『あのクズを殴ってやりたいんだ』クランクアップ! 奈緒「海里の顔を思い浮かべると重いダンベルが上がりました」
今夜いよいよ最終回を迎える、奈緒主演のドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』。最終回の放送を目前に控え、 クランクアップコメントが届いた。
オリジナル脚本で描かれる、異色の”クズきゅん♡“ボクシングラブコメディ。結婚式当日に婚約者に捨てられたアラサー女子がクズ男を殴るためにボクサーを目指す!演技派・奈緒演じる、フツーすぎる令和のヒロイン・ほこ美と玉森裕太扮する謎の金髪美青年・海里は、運命の恋に落ちた…かと思いきや、海里はお金目当てにほこ美を騙したクズ男だった。
「あのクズを殴ってやる!」という動機でボクシングをはじめたほこ美は、他ジム選手とのスパーリングでパンチを浴びて入院。幸い大事には至らなかったが、ほこ美は殴られることにトラウマを抱えてしまう。
一方で、実は大地(大東駿介)の弟だった相澤(倉悠貴)に責められた海里は、カメラマンの仕事を放り投げて消えてしまう。
和解した撫(玉井詩織)の協力も得て、ほこ美は海里の居場所を発見。そんな中、ほこ美のプロボクサーとしての初戦が決定する。「試合の写真を撮る」という、かつての約束を果たしてほしいと海里に迫るほこ美。果たして海里は試合に現れるのか?また、海里と相澤の関係性の結末は?波乱の恋の行方が描かれる最終話・第10話をレビュー!
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
練習を再開してもいいと医師のお墨付きをもらったほこ美。とはいえ、顔の付近に看護師の手が近づいただけでビクッとしてしまうほど、殴られたトラウマは大きいよう。
無事に退院も決まり、喜ぶ成(渡部篤郎)とゆい(岡崎紗絵)だったが、ゆいに「体にきになるところはない?」と聞かれても「ないです」と強がるほこ美。一抹の不安が…。
さらに成から「海里とは連絡取れた?」と聞かれたほこ美は、なんでもないような顔をしながらも寂しさを隠しきれない。奈緒の絶妙な表情のお芝居、いつもながらさすがです。
退院して実家に戻ったほこ美は、明美(斉藤由貴)とさや美(鳴海唯)に「ボクシングを続けるか迷っている」と告げる。
「結局、私がしてきたことってなんだったんだろ」
そう嘆くほこ美の方を抱き、励ます明美。
その頃、羽根木ジムでは、もともと海里を殴りたくて始めたボクシングなのにプロにまでなったほこ美の根性を、成とゆいが褒め称えていた。「ほこ美にはボクシングをやめてほしくない」とつぶやくゆいに、スパーリングを止められなかった自分たちにも責任はあると省みる成。
一方で、市役所に復職したほこ美を心配そうに見つめる男。もちろん、大葉(小関裕太)である。その夜、大葉はほこ美の家を訪ね、切り出したのはもちろん海里のこと。大葉はほこ美に、相澤は大地の実の弟で、ほこ美が強い相手と対戦することになったのは、相澤が仕組んだからだと明かす。
「葛谷さんは、佐藤をこれ以上危険な目に遭わせたくないから、仕事も何もかも捨てていなくなった」
衝撃を受けるほこ美に、大葉は海里の気持ちを動かせるのはほこ美だけと発破をかける。
「あのクズを殴るのは、お前しかいないだろ」
その言葉に、静かな決意を胸に宿すほこ美。
海里の住処の前で、ひたすら海里を待ち続けるほこ美。するとそこに、意外な人物が現れる。
撫である。
「葛谷さんのこと探してるんでしょ?一緒に探す」
そう持ちかける撫に、ほこ美はいぶかしげな表情に。そりゃあ、あんな中学生みたいな意地悪をされていたのだから当然である。
しかし、撫は意外にも「今までホントごめん。クズだよね、私」と素直にほこ美に詫びるのだ。ほこ美のことがうらやましかったと意地悪の理由を語った撫は、それでも「ほこ美がケガをしたと聞いて、ザマアミロとは思えなかったんだよね」と打ち明ける。
それを聞いたほこ美は、「私も撫とのランチ、めんどくさいって思ったこと5回くらいある。だから私もクズ」と本音を明かし、笑い合う2人…。できすぎな展開という気もしなくはないが、なんせ最終回。仲直りできてよかった!ラブコメなのだから、ここはそんなに深刻にならなくて正解!なのである。
さて、その頃の海里はというと、町工場に住み込みで働いている模様…。「公園でうずくまっていたところを社長に拾われた」と工員たちが噂する中、黙々と労働する海里。バーで働いていた時の面影はいずこ…。
その帰り道、路上飲みをする若者たちに絡まれた海里は、本気を出せば簡単に倒せるであろう彼らに無抵抗で殴られ続ける。ボコボコにされて、ゴミ山の上に仰向けに横たわる海里。その頭上に、煌々と輝くのはほこ美の好きな月。切ない…。
その頃、大葉はゆいのコーチを受けて、羽根木ジムでサンドバッグをぶん殴っていた。ほこ美に「海里に会いに行け」と言ったくせに、本音では応援しきれない自分を「情けないです」と言い、思い切りパンチを打ち込む大葉。
「クズです」と自省する大葉に、「情けないのは私も同じ」とゆいは言葉を返す。ほこ美がボクシングを辞めることがもったいないと思うことは自分の欲で、引きずる自分は「クズです」とゆい。
「全部ここにぶつけてください」と促すゆいに、大葉はより一層力強くサンドバッグを殴る…。
“あのクズを殴る”というのは、弱い自分をぶん殴ることで正しい道に戻るという意味もあったのだな…と、しみじみさせられるいいシーンである。
一方、ボロボロになって帰宅した海里は、待ち構えていたほこ美と再会する。ケガを心配して差し出したほこ美の手を避ける海里。その動きに、とっさに怯えが出てしまうほこ美。
「帰りましょう」と言うほこ美に、海里は「帰る場所なんてないよ」と塩対応。しかし、ほこ美はめげない!
ガシャンと音を立てて門扉を閉める海里に、「ボクシングカメラマンになるんじゃなかったんですか?」と問いかけるほこ美。
相澤のことも、自分が危険な目に遭わないように海里がひとりで背負っていることも知っていると言うほこ美に、「別にそんなんじゃ…」と否定する海里。
しかし、やっぱりほこ美はめげない!
「私、ボクシング続けます!」と必死の表情で宣言する。
「こんなことで諦めたりしませんから。何されたって負けません。だって、あなたと約束したから…。プロになって写真撮ってもらうって」
さすがに心を動かされた様子の海里だったが、「待ってください!」と訴えるほこ美の声を無視して、その場を立ち去ってしまう…。ここの玉森の無言のお芝居も絶妙。ホントにこの2人の共演でなきゃ生まれなかった“無言の名場面”だらけである。この作品。
さっそく、羽根木ジムを訪れ、「ボクシング続けたいです」と成に宣言するほこ美。ゆいは、そんなほこ美に抱きついて「よかった!」と涙を流す。
ここからは、ほこ美の恐怖心との闘いがスタート!
「できるだけ早く試合をしないと、あのクズが手遅れになっちゃう」と焦るほこ美。そのためにも、人の手が近づくだけで怯えてしまう状態から立ち直らなくてはならない。
心配する明美とさや美に頭を下げて、ボクシングを再会することの許しを請うほこ美に、「やっぱり私の娘だね」と折れる明美。
「こうと決めたら一直線。何がなんでもやる」
そうつぶやく明美に、ほこ美はクズ男とばかり付き合う母が「ずっとイヤだった」と打ち明ける。一方で、「でも、本気で好きになったら、クズとか関係ない」とも言い切る。「やっぱ、ねえねも佐藤家のオンナだね」とさや美。
「今は、お母さんの娘でよかったって思ってる」と伝えるほこ美に、「私も」と続けるさや美。明美は泣きながら2人の娘に抱きつき、ほこ美を応援することを確約する。「佐藤家のオンナの底力、見せてこ!」と明美が力強く言うと、円陣を組んで「エイエイオー!」と気勢を上げる3人。
これで家族の問題はクリア!練習にも気合いが入るほこ美に朗報が。ついに試合が決定したのだ。さっそく、そのことを海里に報告に行くほこ美。しかし、相変わらず塩対応…。どうしたら振り向いてくれるのか。涙。
やきもきする視聴者の気持ちとはウラハラに、どんどん近づいてくる試合の日。
大葉と撫は市役所でほこ美の試合のチケットを売る手助けをし、明美も常連客にチケットを手売り。美々(磯村アメリ)はかわいらしくも、ほこ美のために鶏むね肉とブロッコリーのお弁当を作って応援する。
もちろん、ほこ美も黙々と練習に打ち込む日々だ。しかも、練習の後には海里の元へ訪れ、ボクシング理論の質問を投げかけて海里の気持ちを振り向かせようと粘る!
ド根性娘の本領発揮!ってなところである。そんなほこ美の頑張りを見ているだけで元気づけられてしまう。いいぞ、令和のヒロイン!
観ているのはラブコメなのだけれども、「スポーツを応援するって活力の源になるのだな〜」などという感想も湧いてくる。
そんな中、海里はというと町工場の片隅でスマホを開き、羽根木ジムでワイワイと練習するほこ美の映像を見てにっこり。拾ってくれた社長がそれを見て、「お前もそんな顔すんだな。安心したわ」と言うほどのいい笑顔を浮かべていた。素直になっちゃえよ〜!と今回も心の叫び、連発である。
しかし、もはや心配ご無用でもある。そんな海里をぶん殴ってくれる女子がひとりいるからだ。それはもちろん、「海里を諦める」という文字を辞書からきっぱりと捨て去ったほこ美!
「ホントしつこいね」とイヤな顔を見せる海里に、ほこ美は「あなたが何度クズになろうと、私はその度にこうやって殴りに来ます」と言い切る。そして、逃げているだけでは何も変わらないと海里を説得。
「相澤さんのこと、ちゃんと向き合ってみたらどうですか?」と海里の背中を押すと、ボクシングと出合って自分が変われたのは海里のおかげだと感謝の意を告げる。そしてこう結ぶのだ。
「12月28日、絶対に最後までリングに立ち続けます。写真、撮りに来てください」と。
そして、いよいよ試合当日!
家族に笑顔で送り出されたほこ美は、試合前のスパーリングも上々の仕上がりで、ゆいは「完璧!」と太鼓判。成は「よくここまで来たな」とほこ美を褒める一方、ゆいにも「お前もよくやったよ。よくサポートした」とねぎらいの言葉をかける。
「これからもうちのジムをよろしくな」「当たり前でしょ!」
こんなやりとりを自然に交わす父娘の姿を見ていると、「60歳になったらジムを閉めようと思ってる」と言っていた成のかつての姿を思い出して感涙である。
円陣を組んだ“チームほこ美”は、「継続は力なり!絶対勝つぞ!」という成の声に続いて「おー!」と気勢を上げて闘志満々。観ている方も、「ほこ美、絶対に勝ってね!」という気持ちでいっぱいに!
そんな中、海里は大地の墓の前で相澤を待っていた。「すまなかった」と頭を下げる海里に、「謝って許されると思ってるのか」と相澤はにべもない。
しかし、海里は「思うわけない」と食い下がる。そして、いかに大地が自分にとっても大事な人だったかということ、そして彼への感謝を忘れたことはないと語ると「本当はお前も苦しいんじゃないのか?」と相澤を慮る。
「俺の知ってる悟は、人にケガをさせて何も感じないような人間じゃない」
涙ながらにそう話す海里を、相澤は「俺の何を知ってるんだよ」と突っぱねるが、ひるまない海里。まるでほこ美が乗り移ったかのよう。そうだ、そうだ。粘れ、海里!ボクシングの試合を見守る観客のように、手に汗握って見守るばかり。
「俺は今でも、お前と一緒にいた時間の全部が嘘だったとは思えない」
ここで畳み掛けられるのは、海里&相澤の楽しげな同居生活の映像。相澤も、さすがに気持ちを動かされたかのように見えるが…。
海里は続ける。「大地の命を奪った人間が自分の人生を考えちゃいけない」と思っていたが、そんな自分の生き方は「違うって気づいた」と。
「どんなに苦しくても、自分を許せなくても、前に進まなきゃいけない。だから、俺は前に進みたい!」
そう力強く宣言する海里に、「勝手なこと言うな」と掴みかかる相澤。しかし、海里はやっぱりひるまず、「お前も前に進んでほしい」と言葉をかける。
「悟にもちゃんと自分の人生を生きてほしい」
しかし、相澤は海里を許さなかった。「俺はあんたのことなんか大嫌いだ。消えてくれ」と言う相澤に、「元気でな」と告げて去る海里。
残された相澤は、ひとり涙を流す。切なすぎる。相澤も幸せになってほしいと切に願う…。
そして、いよいよ開戦間際の試合会場!
玉袋の方の玉ちゃんが演じるノリちゃんは、酒を手に早くもスナックの常連たちと大盛りあがり。その後ろに並んで座る明美とさや美は、海里を探してソワソワ。もちろん美々も応援に来ている。市役所チームも、撫が応援用のうちわを用意してくるわ、ロバートの山本演じる課長が小島(浅野竣哉)をどついてドリンクをこぼすわ、「集中させてくださいよ」と大葉がボヤくわと、にぎやかにスタンバイ中だ。
“あのクズ”メンバー大集合!といった会場であるが、果たしてここに海里はやってくるのか!?
と、ここで海里と同居していた部屋に戻った相澤の場面へと映像は切り替わる。2人で暮らしていた時に引き出しの取っ手が壊れたことを思い出す相澤。もしや、引き出しの中に相澤の気持ちを変える何かがあるのか?
と思っていると、またもや場面は試合会場に!青コーナーから、ついにほこ美の入場だ!
髪をぴっちりひっつめて、青のユニフォーム&グローブで登場したほこ美は、小柄ながらもどこから見てもボクサーの引き締まったボディ。第1話で見せたカーラー&バスローブ姿のダサダサな姿とはまるで別人だ。
本人の言葉どおり、ほこ美はボクシングと出合って身も心も変わったのである。そして、それをしっかり体現して見せる役者・奈緒の凄さよ…。このビジュアルの説得力に勝るものはない。
ゴングが鳴って試合開始!互角に打ち合う中、レフェリーが止めた隙に相手選手がほこ美に強烈なパンツを繰り出す。明らかな反則だ。
ここでほこ美によぎるのは、格上選手とのスパーリングのフラッシュバック…。
打ち込む相手に、怯えてパンチが出なくなってしまうほこ美。
そんな中、カメラを手に一目散に会場への道をひた走る男。もちろん、海里である。
その姿に並行して、ロープドンキスを筆頭にこれまでの数々の名場面が走馬灯のように…。そこに、ほこ美の「絶対に最後までリンクに立ち続けます。待ってます」という声も重なる。
いろんなことがあって、今に至るんだねえとしみじみしつつも、思うことはただひとつ。ほこ美がピンチだ!走れ海里!
試合は2ラウンドまでが終了。コーナーに戻り、息を切らすほこ美に、ゆいは「また怖くなった?」と懸念を示す。しかし、ほこ美は「この試合だけは諦めるわけには行かない」と最後までやらせてほしいと懇願。
「あんたはひとりじゃないからね」というゆいの励ましに、再び闘志を燃やすほこ美。
そして第3ラウンドのゴングが鳴った!試合時間は残り2分。
未だ海里は到着していない。間に合うのか?
会心のパンチを相手に食らわせたものの、反撃に出た相手選手の拳に一瞬だけ怯えた隙を突いて、ボディに強烈な一発を食らうほこ美!さらに顔面にもパンチを食らって、ほこ美はマットに沈む。
第1話の冒頭で描かれた、あのシーンである。
と、そこへついに現れた海里!
「立て!ほっこー!」と叫んで、ほこ美を真剣な眼差しで見つめる。
すると、ほこ美は気合いを回復。リングの床をバンッと殴って、再びファイティングポーズを決める!
しかし、相手に打ち込まれ、防御一辺倒のほこ美。
海里は、再び叫ぶ。
「ほっこーは、何度も何度も俺を殴ってくれた。だから俺は変われた。ほっこーなら大丈夫。ほっこーは世界一強い。足を前だ!ほっこー!」
その目は、投げやりだった過去が嘘のように必死の形相だ。
そして、ほこ美もまた、その海里の本気の言葉に火を付けられパワー回復。その動きは俄然、俊敏になり、相手に強気で打って出る!
その闘志溢れる姿を、リングサイドで激写する海里。
その頃、引き出しの取っ手を直した相澤は、その中で大地の母への仕送り用の通帳とカードを見つけた模様。部屋の鍵と共に、それらを置いて部屋から去る。これで少しでも海里を恨む気持ちが晴れてくれればいいのだが…。
一方、試合は第4ラウンド。残り時間はたったの36秒である。判定に持ち込まれれば負けという劣勢だが、起死回生のパンチは出るのか?
ドラマを観ているこっちも。祈るような気持ちで試合の行く末を見守るだけだ。
相手選手のパンチを巧みにガードしたほこ美は、渾身のアッパーを繰り出す!その一瞬をスローモーションで捉えた映像も見事!飛び散る汗のリアルなことよ!
そして相手選手はダウン!よろよろと立ち上がるものの、ロープにもたれてしまい、レフェリーが試合をストップ。
つまり、ほこ美の勝利決定である!応援団は大喜びだ。
ほこ美コールが湧き上がる中、拳を突き上げるほこ美に会場は大歓声。
そして、リングサイドに海里を見つけたほこ美は、「海里さん」と声をかけ、そのままハグ。「おめでとう」という海里の声も限りなく優しい…。
ついに、やっとのイチャラブだ〜!普通のラブコメとは違いすぎるシチュエーションではあるが気にしない!感動、半端ない!
ときめきながらも、観る者の胸にはスポーツ観戦ならではの爽快感が満ち溢れる。でもでも、ほこ美の嬉しそうな笑顔は、10話中で一番のかわいさなのである。きゅんきゅんしちゃう!
撮った写真をデジカメのモニターでその場で見せる海里に、ほこ美は「やっぱりいい写真、撮りますね」とお褒めの言葉。それを聞いた海里も、全10話中で一番の嬉しそうな笑顔だ。
そのまま抱き合う2人に、観る者も心の中で大拍手である!
「おめでとう、ほっこー」という海里の声に被せるように、おめでとう〜!と心で叫んでしまうよね。そうよね。
そして、見つめ合った2人はおでことおでこをごっつんこ。
「か、かわい〜〜!!!」と、観てるこちらも全10話中で一番の心の叫びを上げたわけでした。
そして場面は3か月後。
斉藤由貴ファンはお待ちかね、明美のカラオケサービスタイムで盛り上がるスナック。そこへトコトコやってきた美々は、学習帳に「恋」という漢字をたくさん書いて、さらにかわいい相合い傘を落書き。
「恋してるの?」というあや美の問いに、うなずく美々。
どんな子なのかを聞かれ、「すっごい優しい。でも、女の子にすぐいい顔するんだよね」とボヤく美々に、全員が「クズじゃ〜ん!」と声を合わせる。
佐藤家のオンナ、ここにもいたか…。
そして、続くシーンは大地の墓に手を合わせる海里と成。
迷惑をかけたことを詫び、「俺を見捨てないでくれて、ありがとうございます」と礼を言う海里に、成は「お前も大地も、ずっと俺の息子だよ」と肩を抱く。墓に供えられているのはグラジオラス。
大地もきっと、前を向いた海里を天国で応援してくれていると信じたい。涙。
そして、大葉は羽根木ジムに正式に入会。「もっと知りたいんです。ボクシングのことも、ゆいさんのことも」と告げる大葉。
いい人×いい人コンビの関係も進展しますように!
もちろん、ラストはほこ美と海里のラブラブシーン!
そうじゃなきゃ許しませんよね!
いろいろあったけど、ラブコメの要所はきっちり押さえてくるこのドラマ。そんな視聴者の期待に、しっかり応えてくれました。見事、個展を開くまでになった海里。そのタイトルが「前進」というところでも感動させてくれる。
その会場に並んで作品を見る2人。
「やっぱりこの写真が一番好きだな」と海里が示したのは…?
が、その答えはすぐには映らないのである。焦らし上手!
その代わり、ほこ美が恥ずかしげに海里にコテンとぶつかったり、首に月のネックレスがしっかり輝いているところがクローズアップされたり、海里が「行こっか」と声を掛けると2人が自然に恋人繋ぎをする様子だったり、細やかなエモいシーンを連打してくれる。
キュンキュンしちゃう!
そして、2人が立ち去ったあとに映し出されたのは、もちろんほこ美が勝利した試合の写真。
甘々なセリフを言いながら会場をあとにする2人に、試合終了のゴングが鳴り響く!
しかし、ドラマは終わってもその余韻はまだまだ続きそう。それにつけても勝ってよかった。ハッピーエンドでよかった。ハラハラ、ドキドキ、見事な試合運びでありました!拍手!!
最終回の視聴はこちらから
今夜いよいよ最終回を迎える、奈緒主演のドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』。最終回の放送を目前に控え、 クランクアップコメントが届いた。
ハラハラドキドキの展開で目が離せない“クズきゅん“ドラマの裏側や最終回の見どころを、プロデューサーの戸村光来さんに聞きました!
ほこ美が殴られたことも相澤の仕組んだことだと知って衝撃を受けた海里は、再び自分を責めはじめる。そして、ほこ美との恋にもある決断を下すことに…。波乱の最終章の幕開けとなった第9話をレビュー!
ほこ美を支える大葉の存在、そして海里を憎む相澤の思惑と、まだまだ波乱含みの2人の恋はどう転ぶのか?目が離せない第8話をレビュー!
晴れて恋人同士になった2人は、初デートへ繰り出す。一方で、それぞれの道で成長するがゆえに、その恋は意外な方向へ転がっていき…。怒涛の展開に衝撃大!の第7話をレビュー!