『五十嵐夫妻は偽装他人』 塩野瑛久”直人”の一途さに、新川優愛”真尋”はほだされるのか?波乱含みの第4話!
1泊だけ、元のマンションに帰った真尋。思わぬ展開は、吉と出るか?凶と出るか?一方で、美羽は、真尋を陥れようとよからぬことを画策し…?
秘密の社内恋愛を描くラブコメは数あれど、職場では他人を装う夫婦が主人公という逆の発想がユニークなドラマ『五十嵐夫妻は偽装他人』。U-NEXTで配信中の海石ともえによる同名漫画を原作に、お互いが気になりながらも反発し合う夫婦の“もだもだ”した関係を描き出す。
家出中の妻・会沢真尋を演じるのは、テレ東ドラマ初主演となる新川優愛。夫の五十嵐直人役は、昨年の大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇役に扮して注目の塩野瑛久が扮する。別居中の夫婦の直人と真尋は、お互いに相手に告げずに転職。すると2人の転職先は偶然一緒で、しかも同じ部署で働くことに。
直人に片思いする美羽(田辺桃子)の暗躍で、不倫を疑われる写真を撮られてしまった真尋!そろそろ中盤戦を迎えそうという第5話は、この美羽の策略で社内に騒動が巻き起こる。なんとその不倫疑惑の写真がFAXで部署に送られ、直人を始め、同僚たちの目に触れてしまう事態に。真尋の危機に、直人はどう出る?さらに真尋のことが気になるデザイナー、翠(兵頭功海)も存在感を発揮して…。五十嵐夫妻は仲直りできるのか?グッと関係性に変化が訪れる、第5話をレビュー!
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
朝、オフィスで真尋と会食する店をいそいそとネットで検索する直人。するとそこへ一通のFAXが…。
受け取りに行った直人が見たものは……「会沢真尋は不倫している」という一文とともに、ホテルの前で取引先の男性と腕を組む真尋の姿を写した1枚の写真。しかも、直人がそれを取り落としてしまったため、拾ってくれた女子社員がそれを目にしてしまうことに!
もちろん、これは美羽(田辺桃子)の仕業。
そうとは知らずに出社してきた真尋を、社内の人々は遠巻きに噂する。そして直人の厳しい目線…。さっそく直人は会議室に真尋と、当日の夜に一緒だった美羽を呼び出して事情を聞くことに。
「誰がこんなことを」と真尋が憤る一方、美羽は「先方から会沢さんに担当を変えてほしいと連絡があった」と、あたかも仕事欲しさに真尋が不倫したようにも取れることを言い出し、さらに真尋は危機的状況に。
真尋はその夜にあった事実を説明するも、美羽はやはり「よく覚えてなくて」と明らかな嘘。美羽、やっぱり恐ろしい子すぎる…。
「事実無根です」と強く言い返す真尋に、しかし、直人は冷静に「事実かどうかは問題じゃない」とひと言。
「何者かが悪意を持って会沢さんを陥れようとしていること。そして、会沢さんが誤解を招いてもおかしくない行動を取ったこと。それが問題なんだ」
そう冷静に分析する直人の内心の動揺にはおそらく気づかず、いわれのないことで落ち度を指摘されてカチンとくる真尋。
ああ、せっかく雪解けムードの2人だったのに…。涙。
一旦解散となって部屋を出た真尋に、声をかけてきたのは翠(兵頭功海)。仕事にかこつけてはいるが、真尋のことが気になっている様子だ。
美羽の策略がどう転ぶのか!?第5話は、ドキドキの幕開けである。
同僚たちがFAXを手に面白おかしく噂話しているところへ、出くわしてしまった真尋。気まずいムードが流れる中、救世主が現れる!
それは翠!
FAXを奪って「くだらねえ」とビリリと破り捨て、「みなさん、マジでこんなの信じてんすか?」と同僚たちに問いただす。
「普段の会沢さんを見ていたら、こんなにありえないってわかるでしょ?」とピシリ!
ひゃー!カッコいいー!
翠に促されて事実を説明した真尋は、「信じてください」と同僚たちに頭を下げる。同僚たちも慌てて「疑ってたわけじゃないんです」と、すっかり真尋に同情モードに。
そんな騒動を遠巻きから見ている人物が2人。
ひとりは直人である。翠に助けられる真尋の姿をどんな気持ちで見守っているのか?
そしてもうひとりは美羽。こちらは爪を噛んで明らかに悔しそうに「つまんねー」と呟いて去る。だから、怖いって〜!(でもそんな田辺桃子、最高!)
その夜、ひとり残業する翠に直人が声を掛ける。なんと翠は、真尋の件の犯人探しの材料を集めていたのだ。
「どうしてお前が?」と聞く直人に、「会沢さんがセクハラされたとか、契約を盾に脅されたとか、そういう可能性は考えたんですか?」と迫る翠。
それが上司の仕事だと言い募る翠に、直人は「我々もやるべきことはやっている」と反論するものの、ぐいっと前に出た翠に「向き合って話し合う相手、間違ってんだよ」と責められてタジタジに…。
翠、カッコいい!初回のいかにもやる気のないイマドキ男子からの確変に、胸キュンになった女子も多いのでは。一方、残された直人の落胆ぶりの切なさよ…。
ここからがまたまた衝撃の美羽のターン。恐ろしい子の本領発揮なのである!
なんと美羽のほうが、真尋と噂された先方の部長の部下と不倫関係にあったのだ!しかも、純粋な恋愛感情ではなく仕事目当ての枕営業。つまりは、自分がしていたことを真尋になすりつけて噂を撒き散らしたということ。
いや〜!どこまで恐ろしい子なのか、美羽。こうなったら、極めつくしてほしい気もしてくる。笑。
一方、不甲斐ない自分を避けで紛らわせる男・直人。スナック「ビューティフル」で、妙(浜中文一)を前に、「真尋があんなおっさんとするわけない」とぐでぐでになってクダを巻いている……。
情けない姿ではあるが、あれだけの美貌をもってすると、そんな男の悲哀もちょっとかわいく見えてしまうのが塩野マジック♥
「じゃあ、どうしてその場でそう言ってあげなかったのよ」と妙にも責められる直人。
「立場もあるし、俺の知らないところで真尋が誰かの恨みを買ってるのかなって考えたし」と言い訳する直人は、「ちょっとだけ思ったんだよ。もしかしたら、そいつが原因で家出したんじゃないかとか」とさらにグズグズ言い出す。
もちろん、妙には「バカじゃないの!」と責められる直人。不憫であるが、それは妙の言うとおり!
いじけた直人は「俺、真尋のこと、なんもわかってなかったんだなって。全部知ってたつもりだったのに」と反省するが、それ今この状況で気づくこと〜!?
こういうところが夫婦のすれ違いの原因なのでは!?と思いつつ…妙に「不安になっちゃったのね」と言われて、こくんと頷く直人は、やっぱりカワイイ♥
「相手のこと100%分かる人なんていないわよ。それでも今、目の前にいる相手と向き合って、理解しようとするのが夫婦なんじゃないの?」
優しく諭す妙の言葉は、直人の心に刺さった模様。さてさて、ここから直人はどう出るか?
そして翌朝、「キモいな、俺」と自省しながらも、真尋にチョコミントプリンの差し入れを渡す翠。真尋の着ている服を「今日はなんか赤いですね」と不器用に褒める感じもまた、キュンとくるではないか!
さらなるキュンポイントは、本当は自分のために買った抹茶プリンが20%引きだったのに、そのシールを張り替えて、その割引を口実に真尋に渡していたということ!
そうとは知らず喜ぶ真尋は、前日の助け舟も含めて「ありがとうね」と翠にお礼を言う。同僚に、真尋のことが気になって会議室の前で立ち聞きしていたことをバラされて焦る翠。
それを知って改めて「ありがとうね」とお礼を言う真尋。あくまでも爽やかな真尋は、翠の恋心には気づいていない様子なのがまた、罪な女である。
しかし、彼女が気になるのはやっぱり直人。ついつい目で追ってしまい、物憂げな表情になってしまうが、翠のほうはどうやらそれに気づいた様子。
真尋の鈍感さと翠の敏感さを足して2で割ってあげたい!
そんな中、真尋は迷子になった男の子と遭遇。一方で、直人はその子を探す母親の方と遭遇していた。真尋らしき女性と歩いているのを見たと聞いたという母親は誘拐を疑うが、直人は「それは絶対ないです」と説明。
「正義感の塊みたいな人だし、困っている人を見たらほっとけない、超お人好しなんで」と直人が真尋のことをかばっているそのさなか、迷子の子を連れて戻ってきた真尋。
直人の言葉を聞いていた彼女は、母子を見送りながら「絶対ないって、あの時、聞きたかった」とポツリ。すると直人は、素直に頭を下げて「ごめん」と謝罪。
「真尋が不倫なんてするわけない。でも一瞬、もしかしたらって頭をよぎって、なんも言えなくなった」
真尋のことがわからなくなってしまい、そんな自分をごまかすように上司として会社を守ることを逃げ道にしたと、自身の心境を振り返る直人。
すっかり正直に自分の本音を明かす直人は、翠への嫉妬心も隠さない。
「俺がやりたかったのに。真尋を守りたいのに。夫婦なんだから」
そんな直人に、真尋は「結構ショックだった」と自身の気持ちを打ち上げる。
すると、さらに頭を下げて謝る直人。どうでもいいけど、お辞儀の姿勢まで美しい…。全女子、許してあげたくなっちゃう塩野マジック♥
一方、直人にここまで下手に出られて、真尋はどう出る?
「遅いよ」と一回拗ねて、「ホント、カッコ悪い」と文句もしっかり言いつつ、一歩踏み出して直人に抱きつく真尋…。
「直人、意外と昔からカッコ悪いからね」
そんなこと言えるのは無自覚モテ女の真尋だけですから!!塩野瑛久が演じる直人がカッコ悪いわけないですから!!!そして、この無自覚モテ女を演じても嫌味に映らず、爽やか〜な空気を醸し出すのが新川優愛の魅力でもある。
そんな外野の感想は置いといて、ドラマの中では微笑む真尋に、ホッとして笑顔を返す直人。
さらに、真尋の噂相手の企業に挨拶に出向き、真偽の確認をしてきたという直人。しっかり影では真尋のために動いていた行動も明らかになり、真尋の中で直人のお株はさらに上がったはず!
「俺、もう一度ちゃんと真尋を向き合いたい」という直人に、うなずく真尋。
というところで、すっかり夫婦は雪解けムードであるのだが…まだまだ中盤戦。このままでは終わるわけがない!
ここで登場するのは、やっぱり美羽!
そして、なんと美羽、真尋の不倫疑惑の写真を撮った相手とも体の関係があったことが判明。さらに社長の息子だというその相手は、真尋のことを知っていた。しかも、結婚して五十嵐姓になったことも美羽にペラペラしゃべってしまう!
直人と真尋が結婚していることを疑いはじめた美羽…。
悔しそうに「舐めてんね」と呟く彼女が、今度はどんな恐ろしい子っぷりを見せてくれるのか?もはや楽しみ。頑張れ、五十嵐夫妻!
第5話の視聴はこちらから
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