尋。
もう、このまま元サヤじゃダメなのか?
その頃、美羽に不穏な動きが…。電子タバコを片手に、「頼みたいことがあるんだけど」と男友達らしき相手に電話で話しているのである。もう、明らかによからぬことを考えているに違いない!
それにつけても田辺桃子、めっちゃ悪女役がハマっている!「笑うマトリョーシカ」での快演も素晴らしかったが、今回の美羽役もぶりっ子のかわいさとヤンキーの凄みを行ったり来たりする役柄を見事に体現。ほんの一瞬の登場シーンでドラマがグッとスリリングな空気になるところがすごい。
そして場面は変わって翌朝らしきオフィス。コーヒーを淹れる真尋に、通勤時の清楚なスタイルで近づいてきたのはもちろん美羽!
真尋を呼び止め、殊勝な後輩の雰囲気で相談を持ちかける。その相談内容とは、取引先からセクハラを受けているということ。しかし、それは相手先との飲み会に真尋を引っ張り出すための罠!
美羽はわざと相手先を酔いつぶし、真尋にタクシーの乗車場所まで連れて行くように仕向ける。そのルートにあるのは、ネオンきらめくラブホ!
そして、酔ってよろめく相手先の男性の腕を取ってラブホの前を歩く真尋の姿をカメラで収める男の姿が!これこそ美羽が電話で依頼していたことに間違いなし!美羽、ほんっとに恐ろしい子。涙。
そうとは知らない真尋は、不倫の証拠写真をでっち上げられてしまうのか?…というところで今回は終幕。直人がそれを知ったらどうなっちゃうの?次回の展開が待たれる!
第4話の視聴はこちらから
公式サイトはこちら
真尋を気に掛ける翠の存在も含めて、いよいよ四角関係は複雑な様相に。波乱づくしで目が離せない、第6話をレビュー!
美羽の暗躍で、不倫を疑われる写真を撮られてしまった真尋。その不倫疑惑の写真がFAXで部署に送られ、直人をはじめ同僚たちの目に触れてしまう事態に。真尋の危機に、直人はどう出る?
職場では夫婦であることを隠そうと決めた2人に、水族館リニューアルの案件が舞い込む。先方への挨拶の帰り、2人は館内を見学。まるでデートのような状況になった2人は、すっかり仲直りモードになるが…?
夫婦であることを隠す2人は、部署の飲み会もどうにか乗り越える。お互いを気にしていながら素直になれない真尋と直人。そんな中、直人は積極的なあざと女子の美羽と、真尋はマイペースに見えて頼れる翠と距離を詰めることに…。
真尋を気に掛ける翠の存在も含めて、いよいよ四角関係は複雑な様相に。波乱づくしで目が離せない、第6話をレビュー!
野球の中継で彼氏の直人が別の女性と仲良く観戦している姿を見つけてしまった研修医のまどか。そのことを追及できず、モヤモヤとした気持ちのまま、3科目の泌尿器科に配属される。 そんなまどかをよそに、同期・千冬に恋の予感が訪れた第4話。その相手、麻酔科医の本郷を演じる溝端淳平の危険な魅力に落とされた視聴者が続出した。